初めての解剖

今回は追加の事故ネタに戻る予定ですが、また前回の記事に対していただいたコメントで少々話が広がりそうな所があったので、まずはそちらから(例によって適宜改変を加えつつ)触れていくといたしましょう。

(後記:例によって、コメントネタだけで相当な長さになっちゃいました(笑)。事故ネタはまた次回!
 しかしブログネタは常に不足してますからね、面白いコメントおよびネタのご提供もしていただいて、アンさんには大変感謝の限りにございます。)

※更に後日の追記注: この記事が結構Google検索でヒットされているようで、めちゃくちゃ久しぶりに自分の記事を読んでみたら、いただいたコメントの語尾改変(最初の引用部)、クッソ読み辛いだけで笑っちゃいましたね(笑)。
 一応、元々非公開希望でいただいていたコメントなので(部分的に公開する許可は得ていますが…)、そのままコピペするのも申し訳ない&文章のクセなどの個人情報を伏せるためにあえて手間をかけて改変していたのですが、ずっと後になってコメ主のアンさんから「妙な改変はない方が…」というコメントもいただいていたため、全く無意味な行為でした。
 あまりにも読み辛かった部分はある程度多少まともに再改変しておきましたが、当時の意図や流れを尊重し、変な「なんちゃって方言」的な語尾は、一応基本的に残しておこうかと思います。

…というかそれ以上に、解剖について知りたい方がアクセスされたページなのに、全然関係ない話が長々と存在しており、大変恐縮です。
 途中からちゃんと解剖について触れているので、序盤は適当に流し読みしていただければ幸いに存じます。)

 

あ、そう言えば、職場の後輩の元気な女の子に、ママチャリで1時間かけて通勤しちょる子がおったとねぇ。

雨の日も風の日も…あ、でも台風の時とかは前日入りしたり、送迎お願いしたりもしとった印象もあるっちゃけど。

まぁ、1時間と2時間では大きく違うけども、、私はどっちにしてもできないってことで笑


あー、実験で使う一枚刃のカミソリっちゅうのんは、このタイプのやつやったんか。大きさも画像ではイメージできんかってんけど、2〜3センチのやつじゃろ?これって実際は何かに取り付けて使うものじゃないんかえ?

実物は見たことないんやけど、テレビなんかで郵便物に仕込まれてるアレっしょや?

1枚10円は安いばってん、1回使って捨てるのは勿体ない気もするっちゃね。


いや、何がびっくりしたって、、そう、マウスの解剖?!紺助さんが??…それはちょっと衝撃だったぞなもし笑

摘出して冷凍した肝臓…ってことは、メスでお腹切って肝臓を取り出すんかや?(当然)

血がべっとりついたメス、、うぐぅ…笑

…えー、差し込まれた余談に反応しちゃったけど笑、なんとなく、メスのイメージがなかったので…?(どんなイメージ??笑)

まぁ、ただそれだけなんやけどね。

 

あー、なるほど!

図工苦手民も「取り返しのつかないことに抵抗」から??

その図工苦手民ならではの悪循環はよくわかろうもんやけど笑、思い切りのなさとか、自信のなさからきてるのかなぁって思っとったばい。

モトを正せば、そこら辺に繋がっていくのかもしれへんのかもやけどね。


エリクサー症候群は初耳やったけど…ゲーマー用語けぇ…

はい、それは勿体無い病じゃろうね!ザ・貧乏性!笑

自分もそっち系やろねぇ。これも、自信がなくて、思い切りがなくて、って感じだと思ぉとったんじゃが…まぁゲームはほぼしないので、やってみたら、いやそこで使う?ってくらい勿体無いことしちゃうかもだけどね笑(ただわかってないだけのヘボプレイヤー笑)


エントロピーは、マジで、DNA以上に、、なーんにも入ってこーへん、ってな感じだったべ笑

疑問点すらも浮かんでけーへんかったわねぇ。


トロ、イカ、タマゴは、先輩がトロを食べたかっただけやっぴ!笑

もしトロが5つあったとしても先輩はトロを食べたじゃろし、、その時は何ていうの?ってことの方が気になるくらい、、エントロピーは考える余地なしでんがなまんがな笑(放棄)


ママチャリ1時間も相当ですねぇ!

しかも、雨の日も槍の日もとは…(槍は言ってない(笑))。

やっぱり案外いらっしゃるものなんですね、隠れ自転車ガチ勢と呼んで差し支えない女子も…。

僕は通勤時間は短ければ短いほどいいと思うクチですが、案外強制長距離自転車とかも、健康的ではありますし、いいものかもしれませんね。

何にせよ、毎日1時間も漕ぐというのは本当に最高の運動でしょうから、素晴らしい限りです。

 

ブレードはまさに小さいやつで、実際使ってて「何か柄(え)はないの?」と思えますけど、裸のヤイバを直に、素手で掴んで使っています(笑)。


あぁ、カミソリレターで使われるカミソリは、まさにこういうやつだったんですね!

最近はお便りとかもほとんどネットで賄える感じでしょうし、もうカミソリレターなんかも絶滅してるのかもしれませんね。

ま、そんなもんは絶滅した方がいいといえましょう(笑)。

 

マウスの解剖は、実際はほとんど自分ではやらないで、近隣の、よりマウスを使う研究室から、余って不要になった一部臓器だけをもらうことが多いですが、まぁなくはないって感じですね。

(なお、マウスに限らず、カエルとかもあります(笑)。やっぱどちらかといえば、ヌメヌメキモフロッグより、まだマウスの方がマシですが…。)


図工苦手民なので、解剖もまさに、非常に苦手ですねぇ~。

あぁ、「解剖が大変だった」で思い出しましたが、初めて経験した解剖は、大学前期課程で全員必修の基礎生命科学実験……これは、実験の日程によって(学籍番号の早い組遅い組で2つに別れる、みたいな感じでした)、ウシガエルの解剖かザリガニの解剖かに分かれるんですけど、当たり前のごとく全学生が「ザリガニ来い!ザリガニ来い!!」と思ってたわけですが(笑)、幸いにして僕はザリガニ組に振り分けられました。

(あれ、カエルとザリガニと、あとフサカの三択だったかな…?流石に20年近くも前の話なので、詳しいシステムまでは覚えてませんけど、少なくとも僕はフサカの実験は実験手引き書に載っていたのにやらなかったので、複数ある課題の内、一部の人のみに割り当てられる実験だったはずです。

 ちなみに、フサカって何やねん、って感じなんですが、僕も結局やらずじまいだったので謎のままなんですけど、フサカに当たった組に聞くと、透明な感じの蚊の幼虫?みたいなのを観察するだけらしく、面白さ(意外とキレイで楽しい?)も楽さもグロさのなさも圧倒的に一番「当たり」課題に感じて、羨ましかったぐらいですね(笑))


…とそんなわけでフサカは逃すも、ま、ザリガニでも、カエルよりは全然楽勝っすよ、と余裕をかましていたんですけど、まぁ当然カエルより全然いいのはそうなんですが、やっぱりニオイもきつかった記憶があるし、それより何より、まさに前回のネタ、「一度切ったら取り返しがつかない、不可逆性のある類の行程」は、やっぱり僕は苦手なんすよねぇ~。

(大量の学生がいて材料にも限りがあるので、もちろん、「あ、失敗しちった~、もう一匹ヨロ~」というわけにはいかず、確実に上手く任務を遂行して、必要な部分のスケッチをしなければ落第点なのです。

 何度も似たようなこと書いてますが、僕はマジで学習して賢くなるタイプの男であり、初めは何事も本当に人並み以下・幼稚園児レベルの力しか発揮できないことが多いので、いきなりぶっつけ本番というのはかなり大変でした。実習・実験系のものは、予習とかもできないですしね!)


「あっ、脚がちぎれてもーた」とか、ウロコを剥がすつもりが「やべ、内臓も傷つけちゃったぜぇ~」とか、僕はクッソ下手だった気もしますけど、まぁ落第せず何とかやり終えた感じですね。

(結局、失敗しても提出するのはスケッチだけなので、隣の人とか友達が上手に解剖したのを見せてもらえばいいだけともいえますし、何気に実際の実習でも、僕のザリはボロボロすぎて、上手い人のをこっそり描かせてもらったような記憶もうっすらあります(笑)。

 あぁ、そういえば関連して、ずーっと前のこの記事(→金属を読めなかった思い出)でも「化学実験(金属の定性分析)が、一番最後まで残るぐらいに上手くいかなかった」って話に触れていましたが、まぁあの記事では「一番難しいパターンを引いてしまったのです」とか書いてましたけど、実際は…

「一度混ぜたらやり直しの利かない、不可逆的な反応を進めるのが苦手」

「知識はあったけど、実際に手を動かして調べるのは初めて」

「失敗しながら学ぶ人間なんだってば!いきなり実戦で成功しろといわれても、そら出来へんよ!」

…という要素の複合で、仮に簡単なパターンを引いていたとしても、僕は最後の方までグダグダ残っていたでしょうね(笑)。

 失敗を繰り返すことで、何事も人並み以上に突き詰める力はあると自負していますが、本質的にはただの不器用なブキッチョマンという感じです(実際多くのクラスメイトは、化学実験も解剖も、ちょちょいのちょいとこなしてたわけですしね(笑))。

…ま、ここは都合よく、「晩成型」とでも解釈してもらえれば幸いに存じます。)


とはいえまぁザリガニはそこまでグロくもないですし(所詮エビみたいなもんですからね。茹でたエビをキモイと思う人はあんまりいないことでしょう)、今回の記事は特に他に画像もなかったので、賑やかしのために、ザリガニの解剖図をペタリと貼っておくとしましょう。

しかし実物の写真はやっぱりゆーてもナマモノですからね、バーンとでっかいのを掲載するのも憚られますから、スケッチメインの画像でいいのはないかと検索したら、ありましたありました。

Amazonで、キッズ図鑑がちょうどザリガニページをサンプルで公開している商品が目についたので、こちらを拝借させていただきましょう。

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https://www.amazon.co.jp/dp/4092211627より

まぁ大学の実験で用いたのはアメリカザリガニではなかったはずなので僕が切り開いたのとはちょっと違いますが、こういう感じでしたね。

全然上手くいきませんでしたが、初めての解剖、いい思い出です。


…と、初めての解剖実験は割と愛嬌もあるザリガニが材料で安心していたら、後期課程に進学して、生命系専攻ですから当然かもしれませんが、またしても解剖が必要となる実験があり、まぁこちらは解剖がメインというより神経系の実験でしたけど、ここで使われたモデル生物は、なんと結局カエル!!

カエルの神経に電極をぶっ挿して神経電位を観測するみたいな中々にオツな実験でしたが、生まれて初めてカエル(ウシガエルという、クソデカカエルです。モモの肉とか、鶏肉とほぼ同じでめちゃくちゃ美味しいと評判のアレですね(笑))を触りましたけど、まぁ、どうしても触らなきゃいけない状況になったら、案外いけるもんですね。

生きているのを掴むには、上から鷲掴みにした方が取りやすいよ、って話だった気がするので、大量にいて、水槽の中を元気に跳ね回っているカエルを、思い切ってエイヤと掴みましたけど、あいつらああ見えて、結構骨ばっているというか、骨みを感じるんですよね。

もちろん心地良いわけではなかったですけど、何匹も掴むたびに(後期課程は少人数なので、1人あたり使える動物の量も豊富でした)、まあ割と慣れちゃう感じでしたねぇ。


あぁでも、女子学生の中には、「絶っっ対に無理、ごめんけど触れない」って子もいました。

別の人に解剖台の上に固定するのまでやってもらい、なるべく触らずに恐る恐るお腹を開いたりしていましたが、ま、「その気持ち、分からんでもないかな」という感じではありましたね(笑)。

(でもこれ意外と笑い話ではなく、例えば医学部で、解剖がどうしても、何がどうあっても絶対に無理で(失神しちゃうレベル?)、結局あまりにもダメすぎて退学することになった人の話なんかも聞きますからねぇ。
 グロ耐性がない人にとっては、カエルを触るのとか、人体を切り開くのとかは、死刑にも値する拷問ということも、なくはないのでしょう。)

あとこのカエル実習でめっちゃくちゃ印象に残ってる話として、神経の実験なのでしょうがないんですけど、カエルの頭付近に穴を開けて、そのまま脊髄に金属の棒みたいなのをグリグリねじ込んで神経系を一気に破壊することもあったんですが…
(それは、基本的に教授の先生がやる作業だったので、学生である僕らはやらなかった記憶がありますけど)
…金属の棒を頭からねじ込まれてグリグリかき回されたカエルの断末魔が、本当に「グエェー!グゲエェー……」という感じで(当然苦しむ間もなく即死ではありますけど)、かなり衝撃的だったといいますか、こればっかりはカエルをキモがっていたけど、「すまねぇ…。必ず実験をちゃんとやって、しっかり学んで役立たせるからな…」と、生命が今まさに奪われたことへの畏怖と深謝の念とが心から湧き上がる、本当に印象的な経験でした。


あぁ神経といえば、釣り好きの方にはおなじみの「イカ神経締め」、これ、僕はまぁYoutubeで見たことしかないわけですけど、生命の神秘みたいなものが感じられて、こちらも地味に感動しますよね。

検索して出てきた人気動画を1つ貼らせていただきましょう。

こちらはグロさや残虐性とかはほぼないやつなのでご安心ください。

www.youtube.com

解剖・実験動物に話を戻すと、アメリカに来てからも、マウスは上述の通りあまり自分ではタッチしませんが、カエルは稀によく使う研究室なので(今現在進行形では飼っていませんが、必要なら飼う感じです。使うのはウシガエルではなく、中学理科でもおなじみ、アフリカツメガエルですが)、結局、一番「マジ~?」と思っていたカエルを一番よく触っているという感じですね(笑)。


ただ、実験の仕様上、僕らの研究では個体を殺す必要がなく、一部の摘出可能な部位を採取すればいいだけなので、解剖=殺害ではない感じです(必要なものを摘出したら、縫い合わせてまた水槽に戻す感じですね)。

しかし、実験動物は責任もって管理する必要があるので、もしその先不要になったら、安楽死させる場合もあります。

安楽死の方法は、施設によって色々ありますが、今いる所では、二酸化炭素ガスを使う感じですね。

マウスやカエルを密閉容器内に入れて、CO2ガスを送り込むという形ですけど、苦しむことなく、速やかに意識を失いそのまま永遠の眠りにつくという感じなので、我々人間側にも、そして恐らく実験動物側にもストレスのない、人道的なやり方に思えます。


動物実験も、特に近年、動物愛護団体から極めて厳しい目で見続けられている行為ですし(ずっと、強く反対のクレームを出し続けている団体もあるとよく聞くぐらいです)、科学の発展のためには仕方ないとはいえ、命をいただく以上はしっかり役に立てたい限りです。

そういえばこちらでは見たことがないものの(メールとかを見逃してただけかもしれませんけど)、大学院の頃は、施設が定期的に慰霊祭を開催していました。

僕個人は、大学院時代は実験生物を使っていなかったので参加したことがありませんでしたけど、そういうイベントもとても大切に思います。


…とまぁ、長々と好き放題書いてきて今更ですが、いきなりちょっといくつか閲覧注意な内容を含んだ話になってしまったかもしれませんね。

気分を悪くされた方がいらっしゃいましたら、どうも大変申し訳ない限りです。

いたずらに命を奪っているわけではなく、しっかり実験計画書などを提出して行われる動物実験なので、食肉と同様、人間のエゴではありますけれど、社会の発展のために役立てる意識で行っているので、どうかご理解いただければと思えてやまない感じですね。

 

何だかちょっとしんみりしちゃいましたが(勝手に解剖の話をして勝手に動物愛護気取って一人でしんみりしてるだけかもしれませんが(笑))、気を取り直して、次のネタへ移りましょう。

エリクサー病は、まぁ正直実際、世の中の全員がそうでしょ(笑)って思えるのですが、いやそれも勝手な偏見で、初見のゲームであっても(すなわち「人生」であっても)、使えるものは適切な場面で上手に使うことができるような人も、中にはいるんでしょうねぇ。

ゲームひとつでも性格が出ますし、面白いものです。


あぁ、ついでにまたひとつだけ話を広げると、ゲームの上手い下手といえば、僕はゲームの神業プレイ動画を見るのも好きなのです。

今時はRTA(リアルタイムアタック=早解き)の動画配信とかも盛んでして、本当に凄い人は凄すぎるレベルで見ていてワクワクするんですけど、単発でプレイヤーの凄さの分かる作品ですと、このぷよぷよの動画(↓)なんかが、もう10年以上も前の作品ですが、心の底から「凄すぎる!これぞまさに人智を超越した戦いだ!!」…と思えて、非常に強く印象に残っています。

www.nicovideo.jp

ぷよぷよの全国大会決勝(100本先取)の様子で、展開も熱すぎな、歴史に残る最高の決戦!

対戦者(ALFさんとかめさん)も神ですけど、この動画の良さは、なんといっても実況解説のTomさんといえましょう。

Tomさんもぷよぷよ世界ランカーらしいですが、とにかく声もいいし話もめちゃくちゃ面白いしで、僕もぷよぷよ用語とかそもそもぷよぷよそのものにすら全然詳しくないですけど、それでも本当に楽しめる、個人的にゲーム動画史上最高傑作に思えるぐらいの素晴らしさですね。


僕は割とどんなものに対しても「自分がちゃんと練習すれば、多分もっと上手くできる。何せ晩成型ですから…」とか思う鼻持ちならんやつなんですけど(まさに上でも語っていた通り(笑))、この人たちのレベルは、仮に自分が人生を賭けてぷよぷよに全てを捧げたとしても絶対に勝てないだろうな…と思える、常軌を逸したレベルですね。

「世の中には、絶対にどう転んでも、逆立ちしても自分が敵わない人がゴロゴロいる」というのを目の当たりにできるのは、本当にインターネットの素晴らしさに思えます。

こういう明らかに非凡な才をもった人たちが、「たかがゲームだし…」みたいに蔑ろにされることなく、適切な舞台で輝いて正しく評価される社会であってほしいなと、心から願ってやみません。

 

一方、前回ふと話に出したエントロピー、これはまぁ深入り無用でしょう。

正直、僕もよく分かっていません(笑)。


一応、もし例のシチュエーションで「トロが5・カンピョウ3・カッパ3」とかだったら(そんな風にネタが残るパターン、ある?(笑))、先輩が放っていたであろう冗談は……

エントロピー、上げといたよ!」

…ですかね(笑)。

まぁ物理法則的にはエントロピーを上げるのにエネルギーは不要であり、むしろエントロピーを下げる方がエネルギーを使うご苦労さん行為なので「いやそんな誇らしげに言われましても(笑)」って感じではありますが、こと、この「ネタ残り数バランス」という局面に限っては、エントロピーは下げる奴の方が嫌がられる、ってことですね(笑)。


せっかくなので一応、エントロピーに関してひとつだけ追加説明を試みると、

「熱い鉄球を冷たい水に入れると、熱が鉄球から水に移動して、最終的に同じ温度に落ち着く。冷たい鉄球を熱湯に入れたら、熱が水から鉄球に移動して、これも同じ温度に落ち着く。
これの逆、熱い鉄球が冷たい水から熱を吸い取ってさらに熱くなることや、同じ温度の鉄球が水から熱を吸い取って鉄球だけ熱くなるようなことも、自然界では絶対に起こり得ない。これがエントロピー

「机の上や部屋をしっかりと整理整頓された状態に片付けるのには多大なるエネルギーが必要だが、メチャクチャに散らかすのは、全くエネルギーが必要ない。これもまさにエントロピー

…というのが(ひとつじゃなかったですが(笑)、どちらもエントロピー解説のための鉄板ネタです)、数式を介さず、直感的にエントロピーが主張する or エントロピーという概念で説明できることのエッセンス的な話ですね。


人間(に限らず、この世のありとあらゆる動物とか、生命に限らず工業製品とかも)は極めて低エントロピーな物体なので、例えば車にぶつかるとか高層ビルから飛び降りるとかして肉体がバラバラになるぐらいの衝撃を受けたら(=エントロピーが大きくなったら)、元の状態に戻すこと(=エントロピーを小さくすること)は極めて困難を伴うというのは幼稚園児でも分かることですけど、これは、ざっくりいえば「この世はエントロピー増大の法則に従っているから」で説明可能だ、みたいな感じといえましょう。


…まぁ結局あんまり分かりやすくない話(というか、「当たり前じゃん。だから?」という話)ですが、この法則をもとに様々な物理化学現象を描写可能になるので、とても大切な概念なのです、ってことですね。

なお、熱力学第二法則エントロピー増大の法則)は第二種永久機関を否定する原理にもなっているもので、何となく響きがカッコいいこともあり、僕は熱力学の三法則の中で一番好きかもしれません。

(いや、そんなんに好きとか嫌いとかあるのかよ(笑)。というか、第一法則も似たようなもん(エネルギー保存の法則・第一種永久機関の否定)じゃん、って話かもですけど、やっぱりエントロピーの方が上ですね(笑)。
 なお、第三法則は絶対零度の不可能性について述べているもので、こいつだけ異色で、明らかにクズみたいな存在といえましょう(理由:物理モグリには、理解が難しすぎるから)(笑))。


…ってことで、今回は前回のエントロピーネタから解剖ネタへと、物理化学→生物の話に終始しましたが(って、浅すぎて学術的な話でも何でもなかったですけど)、次回はまたさらにしょうもない事故の話へと戻るといたしましょう。

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