前回は気圧性頭痛についての、専門家による概要解説記事を紹介させていただいていました。
まぁ勝手に無許可で翻訳引用させていただいているのに大した言い草ではありますけど(笑)、正直あまりにも有益な情報が何もなかった、肩透かしな記事になっていた気はするものの、それだけ頭痛というのは原因をハッキリさせたり対処したりするのが難しいものといえるのかもしれません。
前回の、エスターマリック医師だかいう、頭痛の専門家・世界を代表するクリーブランド・クリニックのお医者さんですらあの体たらくでしたから、正直「個別記事を見ても大した情報もないのではないか」という疑念しかないものの、やはり頭痛は一番身近な健康被害のひとつともいえますし、今回も特定の頭痛に関するHEALTH LIBRARY記事を参照させていただこうかなと思います。
何となく片頭痛の方が興味深いのですが、片頭痛の方が断然長い記事だったため、「面倒なものは後回し」の精神で、もうちょっと優しいボリュームであった「緊張型頭痛」の方から行ってみることにしました。
テンション・ヘッドエイクで緊張型頭痛ですが、まぁ「緊張型頭痛」だとあまり聞かない気もするものの、これは結局一番一般的な「普通の頭痛」ということで、まず見ておくにはちょうどいいかもしれませんね。
早速参りましょう。
緊張型頭痛(Tension Headaches)
緊張型頭痛は、最も一般的な頭痛のタイプです。医療従事者はこれを、緊張性頭痛と呼ぶこともあります(※英語では「tension headaches」と「tension-type headaches」の違いでしたが、日本語だと「~型」「~性」のバリエーションがある気がします) 。これらの頭痛により、額やこめかみが圧迫されるように感じることがあるかもしれません。緊張型頭痛には家庭用の治療法がありますし、医療従事者が緊張型頭痛の痛みや圧迫感を和らげる薬やその他の治療法を処方してくれることもあるかもしれません。
概要
緊張型頭痛とは何?
緊張型頭痛とは、頭にきつくバンドが巻かれ、額やこめかみが圧迫されるかのように感じる頭痛のことです。医療従事者はこれを緊張性頭痛と呼ぶこともあります。緊張型頭痛を引き起こす要因は多く、全ての潜在的な引き金を避けることはできないかもしれません。幸い、緊張型頭痛を予防するためにできることは沢山あります。また、家庭内治療が上手くいかない場合、医療機関が緊張型頭痛の圧を和らげる薬やその他の治療法を用意してくれることがあります。
緊張型頭痛のタイプ
医療機関は、頻度に基づいて緊張型頭痛を分類しています。症状のタイプには以下が含まれます:
- 非頻発性:月に1日以下の頻度で頭痛が起こる。
- 頻発性:毎月1~14回の頭痛が3ヵ月以上続いている。
- 慢性:毎月15回以上の頭痛が3ヵ月以上続いている。
緊張型頭痛は一般的?
緊張型頭痛は最も一般的なタイプの一次性頭痛です。研究者の推定によると、70%以上の人が発作性の緊張型頭痛を持っているとのことです。典型的には、この頭痛は男性や出生時に男性に割り当てられた人よりも、女性や出生時に女性に割り当てられた人の方がより強い影響を受けます。
症状と原因
緊張型頭痛の症状は何?
症状は様々あり得ますが、ほとんどの人は緊張型頭痛の痛みを以下のように表現しています:
- 常に軽度から中程度の圧迫感と痛みがある。
- 頭の両側が何かで絞られているように感じる。
- 首の筋肉や肩の筋肉が痛んだり締め付けられたりする。
- 光や音に過敏になる。
これらの症状はゆっくりと現れるかもしれません。30分ほど続くこともありますが、時には1週間ほど続くこともあります。慢性緊張型頭痛の人の中には、いつも常に頭痛の痛みや圧迫感に対処させられ続けているようだ、と感じる人もいます。
緊張型頭痛の場合、頭の両側が圧迫されるような痛みや圧迫感が常にあります。 (※上の段落のイラスト化なので、内容は上の段落の通りです。)
何が緊張型頭痛を引き起こすの?
緊張型頭痛の単一の原因は、研究者によってまだ探られている所です。一部の説では、緊張型頭痛は、頭と首をつないでいる筋肉が緊張し、最終的に頭皮の筋肉を締め付けることから始まると言われています。こういった筋肉が波打つ効果は、ストレスを感じていたり、感情的な葛藤を抱えていたりするために起こるものなのかもしれません。他の原因には、以下のようなものが含まれます:
- 下を向いて本を読んだり、携帯電話や固定電話の受話器を頭と肩の間に挟んだりすることによる首の凝り
- 休憩を取らずにコンピューターの画面や書類を長時間見続けることによる眼精疲労
- 顎関節症(TMJ)
- 首の退行性関節炎
- 睡眠時無呼吸症候群や不眠症といった睡眠障害
- 不安・強迫観念
- うつ病
緊張型頭痛の合併症(併発事項)は何?
慢性的な緊張型頭痛が何週間も何ヶ月間も続くと、生活の質(QOL)に影響を及ぼすことがあり得ます。例えば、慢性的な緊張型頭痛のせいで、常に緊張型頭痛のプレッシャーに対処しているため、仕事や家庭内での業務に集中できなくなることがあるかもしれません。
診断と検査
緊張型頭痛はどうやって診断されるの?
医療従事者が、病歴や症状について、以下のような質問を尋ねることがあります:
- どのくらいの頻度で症状が出ますか?
- 1日の内、特定の時間帯に症状が悪化しますか?
- 特定の活動をした後に症状が悪化しますか?
- 市販の鎮痛剤で気分は良くなりますか?
コンピュータ断層(CT)スキャンや脳磁気共鳴画像(脳MRI)スキャンを行い、基礎疾患の有無がチェックされることもあります。
管理と治療
緊張型頭痛の治療法は何?
治療法は緊張型頭痛のタイプによって異なります。例えば、発作的な頭痛が起こる場合は、かかりつけの医療従事者に、以下のような市販の鎮痛剤から始めることを勧められるかもしれません:
慢性緊張型頭痛がある場合は、かかりつけの医療従事者が以下を処方することもあり得ます:
- ガバペンチン(商品名: ニューロンチン®)やトピラマート(商品名: トパマックス®、トピラゲン®)といった抗てんかん薬
- 痛みを和らげるアミトリプチリンのような抗うつ薬
- バイオフィードバック、瞑想や、ストレス管理に役立つ認知行動療法といった代替療法
- 睡眠時無呼吸症候群やTMJの理学療法。
治療の副作用や合併症には何がある?
副作用や合併症は治療法によって異なりますが、反跳性頭痛(頭痛のリバウンド)は、緊張型頭痛の市販薬かつ/または処方される鎮痛剤を服用することで起こり得る一般的な副作用の1つです。
反跳性頭痛、または薬の使い過ぎによる頭痛は、頭痛薬を頻繁に使いすぎた場合に起こる頭痛です。医療従事者は、鎮痛剤の使用を1ヶ月の内10日以内に制限することを推奨しています。
予防
緊張型頭痛はどうやって予防できるの?
緊張型頭痛を予防するには、ストレスをコントロールすることが最も効果的です。最も効果的なストレス対処法は、日常生活の一部に組み込むことができ、気分を良くしてくれる類のものです。例えば、以下が含まれます:
- マッサージ療法
- 定期的な運動
- 十分な休息
見通し/予後
緊張型頭痛になった場合、何が考えられる?
大多数の普通の人であれば、緊張型頭痛は発作的に起こるものであり、鎮痛剤を使ったり、ストレスを軽減したりすることで対処可能です。慢性の緊張型頭痛の場合は、抗うつ薬を服用したり、バイオフィードバックのような治療に参加する必要があります。
受け入れる
緊張型頭痛はどうすれば除ける?
市販の鎮痛剤を使えば、偶発的な緊張型頭痛を和らげることができるかもしれません。温湿布や冷湿布を頭や首に貼るなどの家庭療法も効果があることでしょう。
いつ医療機関を受診すべき?
緊張型頭痛は生命を脅かすものではありませんが、深刻な医学的問題の徴候であったり、既存の問題が悪化したりしている可能性はあり得ます。頭痛に加え以下のような状態がある場合は、医療機関にご相談ください:
- 首がこわばる。
- 咀嚼時の顎や、櫛で髪をとかした時のようにこめかみに苦痛や圧痛がある。
- 華氏103度(39.4℃)以上の発熱があり、下がらない。
- 50歳以上であり、いつもと違う感じがする、あるいはいつもより頻繁に起こる頭痛。
- 横になっているときや立ち上がるときにだけ起こる頭痛。これは体位性頭痛というものです。
- がんや自己免疫疾患で、頭痛の回数が増えたり、頭痛が酷くなったりした実感がある。
- しびれや脱力感がある。
どんな時に緊急救命室(ER)に行くべき?
突然の激しい頭痛があり、すぐに悪化する場合はERに行くべきです。また、頭痛があり、以下のような症状もある場合は、直ちに医療機関を受診してください:
- 考えが混乱する、言葉が不明瞭になる、力が抜ける。
- 視力や会話能力の変化。
- 脱力感、眠気、錯乱、または平衡感覚の喪失。
- 息切れ。
医療従事者にどんな質問をすべき?
以下のことをかかりつけの医療従事者に尋ねるとよいでしょう:
- 私の緊張型頭痛の原因は何ですか?
- どのような治療法がお勧めですか?
- 緊張型頭痛とはずっと常に付き合っていかなければならないのでしょうか?
クリーブランド・クリニックからのメモ
緊張型頭痛は、体がストレスやその他の問題に対処する際に、首や肩の筋肉から始まっていきます。次に、誰かに頭を掴まれているような、額の鈍痛を感じます。
もし同じように感じられる場合、緊張型頭痛の可能性があります。緊張型頭痛は、たまに起こることもあれば、ずっと続くこともあります。いずれにせよ、緊張型頭痛の症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。なぜそのような症状が出るのかを理解するために、いくつかの質問を投げかけられるでしょう。ストレスが犯人であれば、かかりつけの医療従事者が生活習慣の見直しや、ストレスを軽減して緊張型頭痛を予防するためにできることを勧めてくれます。場合によっては、処方薬や理学療法を勧められることがあるかもしれません。
…今回も正直、「そんなこと言われなくても直感で分かります」って話がほとんどだったかな…という気がするものの、改めてそれだけ頭痛は対処が難しいといえるのかもしれませんね。
「ストレスが最大の原因」というのは、まぁそれも何とも漠然としてはいますけど、個人的にもやっぱりそれはそうじゃないかな、と思います。
まぁ「ストレスを感じないようにする」なんて「頭痛をなくす」と同じぐらい何の対策にもなっていないといいますか、「それが一番難しいというか、簡単にできなくない?」とも思えますけど、ストレスフリーなお気楽人間から言わせていただくと、「みんな難しく考えすぎじゃない?気楽にいこーぜ」というスタンスで行くのがオススメかな、なんて気がしますね。
(もちろん、そんなので「そうか、気楽にいけば良かったんだ!目が覚めました!!」なんてあるわけなさすぎるんですけどね(笑)、そこまで極端じゃなくても、「意外と適当でいいんだ」という心持ちでいることは良いことなんじゃないかな、と思えます。)
