それでは今回も、ここ最近の衛生系の記事で出て来ていたネタに触れていこうと思います。
今回は、ゲリ!
こないだ見ていたノロ・ロタで何度も出ていましたし、言うまでもなく他の記事でもいっぱい出て来ていた下痢なわけですが、英単語としては、これは知らないと絶対に出てこないものですね(中学生レベルでどうしても言いたい場合は、「うーん……ストマック、ペイン、グルグルブー」とかしか出てこないやつと言えましょう(笑))。
↑のリンクカードのタイトルにある通り、下痢というのは英語で「diarrhea(ダイアリーア)」と言うんですね。
下痢することってのは意外とありますから、これは知っておいた方が安全な単語かもしれません(まぁ、単語を知ってただけで問題が解決することもそうそうない気もしますが(笑))。
言うほど下痢についてなんて知りたくもないし、水分が異常になるだけでしょ?…って話かとも思いますけど(笑)、今回もせっかくなのでHEALTH LIBRARY記事の方を見ていこうと思います。
下痢(Diarrhea)
下痢とは、排便時に緩く水のような便が出ることを意味しています。子供にも大人にもよく見られる症状で、通常は数日で自然に治ります。それでも改善しない場合や、発熱や血便など他の症状がある場合は、医療機関に連絡して必要な治療(と緩和)を受けてください。
概要
下痢とは何?
下痢とは、緩いまたは水のような便(ウンチ)が出ることです。この言葉を聞くと、大抵の人はたじろいでしまうほど一般的な症状です。便器の中に緩くて気持ち悪い見た目のウンチがあると思うと、不快感が止まらないですね。下痢になったとしても、何が原因なのか、あるいはいつまで続くのかが分からなければ、不快な気持ちにストレスが加わるだけだと言えましょう。
良いニュースとしては、下痢は通常軽度(1日に数回トイレに行く程度)で、数日以内に治まるということが挙げられます。
しかし、時には下痢が深刻な状態のサインであることもあります。下痢によって、水分が失われすぎたり(脱水)、十分な栄養が摂れなくなったりすることがあり得ます。下痢について医療機関を受診すべき場合と、そのまま様子を見ていい場合とを見極めるために、何に気をつけるべきかを知っておくことが肝心です。
(※絵で概ね伝わりますが、各要因は以下の段落にあるので日本語はそちらをご参照ください。)
下痢の種類
下痢は、それが続く長さによって異なる名前で呼ばれます:
- 急性下痢: 急性下痢は、緩く、水のような下痢で、1~2日続くものです。最も一般的なタイプで、通常は治療せずに治ります。
- 持続性下痢: 持続性の下痢は、約2~4週間続きます。
- 慢性下痢: 慢性の下痢は、4週間以上続き、長期間にわたって定期的に繰り返されるものです。これほど長く続く下痢は、より重篤な症状を示している可能性があり、医療機関を受診する必要があります。
下痢はどのくらい一般的?
驚くほど一般的で、あらゆる年齢の人々が罹るものです。ほとんどの大人は年に1回、子供は年に2回ほど、急性の下痢をしがちです。
症状と原因
何が下痢を引き起すの?
下痢の主な原因は、腸に感染するウイルスです(胃腸炎)。これを「胃腸風邪 」や「胃の虫」と呼ぶ方もいらっしゃいます。しかし、下痢には様々な原因があり得ます。
- 感染症(Infections)。病原体(ウイルス、細菌、寄生虫)は全て、下痢を引き起こす感染症を引き起こす可能性があります。成人の下痢の最も一般的な原因は、胃腸炎を引き起こすノロウイルスです。ロタウイルスは、小児の急性下痢の最も一般的な原因です。
- 食中毒(Food poisoning)。汚染された食べ物や飲み物から有害な毒素や病原体を摂取することがあり得ます。ひとたびそれらが腸内に入ると、毒素や病原菌が下痢を引き起こす可能性があります。「旅行者下痢」とは、衛生状態の悪い新しい環境を旅行中に下痢になることです。通常これは、下痢を引き起こす細菌に触れることで起こります。
- 薬(Medications)。下痢は薬の一般的な副作用です。例えば、抗生物質は病気を引き起こす有害な細菌を殺しますが、その過程で有用な細菌を破壊することがあります。善玉菌が十分でないと、下痢につながり得るわけです。下痢はまた、マグネシウム入りの制酸剤や、一部の抗ガン剤および治療薬の副作用でもあります。下剤の使い過ぎも下痢の原因になり得ます。
- 消化器系を荒らす食べ物(Foods that upset your digestive system)。乳糖不耐症(lactose intolerance)の方の場合、乳製品に含まれる糖分である乳糖を消化するのに苦労するため、下痢になります。ハチミツや果物に含まれ、甘味料として食品に添加される果糖を消化できない方もいらっしゃいます。セリアック病では、小麦に含まれるタンパク質であるグルテンの分解がうまくいかず、下痢になります。
- 腸に影響を及ぼす病気(Diseases affecting your bowels)。下痢は、内臓(小腸)に不快感や炎症を引き起こす類の疾患の一般的な症状です。クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)は、全て下痢の原因になり得ます。IBSのような病気の場合、ストレスや不安が症状を悪化させる可能性もあります。
- 腸に対する医療処置(Procedures on your bowels)。多くの方が、腸の手術後に下痢になります。消化管が食事から栄養を吸収し、老廃物からしっかりとした便を作るまでには時間がかかるかもしれません。
下痢の症状は何?
下痢の主な徴候は、緩い便または水様便になります。その他の一般的な症状には以下が含まれます:
- 腹部の膨満感や痙攣
- 強く切迫したウンチの必要性
- 吐き気(胃のむかつき)
こういった症状が数日続くだけであれば、通常、医療機関を受診する必要はありません。
重度の下痢の徴候と症状
酷い下痢は、重い感染症のような、医療機関で治療を受けなければ良くならない病状のサインかもしれません。
以下のような症状を伴う下痢の場合は、かかりつけの医療従事者に連絡するようにしてください:
- 発熱
- 激しい痛み
- 嘔吐
- 便に血や粘液が混じっている
- 体重減少(これは、体が十分な栄養を吸収していない徴候である可能性があります)
以下のような脱水の症状がある場合、またはお子様に脱水の徴候が見られる場合は、医療機関にご連絡ください:
- 頭痛
- 紅潮して乾燥した肌
- イライラや混乱
- 激しい吐き気と嘔吐
- 軽い頭痛やめまい
- 倦怠感(休んでも改善しない疲労感)
- 濃いおしっこ、少量のおしっこ、または全くおしっこが出ない
- 濡れたおむつが1日6枚以下(乳児)
- 濡れたおむつやおしっこが8時間ない(幼児)
- 泣いているのに涙が出ない(乳幼児)
下痢の合併症は何?
脱水が下痢の最大の懸念事項のひとつです。これは、脆弱な方々(乳幼児、65歳以上の高齢者、および免疫力が低下している方)に特に当てはまります。治療しなければ、脱水は腎不全、脳卒中、心臓発作、あるいは死に至ることさえあり得ます。
診断と検査
下痢はどうやって診断するの?
ほとんどの場合、下痢に診断や治療の必要はありません。より重症の場合は、かかりつけの医療従事者が原因を特定することになります。担当医が、ご自身の病歴、家族の病歴、旅行歴、それから可能性のある病気との接触歴などを尋ねてくることでしょう。
また、以下を含む検査を行うこともあるかもしれません:
- 下痢の原因となる特定の疾患を除外するための血液検査
- 血便、細菌感染、寄生虫の有無を調べるための便検査
- 乳糖や果糖の不耐性や細菌の過剰繁殖を調べるための水素呼気試験
- 潰瘍や腫瘍など、下痢の原因となり得る増殖物やその他の構造的問題を除外するための、上部および下部消化管の内視鏡検査
管理と治療
下痢はどう治療するの?
通常、下痢は自宅で治すことが可能です。サブサリチル酸ビスマス(ペプトビスモール®またはカオペクテート®)といった市販(OTC)の下痢止め薬で、多くの場合すぐに良くなります。下痢が改善しない場合や、酷い下痢の症状がある場合は、医療機関を受診する必要があります。
担当医が、以下のような治療を勧めてくるかもしれません:
- 抗生物質または抗寄生虫薬。こういった薬は、感染の原因となる病原菌を殺します。
- 慢性疾患の治療薬。炎症性腸疾患(IBD)やIBSなど、下痢の原因となる基礎疾患を治療することが有効になり得ます。
- プロバイオティクス。プロバイオティクスは、下痢と闘うために腸内に善玉菌を導入するものです。プロバイオティクスを試してみることを、かかりつけの医療従事者に勧められるかもしれません。プロバイオティクスやサプリメントを始める前は、必ず担当医に相談するようにしましょう。
下痢止めを飲まずに下痢を止めることはできる?
急性下痢は、家庭でできる生活習慣の改善で治せることが多いです。
- 水や、電解質バランスのとれた水分をたくさん飲む。これには、希釈して果肉を除いたフルーツジュース、ブロス(スープ)、スポーツドリンク(ゲータレード®)、およびノンカフェインのソーダなどが含まれます。こういった飲み物は、下痢で失われた水分と電解質を補うものです。電解質とは、体内の水分のバランスを保つなど、重要なプロセスを行う役に立つ物質です。
- 便を硬くする食品を選ぶ。ある種の低繊維質の食品は、便をより硬くします。BRAT食を試してみましょう:(B)バナナ、(R)ライス、(A)アップルソース、(T)トーストです。ジャガイモ、麺類、赤身の牛肉、魚、および皮を除いた鶏肉や七面鳥も良い選択肢です。食生活を変えることで、症状が極めて大きく緩和されることもあり得ます。
- カフェインとアルコールは控える。カフェイン入りの食べ物や飲み物には、下痢を悪化させる軽い下剤作用があります。コーヒー、炭酸飲料、濃い紅茶や緑茶、それからチョコレートは控えましょう。脱水症状を引き起こす可能性のあるアルコールも避けるべきです。
- ガスを発生させる食べ物や飲み物は避ける。胃痙攣を防ぐため、豆類、キャベツ、芽キャベツ、ビール、および炭酸飲料は避けましょう。時に、下痢によって一時的に乳糖不耐症になることがあります。下痢が治まるまで乳製品は控える方が良いでしょう。
下痢による不快感を和らげるにはどうすれば良い?
下痢になると、肛門(お尻の穴)が痛くなったり、痒くなったり、あるいは焼けるように感じたりすることがあります。ウンチをするのも痛いかもしれません。浴槽のぬるま湯につかるか、座浴をすると痛みを和らげることが可能になります。お湯から上がったら、肛門をこするのではなく、軽く叩く感じで乾かすようにしてください。ワセリンや痔用クリームを肛門に塗ると、肛門が生々しくなりすぎずに済むことでしょう。
赤ちゃんや幼児が下痢をした場合はどうすれば良い?
酷い下痢の場合は、お子様のかかりつけの小児科医に連絡してください。子供の下痢の治療法は、大人の治療法とは異なります。市販薬は危険な場合があるかもしれません。
また、子供は大人より脱水のリスクも高いです。かかりつけの医療従事者が、水分補給の最良の方法を判断してくれますが、選択肢には以下が含まれます:
お子様の水分補給に最適な選択肢は、お子様が大きくなるにつれて変わっていくかもしれません。お子様に新しい飲料や治療法を与える前に、必ず医療従事者に確認するようにしてください。
予防
下痢は予防できる?
常に下痢を予防できるわけではありませんが、感染症や食品汚染によって下痢になるリスクを減らすことは可能です。
- 良い衛生法を実践する: トイレや食事の準備や食べた後は、石鹸と水で手を洗いましょう。また、ハンド・サニタイザー(手指消毒剤)を使うのも選択肢のひとつと言えます。
- 予防接種を受ける: ロタウイルスワクチンは、下痢の一般的な原因であるロタウイルスを予防します。COVID-19のワクチンは、COVIDに感染し、下痢を含むCOVIDの症状が出るリスクを軽減可能です。
- 食品を適切に保存する: 食品は適切な温度で保存し、全ての食品は推奨温度に達するまで加熱調理してください。賞味期限を過ぎた食べ物や飲み物を口にする機会を設けることはやめましょう。
- 旅行中の飲み物に注意する: 旅行中は未処理の水を飲んではいけません。水道水、氷、あるいは水道水を使って歯磨きをすることも避けましょう。殺菌されていない牛乳やジュースも避けてください。殺菌処理は、特定の飲料に含まれる細菌を殺すプロセスです。疑わしい場合は、ボトル入りの水か、沸騰させたもの(コーヒーや紅茶)を飲むようにしましょう。
- 旅行中の食事に気をつける。生または調理が不十分な肉(および貝類)、それから生の果物や野菜も避けましょう。果物や野菜は通常ヘルシーなものですが、皮に病気を引き起こし得る汚染物質が含まれていることがあるかもしれません。
受け入れる
下痢について、いつ医師に連絡すべき?
下痢が改善せず、数日経っても治まらない場合は、かかりつけの医療機関に連絡してください。下痢に加えて、発熱、激しい痛み、血便がある場合も病院にかけつけましょう。
治療を受けないと重篤になり得る脱水症状がある場合は、医療機関を受診してください。
クリーブランド・クリニックからのメモ
トイレに行く、便意を催す、ウンチをする―どのように呼ぼうと、排便は生活の定期的な一部です。それこそが、下痢が不快な大きな理由と言えます。普段の生活がめちゃくちゃになってしまうわけですね。通常、下痢は数日で治る短期的なものです。そうでない場合、または酷い下痢の症状がある場合は、かかりつけの医療機関にご連絡ください。また、恥ずかしがることはありません。下痢は、かかりつけ医が何でも知っている一般的な症状です。早く楽になるための最良の方法をアドバイスしてくれますよ。
またまたビックリするほど当たり前の話ばかりでしたが、僕はやっぱり、特に子供の頃は、牛乳を一定以上飲み過ぎた場合にしばしば下痢ピーになってましたねぇ~。
こういうのもちょっとアレと言いますか、「変なの(笑)」と笑われそうであんまり声高に書くのも憚られますけど、正直ぶっちゃけ、凄まじい勢いで出る下痢ってかなり快感じゃないですか…?
いやまぁ大変さや面倒くささの方が勝りますし、「あの気持ちよさのために下痢になろう」なんてこたぁ思いませんけど(笑)、少なくとも牛乳飲み過ぎの場合、乳糖が排出されきればそれで完全に元通りになるという、苦しみの持続というかしつこさの一切ないものなので、僕は実はあの全てを出しきって全てが良くなると言いますか明白に楽になる瞬間が訪れるのが、子供の頃から得も言われぬ快感であったことをここに告白します(その汚ぇ告白、死ぬほど聞きたくねぇ~(笑))。
もうちょい書こうと思った話はあったのですが、HEALTH LIBRARY記事は長いこともあり、時間もなくなってしまったので(全く大した話じゃないですし)またいつか別の機会にしようかと思います。