クリアリキッド・ダイエットとは

前回の記事では、ケトン食ダイエットという、元々はてんかんの発作制御に効果的なものとして開発された食餌療法について触れていましたが、この記事で触れられていた「肥満度III」というのはどういう基準なのか、とか、てんかんネタに戻っても、「脳深部刺激療法」なる、電極で脳を刺激する凄い治療法なんかも気になっているので見てみたいんですけれども、参考にさせていただいているクリーブランド・クリニックによるそれらの解説記事が、とんでもなく長い…!

 

何かもうずっとそれしか言っていない気がするものの、今もまたちょっと絶望的に時間がないため、前回のケトン食ダイエット記事が短めでそこそこ興味深いものだったこともあり、今回もちょっと、「ダイエット」と検索して出てきたHEALTH LIBRARY記事の方を見てみようかなと思い立った次第です。

 

また全く脈絡も関係もない、脱線水増し記事ですね(笑)。

 

ちなみに前回も書いていた通り、「ダイエット」と言っても「減量」とは特に関係なく、基本的に食事療法的な話のみであり、まぁ正直人目を引くだけの釣りタイトルになっている気もするものの(笑)、どれも非常に程よい短さの記事ばかりだったので、しばらくダイエットシリーズを続けさせていたこうと思います。

 

タイトルに「diet」のある記事から、まぁアルファベット順に見ていくとしましょうか、今回は、Clear Liquid Diet、日本語ではあまり確定的な和訳用語というものが見当たらなかったんですけど、文字通りに解釈すれば「透明な液体の食事」で、これは「固形物を一切含有しない、液状の流動食」という感じのもののようですね。

 

my.clevelandclinic.org

 

一応、「透明流動食」や「清澄流動食」という表記をされている医療機関が目に付いたので、より専門用語っぽい、「清澄流動食」でこの記事では通させていただこうと思います。

 

どんなものでどんな医療用途があるのか、早速参りましょう。

 

清澄流動食(Clear Liquid Diet)

清澄流動食は、特定の医療目的で短期間処方されるものです。大腸憩室炎のような重症の疾患から胃腸を回復させること、また、大腸内視鏡検査のような特定の検査や処置の前に胃腸をきれいにすることに役立ちます。

 

概要

清澄流動食って何?

清澄流動食とは、短期間の十分な水分補給とエネルギー補給とを行いながら、消化管を休ませて洗浄するために、医学的に短い間処方されるものです。その名の通り、この食餌は透明な液体と、透明な液体に溶ける食品(ゼリーのように)で構成されています。固形の食べ物や、透けて見えない液体(牛乳など)は除かれます。透明な液体は消化器系に吸収されやすいものであり、大腸内視鏡検査といった画像検査で、検査技師が消化管の中をはっきりと見ることを可能にしてくれます。

清澄流動食とは、シースルーな(透けて見える)液体に限るという意味です。

(※各アイテムは、下の「詳細」段落で触れられているので、日本語はそちらをご参照ください(まぁ難しい言葉もないし、ほとんど絵で分かりますけどね(笑))。)

 

なぜ清澄流動食が処方されるの?

この食餌は通常、以下の3つの理由の内の1つから処方されます:

  • 画像検査や手術といった処置の前に、消化管をきれいにする、かつ/または吐き気を予防するため。
  • 炎症、嘔吐、下痢といった重度の消化器症状から消化器系を休ませるため。
  • 絶食や手術の後、食べることをせずに栄養を補給するため。消化器系の手術では、術後に患部の臓器を休ませるために数日間の休養が必要になることがあり得ます。その他の手術では、麻酔が切れるまでの24時間だけ食事療法が必要になることがあるかもしれません。

これは減量食として処方されるものではありません。特に栄養価が高いわけでもなく、精製された砂糖による、有益な栄養のない空虚なカロリーが多く含まれています。この食事療法は、水分、いくつかのミネラルおよび電解質、そしてわずかなエネルギーを補給しながら、消化器官への負担を最小限に抑えるように設計されているものなのです。また、透明な液体は、胃腸症状を悪化させ、画像検査の妨げとなり得る消化管内の残留物を取り除くのにも役立ちます。

 

手順の詳細

清澄流動食で食べられるものは何?

清澄流動食には以下が含まれます:

  • ミルクや植物性クリーマーを含まないコーヒーや紅茶(砂糖や蜂蜜はOKです)(Coffee and tea without milk or non-dairy creamer (sugar or honey is OK))
  • 透明な、無脂肪のスープ(Clear, nonfat broths)
  • 絞った、果肉を含まないフルーツジュースや野菜ジュース(Strained, pulp-free fruit and vegetable juices)
  • ソーダやスポーツドリンク(Sodas and sports drinks)
  • 透明な栄養ドリンク(Clear nutritional drinks)
  • 果肉を含まないアイスキャンディー(Pulp-free popsicles)
  • ゼリー(Jell-o®)

それぞれの種類の液体の摂取量について、より具体的な指示がかかりつけの医療従事者から出されることでしょう。画像検査の前にこの食事療法を行う場合は、赤色のものを避けるように指示されることがあるかもしれません。赤い液体は画像検査で血液と見間違えてしまうことがあり得るのです。

 

清澄流動食はどのくらいの期間続けるべき?

通常、清澄流動食は数日間だけ処方されます。それ以上の期間となる場合は、長期にわたってより適切な栄養を摂取できるように、特定のサプリメントを使用することになるでしょう。

 

リスク/メリット

清澄流動食の健康上のメリットは何?

健康上のメリットは、主に消化器系を休ませ、重い症状から回復させる機会を与えることです。膵炎、胃炎、炎症性腸疾患による炎症がある場合、清澄流動食は消化器系を落ち着かせる場を与えてくれます。大腸の感染症である憩室炎の場合、大腸内のうんちによって炎症が悪化してしまいます。数日間、清澄流動食を摂ることで、それを取り除くことが可能になるわけです。

下痢や嘔吐が酷い場合は、清澄流動食を摂ることで、さらなる下痢や嘔吐を誘発することなく、消耗した水分、エネルギー、電解質を回復させることが可能です。しかし、数日間以上に及ぶ清澄流動食は栄養的に十分ではありません。ほとんどの場合、担当の医療従事者は、栄養失調を防ぐためにできるだけ早く完全流動食、または「ソフトな」(低繊維)食餌に移行することを勧めてくることでしょう。

 

清澄流動食のリスクは何?

  • 栄養失調: 短期間であればカロリーや栄養を制限しても安全ではありますが、清澄流動食を5日以上続けると栄養失調になる危険性があります。医療従事者がそれを勧めてくることはほとんどありません。勧める場合は、栄養を補うためのサプリメントが処方されることでしょう。
  • 高血糖:糖尿病を患っている場合は、清澄流動食を続ける前に医療従事者と相談する必要があります。流動食の一部に代わる糖質フリーの代替食品を探したり、薬を調整したり、食事療法中の血糖値を注意深く観察したりする必要があるかもしれません。
  • 嚥下障害: 嚥下障害やその他の物を飲み込む際の問題がある場合は、清澄流動食を飲み込みやすい硬さにするための増粘剤の使用について、かかりつけの医療従事者と相談する必要があるかもしれません。

 

医師に連絡する時

いつ清澄流動食をやめるべき?

以下のような症状が出た場合は、かかりつけの医療従事者にご相談ください:

  • 胃の痛みやけいれん
  • 激しい脱力感
  • 嚥下困難

 

その他のよくある質問

清澄流動食と完全流動食の違いは何?

完全流動食には、体温で液体になるすべての液体と食品が含まれます。シェイク、牛乳、フローズンヨーグルトおよびクリーム状のスープなどは、塊や固形物が入っていなければ許容されます。完全流動食は、清澄流動食と同じような理由で処方されます―病気や手術の後に消化器系を休ませ、ゆっくりと通常の食事に戻すため―が、こちらはそれほど重症でない場合のそれほど過酷ではない食事療法です。中には、完全流動食に移行する前に、まず清澄流動食から始める必要がある方もいらっしゃいます。画像検査を控えている方は、消化管をクリアに保つために透明な液体にこだわる必要があるでしょう。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

清澄流動食は、短期間のものですが重要な介入です。手術前かつ/または手術後の水分補給のための安全策となっています。胃腸系の回復を助け、医療従事者が何が問題になっているのか、内部をよく観察するのに役立ち得ます。難しいと思われるかもしれませんが、ほとんどの方は1日か2日なら上手く対処されています。清澄流動食を摂っている間は、担当医の指導に注意深く従いましょう。消化器系があなたに感謝してくれ、急速に良くなることで報いてくれるかもしれませんよ。

 

大変分かりやすいというか、そんな目的で使われることもある透明リキッドだったんですね。

 

子供の頃、よくある安いリンゴジュースで、クリーム色っぽい濁った感じのと、黄金色の透明のものがあると思うんですが、僕は個人的に、

「透明でキラキラしてる方が、100:1ぐらいで断トツ美味しいなぁ。透明じゃないリンゴジュース、いる意味ないから絶滅していいよ」

…と思っていたものですけど(いや言いすぎというか、むしろ別に今でもそう思ってますが(笑))、「透明な方が吸収されやすい」ということで、僕は昔から胃腸を思いやる心優しい少年だったのかもしれません(まぁ別に味が好きなだけですけどね(笑))。

 

(…とか言って、昔流行っていた「すりおろしりんご」なんかは、普通に好きでしたけどね(笑)。

 かなり最初期の、ドリンク記事で触れたことがありました(↓)。

con-cats.hatenablog.com

 

…とはいえ、スーパーにあるような安い大容量のリンゴジュースは、やっぱり「濁りんご汁」系よりも「クリアきらきらリンゴ」の方が何か美味しい気がしますねぇ~。)

 

それに関していえば、ちょうど記事内にもありましたが、果肉入り・なしのジュース、英語では何と呼ぶのかと言いますと、これは「pulp」で表されるんですよね。

 

「パルプ」なんて製紙の用語のイメージしかありませんでしたから、こっちへ来てスーパーの飲料売り場で、パーティー用のオレンジジュースを買う際に、「pulp-free」という表記を見て、「パルプ?何か環境問題のために、ラベルが木材を無駄にせずに作られた製品なのかな?」とか思っていたのですが、調べてビックリ、pulp=果肉のことだったんですねぇ。

 

もう一つ英語でいえば、小さい容器に入ったカラフルなゼリー、日本語なら言うまでもなく「ゼリー」ですけど、実は英語だと(調べたらイギリスならjellyで通じるらしいので、「アメリカだと」みたいですけどね)「ジェリー」であの「透明フィルムを開けて食べるゼリー」の意味には決してならず、記事内にもありました通り、アメリカではほぼ確実に商標名である「Jell-o(ジェロ)」と呼ばれているというのも、元同僚のアサカさんがなぜかゼリーが好きで頻繁に持ってきて、毎度「ジェロ」「ジェロ」言うので「ジェリーじゃないの?」と聞いたときに知った話でした。

アメリカでjellyというと、パンに塗るフルーツジャムの意味になってしまう感じとのことです。)

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