最新医学の勧める、病気になった時のベストな食事

ノロロタ、さらにその他耐性菌MRSAなど色々な怖い病原体を見てきましたが、良さ気な新規脱線ネタも特に見当たらなかったので、これまでの記事でリンクを別タブに開いておいたネタに戻っていこうと思います。

 

一番手近に開いてあったのが、記事タイトルにもした通り、病気の時のオススメ食という感じで…

 

health.clevelandclinic.org

 

…昔から「弱っている時は消化に良いものを」などと言いますが、小さい頃は正直「『消化にいい』ってなんだよ」としか思えませんでしたけど(笑)、最先端医療機関の呼び声高いクリーブランド・クリニックはどんなメニューをベストだと紹介してくれているのでしょうか?

 

ぶっちゃけ、最近のHEALTH LIBRARY記事と比べてクッソ短めだったので、時間がない日が続いていることもあり、楽チン記事になりそうだというそれだけの理由で大して興味もない病人食を見ていくわけですけど(笑)、とはいえまぁ気になるっちゃ気になりますね。

 

久々に「〇〇栄養士が語ります」系のhealth essentials記事ですが、今回も早速参りましょう。

 

病気のときに食べるべきベストフード(The Best Foods to Eat When You’re Sick)

体調が悪いときでも、体に栄養を補給してあげる方法です

 

 

病気を完治させることのできる特定の食べ物は存在しませんが、適切なものを食べることで症状が緩和され、気分を良くすることは可能です。しかし、ある人には効果があっても、別の人には効果がない場合もあるということは心に留めておいてください。体調が悪いときにできる最善のことは、自分自身に役立つもの、そして魅力的に思えるものに重点を置くことなのです。

以下、栄養士のアンドレア・ダンRD(登録栄養士)が、体調が悪いときに食べたり飲んだりすべき食べ物はどんなものかを、噛み砕いて説明してくださいます。

 

病気の時に食べるべき食べ物

ダン栄養士によれば、体調が悪いときに摂るべき食べ物について考えるときは、3つの基本的なカテゴリーに分けて考えると良いとのことです:

  1. 脱水状態のときに食べるもの、飲むもの(または脱水状態にならないようにするもの)
  2. 腸の調子が悪いとき(下痢のような)に食べるもの、飲むもの
  3. 吐き気がある(または腹痛がある)ときに食べるもの、飲むもの

 

脱水症状時に食べるべきもの

体調が悪くて気分が優れないときは、食欲がなかったり、何も飲み込むことができないように感じるかもしれません。しかし、食べたり飲んだりしていないと、すぐに脱水症状が起こり得ます。

「体調が悪くて気分が優れないときは、脱水症状が大きな割合を占めていることがよくあります」とダン栄養士が説明しています。「吐いたり、トイレに駆け込んだりを5分おきにしているからかもしれません。あるいは、あまりにも気分が悪くて、単に食欲がないこともあるかもしれません。」

しかし、脱水症状は、病気になった人が緊急治療室に運ばれる最大の理由のひとつになっているのです。

歩けないほど脱水が進んでしまったり、気を失って頭を打ったりすることもあるかもしれません。中等度から重度の脱水症状には、迅速な医療処置が必要です。脱水症状を放置しておくと、泌尿器もしくは腎臓に問題が生じたり、発作を起こしたり、さらには命にかかわることさえもあり得ます。

脱水状態にあるとき、または脱水状態になるのを避けるために、何を食べたり飲んだりすればよいかは以下の通りです:

  • 飲み物。温かいもの、冷たいもの、あるいは常温のもの、どれでも構いません―どんな種類の飲み物でも、脱水対策になります。一日を通して、着実に水分を摂り続けるよう心がけましょう。水、電解質飲料もしくはスポーツドリンク、コーヒー、お茶、ジュース、ソーダ、または炭酸水などで問題ありません。
  • スープ。チキン・ヌードル・スープが、体調が優れないときの鉄板メニューであるのには理由があります。スープはカロリー、タンパク質、ビタミンを多く含むため、普通の水よりも腹持ちが良いのです。また、水分と電解質の良い供給源でもあります。しかし、こういった伝統的なスープに魅力を感じない場合は、カロリーと水分補給のために他の種類のスープやダシ汁をお試しください。加えて、スープは一般的に、熱々の状態で食べると、自然な鬱血除去の役割を果たしてくれます。
  • 主に液体でできた食品。液体を飲むのが難しい場合は、ほとんどが液体でできているけれど、冷たいものや凍った形で出されるものがお勧めです。アイスクリーム、アイスキャンディー、ゼリー、プリンなどを試してみましょう。
  • 果物。新鮮な果物には、体に必要な―病気でない時でさえも、です!―重要なビタミン、ミネラル、および抗酸化物質がたっぷり含まれています。気分が優れないときにフルーツを食べると、水分補給だけでなく、栄養補給にもなり得ます。メロン、ベリー類、オレンジ、ブドウなど、ほとんどが水分でできているジューシーなフルーツが良いかもしれませんね。

 

腸の調子が悪いときに食べるべきもの

下痢は、体の中で食べ物の移動速度が速すぎる場合に起こります。消化を遅らせることができる食品を摂取することに焦点を置いてみると良いでしょう。つまり、水溶性食物繊維を含む食品を選ぶということです。水溶性食物繊維は、消化物にとろみをつけ、便の形を整え、下痢を遅らせる働きがあります。

ダン栄養士によれば、腸の調子が悪いときは、カフェインや糖アルコールは避けるか、制限した方がいいとのことです。カフェインは消化器系を過剰に刺激し、下痢を悪化させかねません。糖アルコールは胃腸で吸収されずに大腸にたまり、腹部膨満感、胃痛、それから下痢を更に引き起こしてしまう可能性があります。

腸の調子が悪いときに食べたり飲んだりすべきものは以下の通りです:

  • BRAT食に含まれるもの。お母さんは正しかったのです。BRAT―バナナ、米(ライス)、アップルソース、トースト―の頭文字を取った食事をしましょう。下痢に苦しんでいる方のほとんどは、このシンプルな食べ物の内のいくつかであれば許容可能なはずです。
  • あっさりした、味気ない食べ物。あまりエキサイティングな食べ物ではありませんが、非常に地味で味気ない食べ物は症状を和らげるのに役立ち得ます。パスタ、乾燥シリアル、オートミール、パン、クラッカーなどを試してみましょう。しかし、味気ないからといって、その気になればタンパク質や野菜を加えることができないわけではないんですよ!ご飯と焼いた鶏胸肉、あるいはチーズとクラッカーなどを試してみてはいかがでしょうか。
  • いくつかの果物や野菜。茹でたり焼いたりしたジャガイモ、冬カボチャ、焼きリンゴ、アップルソース、またはバナナなどを加えてみましょう。

 

吐き気や腹痛があるときに食べるべきもの

胃腸風邪から食中毒、それから妊娠に至るまで、吐き気を感じると一日が台無しになることがありますね。吐き気は、嘔吐から、全体的な気持ち悪さ、それから空吐き(※吐き気はあるけれど吐瀉物は出てこない状態)まで、幅広い症状を起こし得るものなのです。

「吐き気や腹痛を感じているときは、本当に2~3時間おきに食事を頑張って摂るようにしてみましょう」とダン栄養士がおっしゃっています。「少量ずつ頻繁に食べることで、少しずつ体内に食べ物を取り込む助けとなってくれますよ。」

吐き気があるときに食べたり飲んだりすべきものは以下の通りです:

  • ショウガ。このスパイスは吐き気止めとしてよく知られています。ジンジャースナップ(※生姜で香りを付けたクッキー)、ジンジャーエール、ジンジャーティー、あるいはジンジャーキャンディーを数粒舐めてみることなどを試してみてください。よりソフトで噛み応えがあり、軽く砂糖でコーティングされている生姜結晶(※生姜の砂糖漬け)なんかを試してみるのも良いですね。
  • 乾物。吐き気と闘っているときは、2~3時間おきに乾燥食品を数粒かじってみましょう。プレッツェル、乾燥シリアル、トースト、またはソルティン(※塩振りクラッカー)のようなプレーンクラッカーなどをお試しあれ。
  • 冷たい食べ物&香りの少ない食べ物。匂いは吐き気を誘発することがあるので(特に妊娠中)、冷たい食べ物は良いアイディアかもしれません。ゼリー、アイスクリーム、凍らせた果物、ヨーグルト、アイスキャンディーなどを試してみましょう。氷の塊をしゃぶるのも、水分補給には良い方法です。

 

病気の日のために常備しておくべきものは何?

インフルエンザ、風邪または全般的な体調不良に罹ったとき、一番やりたくないことは、家を出たり買い物に行ったりして病原菌をまき散らすことでしょう。そうならないよう、ご自身や家族の誰かが病気になったときのために、今のうちに食料を買い溜めしておきましょう。

以下を買い溜めしておいてください:

  • スープの缶詰
  • ゼリー
  • アイスキャンディー
  • お茶
  • ジュースボックス
  • 果物の缶詰(果汁入り)
  • 鶏肉の缶詰
  • チーズスティック
  • クラッカー
  • すぐ使えるように、冷凍庫にパンを数枚入れておく

 

いやぁ~、「最新医学の勧める…」なんて大見得を切ったタイトルにしたのが恥ずかしくなるぐらい、ビックリするほどショボい内容でしたね(笑)。

 

これを読んで「知らなかった、そうなんだ!」って思う人、下手したら幼稚園児でもいないんじゃないでしょうか(笑)。

 

個人的には、まぁ普段極めて質素なものを食べているからかもしれませんが(とはいえ、好き好んで食べているもので、満足はしているんですけどね)、「あ、体調がちょっとヤバいかも」というときは、尋常じゃないぐらいの「いかにも栄養満点」と思えるものでいっぱいカロリーを摂取すれば、案外余裕であっさり「良くなったー!」となりますし、消化うんぬんより、とにかく栄養を摂るのが一番かな、って気がします。

(僕は、元同僚のアサカさんが紹介してくれた、アメリカのスーパーによくある「チキンの丸焼き」(ロティサリーチキンってやつですね)なんかを「ちょっとヤバそうかな」って時には買ってみて、一気にペロリと全部平らげる勢いで食べたらあっさり全快したことが何度かありました。)

 

もちろん「食べられない」という時はそうも言ってられないかと思いますが、シンプルに「栄養・水分・睡眠」の三本柱で人間は調子を戻せるものですから、欠けているものをしっかり摂るのが重要と言えそうですね(まぁ、それも「小学生でも知ってるから」って話かもしれないですけどね(笑))。

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