前回の記事では……正直一体何を語っていたのかよぉ分からない内容でしたが(笑)、DNAが合成される様子(まぁ「DNAの合成」と書くと、何というか何もない所からDNAが産み出されるという印象を持たれるかもしれないものの、ヌクレオチドという構成単位が1つずつつながった分子であるDNAは、「1塩基ずつ伸ばしていく」という、伸長反応に他なりません)を、あまり細かすぎる話には触れず、しかし一応分子(原子)レベルでどんな結合が生じることで行われているものなのかと…いうことについて、少々詳し目に触れていた感じでした。
まぁ、具体的には、各ヌクレオチド(=DNAの場合、A, C, G, Tの4種類)の持つ、5角形の構造であるリボースの、5番目の炭素にくっついたリン酸基が、別のヌクレオチド(既に鎖となっているDNAの端っこにいるもの)の3番目の炭素にくっついているOH基と反応して、リン原子の結合を介してつながっていく…というそんな話だったわけですけれども、その辺の細かい話は正直深入り不要でしょう。
話のポイントはそこではなく、「染色体とはどんなものなのか、見ていこう」って感じだったので(まぁ別にそれも本題ではなかったというか、いつの間にそんなのがポイントになってたの?って感じですが笑)、話を戻して行くと……
「クロマチン」記事のこちらの画像にあった通り、ひたすら大量の塩基がつながることで作られるDNAというのは、ヒストンという「DNA巻き取りタンパク質」の協力もあってギュッとコンパクトな形にまとまり、最も分かりやすい状態として、「X字」のような形の「染色体(chromosome)」として存在するわけですけど……
まぁこのイラストを見ても分かる通り、このX字の染色体は、結局の所DNAがギュギュギュっとコンパクトに密に集まったものに過ぎず、めちゃくちゃ細かく見ていけば4種類の塩基が1つずつ繋がっただけのメチャクチャ長いヒモみたいなもので、単にそれが塵も積もって山となった状態が、この物質の本質というか本体といえるのでした(もちろんかなりの数のヒストンも共存していますが)。
で、これまで何度も「DNAは核の中に、染色体という形で格納されています」と書いていたのですが、実は常にどの細胞でもこの形の構造が存在しているというわけではなく、まぁ何気に中学理科とかでも習っていた通り、この染色体という分かりやすい構造は、「細胞分裂のときに現れるもの」というのがより正確な話になっています。
この辺の話も、当たり前ですが極めて長い歴史をかけて非常によく研究されてきた細胞生物学の花形といえる分野で、分かりやすいイラストは調べたら至る所で見つかると思いますが、例によってウィッキー先生の記事からお借りさせていただきますと……
…説明文も入れたかったので文字入りスクショですが、記事内画像は異様に解像度が低かったので、画像のみの拡大画像も貼っておきましょう(まぁ、横に長すぎて、はてなブログでは縮小表示されてしまうかもしれませんし、英語版の流用なので何とも分かり辛いイラストですが…)。
若干そこまでは習わない詳しい項目があるものの、中学理科でもおなじみの図といえましょう、染色体というのは、細胞分裂が始まってから形成されるもので(分裂期ではない状態を、間期と呼びます)、より詳しくいえば、分裂の前期から中期にかけておもむろに形成されるものなのでした。
…と、今回はちょっと絶望的に時間がなかったので、かなり中途半端で何の説明もできていませんが、一旦この辺で記事をアップし、後ほどもう少しだけ追記するものの、本題は次回に見てみようと思います……。
(※追記して説明を加えるのも何か中途半端に思えたので、やっぱり説明は次回改めて再開とさせていただきましょう……時間不足につき、半端な記事で誠に恐縮です。)