冷えも火照りも良くないよ

前回までで、一連の睡眠・自律神経ネタは見終えていた感じですが、時間もなければネタもない日が続いているため、強引に話を脱線して何とか突破口を見出してみようかと思います。

 

まず睡眠ですが、副交感神経優位とか呼吸法とか以外に、この点にも触れてみようと思っていたものの実際全く大したネタでもないので触れずじまいだったものを消化してみますと、神経のバランスも重要ではあるのですが、それ以外にもより重要な要因として、体温とかもありますね。

 

まぁもちろん体温自体も自律神経が調節していますから、それだってある意味神経バランスの一種とはいえるんですけど、個人的な経験としては、「副交感神経優位状態で、精神状態は完璧なのに、暑すぎる、あるいは寒すぎるのが理由で寝付けない」ということは往々にしてあるように思います。

 

別に僕は睡眠の専門家でもないので偉そうに語るような立場でもないし、実際そんな大した内容ですらもないのですが、基本的には「上がった体温が、下がる瞬間に、人は眠りに落ちやすい」というのがあるように感じています。

 

なので、冬場、手足などの末端が冷えていると、精神状態は副交感完全優位のバッチリ状態でも全く眠りに入れないなんてこともありますし(そもそも副交感神経系は、「体温を下げる方に働く」作用があるため、そこでも不利になる感じですね)…

…逆に、夏場に限らず、ちょうど今頃の、気温が下がってきて布団を増やしたときに、また気温が下がらない夜が気まぐれに訪れたような場合、「熱すぎる、何やコレ!」というような場面でしばしばあると思うのですが、あまりにも体温が高くなりすぎて(何ていうんでしょうね、何か熱を持ちすぎてムズムズくすぐったいような感じ…分かる方もいらっしゃるのではと思います)、「うわあぁー」ってなるような状態……これも、典型的な眠れない夜あるあるではないかと思います。

 

こういう時は、呼吸法とか神経系とかそういうその場しのぎ的な対策よりもむしろ…

(特に寒い場合は、交感神経系優位にもってく(体温上昇作用があるので)必要がありますから、落ち着くための呼吸はある意味逆行しているといえますし、一方、暑・熱い方は、副交感神経優位にもっていくのは形としては正しいですが、熱すぎる時って全身が脈打つレベルで、何といいますか交感神経系が暴走の一途を辿ってることが目に見えて分かるため、おまじない的なメディテーションはあまり効果がない気もしますしね)

…とにかく体温を適切な状態に戻すことを意識するのが何より最優先だと思えます。

 

寝返り打って「うーん、何とか寝れねぇか…」と頑張るより、例えば冷えすぎてる場合は何か文明の利器なりを使って足の先や、意外と「ここが冷えてたら眠れない合図」ともいわれる臀部、すなわちお尻の尻たぶといえる部分とか、実は「寒くて寝付けないよ…」って時は、ここを温めると非常に効果的であると、特に体系的に何かを学んだわけではないのですが、個人的には経験として確実にあると感じています。


(実際子供の頃、何かの健康番組だか健康記事だかで見た記憶があるので、間違いなくそういう情報あるだろ……と思って調べてみたら、やっぱりその辺をオススメされている健康サイトもありましたね(↓)

 

www.karakoto.com


…そう、「一度ベッドに入ったのに、また裸になってシャワーとかやってられっかよ」と思われるかもしれませんが、(まぁ僕はそこまで冷え症ではないこともあり、シャワーまで浴びることはまず…というか一度もないものの)無駄に「寒いよぉ~」とか思いながら頑張って寝付こうとするより、思い切ってシャワーを浴びるなりして「お尻を温める」をした方が、ほぼ確実にトータルで圧倒的に早く眠れるように思います。)

 

同様に、熱すぎる場合はこちらもとりあえず勇気を出して布団から出て、体を完全に冷ましてリセットすることで、再度仕切り直して改めて新鮮な気持ちで入眠に臨む方が、結果として早く寝付けることは往々にしてあるように思えてなりません。

(というか、先ほど書いた通り、「上がった体温が、下がる瞬間」に人間の体は最も眠りに落ちやすいようにできているはずなので(ちなみにこれも結局、「副交感神経系優位が決定づけられると」と言い換えられる話だともいえましょう)、布団から出て座るなり部屋をうろうろなりして火照った体温を下げると、一気にアクビが出たりしていきなり眠くなることすらあるぐらいですね。)

 

そんなわけで、「いや偉そうに長々と語らなくても、そんなん誰でも知ってる(笑)」って話だったかもしれませんが(笑)、睡眠では「神経(精神)状態」と同じぐらい、それどころか場合によってはその上位条件として重要なものに「体温」があるので…

寒いときは(ほぼ確実にかなり冷たい状態になっている)お尻を温めること(単純に、手よりも冷たいことがほとんどだと思うので、手で自分のお尻を触って、古典的に摩擦熱で温めるのも効果的なので、ゴシゴシとするのもすごくいいと思います)……

そして、あまりにも体が火照ってるときは、最悪夜風を浴びにベランダに出るとかそのぐらい、暴走している交感神経系を落ち着かせるために身体を思い切って冷やして気分転換してみることなんかが、個人的にとてもオススメな入眠のコツではないかと思います、なんて話でした。

 

まぁ、僕は自他ともに認める精神スーパー安定マンなので(別にそんなことあんまり他人に認められることもないので、「自称」かもですが(笑))、本当の睡眠障害で悩んでいる方にはもしかしたら、

「かぁ~っ、浅い!そんなんで寝付けるなら、誰も苦労しないっての!!」

…というしょうもない話になっているかもしれないものの、やっぱり睡眠という生体活動の基本は神経のバランス(広い意味で、体温もそれに含まれますが)にあるので、もちろん「自律神経」は「無意識的に制御されるもの」ですから完全なコントロールなんてできっこないんですけど、意識するとしないとでは違うというのもまた間違いないため、「副交感神経系を優位にするぞ」という意識をもつこと、ひいては普段から「自律神経が乱れない生活を心がけよう」と意識するのが、快適な睡眠につながるように思えます。

 

(改めて、「誰が好き好んで自律神経を乱しているか!仕事のストレスで、乱れざるを得ないんだよこっちはよ!!」という悩みを持たれているのが、自律神経失調症に悩む方のほとんどだとは思うのですが、あんまり無責任なことはいえないものの、健全な神経バランスは本当に、下手したら人生で一番といえるぐらいに重要なので、自覚しているぐらい色々ストレスでおかしいみたいな状況であったら、勇気をもって休む・環境を変えるということも大いに意味があるんじゃないかな、と思えてなりません。)

 

具体的に「バランスの良い神経の動向」ってのは、以下の第一三共の解説記事に分かりやすいイラストで紹介されていたので引用させていただくと…

 

www.daiichisankyo-hc.co.jp

 

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/selfcare/autonomicnerves-01/より

 

…と、結局入眠時のみならず、日中の神経バランスがその人がもつ全体のバランスに大きく影響を与えているといえますから、やはり神経の状態というものは軽視せずしっかり気を付けるのが大事だと、僕が勝手に言ってるわけではなく、ちゃんと大手製薬会社などもデータとともにそう教えてくれている感じだといえましょう。

 

なお、「睡眠薬」に関しても、これは詰まる所なんなのかといいますと(もちろん様々なタイプがあるので一概に絶対とはいえないものの)、結局は「自律神経のバランスを(強制的に)変える」という作用がその本質になってるんですね。

 

例えば、↓の日経メディカルの処方薬事典という解説記事の記述をお借りすると……

 

medical.nikkeibp.co.jp

 

脳内の神経伝達物質の中で、GABA(gamma-aminobutyric acid:γ-アミノ酪酸)は抑制性の神経伝達物質として働き、このGABAの神経伝達が亢進すると催眠・鎮静作用などがあらわれる。

 

例として挙げられている、どなたも恐らくどこかで聞いたことがあるのではないかと思われるGABA(ギャバ)は、副交感神経系の産み出すアセチルコリンの代わり…というわけではないのですが、全く別のやり方、単純に言えば交感神経系の作用つまり興奮物質(アドレナリンなど)が伝わることをブロックするという、いわば抑制的な作用で間接的に副交感神経系を優位にすることで強制的に眠りにもっていくと、そんな仕組みになってるんですね。

 

そんなわけで、まぁ体温の話から結局神経バランスの話に戻りましたが、睡眠というのは一番便利でまた強力な健康維持装置ですから、どなた様も快適な眠りを享受されますことをお祈り申し上げます……という雑なまとめで、無理やり脱線記事の幕を閉じるといたしましょう。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村