興奮すると、早くなる…?

前回、あまりの時間のなさに苦し紛れに始めていた自律神経クイズ、もうちょい面白そうなネタがあったので、続けさせていただきましょう。

 

「興奮性の交感神経系が優位になったら、各器官はどのような応答を見せる?」というしょうもないクイズですね。

 

前回は、涙・瞳孔・毛様体・唾液の4つを見ていました。

 

早速続きに参りましょう。

 

Q5:気道・肺

 

→前回ラストの「口の中」からもう少し下って、今度は肺ですね。


まぁ正直、これはイメージしやすいものといえるでしょうか。むしろ答を見てもどっちか分からないレベルですけど、交感神経系が優位になると、

「気管支平滑筋→弛緩」

となる(副交感神経系が優位になれば、逆の、「気管支平滑筋が収縮」ですね)とのことですが、まぁ分かりやすくいえば、アドレナリンが分泌される(=交感神経系優位)ことで、気道が拡張し、より肺に空気を送り込みやすくなるという形になっています。


喧嘩する際に「息が苦しい…酸素が足りない……」なんてなってたら戦えるもんも戦えなくなりますから、ガンガン酸素を吸って活動興奮状態を目指すという仕組みになっているわけですね。

(とはいえ、気管支が拡張された状態は「動悸・息苦しさ」につながるものともいえるわけですが、まぁ概念としては、空気の通り道が大きくなればそれだけ空気を送りやすくなりますから、より多くの酸素を取り込む準備ができて戦闘モードに入った、と考えればいそれで良いように思います。)

 

例の4-7-8呼吸法で、「吸うのより吐く方が倍も長くなっている」というのは、しっかり空気を吐き出して肺を収縮させる動きを目指すことで、副交感神経系が優位に立ちやすくすることを狙う…という意図もあるのかもしれませんね(…といっても、それだと因果関係が逆ですし、多分関係ないとは思いますが(笑))。

 

Q6:胃腸、消化


→続いては胃腸の働き・消化がどうなるかですけど、これもまぁ、むしろ「働き」がどうなるかは何となく直感的にも明らかで、「筋肉の動きがどっちに対応しているのか?」を覚える必要があるレベルに思えますけど、アドレナリンが出ることで起こる胃腸の動きは「平滑筋弛緩、括約筋収縮」という形のようで、詳しい仕組みはともかく、分かりやすくいえば当然、これは「消化を抑制する」という働きになっている感じですね。

 

食後、リラックスするのがいいのか、戦闘モード突入で興奮するのがいいのか、どちらが理想的なのかは考えるまでもないでしょう、食後は落ち着いた方がいいに決まってますから、興奮性の交感神経系優位状態だと消化は悪くなり、あまり良くないという形になっています。

 

ちょうど、こないだ見ていた排泄とも関連する形でしょうか(=興奮状態だと、消化・排泄が抑制される)。

 

したがって、このことからハッキリ分かることとして、便秘のときは、リラックスすることが本当に重要なんですね。

 

クソが出ないだけに「クッソ~、何とか出すぞ!!」といきみすぎますと、確実に交感神経優位のスイッチが入って、ますます消化・排泄が抑制され状態に陥ってしまいますから、出ないときこそむしろ、仏の心で「出ないなら 出るまで待とう ボットンとぎす」みたいに、ゆったりと待ってやることが肝心だといえましょう(笑)。

 

Q7:肝臓

 

→先ほどの話から、「喧嘩の前に、食べ物は消化されない!」という話になるわけですけど、しかし喧嘩する際=興奮状態にはエネルギーも極めて重要になってくるわけです。

 

アドレナリンがドバドバ出て興奮しているのに、栄養不足で倒れてたら元も子もありませんから、そこはどうしているかというと、まぁ肝臓以外の臓器もそうですが分かりやすく肝臓を見てみますと、交感神経優位状態で何が起こるかというと、ズバリ、「グリコーゲン分解」が起こるんですね。

 

グリコーゲンってのは糖がつながった多糖高分子で、エネルギーの貯蔵物質である、ってのは中学理科や、ずーっと前の「楽しい有機化学講座シリーズ」でも触れたことがあった気がしますけど、一連の記事で画像を使ったことはなかったみたいなので、今回他に適切なものがなかったこともあって(↓のメインテーマっぽい話は、不適切になっちゃうため(笑))、アイキャッチ画像用にグリコーゲンの分子模式図をお借りしましょう。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/グリコーゲンより

 

…こんな感じで単糖のグルコースがつながったものがグリコーゲンですけど、これを分解することで、代謝・生命反応で使える小さな糖分子がドバドバ生まれることになり、血糖値が上昇、その糖分から得られるエネルギーを使って、人間は色々な活動ができるようになると、そういう話になっている感じです。

 

Q8:生殖器

 

→上記の各器官は高校生物でも「各神経が優位となることで、どういった反応を見せるか?」というのを覚えさせられた話でしたが、もう一つ、これはあまりにもド直球の下ネタすぎるのか、高校生物では特に触れなかった気のする(まぁ資料集には載ってたのかもしれませんが、問題として出てくることはなかった気がします)、生殖器の応答についても、流石はウィッキー先生、恥ずかしげもなく掲載してくれていたので、今回最後に触れさせていただきましょう。

 

まぁ生殖器と言いつつ、どうやら男性生殖器について言及されているもののようで、こういう小学生レベルを超えた、性が絡む下ネタは普通に苦手(まぁカマトトぶるつもりはなく、別に下ネタは好きっちゃ好きですけど(笑)、公共の場で、好きじゃない人も見ている可能性が高い場で嬉々としてするのは、個人的に苦手というか純粋にあまり良くない気がする…って感じですね。好きな人の集まりなら別に全然いいのですが、一応このブログはそうじゃない場所っぽいので(笑))…なんですけれども、まぁ学術目的ということで、泣きながら断腸の思いで触れてみますと……

 

せっかくなので回答の前に、アドレナリンドバドバで興奮状態、およびアセチルコリンドバドバで鎮静状態だとそれぞれ生殖器はどのような影響を受けるか、ぜひとも心の中で考えいただきたい所ですけど(嫌な問題すぎますが(笑))、僕は上述の通り高校で習った記憶がなかったので詳しく見る前にちょっと考えてみたんですが、見事に外れてしまいましたねぇ~。

 

「自分が書いた地の文ではなく、Wikipediaに掲載されているものです」ってことをアピールするために引用部として紹介しようと思いますが(笑)、ズバリ…

 

交感神経優位状態だと:

 

副交感神経優位状態だと:

 

…とのことで、それだと「うそーん、副交感神経=鎮静・安静を司る神経って、ちょっとイメージと違いますや~ん」と思えてしまいましたけど(笑)、まぁ男性ならあるあるの話として、別に興奮してなくても、例えば睡眠中とかにも普通に大きくなることもあるわけですから、一応理屈は通ってるっちゃ通ってる感じかもしれません。

 

一方、興奮性の神経が色めき立っていると「イッてしまう」ことにつながるわけですけど、これは結局、あまりに興奮してスーパー戦闘モード・アドレナリンドバドバ状態すぎると早く果ててしまうということになりますから、早いことでお悩みの読者諸兄の方がもしいらっしゃったら、あんまりそうがっつかず(笑)、リラックスして事に臨むのも大切なのかもしれませんね……と、知ったような偉そうな口をきいて苦手な下ネタ(苦手な割に、今回モロで触れましたが)の幕を閉じさせていただこうかと思います。

 

もし早すぎることでお悩みの方は、まさに副交感神経系を優位にすべく、準備、下手したら本番でも、4-7-8呼吸法をしっかり実践されるのがいいかもしれませんね(行為の最中にいきなり7秒息止めるヤツがいたら、怖すぎてそれどころじゃなくなりますけど(笑))。

 

では、次回もまだちょっとあまりにも時間がなさそうなので、適当に関連ネタを見繕ってみようかな、と思っています。

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