前回はvertigoこと「回転性めまい」の記事を見ていました。
一生それしか言ってませんが時間のない日々が続いており、「せっかくvertigoを見たし、関連ネタとしてdizzyの方も見てみようかな、でも長かったらなかったことにしよう(笑)」と思って見てみたらめちゃんこ短めだったので、今回は意気揚々と、より一般的な眩暈であるdizziness記事の方も参考にさせていただきましょう。
まぁ既に前回も見ていた通り、上記リンクカードのサムネ画像でも表示されていますが、「めまいを起こす部位は目というより耳」というのは人間の不思議なポイントかもしれませんね。
(というか、めまいに限らず、「バランス感覚を取る」のが実は完全に耳に依存しているというのが面白い所でしょうか。
…とはいえ、耳といっても内耳ですし、そこまで体の内部なら目だろうが耳だろうが「脳のそば」って感じでもう似たようなもんじゃない?…って気もするかもしれませんが…)
用語としては、上記リンクカードのランニングタイトルは「Dizzy」でしたが、記事自体のタイトルは「Dizziness」で、前者が形容詞(動詞でもあり)、後者が名詞ですけど、何となく物の名前って名詞が基本かと思いきや、こちらは形容詞の方が単純で馴染みのある珍しいパターンといえるかもしれませんね。
それでは今回も早速上記HEALTH LIBRARY記事に参りましょう。
めまい(Dizziness)
めまいはよくある問題です。めまいがある場合、ふらふらしたり、方向感覚を失ったりすることがあるかもしれません。バランスを崩しそうになることもあることでしょう。不安や薬物反応など、多くのことがめまいを引き起こす可能性があります。しかし、めまいが基礎疾患に起因する症状であることもあるかもしれません。めまいの発作が頻繁に起こる、あるいは重篤な場合は、かかりつけの医療従事者にご相談ください。
概要
めまいとは何?
医療従事者は、めまいを、空間的な方向性が損なわれている、あるいは障害を受けている状態と記述しています。めまいを、ふらふらする、または頭がクラクラすると表現することもあるかもしれません。倒れる前に座る必要がある、と感じられることもあるでしょう。頻繁に起こる、あるいは酷いレベルのめまいは、生活の質(QOL)に影響を及ぼすことがあるかもしれません。めまいは、以下のような、人それぞれ様々な感覚を受けるものです:
- 気絶しそうに感じる。
- 吐き気を感じる。
- 平衡感覚を失ったように、足元が不安定に感じる。
- 方向感覚を失ったり、混乱を感じたりする。
(※黒字が「部位または領域」(Part or area)、赤字が「めまいの障害」(Dizzy disorder)という意味ですね。上記説明文に出てない用語は、Bony labyrinthが「骨迷路」と呼ばれる内耳の部分ですね。)
考えられる原因
何がめまいを引き起こすの?
めまいは、何かが平衡感覚(バランス感覚)に影響を与えることで起こります。安定した平衡感覚には、耳、目、組織、および中枢神経系からの安定した情報の流れが必要です。中枢神経系はこの情報を使って、バランスを保つ方法を体に伝えています。
何かがこの流れを乱すと、中枢神経系が情報を正しく処理できず、ふらつきやめまいを感じることがあり得るわけです。内耳障害、神経学的疾患、薬物、そしてストレスでさえも、めまいの原因となることがあるかもしれません。
内耳障害
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV)。BPPVの患者さんは、頭を動かすと回転する感覚を抱きます。
- 迷路炎。聴覚と平衡感覚を司る内耳系である、迷路の炎症です。
- 前庭神経炎。この疾患は、内耳の前庭蝸牛神経に影響を及ぼします。
- 持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)。人ごみにいるときなど、周囲の物事や活動によって誘発されるめまいです。PPPDの症状は出たり消えたりします。
- 内耳炎。ウイルスや細菌による耳の感染症で内耳に炎症が起こると、内耳から脳に送られるメッセージが妨害されてしまうことがあり得ます。
その他の医学的症状
- 貧血。貧血とは赤血球が十分存在しないことです。めまいは一般的な貧血症状です。
- 音響神経腫。内耳にある非ガン性の腫瘍は、平衡感覚に影響を及ぼし、めまいを感じさせることがあるかもしれません。
- 心血管系の問題。不整脈(心房細動)、低血圧、または動脈狭窄(アテローム性動脈硬化症)といった、脳への血液の流れに影響を及ぼす問題があると、めまいを感じることがあるかもしれません。
- 脳震盪。この頭部外傷は脳に損傷を与え、その他の症状に加えとりわけめまいを引き起こします。
- 神経疾患。片頭痛、多発性硬化症およびパーキンソン病は、平衡感覚に影響を及ぼし、めまいを感じさせる神経疾患の一例です。
その他の一般的な原因
めまいの原因となるかもしれない病状やその他の問題には、以下が含まれます:
- 不安やストレス。不安やストレス下にあることが原因で過呼吸になると、めまいを感じることがあるかもしれません。
- 一酸化炭素中毒。一酸化炭素を吸い込むとめまいが引き起こされます。
- 脱水。めまいは重度の脱水症状です。
- 低血糖症。突然のめまいは低血糖の症状です。
- 薬。血圧の薬はしばしばめまいを引き起こします。
- 乗り物酔い。乗り物酔いはめまいを感じさせ、平衡感覚に影響を及ぼすことがあるかもしれません。
ケアと治療
めまいはどう治療されるの?
めまいの治療は原因によって異なります。例えば、内耳炎が原因でめまいがする場合は、かかりつけの医療機関が感染症の治療を行うことになるでしょう。めまいを起こす薬を服用している場合は、体が薬に慣れるまで活動を制限するよう勧められるかもしれません。中には、めまいが内耳の問題によるものかどうかを判断する一助となる前庭の複合試験や、めまい治療の一助となる前庭リハビリテーション療法(VRT)が有効な方もいらっしゃいます。前庭リハビリテーション療法では、めまいの症状を抑えるためのエクササイズを行います。
自宅でめまいを治療できる?
いいえできません、しかし、めまいに対処することは可能です。めまいを感じたら、めまいが治まるまで横になってください。起き上がるときは、ゆっくりと注意深く動くことを心がけましょう。
めまいを治療しない場合の、考えられる合併症やリスクは何?
めまいは深刻な問題の症状ではないように思われるかもしれませんが、めまいが頻繁に起こる場合は、やはり医療機関に相談すべきです:
- めまいは、放っておくと悪化する病気の症状かもしれません。
- めまいは平衡感覚の問題であり、転倒のリスクを高めますし、怪我をする可能性があります。
- めまいは、車の運転を危険にし得るものです。
- 時に、めまいのせいで仕事や日常業務が困難になることもあるかもしれません。
めまいは予防できるの?
めまいを予防する最善の方法は、めまいの原因を突き止めることです。例えば、脱水時にめまいが起こる場合は、十分な水を飲むことでめまいを防ぐことができましょう。めまいが引き起こされる血圧の薬を飲んでいる場合は、かかりつけの医療機関から別の薬や量を処方してもらうことが可能です。残念ながら、神経障害など、めまいの原因となるもの全てを予測したり、予防したりすることはできません。
医師に連絡する時
医療従事者にめまいを治療してもらうべきなのはどんな時?
以下のような場合は、かかりつけの医療機関にご連絡ください:
- めまいが日常生活に支障を来たす。
- めまいが治まらない、または再発を繰り返す。
その他のよくある質問
めまい(dizziness)と回転性めまい(vertigo)の違いは何?
回転性めまいでは、空間を移動しているような感覚や、周囲が回転しているような感覚があります。一般のめまいは、全体的にバランスが不安定という感覚です。
クリーブランド・クリニックからのメモ
めまいの発作―突然の、出たり消えたりするふらつき―は誰にでも起こります。しかし、中には日常生活に支障を来たすほど強烈だったり頻繁だったりするめまいがある方もいらっしゃいます。めまいが酷いと感じることが多い場合は、医療機関に相談しましょう。そうすれば、なぜめまいがするのか、まためまいに対処するにはどうしたら良いのかを知ることができますよ。
例によって、特にこれを読んで「めまい、完璧に理解した……もう二度とめまわないよ」となることはない気もしますけど(笑)、日本人的なイメージではやっぱり、記事内ではサラッとしか触れられていませんでしたが、貧血・低血圧の方がよく「ふらっ…」としている印象がありますね。
内耳を鍛えることはできませんし、血の量や血圧もそう簡単に上げたり下げたりは難しい気がしますけど、栄養・睡眠・水分をしっかり摂るという、まぁ当たり前すぎて何の情報量もありませんが(笑)、そういった基本に気を付けるのがベストと言える感じでしょうか。
(貧血や低血圧の記事も見てみたかったですが、地味にかなり長かったので、保留にしようかと思います……ま、どうせ一般的で漠然とした話しかないでしょうし、多分読む価値はないとさせていただきましょう(笑)。)