前回の記事では、健康の強い味方・みんな大好き(かどうかは分かりませんけど(笑)、僕は好きって感じですね)プロバイオティクスについて、クリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARY記事を参考にさせてもらっていました。
この辺の記事で何度か、プロバイオティクスではなく「プレバイオティクス」というものも紹介されていまして、あまりにも名前が似すぎなこいつは果たしてどういうものなのか、残念ながら検索してもHEALTH LIBRARYにはプレバイオティクスの表題記事が存在しなかったのですが、何気に前回の記事にはprebioticsという文字列にリンクが貼られていまして、チェックしてみたらHEALTH LIBRARYではなかったもののまたまたhealth essentialsという、同じくクリ・クリによる「専門家が語る」系のブログ記事があったため、今回はこちらを参考にさせていただくことにいたしましょう。
上記リンクカードのサムネイルに表示されている通り、冒頭には何の意味もないイラストがあったものの、今回は別の、これも毎度芸がないですが「サプリにはどんなものがあるのか?」的なスクショ画像でも貼ってみようと思うので、この画像は無視していこうと思います。
(と思ったものの、タイトルと本文の区切りにちょうど良かったので、やっぱり画像はお借りすることにしました(笑)。)
プレバイオティクス 対 プロバイオティクス: その違いとは?
そして、自分の腸を信じることがなぜ重要なのか
細菌というものは目に見えない悪役のように考えられがちですが、実は我々の体の中には細菌のヒーローがあふれているのです。
消化管に生息する腸内細菌(専門家は腸内微生物叢と呼びます)は、魔法の生き物なんです。以下の役に立ってくれています:
- 食物の分解と消化
- 免疫系とコミュニケーションをとる
- 炎症を寄せ付けない
流行のプロバイオティクスとプレバイオティクスは、腸の健康を最高の状態に保つことができるのでしょうか?腸内微生物叢の専門家であるゲイル・クレシ博士/登録栄養士が、プレおよびプロバイオティクスが腸の健康に果たすかもしれない役割について見解を述べてくれます。
腸内細菌: 自分の中にいるだなんて決して知らなかった、BFF
(※Best Friends Forever=最高の永遠の親友……主に女性が使う流行りの言葉で、「ズッ友」的な意味の略語でした(笑))「人間の腸内には、ラクトバチルスとビフィドバクテリウムという主に2種類の善玉菌が沢山いるのです」とクレシ博士は語ります。プロバイオティクスとプレバイオティクスは、どちらもこの善玉菌の役に立つものですが、異なる方法で作用しています:
プロバイオティクス
これは、生きた微生物を人間から分離してきて、その後研究室で培養したもので、サプリメントとして使用されます。摂取すると(食品であれサプリメントであれ)、腸内で生き残り、人間が天然に持っている善玉菌のような恩恵を与えてくれるものです。
プレバイオティクス
プレバイオティクスは腸内にいる善玉菌の餌となるものです。人間の消化器官はプレバイオティクスを分解することができないため、プレバイオティクスは消化管を通過しても生き残ります。プレバイオティクスは最終的に、善玉菌がたむろしている大腸の一部に到達します。善玉菌は、プレバイオティクスを分解して、菌の成長と増殖を助ける栄養に変えるのです。
腸内環境チェック―善玉腸内細菌は足りていますか?
健康な状態であれば、腸が自分のために正しいことをしてくれていると信じて構いません。既に十分な組成の善玉菌を持っているので、プレバイオティクスやプロバイオティクスは必要ないでしょう。
「アメリカ人は、残念ながら、常に健康な状態で生活しているわけではありません」とクレシ博士が述べています。「腸内細菌が生存し、増殖するのに必要な25~35グラムの食物繊維を、みなさん摂っていないのです。」
人によっては、食物繊維の不足ではなく、腸管内の善玉菌が不足してしまう慢性疾患である可能性もあるかもしれません。「腸内細菌異常症とは、腸内細菌の良いブレンドに悪影響が加わりかねない症状にある方々の、善玉腸内細菌の状態が悪いことを指します」とクレシ博士は言います。
プロバイオティクスは、腸内微生物叢を充実させるための鍵なの?
食生活が乱れていても、慢性疾患を抱えていても、プロバイオティクスのサプリメントは腸内環境を最適な状態に戻す可能性を秘めています。ラクトバチルス菌とビフィズス菌の両方、およびその他のプロバイオティクス菌種を摂取できるサプリメントが市販されています。
「ほとんどの方にとって、プロバイオティクスの摂取は安全です。慢性の病気を持っている方や免疫力が低下している方は、プロバイオティクスの摂取を検討する必要があるかどうかを確認するために、食事にプロバイオティクスを加えることについて医師に相談されてみることをお勧めします。」とクレシ博士が語ります。
プロバイオティクスのサプリメントはお財布に厳しいこともあるので、クレシ博士は、例えば以下のような発酵食品を食べることといった、腸内軍隊を作るための他の方法を勧めています:
腸の健康はプレバイオティクスから始まる
「プレバイオティクスのサプリメントを買うこともできますが、腸内の善玉細菌群を強化する食品を食べれば、サプリメントは必要ありません」とクレシ博士が説明します。
クレシ博士は、微生物叢が好む以下のような食品を勧めています:
- 食物繊維が豊富な食品: 果物、野菜、および全粒穀物。
- ジャガイモ: デンプンがより消化されにくくなるで、茹でて冷ましたジャガイモが理想的です。
- バナナ: 緑色であまり熟していないバナナには難消化性デンプンが豊富に含まれます。
- エルサレム・アーティチョーク(キクイモ): プレバイオティクスであるイヌリンが豊富な根菜類。
プレおよびプロバイオティクスの両方をブレンドしたシンバイオティクス
クレシ博士は、プレバイオティクスとプロバイオティクスを組み合わせたものである、シンバイオティクスを積極的に研究しています。
「カプセルに入ったプロバイオティクスは、スーパーの棚に並んだり、腸管を通過したりしている間に、生き残れなくなってしまっているかもしれません。しかし、その餌であるプレバイオティックと組み合わせれば、最終的な生育場所である腸の一部に到達するまで、より良い生存状態を維持することができるのです。」
クレシ博士は、健康的な食事からプロバイオティクスとプレバイオティクスを摂取することを勧めていますが、サプリメントを摂取する必要がある場合は、以下のものを選ぶことを勧めています:
- Consumer Reports(コンシューマー・レポート)やConsumer Labs(コンシューマー・ラボ)といった検査機関から認可を受けた商品
- イヌリンや他のプレバイオティクスと一緒に包装された、プロバイオティック・カプセル
- 棚や消化管内で生き残ることが可能となっている、胞子型のプロバイオティクス
…と、正直、前回数文で語られていたことぐらいの話しか書かれていない簡単な記事でしたが、そう、「pre」ってのは、プレビューとかプレエントリーとかのように、「~の前」という意味の接頭辞ですから(それぞれ「印刷前に見る機能」とか「実際に応募する前に資料請求をする」みたいな意味ですね)、今回のプレバイオティクスというのも、いわば「プロバイオティクスの前の」という意味であり、ズバリ、プロバイオティクスのためのエサ的な、そんな意味のものだったんですね。
今回はより詳しく見てみるために、「prebiotics supplement」で検索して出てきた、我らがネイチャーメイドの「プレバイオティクス・サプリ」をチェケラッチョさせていただきましょう。
3つほどヒットしてきて、子供用と大人用のファイバーグミと、それからドリンク用の粉末ミックスなんてのが新製品としてあるみたいですね!
しかしよく見てみたら、一番レビューの付いてる大人用のプレバイオティック・繊維グミ(左端)は、星1.91……ちゃんとした大企業が作る製品でそんな評価低いこと、ある?!
Amazonでもそんな低いレビュースコア見たことねぇーっ!!(笑)
…と、実際のレビューを見てみたら、どうやら最近改変という名の改悪があったみたいで、どうも「糖質↑・繊維質↓」という成分変更があったらしく、星1評価のレビューコメは、軒並み「酷い改悪だ!!」と、健康食品なのに健康とは遠ざかる形の成分変更に憤ってる感じでした。
どうやら味が酷いとか効果がないとかではなく、「なぜ改悪したんだ、元へ戻すことを望む!」という抗議の低レビューのようで、これはある意味逆に、ファンも多くて商品自体はやはり信頼できるものといえそうですね。
ちょうど真ん中のプレバイオティック・繊維パウダーが新発売されたようですし、(これが最後に推奨されていた、効果的な胞子状の製品なのかは分かりませんが)ネイチャーメイドさん側としても、「不満の方は新製品のパウダー試してみて~」というメッセージを込めての改変だったのかもしれませんね(まぁ別にそんな意図ではなく、単なる原料高騰とかの余波な気もしますが(笑))。
いずれにせよ、結局は難消化性の繊維質がプレバイオティクスと呼ばれるものの本体だということで、オールブランなんかを食べている僕にはまぁ要らないかなと思えるものの、繊維質不足の方には、非常に重要で効果的なものではないかと思われます。
食物繊維は味気ないものが多いですし、その意味で軽く飲んで終わりのサプリもいいものじゃないかな、って気もしますね。
糖質が増えた例のグミも、もしかしたら「食べやすくなるように…」という意図かもしれませんし、いずれにせよ個人的に繊維質の摂取は強くオススメしたい限りです。