似通った英単語に注意しよう(その4:フレッシュ・ミート他)

前回はシリアルとついでにライスを取り上げていましたが、ライスなんかは唐突に途中で追加した項目だったので、最早通し番号を振る意味もないものの、一応見出し項目としては「似た英単語」シリーズ7番目からですね。


今回は、乳製品やシリアルなどの食べ物ワードが浮かんだ際、これもそういえば迷うことが多いなぁ、と思っていた関連ワードになります。


早速参りましょう。

7. フレッシュ(Fresh/Flesh)

フレッシュは当然日本語でもそのまま用いられているように、「新鮮な」という意味の単語ですけど、こいつにも紛らわしい、ぶっちゃけ「新鮮な」と言いたいときにスペルミスを誘発するためだけに存在するような、この世にいない方が世界は平和だといえる邪魔くさい「似た単」が存在するわけです(まぁ自分が使わないだけで、「いない方がいい」は言いすぎですが(笑))。


「フレッシュ」もう一つの、マイナーな方の意味は、ズバリ「」!


…といっても、肉は「ミート」という単語もありますし……


(あぁ、また話が逸れていきますが、「肉」のミートと「会う」のミートは、これは中1レベル(少なくとも「会う」の方は、ナイストゥーミーチューで、教科書一発目で習う単語でしょう)なので、例によって「簡単な漢字の書き方を忘れることがないように、これももう完全に無意識的に覚えてしまっている」レベルだと思いますけど、とはいえド忘れは突然やってくるものですし、自信をもって正解に辿り着けるイメージを持っておくのは良いことですね。

 言うまでもなく、会う=meetで、肉=meatですが、これはまぁ、「eat=食べる」の入ってる方が食べるものってことを印象付けておけば、「お肉」がmeatで、「会う」方は別パターンのmeetで間違いない…と瞬殺で思い出せるやつらだといえましょう。

 なおちなみに、「会う=meet」と短絡的に考えがちですが、実は、結構な場面で、meetより「see」の方が相応しいことも多くあります。

(あ、脱線ついでに、この「シー」という単語も、「海」のsea、さらには「彼女」のsheとも紛らわしいといえますが、流石に基本単語すぎるので、まぁもういいでしょう。

…とはいえ一応せっかくなので触れてみると、sheは「he(彼)」が入ってるしこれは明らかすぎるから問題なしとして、seeとseaは、わずか3文字のあまりにも基礎単語すぎて逆に語呂合わせが難しいですけど、「見る」seeは目を使うから、「eye」を連想して(まぁ、see/seaに迷うほど頭が錯乱しているときに、eyeのスペルを思い出せるかは微妙かもですが…)、e二つ(あるいは目玉っぽいe二つ…と思ったけど、別にaも若干目玉っぽいですしね…)の方だ…とか、海のseaは、より大きな海はオーシャンですし、オーシアン・oceanと連想して、aが入ってる方だ……とかイメージできそうですけど、こんなのマジで無駄なメモリーの空費に過ぎませんし、流石にもうこれを忘れることはない!…でいいでしょう(笑)。

 ただもちろん、例えばディズニーが好きな方でしたら、「『DisneySea』と『DisnesySee』と、どっちがよく見た気がして違和感がないか、しっかり思い出せ!」と自分に問いかけるみたいな、自分の好きなものから記憶を辿るのはそんなに脳内メモリーの空費になりませんし、自分の経験や趣味を元にして思い出すためのきっかけ・キーを作っておくのは、やっぱりとてもいい方法だと思います。)

(meet/seeに話を戻すと……ってあぁ、スペルに関しては、「見る方のシーは、似た意味のmeetとスペルとスペルも似てるってことで、eeの方だ」と覚えるのも、see/seaでいきなり頭が混乱した場合にいいかもしれませんね)意味に関しては、検索したらトップで出てきたこちらの解説記事なんかにある通りで(脱線に次ぐ脱線なので、もう全文は取り上げませんが…)、簡単なまとめをしてくれている最初の文だけ翻訳引用させていただくと、

初めてその人と会うとき、または会う約束や計画を立ててから誰かと会うときはmeetを用い、それ以外の全ての状況ではseeを用いる。

…というのが大原則ですね。

 つまり、meetは、あえてそれっぽい日本語にすれば「出会う」(=初めて会う。初めてじゃない場合に「出会う」を使うのはおかしい……とはよく考えたら言い切れないかもしれませんが(「駅でばったり彼と出会った」などはまぁ不自然じゃありませんしね)、「出会いは〇〇でした」の意味の「出会う」ですね)または「面会する」(=事前に約束をして顔を合わせたわけではない場面で「面会する」を使うのは、これは絶対おかしい)という訳語をあてがうのがピタリであり、例えば街中でたまたまばったり誰かにあった場合に「駅で偶然XXさんに会ったんだけどさぁ…」のつもりで「I just suddenly met XX in the station...」と言ってしまうのは、「駅で突然たまたまXXさんと面会したんだけどさぁ…」という日本語と同じぐらいおかしな表現になるわけです。

 ここは、meetではなくseeを使わなければいけない場面だ、ということですね。


 ↑の例文の場合、具体的に書くのであれば、「I happened to see XX in the station...」という形の方が相応しい(「偶然〇〇する」は、日常会話でめちゃくちゃ出てる表現ですけど、意外と英語にしようと思うと苦戦するものの、直訳っぽい副詞的な「by chance」とかより、動詞がその意味を内包している「happen to」がピッタリなことが多い気がしますね)…ですが、とはいえこれだとただ「駅で偶然XXさんを見かけた」というだけの意味にも捉えられるので、「実際に会って、お互い顔を合わせて認識した」まで強調したいような場合のベストオブベストは「I ran into XX in the station...」という、seeではなくrunという動詞を使う表現かな、と思えるため(「run into」で、まさに「偶然ばったり出会う」という意味の熟語ですね)、あんまりいい例じゃなかったかもしれません。

 もちろん、「I happened to see XX in the station and we talked about you for a while!」(駅でばったりXXさんに会ったんだけど、ちょっと君のことで盛り上がったよ)みたいにその後の話を付け足せば、ちゃんと「たまたま会って、顔を合わせた」という意味まで伝わる形ですね。)


……とあまりにも話が脱線したので、仕切り直して改めて本題に戻りましょう。

「肉」はやはりmeatという一般単語もありますし、「フレッシュ」という語はもっと生肉・血まみれの肉を思い浮かべがちな単語であるようで、「フレッシュな収穫物を食べてきたよ!」みたいな英文メッセージを送る際、「フレッシュ」を「新鮮な」の方ではなくうっかり「生肉」の方のスペルで書いてしまったら、ヤベェ笑顔で血の滴る真っ赤なお肉にかぶりついて口中・体中が血だらけになってるような自分を想像されてドン引き…というとんでもない状況になってしまうわけですね。

…正直、血の滴る生肉の方にも何となく「新鮮」というニュアンスが仄かにある気がするあたりも、ややこしすぎてニクい単語に思えちゃいますが(肉だけに(笑))、例によって日本人大不得意のL/Rですし、こいつぁ結構迷ってしまいがちなワードといえましょう。

 

ということでこの二語の区別法ですが……まぁ僕は、ジュディマリの初ベストアルバムのタイトルが『FRESH』で、ジャケ写はミルク・クラウン(全然関係ないですが、こういう(↓)、水面に水滴などが落ちた際に広がる王冠状のしぶきは、「ミルククラウン」と呼ばれる現象です)だし、どう考えても「生肉」って意味ではねぇわな…と思えますから、「新鮮な」はジュディマリのアルバムにでかでかと書かれていた通り、Rの方のスペルだな、と判別がつくものの、これはあまりにも個人的な知識が過ぎますしねぇ……。

https://www.amazon.co.jp/dp/B000056UUBより

(そしてまた全然関係ないですが、このアルバムの歌詞カードは開くといきなり動物の交尾シーン連発で、「いや、我々はそんなのよりYUKIちゃんの写真を一枚でも多く見たかったわけやが…」と、大変残念だった記憶もあります(笑)。

 ちなみにこのアルバムは後年、二枚組DVD付きとして、ほぼ同じタイトル&ジャケ写で再販され、そちらは「リマスタリングなどは、TAKUYAが直々に立ち会って監修!」と喧伝されていたこともあり、逆に解散前発売の最初のこのベスト(17曲入りですがCD1枚のみ)は、あんまりメンバー本人たちは乗り気じゃなかったのかな、って印象もあるかもしれません。

 まぁ、発売後すぐ解散で、もう大分煮詰まっていた頃だった…というのもあるかもしれませんけど、ベストアルバムブームだったこともありますし、邦楽の勢いも頂点に達していた頃だったこともあって、最終的にダブルミリオン間近ぐらいにまで大いに売れた初ベストでしたしね、ファンとしてはどんな形であっても、新しいCDが発売されることはとても嬉しかったものです。)


…とまぁジュディマリでの覚え方は一般化できませんしそもそもCDを聴いていてもスペルまで覚えているとは限りませんからね、ド忘れしたときの記憶回復法は……

パッと思い浮かんだので、フレッシュ・新鮮といえばそらフルーツやろ、ってことで、「『新鮮』の方はfruitと同じだ」と覚えればいいかな…とも思いましたが、いやいやそのフルーツすら、fruitだったかfluitだったかあるいはfluteだったか分からなくなるかもしれんじゃろがい!…とも思えたものの、逆に、fluteは横笛のフルートですから、フルーツとフルートで、笛の方はもう実際の笛の形そのものな、棒一本のエルの方だと覚えればまさに好都合じゃあないですか!


ということで…

・「フレッシュ」のスペルに迷った!

→果物は新鮮だし、「フルーツ」と同じだったな…

→ナメんな、フルーツのスペルすら迷うぞ!

→いや待て、スペルの似ているフルーツとフルートは、違うスペルだった…

→そしてフルートは、笛っぽい棒一本の「flute」だ!
(最悪、スペルの後半部は朧ろ気な記憶でもこの際無問題でしょう(笑))

→じゃあフルーツは「fruit」だ!

→よって「新鮮」な方のフレッシュは、同じRの「fresh」だ!

 

…という流れで、ついに長年人類(多分日本人だけ(笑))を悩ませてきた「フレッシュ」スペル問題も、これで無事解決となりましたね!


(使うことはまずないでしょうが、「生肉」(あと派生して「肉体」や「身」的な意味もありますが、これもmeat同様、普通にbodyとか別のよりメジャーな単語があるので使うことはないでしょう)のスペルを思い出したいなら、消去法でfleshの方だな、と推測可能ですね)


(ちなみに以前の記事で、毎度温かいコメントをいただけるアンさんから、「いや『消去法』なんて、そんな覚え方アカンやろがい」という旨のメッセージをもらっていましたが、やはり、「これこれこういう異なる意味の、二種類の似た単語があった(もちろん似てるけど異なるスペル)」というのは生きた知識であり、そういう事実というか血の通った知識はやっぱり簡単に忘れてしまうものじゃあなく、一方、スペルがLだったかRだったかみたいな無味乾燥な話はどうしてもふとした時にド忘れしてしまいがちなので、一方の意味のスペルをはっきりと思い出すことさえできれば、「もう一方は消去法で別の方だったな」という所にもっていけるのは、割とそこまで無理な話ではない、自然な流れではないかと思います。

…もちろん、こんなの結構独りよがりな覚え方かもしれない、ともいえるんですけどね…!)

 

まぁどんだけステップ数踏むめんどい思い出し方だよ、って話ですが(笑)。やっぱり実際のモノと結び付けて覚えれば、案外記憶にこびりついてくれて、ド忘れしてもそういうのは順にイメージを辿ることで引き出せるものなわけです。

(ホントかよ(笑)。書いた本人すら、ぶっちゃけもう覚えてねーぞ(笑))

 

結局今回も一項目で結構な長さになってしまいましたが、次回もまた似たような「マギ単(紛単)」の例を一つずつ進めていこうと思います。

段々と、すぐにパッと思いついたよく使うメジャー所ではなく、そんなに語ることもないネタになっていく気がするので、サクッと複数項目を挙げてシリーズ終わりを迎えられそうです(とか言って結局無駄に脱線しそうですが(笑))。

(※あっ!記事アップ直前に突然ふと思い出したんですが、「フレッシュ」でもう一つ、触れようかなと思っていたネタがあったのを忘れていました…!

 大した話でもないですけど、記事ボリュームアップのために、次回はフレッシュネタの続きから始めようかなと思います…!)

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