健康の味方、プロバイオティクス!

神経伝達物質に端を発し、当初、泌尿器系をメインに脱線していたつもりが、いつの間にか頭痛やら腹痛やらに逸れていき、ここ最近は食物不耐症乳糖不耐症なんかを見ていました。

 

一連の腸関連の記事で目に付いた面白そうなネタとして、いつの頃からか日本でもおなじみになっていたといえる気がする、プロバイオティクスのHEALTH LIBRARY記事を今回は参考にさせていただこうかなと思います(↓)。

 

my.clevelandclinic.org

 

まぁ僕は朝晩必ず、誇張抜きに365日欠かさずヨーグルトを食べている、最早乳酸菌から出来ている人間だといっても過言ではない男なんですけど(いや過言ですが(笑))、大体僕が一人暮らしを始めた21世紀になったぐらいから、この「プロバイオティクス」って言葉は主にヨーグルトのパッケージなんかでよく目にするようになった記憶がありますね。

 

言うまでもなく、腸内細菌に関係している話なわけですが、偉大なるクリーブランド・クリニックはどういう風にまとめてくれているのでしょうか、早速翻訳引用に参りましょう。

 

プロバイオティクス(Probiotics)

プロバイオティクスとは、体に有益な効果をもたらしてくれる、生きたバクテリア(細菌)や酵母のことです。こういった生物種は、他の多くの生物とともに、どんな人の体内にも既に生息しています。プロバイオティックのサプリメントは、既にいる友好的な微生物を追加して補給する形になります。こういった微生物は、あまり友好的ではないタイプの微生物を撃退し、感染症に対する免疫力を高めるのに役立ってくれるのです。

 

概要

プロバイオティクスとは何?

プロバイオティクスとは、体表あるいは体内で有益な効果をもたらしてくれる、生きたマイクローブ(微生物)のことです。全ての人間の体には、身体機能と健康とを支えてくれている、何兆匹もの微生物が住んでいます。体内で飼っている全ての微生物が役立つわけではありません―種類によっては(ばい菌)、有害なものもあり得ます。しかし、プロバイオティクスのような有益な微生物は、潜在的に有害なタイプを制御するのに役立つのです。

プロバイオティクス製品には、既に体内に生息している微生物群に加える形の、厳選された有益な種類の微生物が含まれています。多くのプロバイオティクス製品は、消化管にて摂り込まれるように設計された、経口サプリメントです。他にも、皮膚や、鼻とか性器といった体腔内の粘膜に塗る外用剤もあります。これらは全て、有益な微生物が一般的に生息している場所なのです。

 

プロバイオティクスは何をするの?

プロバイオティクスは、生きている有益な微生物を腸内やその他の場所に生息させ、そのコミュニティを強化するための食品および健康商品です。プロバイオティクスは、ディスバイオーシス(細菌異常)―マイクロバイオーム(微生物叢)内の、有益な微生物のバランスが崩れたり不足したりする状態―を予防および治療するためのものです。プロバイオティクスが効果を発揮すると、微生物は体表または体内に住み着き、既に生息している細菌群に加わることになります。

しかし、全てのプロバイオティクスが同じものだというわけではありません。微生物の種類によって体内での働きは異なるため、種類によってご自身の状態に合う、合わないがあるかもしれません。また、プロバイオティクスはFDA(=アメリカの厚労省、食品医薬品局)の規制も受けていないため、メーカーは製品の品質のみならず、中に何が含まれるのかを証明する必要さえないのです。どのプロバイオティクスが自分のニーズに最も合う可能性があるかについては、詳しい医療従事者に相談するのが良いでしょう。

 

プロバイオティクスが推奨されるのはどんな時?

消化器系やその他いずれの部位であっても、細菌異常の症状がある場合、微生物叢のバランスを取り戻すために、担当医からプロバイオティクスを勧められることがあるかもしれません。最近、微生物叢を弱めてしまう病気や治療をした方は、再構築するためにプロバイオティクスが勧められる可能性もあります。例えば、抗生物質の投与が終わった後に、プロバイオティクスの服用や使用を勧められることがあるかもしれません。

より良い健康維持のために毎日プロバイオティクスを摂取する方もいらっしゃいます。腸内環境に問題がありがちで、プロバイオティクスが有効であることを実感しているのであれば、試してみるのが良いでしょう。健康な微生物叢は、免疫力全般を高め、炎症を抑え、便通を正常に保つのに役立ちます。ストレスや食べ物の選択といった日常的なことが微生物叢を減少させてしまうことがありますが、プロバイオティクスはこれを回復させるためのひとつの方法です。

 

どのプロバイオティクスが効果的?

プロバイオティクスが健康に役立つためには、次のことが必要です:

  • 体への効果が証明されている種類であること
  • 摂取したり体に塗ったりしても安全な形態であること
  • 商品化プロセスを経ても、生存可能な微生物が含まれていること
  • (経口プロバイオティクスの場合)消化管内の通過に耐えられること

最も頻繁に研究され、推奨されているプロバイオティクスには以下が含まれます:

  • L. アシドフィルスL. ラムノサスL. カゼイL. プランタラムを含む、ラクトバチルス(乳酸杆菌)属
  • ビフィドバクテリウム・ロンガムビフィドバクテリウム・ブレーベを含む、ビフィドバクテリウムビフィズス菌)属

アシドフィルス菌L. acidophilus)は、現在市販されているプロバイオティクスの中で、恐らくあまりにも多様な用途を持つという理由から、最も有名なものかもしれません。アシドフィルス菌は、人間の口、腸、胃、肺、膣、尿路に天然に存在し、これらすべての微生物叢のバランスを回復するのに役立つものなのです。

こういった製品は全て、食料品店、ドラッグストア、および健康ショップで市販(OTC)されています。栄養補助食品(カプセル、液体、粉末)として、または様々な用途の外用ローションやクリームとして販売されている形です。かかりつけの医療従事者が、ご自身のニーズに合った良い製品を選ぶ手助けをしてくれることでしょう。

また、以下のような発酵食品や飲料からも、濃縮されていない状態のプロバイオティクスを摂取することができます:

発酵食品や発酵飲料は、プロバイオティクスを消化管により多く取り込む方法のひとつです。ただし、食品加工によって天然のプロバイオティクスが破壊されることもあるので、ラベルに「生きた活性培養」と記載されているかどうかを確認するようにしましょう。

 

リスク/メリット

プロバイオティクスの潜在的な健康効果は何?

人間の体の色々な部位に生息する有益な微生物は、様々な方法で私たちのことを支えてくれています。最も重要なもののひとつは、同じく人間に共生しようとしてくる有害なタイプの細菌、真菌、ウイルス、寄生虫を撃退してくれることです。プロバイオティクスは、理論的には、有益な微生物の側で戦います。

多くのプロバイオティクス製品は、有益な細菌や酵母を配合し、以下のような複数の異なる体の部位の細菌や酵母の感染を予防したり回復させたりする目的で製造されています:

かかりつけの医療従事者が、感染症の既往歴がある方の場合は予防的に、あるいは抗生物質による治療後に微生物叢の回復を助けるために、こういった製品を使用することを勧めてくることがあるかもしれません

プロバイオティクスの経口摂取には、さらに多くの利点があることもあります。腸内細菌叢―消化管に生息する微生物のコミュニティ―は、消化器系やその他多くの身体システムにおいて、複雑な役割を果たしています。

消化器官の中では、健康な腸内細菌叢が、以下のようなことをしていることが知られています:

  • 特定の栄養素や薬の分解および吸収を助ける
  • その他の重要な栄養素を副産物として生産する
  • 消化後の胆汁の分解と再利用を助ける
  • 有害な微生物を認識して排除するように、免疫系の訓練を助ける

また、不健康な腸内細菌叢―有害な微生物が有用な微生物よりも多い状態―は、以下のような様々な慢性消化器疾患の原因になり得ることも知られています:

プロバイオティクスの経口摂取は、結果は種々異なり得ますが、こういった疾患の予防や治療に役立つ可能性があるのです。

消化器系のみならず、腸内細菌叢は脳や神経系、免疫系、および内分泌系とも相互作用していることが分かっています。研究者の中には、腸内細菌叢の健康状態が、以下を含む健康全般の様々な側面に影響を及ぼす可能性があると考える人もいます:

  • 情緒や痛みへの耐性
  • 精神的鋭敏さと疲労
  • 炎症と免疫反応
  • 代謝、血糖値、および脂肪蓄積

しかし、これらはどれもまだ活発に研究されている最中です。プロバイオティクスがこれらの身体システムの中でどのように作用するのか、あるいは作用するとすればどのような効果なのかについては、まだ完全には解明されていません。確かな結論を引き出すための十分な証拠はありませんが、医療従事者がプロバイオティクスを試してみることを勧めるのには十分なものが備わっています。

 

プロバイオティクスの摂取にリスクや副作用はある?

プロバイオティクスの安全性に関する特定の研究はほとんどありませんが、健康な方々が摂取する分には安全だと思われます。プロバイオティクスは、一般に広く常用されてきた長い歴史があります。免疫系が弱っている方々には、少し副作用のリスクがあります。これには、免疫抑制剤を服用している方、重篤な病気を患っている方、未熟児で生まれた乳児が含まれます。

そのリスクとしては、プロバイオティクス製品に、有益なタイプの微生物とともに有害なタイプの微生物が含まれている可能性があることが挙げられます。微生物は非常に小さいので、製品が厳密にテストされていなければ、間違った種類の微生物がこっそり紛れ込んでしまう可能性があるのです。これは稀なことで、ほとんどの方にとって深刻なリスクではありません。健康な免疫系であれば、偽者は簡単に排除されます。しかし、免疫力が低下している場合は、深刻な感染症を引き起こす可能性があるかもしれないのです。

 

その他のよくある質問

プロバイオティクスが効いているかどうかは、どうやって判断できるの?

特定の目的でプロバイオティクスを摂取しており、プロバイオティクスが効いているのであれば、体調が良くなっていることが分かるはずです。例えば、便秘や下痢を解消するためにプロバイオティクスを摂取している場合、時間の経過とともにうんちの状態が良くなっていることに気が付くことでしょう。細菌や酵母感染症や過剰繁殖を緩和するために服用している場合は、症状が改善していることに気が付くはずです。

きちんと効いているかを判断できるよう、継続して、また推奨量を守って服用するようにしましょう。予防的に摂取している場合は、判断がより難しくなるかもしれません。例えば、中には風邪やインフルエンザの季節に免疫力を高めるためにプロバイオティクスを摂取する方もいらっしゃいます。いつものように風邪をひかなくなったことに気が付くかもしれないが、それがプロバイオティクスのおかげかどうかをはっきりとさせるのは難しいでしょう。

 

プロバイオティクスは下痢や便秘や腹痛の原因になり得る?

多くの方が、下痢、便秘、または腹痛を解消するためにプロバイオティクスを服用しています。長期的には、プロバイオティクスは、便通や消化を含む腸全体の健康を改善し、不快感を軽減するはずです。しかし、短期的には、新しいプロバイオティクスを取り入れることで、特に大量に摂取している場合や腸が一般的に敏感になりがちな傾向にある方の場合、似たような症状が引き起こされてしまう可能性は存在します。

プロバイオティクスの多くは、腸内で短鎖脂肪酸と呼ばれる副産物を生成します。この副産物は腸の健康にとって多くの利点がありますが、突然流入することで一時的な下痢が引き起こされる可能性があるかもしれません。他のプロバイオティクスの中には、副産物として腸内でガスを発生させるものがあります。普段より急に多く摂取すると、消化中の膨満感やガスが増えることにお気付きになるかもしれません。こういった症状は数日で治まるはずです。

 

プロバイオティクスを摂取するベストな方法は何?

プロバイオティクスはサプリメントとして服用することもできますし、あるいは発酵食品や飲み物から摂取することも可能です。どちらの方法にも利点があります。一般的に、食べ物や飲み物から摂取する方法は、微生物叢内の微生物の多様性を促進し得ますから、これは健康維持に役立ちます。プロバイオティクスがエサとして使うことで増殖するために必要な繊維質である、プレバイオティクスを含む食品もあります。

特定の問題を治療したい場合は、その目的のために担当医が推奨する特定のプロバイオティクスのサプリメントを摂取すると良いでしょう。サプリメントは通常、食品よりも高用量のプロバイオティクスを与えてくれるものになっています。ラベルに記載されている推奨量を守って服用するようにしてください。プロバイオティクスの中には、食事と一緒に摂った方が効果的なものと、空腹時に摂った方が効果的なものがあります。ほとんどのものは、最良の結果を得るために、毎日摂取する必要があります。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

プロバイオティクスの潜在的な有益性については、現在多くの研究が進行中であり、初期の結果は有望なものとなっています。種々の異なるプロバイオティクス製品が、肌の健康、膣の健康、または腸の健康を改善し、さらには免疫力の向上に役立つかもしれません。プロバイオティクスは、お持ちの健康問題に対する完全な解決策にはならないかもしれませんが、パズルの重要なピースにはなるかもしれません。プロバイオティクスの摂取について、かかりつけの医療従事者に尋ねてみましょう。ご自身に最適なものを選ぶこと、安全性を確認すること、そして結果をモニターすることの手助けをしてくれますよ。

 

まぁ僕が発酵食品・微生物大好きマンだからかもしれませんが、読んでるだけで健康的になるような、そんな内容でした(そんなわけはないですけど(笑))。

 

僕は食事で乳酸菌・納豆菌をガンガン摂取しているためサプリメントを使ったことどころか頼ろうとしたこともなかったのですが、確かに今の科学の力ならば、「これに効く、この微生物を大量に!」という感じで作られたサプリメントも有用かもしれませんね。

 

今回は画像がなかったので、アイキャッチ用に、いつものGoogle検索結果でトップに表示される広告枠的な画像を貼っておしまいとさせていただきましょう。

https://www.google.com/search?q=Probioticsより

やはり、いっぱいありますね!

(なお、検索結果のTOP記事は、クリーブランド・クリニックのライバルであるメイヨー・クリニックのプロバイオティクス記事でした(この下にはクリ・クリ記事が来ています)。

…って別にライバルでもなく、単に両者は世界ナンバーワン・ツーの偉大な医療機関というですけどね(笑))

 

どうも最近不調になってきた…となったら、サプリの力に頼るのもありかもしれません。

微生物の力は本当に偉大なので、どのような形であれ、プロバイオティクス製品は個人的に本当にオススメですね!

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