片頭痛にはオーラがある…?!

前回の記事では、多くの人が常日頃から悩み苦しまされているであろう「片頭痛」に関して、世界を代表する最先端医療機関クリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARY記事を参照させていただいていました。

 

そういえば「結局、片頭痛って何なんだ?普通の頭痛と何が違うの…?」という疑問にはあんまりハッキリとした記述はなかったようにも思えるんですけれども、まぁ別にハッキリした定義なんて日常生活ではどうでもいいですし、痛くて気分が「変」になるものは、何か頭にそれっぽい文字がついてた方がそれっぽいですし「片頭痛が…」って言っときゃえぇやろ、って気がするかもしれません(笑)。

 

(一応、定義としては「脈打つように激しい痛みのある頭痛」だそうですけど、そんなのある意味主観でしかないですし、どんな痛みだろうと何となく重くてずっと悩まされてるというイメージの強い「片頭痛」って言っておけば同情も勝ち取れるしそう言っときゃえぇねん…みたいな感じ、ある気がしますし、実際それで正しいと思えます(笑)。)

 

ただ、前回の片頭痛記事で、英単語として面白いというか初見では何を意味しているのか分からなかった、「aura」という語が目に付きました。

 

説明などを見る限り、これは「前兆」と呼ばれるもののようですけど、単語としては「あの人はオーラがあるね」という文脈で使われるあの「オーラ」と同じで、なんとこちらさんにも独立解説記事が存在していました。

 

my.clevelandclinic.org

 

もちろん上述の通り、これは「前兆」であり、「独特の雰囲気」とか、ドラゴンボールのキャラがまとっていそうな光のヴェールみたいなやつでは全くないんですけど(笑)、具体的にはどんなものなのか、前回の記事より多少詳しくまとめられていたので、今回は(あんまり長くなかったこともあって(笑))こちらを参考にさせていただこうと思います。

 

では、Migraine aura(マイグレーン・オーラ)について、早速見て参りましょう。

 

片頭痛の前兆(Migraine Aura)

片頭痛の前兆に対処する人は、片頭痛発作の直前に、視覚、感覚、または運動に関する妨害現象を経験します。この現象は通常1時間かそれ以下の間続き、火花やジグザグが見える症状から、明瞭に話せななくなってしまう症状まで、多岐にわたる可能性が存在します。

 

概要

片頭痛の前兆とは何?

片頭痛の前兆とは、片頭痛が発症する前に時々起こる「警告段階」と考えられているものです。視界にドット、火花、ジグザグが見えることなどを含む、いくつもの感覚障害を指してそう呼んでいます。人によっては、耳鳴り、めまい、あるいははっきりと話すことができなくなることさえあるものです。

この症状は片頭痛発作の前、または発作中に起こることがあり、通常は頭の痛みが発生する30~60分前に起こります。なお、片頭痛の前兆は、全ての片頭痛発作で起こるわけではないことに注意することが重要です。

 

片頭痛の前兆にはどんなタイプがあるの?

片頭痛の前兆には主に3つのタイプがあります:

  1. 視覚性前兆。この一般的なタイプの片頭痛前兆は、点滅する光やジグザグのような、視覚の一時的な変化を特徴とします。
  2. 感覚運動性前兆。感覚または運動機能障害として、ヒリヒリとうずく感じ、しびれ、脱力感などが含まれ得るもので、これは視覚性前兆を伴うかもしれないし伴わないかもしれないものとなっています。
  3. 失語性前兆片頭痛の前兆の中で最も少ないタイプです。独り言をブツブツつぶやくことや、不明瞭な会話といった発話・言語症状が含まれます。

 

片頭痛の前兆はどれくらい一般的?

片頭痛を持つ人の25%から30%だけが片頭痛前兆を経験します。その内、おおよそ以下の割合の分布となっています:

  • 90~99%の人が、視覚性前兆を起こす。
  • 36%の人が、感覚性前兆を起こす。
  • 10%の人が、失語性前兆を起こす。

 

視覚性片頭痛の前兆はどんな感じ?

視覚性片頭痛前兆を経験している方は、視野に様々な乱れがあることに気付くかもしれません。視覚性片頭痛前兆症状には、以下が含まれ得ます:

  • 閃光
  • 明るい色の斑点
  • ジグザグの線
  • 霧視
  • 盲点
  • 水や熱波を通して物を見ているような感覚

 

片頭痛の前兆は深刻なもの?

不快ではありますが、片頭痛の前兆は危険ではありません。しかし、脳卒中といった、他の重篤な疾患の症状にそっくりなことがあります。したがって、何か疑わしいと思ったら、医療機関を受診することが肝心です。

 

症状と原因

片頭痛の前兆の原因は何?

片頭痛の前兆の正確な原因は不明です。しかし、研究の中には、この症状は、視覚に変化をもたらす視覚野を横切る電気的な波が原因であるかもしれない、と示唆しているものもあります。
  

片頭痛の前兆の引き金となるものは何?

片頭痛の前兆は通常、前兆のない片頭痛と同じ要因によって引き起こされます。一般的な原因としては以下が含まれます:

  • 明るい光
  • 特定の食べ物または薬
  • ストレス
  • 睡眠障害
  • 生理

 

診断と検査

片頭痛の前兆はどうやって診断されるの?

一過性脳虚血発作(TIA)や小脳梗塞など、より重篤な疾患を除外するために、かかりつけの医療従事者が身体検査を行います。また、診断を確定するために、特定の検査を行うこともあります。そういった検査には以下が含まれる得ます:

  • 眼科検査。この検査は、前兆症状を引き起こしている可能性のある眼の疾患を除外するのに役立ちます。
  • 頭部のCT(コンピュータ断層撮影)スキャン。この検査では、脳の詳細な画像が撮影されます。
  • 磁気共鳴画像法(MRI。この検査では、磁石とラジオ波を使って組織、器官、および体内の構造を画像として捉えます。
 

管理と治療

片頭痛の前兆はどうやって止めるの?

片頭痛前兆の治療は、症状を和らげることに重点を置いています。かかりつけの医療従事者が、以下のような数々の薬を勧めてくるかもしれません:

  • 鎮痛剤。処方薬または市販の鎮痛薬―アセトアミノフェンイブプロフェンアスピリンなど―は、片頭痛の前兆とそれに伴う痛みを和らげることが可能です。
  • トリプタン系薬剤。スマトリプタンとリザトリプタンは脳内の痛覚経路をブロックします。この薬は錠剤、注射、点鼻薬として処方されます。
  • ジヒドロエルゴタミン点鼻薬またはジヒドロエルゴタミン注射薬。この薬は片頭痛発作の発症時に服用することで、症状を軽くすることを狙います。
  • オピオイド系薬剤。この薬は、トリプタンやジヒドロエルゴタミンが服用できない人に勧められる可能性があるものです。オピオイドは中毒性が高いため、この治療法は他の全ての選択肢が失敗した場合にのみ考慮すべきものとなっています。
  • 吐き気止め片頭痛の前兆に吐き気や嘔吐が伴う場合、メトクロプラミド、クロルプロマジンプロクロルペラジンなどの薬でこれらの症状を和らげることが可能です。
  • マグネシウム。このサプリメントは前兆の視覚症状を和らげ、痛みを軽減します。

 

予防

片頭痛の前兆は予防できるの?

片頭痛の前兆を完全に予防することはできませんが、発作の期間、程度、頻度を減らすためにできる確かなことは存在します。治療に反応しない重度の片頭痛がある場合は、かかりつけの医療従事者から次のようなことを勧められるかもしれません:

  • マグネシウムCoQ10リボフラビンなどの栄養補助食品。これらは必ずかかりつけの医療従事者の推奨に従って服用するようにしてください。
  • 血圧を下げる薬。ベラパミルのようなカルシウムチャネル拮抗薬は、片頭痛の前兆を予防するのに役立ちます。かかりつけの医療従事者が、チモロール、プロプラノロール、酒石酸メトプロロールなどのβ遮断薬を処方することもあるかもしれません。
  • 抗痙攣薬。トピラマートやバルプロ酸は、多くの場合、片頭痛の頻度を減らすことが可能です。しかし、吐き気、めまい、体重変化といった好ましくない副作用を起こすことがあり得ます。
  • 抗うつ薬。アミトリプチリンなどの抗うつ薬が、人によっては片頭痛の予防に役立つことがあるかもしれません。
  • カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)モノクローナル抗体。これは新しい、片頭痛の治療に使用される、FDAアメリカの厚労省的機関)承認の注射薬です。症状の予防のために毎月投与されます。
  • ボトックス®注射。人によっては、12週間ごとにボトックス注射を行うことで、片頭痛を予防することが可能です。

 

見通し/予後

片頭痛の前兆はどのくらい続くの?

ほとんどの場合、片頭痛の前兆症状は徐々に始まります。発作は通常、20~60分続きます。

 

片頭痛の前兆発作に対処するには?

片頭痛の前兆やその他の片頭痛の警告サインに気づいたら、今していることはいかなることであっても可能な限り早く中止してください。かかりつけの医療従事者から勧められる薬を服用しましょう。暗くて静かな部屋を探し、可能であれば睡眠をとってください。

 

受け入れる

いつ医療機関を受診すべき?

片頭痛の前兆症状は、他の重篤な病気の症状と似ていることがあり得ます。したがって、前兆が現れたら直ちにかかりつけの医療機関に連絡してください。

 

その他のよくある質問

頭痛のない片頭痛前兆はあり得る?

はい。無症候性片頭痛を経験する人もいます。ほとんどの薬が前兆の持続時間よりも長いスパンでの作用を要求するため、この症状を治療するのは難しいかもしれません。それでも、前兆の最初の徴候で鎮痛薬を服用することで、痛み、吐き気、光や大きな音に対する過敏症のリスクを減らすことができるかもしれません。

 

痛みのない片頭痛前兆の原因は何?

痛みや頭痛を伴わない片頭痛前兆の原因は完全には解明されていません。しかし、日誌や日記をつけることで、具体的な引き金を知ることが可能です。いつ発作が起きたか、それぞれどれくらいの時間続いたか、および症状はどんなだったかについて記録してください。場合によっては、何が片頭痛前兆の引き金になっているのかを知るのに役立つかもしれません。

 

片頭痛の前兆がずっと続く場合はどうするべき?

ほとんどの片頭痛の前兆は1時間以内に終わります。しかし、片頭痛の前兆が1週間以上続く人もいます。もしそれがご自身に起きた場合、すぐにかかりつけの医療機関に連絡してください。その症状が他のもっと深刻な疾患によるものでないことを確認するために、検査を行います。

 

妊娠中に片頭痛の前兆が増えることはある?

妊娠すると、頭痛のない片頭痛の前兆が増えることがあり得ます。妊娠中で、前兆の有無にかかわらず片頭痛がある場合は、直ちにかかりつけの医療機関にご連絡ください。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

片頭痛の前兆は通常危険ではありませんが、その症状は日常生活に支障をきたすことがあり得ます。頭痛の有無にかかわらず、片頭痛の前兆を経験したら、かかりつけの医療機関にお知らせください。症状を管理する手助けをしてくれるだけではなく、片頭痛の前兆が他のもっと厄介な健康問題に関連していないかも確認してくれます。

 

オーラだけあって選ばれた人にしかない症状のようですが、僕は(まぁそもそも片頭痛もちというわけでもないものの、しばしば頭痛のあった中高生の頃でも)そういう「あ、頭痛の前兆だ!」ってものは経験したことがない気がしますねぇ。

 

具体的には主に「視覚的な乱れ」が発生するということで、有名所でいえばどこかで聞いたことがある気がする、閃輝暗点(せんきあんてん)なんてのがまさにその一例のようです。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/閃輝暗点より

ウィッキー先生にGIFアニメをお借りしましたが、まぁ目を強くこすった時など、目の前のチラつきはどなたも経験があるように思いますけど、ここまでデカいのだとこれは大変ですね…!

この後にキツイ頭痛が来るのも嫌すぎますし、本当に辛いときは改めて、薬の力を借りることを考えてみるのもいいかもしれませんね。

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