前回は乗り物酔いの記事を見ていましたが、あまりにも時間がない状況が続いているので、またしてもこないだ見ていた「バイオフィードバックが使える症例」として挙げられていたものの中から、正直大して興味もないんですけど(笑)、そこそこ長すぎない記事を選んで1つお借りさせていただこうと思います。
今回ピックしたのは、耳鳴り!
僕は耳鳴りは一切ないものの、そういえば子供の頃はしばしば耳鼻科に通っていたことがありました。
一つ今でも覚えているのが、小学低学年の頃、左手を頭に置いて肘をついて、こたつに入りながらゴローンとテレビを見つつ、なぜかそんな体勢で右手で耳かきを左耳に入れてホジホジとしていたんですけれども、一体そのとき紺助少年に何が起こったのか、頭を置いていた左手ヒジがズルっと滑ってしまい床に叩きつけられて、耳かきが耳の入っちゃダメなところまでブスッ…!!
一瞬で耳の中がジワーとなり、感覚がなくなってきたため、うわぁーと泣き叫び、夕食の準備をしていた母親に即病院に連れて行ってもらったんですけど、幸いあくまで中耳レベルの傷なだけで、深刻な状態にはならなかったものの、いやぁ~子供ながらにバカすぎて我ながら笑えますね…!
…と、僕の中耳炎の思い出は特に何ということでもないので、耳鳴りについて早速クリーブランド・クリニックのHEALTH LIBRARY記事を参考にさせていただきましょう。
Tinnitus(耳鳴り)
耳鳴りは、他の誰にも聞こえない音が自分の耳の中に満たされる症状です。アメリカでは5000万人以上の人が耳鳴りに悩まされています。耳鳴りは酷くなることもあり、日常生活に影響を及ぼすこともあるほどです。耳鳴りは病気ではありません。あくまでいくつかの医学的症状のひとつです。医療機関が耳鳴りを治すことはできませんが、その影響を管理することはできます。
概要
耳鳴りとは何?
「耳鳴り」(「tin-NITE-us(ティン・ナイト・ァス)」または「TIN-ne-tus(ティン・ネ・タス)」と発音します)とは、耳の中で音が鳴ることの医学用語です。耳鳴りがある場合、他の人には聞こえないような音―例えば、リンリン、カチカチという音、脈打つような音、囁くような音あるいは激しいノイズのような音―が頭の中に充満します。こういった音は、ほとんど気付かないほど小さな音であることもあれば、周囲の音を遮断してしまうような大きな音であることもあり得ます。耳鳴りがひどい人は、集中できなかったり、眠れなかったりすることがあるかもしれません。このような状態が長く続くと、苛立ちや抑うつにつながる可能性もあります。
耳鳴りは病気ではありません。耳の怪我や加齢による難聴など、いくつかの健康状態に伴う症状です。調査によると、世界人口の約15%―その内、アメリカでは5000万人以上が耳鳴りに悩まされています。耳鳴りは誰でもなる可能性がありますが、40歳から80歳の人に最も多く見られます。
(※「一般的な原因」の各イラストは、すぐ下の段落で解説されているのでそちらをご参照ください。
上の図で、本文中に出てこないものとしては、Ear canal=外耳道、Ear drum=鼓膜、Middle ear=中耳、Inner ear=内耳ですね)
考えられる原因
耳鳴りの主な原因は何?
なぜ耳鳴りがする人としない人がいるのか、専門家でも正確には分かっていません。しかし、耳鳴りは特定の医学的な状態における一般的な症状です。
一般的な耳鳴りの原因には以下が含まれます:
- 加齢による難聴。脳は一定レベルの音の刺激に慣れています。その結果、聴神経はあるレベルの活動に慣れてしまっています。難聴になると、脳が受ける刺激は減りますが、聴覚神経はいつもと同じように電気信号を送る可能性があります。そのため、実際には聞こえない音が聞こえることがあるわけです。65歳以上の成人の約3人に1人が耳鳴りを発症しています。
- 騒音性難聴(NIHL)。大きな音にさらされると、難聴や耳鳴りを引き起こすことがあり得ます。これは、時間の経過とともに起こることもあれば、爆発や至近距離からの銃声のような、1回の出来事で起こることもあります。
- 耳の損傷や外傷。こういった傷は、聴覚を助ける神経や脳の領域に影響を与える可能性があります。怪我をした後に耳鳴りがする人は、通常、片方の耳だけに耳鳴りがします。
- 耳の状態。耳垢の詰まりや耳の感染症は、一時的な難聴を引き起こし、耳鳴りを生じさせることがあり得ます。
- 薬。一部の抗生物質、抗うつ薬、抗がん剤、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)など、特定の薬剤が耳鳴りの原因となる可能性があります。
より一般的ではない耳鳴りの危険因子としては、以下のようなものが含まれます:
- 耳管機能障害
- メニエール病
- 顎関節(TMJ)障害
- 前庭神経鞘腫(前庭神経にできる非がん性腫瘍)
- 耳硬化症(耳の中の骨の異常成長)
- 拍動性耳鳴りの原因となり得る血管障害―これは、心臓の鼓動に合わせて耳鳴りが起こる稀な耳鳴りです。
- ループスや関節リウマチなどの自己免疫疾患。
耳鳴りのする人は、ストレスや睡眠不足など特定の引き金となることにさらされた後に、再発を経験することがあるかもしれません。ご想像の通り、これは苛立たしいサイクルになる可能性のあるものです。
ケアと治療
耳鳴りはどうやって治療するの?
耳鳴りの治療は原因によって異なります。耳鳴りについて詳しく知るために、医療従事者(通常は聴覚専門医)が身体検査を行い、耳に明らかな問題がないかチェックします。病歴や、最近大きな音にさらされたことがあるかどうかも聞かれることでしょう。状況によっては、耳鼻科医を紹介されることもあります。耳鼻科では、耳に影響を及ぼす病気があるかどうかを診断することが可能です。
耳鳴りは多くの状態の症状であるため、医療機関が根本的な原因に対処することで耳鳴りを治療できる可能性はあり得ます。しかし、正確な診断を得るためには検査が必要かもしれません。検査には以下のようなものがあり得ましょう:
- 純音聴力検査、言語理解検査、および必要があればティンパノメトリーのような、聴覚検査。
- 心臓病やその他の健康状態をチェックするための血液検査。
- MRI(磁気共鳴画像)やCT(コンピュータ断層撮影)スキャンなどの画像検査。
また、耳鳴りが顎関節症(TMD)の症状であるかどうかを判断するために、歯科医による診断が必要な場合もあるかもしれません。
耳鳴りに対処する最善の方法は?
多くの人にとって、耳鳴り音療法は、耳鳴りがどの程度認知できるかや経時的にイライラさせてくるものかについて、それを軽減するのに非常に効果的な可能性があります。聴力専門医が、次のようなことを勧めてくるかもしれません:
- ノイズ・マシーンの使用。ホワイトノイズ、自然音、環境音などは、脳の気を逸らし、耳鳴りの症状を軽減するのに役立つ可能性があります。まさにこの目的のためにノイズ・マシーンを購入することもできますが、多くの扇風機や加湿器からもホワイトノイズが発せられており、耳鳴りに効果があり得ます。また、ホワイトノイズのプレイリストをオンラインで探したり、スマートフォンにノイズ発生アプリをダウンロードすることもできるでしょう。
- インイヤー型ノイズ発生器を装着する。これは、ホワイトノイズを発生し続けるイヤホンです。日中、耳鳴りを和らげたいときはいつでも装着することができます。ただし、装着したまま寝ることはできません。夜間用の装置が必要な場合は、耳鼻科医に他の選択肢(ヘッドフォン内蔵のヘッドバンドなど)についてお尋ねください。
耳鳴りを治療しない場合、どんな合併症があり得る?
耳鳴りを治療せずに放置しておくと、次のようなことにつながり得ます:
- 不安・強迫観念
- うつ病
- イライラ感
- 集中困難
- コミュニケーション困難
- 認知機能の低下
耳鳴りは予防可能なの?
耳鳴りは他の健康状態に伴って起こる症状なので、常に予防できるわけではありません。しかし、聴力を守るための対策を講じることは可能で、それによりリスクを減らす一助にはなるかもしれません。以下の場合、聴覚保護具が必要なこともあります:
- 建設現場や工場で働く場合。
- 特定のパフォーマンス・アートや音楽の仕事をしている場合。
- 一部の運動教室。多くのスポーツジムでは、モチベーションを高めるために大音量で音楽を流しています。
- コンサートや映画館。このようなイベントでの騒音レベルは大きすぎることがあり、時間の経過とともに聴力に害を及ぼす可能性があります。
- 電動工具の使用、芝刈り、その他の大音量の機器を使用する場合。
- 娯楽射撃や狩猟など、銃器の使用時。
ヘッドホンやイヤホンを使用する際にも注意が必要です。音量を小さくして耳を保護しましょう。
聴覚専門医が、カスタムメイドの聴覚保護具を用意してくれるかもしれません。こういった活動に頻繁に参加する場合は、聴覚専門医に相談することを考慮してみてください。
医師に連絡するタイミング
耳鳴りに関して、いつ医療機関を受診すべき?
以下のような場合は、医療機関を受診することをお勧めします:
- 1週間以上続く耳鳴り
- 難聴
- 立ち眩み
- (回転性)めまい
- 心臓の鼓動のように聞こえる耳鳴り
耳鳴りに加えて突発性難聴を発症した場合は、直ちに医療機関を受診してください。突発性難聴の治療は、最初の3日以内が最も効果的です。
その他のよくある質問
耳鳴りがあっても長生きできる?
はい、できます。耳鳴りそのものが寿命を縮めることはありません。しかし、心臓病のような基礎疾患は、寿命に影響を与える可能性があるかもしれません。
耳鳴りは何かの警告なの?
耳鳴りの原因は必ずしも明らかではありません。しかし、人によっては共通の関連性があります:
もし以下の症状に加えて耳鳴りがある場合: 以下の症状があるかもしれません: 痛み、耳漏. 耳の感染症 めまい、平衡感覚の問題 メニエール病や神経疾患 顎の痛み、頭痛、顔の痛み 顎関節(TMJ)障害 心臓の鼓動のように聞こえる雑音(拍動性耳鳴り) 高血圧. 頭痛、偏頭痛、首の痛み、頭や首を動かすことによる耳鳴りの変化 頚椎の疾患 上記のような症状があっても、必ずしも該当する疾患があるとは限りません。何かおかしいと感じたら、適切な診断をしてもらうために、かかりつけの医療機関にお伝えください、適切な診断をしてくれることでしょう。
耳鳴りは治せる?
原因によります。大音量のコンサートを終えた後に耳鳴りがする場合は、恐らく一時的なものでしょう。しかし、1~2週間経ってもまだ耳鳴りがする場合は、間違いなく何か別の原因があるでしょう。
標準的な耳鳴りの治療法はありません。しかし、医療機関は多くの場合、基礎疾患を治療し、症状を抑える手助けをしてくれます。
何を避けるべき?
耳鳴りがする場合は、以下のことを避けるようにしてください:
- 完全な静寂(耳鳴りが目立つため、症状を悪化させる可能性があります)。
- 大きな音にさらされること。
- 睡眠の質の低下や極度のストレスなど、一般的な耳鳴りの誘発条件。
栄養状態が耳鳴りの有無に関与していると考える専門家もいます。このトピックに関する研究は限られていますが、最近の研究では、以下の食べ物や飲み物が耳鳴りのリスクを高める可能性があることが示唆されています:
- カフェイン
- 塩分
- 飽和脂肪酸
クリーブランド・クリニックからのメモ
多くの人が、人生のどこかで耳鳴り、耳の中の雑音を経験します。ほとんどの場合、耳鳴りは一時的なものです。しかし、毎日、毎週のように耳鳴りが続くと、我慢できなくなることがあります。聴覚に関連した耳鳴りであれ、他の要因が関係しているのであれ、医療機関を受診することが重要です―特に、症状が1~2週間以上続く場合は要注意です。医療機関では、耳鳴りの原因を突き止め、次のステップを提案してくれますよ。
耳鳴りというのは当初、「テレパシーを受けて謎の声が聞こえてくる、精神疾患のことなのかな?」と思ったら、もっと物理的なものだったんですね。
原因はハッキリしないタイプの症例のようですけど、常時ハエがプーンとしているようなことを考えるととんでもない面倒くささですし、できればならないことを願いたい限りですね…!
時間不足につき、小学生並みの感想で〆とさせていただきましょう(笑)。