膀胱について知っておこう

前回の記事では、ケーゲル体操なる、骨盤底筋の良いトレーニング法について見ていました。

 

まぁ、「ぜひ試してみたい限りです」とか書いておいて、言うまでもなく試してなどいないんですけど(笑)、一応、「必要ないのに無理に鍛えても『筋肉が硬くなってしまうかもしれない』って書かれていたから……」と、今はまだ不要なのです論で押し通したい所です(多分、必要でも面倒くさがってやってない気もしますが(笑)、いやでも本当に必要だったら、藁をもすがる感じで流石にやるかな、って気もするかもしれません)。

 

そんなわけで、体操をする暇もないぐらい時間のない日が続いているため、引き続き泌尿器系の記事を見ていこうと思いますが……

よく考えたら、僕たちは膀胱について何も知らないのではないか…?という気がしたため、今回は膀胱について見てみるといたしましょう。

 

…って、どう考えても「骨盤底筋」とかの方が全然知らないし、膀胱なんて尿を溜める部位以外に知る必要もない気がするものの、泌尿器関連で世界を代表する精鋭スペシャリストの揃うクリーブランド・クリニックの手にかかればきっと有用な情報の1つや2つ見つかることでしょう。

 

ま、普通に骨盤底筋記事の方が膀胱記事より少し長かったので、時間不足にあえいでいる状況ゆえ、短い方からのチョイスで、長い方は「未来の自分任せた」という先送りに過ぎないのですが(笑)、まずは分かりやすい方から行くのが王道といえますし、今回は膀胱ですね。

 

そもそもこんな基本的な器官の話は、流石に新しい知見とかもないでしょうしウィキペディアを見るので十分にも思えるものの、画像もあって分かりやすかったですし、英語の呼び名を軽く知っておくのも乙な気がするため、今回もクリ・クリ記事をお借りさせていただきましょう…

「膀胱」は、基本的とは言えややマイナー器官でありますゆえ、医学英語にそこそこ精通していないと聞いたことがない単語かもしれません、ズバリ、bladderダァ)という名前になります。

 

my.clevelandclinic.org

 

Bladder(膀胱)

泌尿器である膀胱は、腹部の下の方に位置する中空で伸縮性のある臓器で、尿道から体外に出る前の尿を貯留する部位です。膀胱に影響を及ぼす疾患には、失禁、膀胱炎、膀胱結石などが含まれます。膀胱結石があると、排尿時に痛みを感じたり、困難になったり、コントロールできなくなったりします。

 

概要

膀胱とは何か?

膀胱は中空で球状の器官であり、尿(おしっこ)を溜めます。ほとんどの人は、500~700 mL(コップ約2杯分)のおしっこを溜めることが可能です。トイレに行きたくなると、膀胱の筋肉が収縮し(締まり)、尿道の括約筋が緩んで、おしっこを体外に排出します。

膀胱は泌尿器系の一部です。腎臓はおしっこを作り、尿管はおしっこを膀胱に運びます。膀胱は、おしっこが最終的に尿道を通って体外に流れ出るまで、おしっこを溜めます。


 (画像、図示されている英単語を上から順に…
Adrenal glands: 副腎(アドレナリンを作る器官で、アドレナリンの名前もそこから取られたものでした)
Kidneys: 腎臓
Ureters: 尿管
Bladder: 膀胱
Prostate:前立腺(男性のみ)
Urethra: 尿道

左が男性(Male)、右が女性(Femlae)ですね)

 

機能

膀胱は何をしているの?

膀胱は、おしっこを溜めます。腎臓は、血液をろ過することで、おしっこを通して塩分、水分、毒素、老廃物といった物質を身体から取り除きます。膀胱がおしっこで満たされると、風船のように膨らみます。膀胱が200~350 mLのおしっこで満たされると、膀胱の神経が脳にトイレへ行くよう伝えます。おしっこをすると、膀胱は縮んで元の大きさに戻ります。ほとんどの人は、1日に約950~1,900 mL(約2クォート)のおしっこをします。

 

解剖学的知見

膀胱はどこにあるの?

膀胱は腹部(お腹)の下方にあります。帯状の組織(靭帯)が膀胱を他の臓器や腰骨(骨盤)につなぎ、骨盤が膀胱を固定しています。

男性および出生時に男性に割り当てられた人(AMAB)の場合、膀胱は前方の恥骨と後方の直腸の間にあります。

女性および出生時に女性に割り当てられた人(AFAB)では、膣と子宮の前にあります。

 

膀胱にはどんなパーツがあるの?

4つのパーツが膀胱の構造(解剖学的構造)を形成しています:

  • Dome(穹窿部)。穹窿部(またはapex(頂部))は、膀胱の前面上部です。腹壁の方を向いています。
  • Base(底部)。底部は、膀胱の底・奥の部分で、fundus(基底部)とも呼ばれます。
  • Body(体部)。膀胱体部は穹窿部と底部の間の部分です。
  • Neck(頸部)。膀胱頸部は膀胱の底部に沿って存在します。尿道とつながっている細い筋肉の集まりです。

 

膀胱はどんな風に見える?

膀胱はピンク色あるいは濃いピンク色をしています。空っぽの時は約2インチ(約5 cm)ですが、満杯になると6インチまで伸びることが可能です。膀胱は主に3つの層で構成されています:

  • Urothelium(尿路上皮)。これは膀胱の内壁であり、おしっこが体内に漏れるのを防ぎます。
  • Lamina propria(固有層)(submucosa;粘膜下層)。固有層は、緩い結合組織から成る薄い層です。構造タンパク質分子、血管、および神経で構成されています。
  • Muscularis propria(固有筋層)。これは膀胱の外側にある厚い筋層です。3層の平滑筋から構成されています。平滑筋は、自発的に締まったり緩んだりする筋肉です。

 

症状と疾患

一般的な膀胱の問題には何がある?

膀胱に影響を及ぼす一般的な疾患には、以下が含まれます:

  • 膀胱がん。膀胱がんは、膀胱の細胞が制御不能に増殖するがんの一種です。通常、尿路上皮の細胞から発生します。
  • 膀胱炎。膀胱炎は、膀胱に炎症を引き起こす細菌感染症です。尿路感染症(UTI)の最も一般的なタイプです。
  • 間質性膀胱炎/膀胱痛症候群(IC/BPS。IC/BPSは長期にわたる疾患で、膀胱に痛みが生じ、おしっこが頻繁に出たり突然したくなったりします。
  • 過活動膀胱。この疾患は、おしっこの回数が増えたり、意図せずにおしっこが漏れたりする状況を引き起こします。
  • 尿失禁。尿失禁とは、膀胱をコントロールできない状態のことです。放出する準備ができていないのにおしっこが漏れてしまいます。
  • 膀胱結石。膀胱結石は、膀胱内に形成されるミネラルの塊です。膀胱結石は通常、膀胱を完全に空にすることが困難な人に生じます。

 

膀胱に異常があるかどうかは、どうすれば分かる?

膀胱に影響を及ぼす可能性のある疾患の一般的な徴候や症状には、以下が含まれます:

  • 膀胱のコントロールができなくなる。
  • おしっこ中の灼熱感や痛み。
  • おしっこが濁っている。
  • おしっこに血が混じっている。
  • おしっこの量が普段より多い。
  • トイレに行っても膀胱が完全に空にならないと感じる。
  • 臭いが強いまたは悪臭のおしっこ。
  • 性行為中の痛み(性交疼痛症)。

  

膀胱の健康状態をチェックするための一般的な検査には何がある?

医療従事者は、膀胱が上手く働いているかを調べたり、膀胱の問題を診断したりするために、多くの検査を行います。医療提供者が、以下の検査を推奨してくるかもしれません:

  • 尿分析(尿の検査)。専用のカップにおしっこを入れ、医療従事者が視覚的、化学的、顕微鏡的に要素を分析します。
  • 尿培養。専用のカップにおしっこを入れ、医療従事者が細菌や酵母菌の検査を行います。
  • 画像検査。画像検査では膀胱の詳細な画像が作成されます。超音波もしくはコンピュータ断層撮影(CT)スキャン、磁気共鳴画像法(MRI)、または超音波検査などがあり得ます。
  • 細胞診。医療従事者が膀胱から細胞を採取し、がんの徴候がないか調べます。
  • 膀胱鏡検査。この検査法では、先端にカメラの付いた細い発光管(膀胱鏡)を用いて膀胱の内部を観察します。
  • 尿流動態検査。尿流動態検査では、膀胱をはじめとする尿路の各部位のおしっこの貯留・排出状態を測定するさまざまな検査が行われます。
  • 生検。医療従事者が膀胱から細胞、組織、体液、または増殖物を採取し、研究所で検査します。医療従事者は通常、がんの診断または否定のために生検を指示します。

 

どうすれば膀胱の問題を解決できる?

膀胱の治療法は、症状や医療機関による正式な診断によって異なります。一般的な膀胱治療には、以下の方法があり得ます:

 

ケアする

水を飲むことは膀胱の問題に対して役に立つ?

膀胱の状態によります。水は尿路の老廃物や細菌を洗い流すのに重要で、また、水を多く飲むことでおしっこが薄まる一助となり得ます。濃いおしっこは膀胱に刺激を与え、症状を悪化させる可能性があります。医療従事者が、水を多く飲むことが膀胱の問題に役立つかどうか、またどのくらい飲むべきかについて教えてくれることでしょう。

 

膀胱に問題がある場合、どのような飲み物は避けるべき?

以下の飲み物や液体は、膀胱を刺激する可能性があります:

 

膀胱のコントロールに役立つビタミンは何?

以下のビタミンは、突発的なおしっこの衝動を抑えたり、失禁のリスクを減らしたりするのに役立つ可能性があります:

  • ビタミンC。食べ物や飲み物に含まれるビタミンCは、突然のおしっこの衝動を抑えるのに役立つかもしれません。柑橘類、ピーマン、ブロッコリー、葉物野菜などが良い摂取源となります。ただし、ビタミンCの錠剤を大量に摂取すると、失禁の原因となる可能性があります。
  • ビタミンD。多くの人は日光浴からビタミンDを摂取していますが、乳製品、魚、卵からも摂取することが可能です。

ビタミンのサプリメントを摂り始める前に、自分にとって安全かどうかを医療従事者に相談すると良いでしょう。

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

膀胱は、おしっこが体外に出るまで溜めておく、伸び縮みする中空の器官です。多くの疾患が膀胱に影響を及ぼす可能性があり、症状によっては痛みを伴ったり、不便であったり、恥ずかしい思いをしたりすることもあるかもしれません。膀胱疾患の症状がある場合は、医療従事者が原因を特定し、症状を治療するお手伝いをしてくれます。

 

…やはり、特に「尿溜め器官」以外にこれといった情報もなかったかもしれません(笑)。

 

「そう、膀胱というのは背中側にあるので、おしっこを我慢したり何か問題があったりすると、背中側がジワジワ痛くなるんですよね」と書こうと思っていたのですが、背中側に位置するのは腎臓であり、膀胱は普通にどちらかといえば前方にある器官でした。

 

どう考えても腎臓の方がより重要…かどうかはまぁ重要じゃない臓器なんてないかもしれませんが、より複雑で泌尿器の親玉ともいえるわけで、どうせなら腎臓についても見ておきたいですけど、より複雑なだけあって、腎臓はめちゃくちゃ記事が長いんですよね…。

 

時間がないので悩ましいですが、とりあえず次回はケーゲル体操でも頻繁に登場していた骨盤底筋なる部位の記事を見てお茶を濁しておこうかな、と思います。

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