一通り手洗いに関するご質問にも触れ終えたところで、次のご質問に遡っていこうと思ったのですが、次のご質問コメントをいただいていた所の話よりも最近のネタで、メモ帳の方にひとつ、いずれ触れる機会があったら触れてみようと思って残しておいた一文が見つかりました。
時間不足のネタ不足が続いているため、今回はまずそちらを消化してみようかと思います。
メモの内容については、こないだ触れていた温度や湿度に関するネタを書いていたときに残していたもので…
「真夏からようやく秋になったときの15℃と、雪が解けて春になって流れていくような状況での15℃は、同じ気温でも体感が全く違うわけですけど、それはなぜでしょうか…?」
…という、そんな「温度に関する話」から脱線して、今回は1ネタこさえてみようと思い立った感じですね。
まぁこれは、どなたも経験があると思うんですけど、毎日猛暑が続いていた日が何かの要因でいきなり15℃とかになったら、
「うっわ涼し!なんて涼しくて心地よいんだ!!」
…と思う一方、真冬の、下手したら氷点下行く日が続いている中で、何らかの異常気象的なアレが発生して(まぁ最初の例含め、そこまでいきなりはなかなかないですけどね)いきなり最高気温15℃をマークした……とかなったら、同じ温度なのに、
「暖かすぎワロタ、これもう夏だろ(笑)」
…と、必ず思えるのではないかと思います。
この違いに関しては、まぁもちろん「湿度が違うと、体感温度はまた大きく変わってくるのです」って話もあるとは思うんですけど、個人的には(特に証明されてるわけでもなく、単なる個人的な直感でしかないんですけどね)、
「自律神経が、暑い日モード(または寒い日モード)のまんまだから」
…ってのが、何気にめちゃくちゃ大きいんじゃないかなぁ、なんて気がしています。
どういうことかと言いますと、人間ってのは恒温動物であり、外気温がいくつであっても体温37℃弱を常に保つことで活動できるようになっている……というのは中学理科でも習う話ですが、それを調節しているのがいわゆる自律神経系であり、当たり前ですけど寒いときは体温を上げるような調節が常になされて、気温が高いときは、ちょっとの運動で体温もべらぼうに上がってしまいますから、熱くなりすぎないよう、なるべく体温を下げる方向の調節がされているんですね。
で、自律神経っていってもそんな機械でスイッチON/OFFされるような完璧なものではなく、あくまで神経伝達物質の分泌量なんかでちょっとずつ調節しているだけのアナログなシステムですから、いきなり環境が変わった場合、神経さん側も「あれ?どうなってんだ?」と混乱することがあるわけです。
その混乱が長く続いたり頻繁に起きすぎると、いわゆる自律神経失調症となって、様々な心身のトラブルを引き起こしてしまうのは現代人なら誰でも知ってることだと思いますが今回はそれはともかく……
このように自律神経による体内機構の調節・変換は必ずしも即効性のあるものではないので(もちろん即効性のあるものもあると思いますが、瞬時にあらゆる調節が切り替わるほど上手くはできていない、ってことですね)、基本的に夏場はもう「体温下げようモード」に身体が慣れきってしまっており、冬場はその逆なわけですが、そこである日突然普段とは違う温度にさらされると、例えば真夏に15℃とかですと、
「今日も体温を下げるぞ!発汗準備だ、血管も緩めて血流を良くして、筋肉も弛緩させて無駄な熱の発生を防ぐぞ」
…と全身がその「体温下げようモード」に入っているときに突然15℃ですから、
「えぇーっ?!全然そんな必要ないじゃん、俺らの機能が必要ない=外は涼しくなった、ってことなんだね!」
…と、「自律神経が制御している体のモードと、外界との差」が、我々の意識として、「暖かく感じるのか・涼しく感じるのか」という違いとなって現れると、そういう点も大いにあるように思えるという話ですね。
…って、無駄に神経系の話うんぬんせずとも、「暑さに身体が慣れきってしまっているから、『昨日より20℃低い』という状況は相対的に涼しく感じるし、『昨日より15℃も高い』なら逆に『暖かくなったなぁ』って感じるのは当然だろ」みたいな話で十分だった気もしますけど(笑)、何気に自律神経の話で脱線しようと思えたネタが一つあったので、無理やりそんな話をしてみた感じだったのですが、その脱線ネタがズバリ、睡眠!
自律神経系は、これまた高校の生物で習う話ですけど、交感神経系と副交感神経系の2つで成り立っており……
(参考:↓のウィ記事他、大事な心の健康に直結する大切な問題なので、多くのサイトが分かりやすくまとめてくれている感じですね)
…交感神経系が興奮を司るもので、一方副交感神経系が真逆の鎮静を司るもので、実は自律神経ってのは、この2つが絶妙にバランスを取って成り立っているものになっています。
本当にあらゆる重要な生体反応、呼吸・代謝・循環その他、無意識で行われる全てのものを制御しているのがこの神経なので(というか「無意識で」というのが自律神経の定義の一つであり、運動神経など自分の意志で動かせるものに作用する方は「体性神経系」と呼ばれます)、健康な生活には健全な自律神経の維持が欠かせないわけですけれども、まぁ何せ「無意識」なので中々意識できるものでもないとはいえるのですが、普段個人的にこいつらの存在を意識することがあるといえば、やはり「睡眠」なんかがその筆頭かなと思います。
睡眠というか入眠というのは当然、「副交感神経系優位」であることが重要になるわけです。
要は、中々寝付けないときってのは基本的に「興奮を司る交感神経系が優位に立ってしまっている」ことが多いわけで、そこを何とかして「副」優位にもっていってやれば、案外あっさり眠れることが多いのです。
(まぁ他にも要因はありますし、専門家ではないので断言はできませんけど、個人的にはそんな気がしています。)
多分、古来より言われる「羊が一匹…」ってのは、副交感神経系を優位に立たせるためのおまじないというか、そういうイメージをもつと人類全般そうなりやすい…という形になっているんだと思いますけど、ゆーて「羊が一匹」とか、全く何の意味もないにも程があるんですよね(笑)。
そんなわけで今回は、僕が眠れないときに意識してやっていることを、ちょっくらブログ記事に書いてみようと思い立った次第でした。
…もちろん、自律神経が失調しているような状況ですと、それは言うほど簡単じゃないと言いますか、そんな小手先の技術で寝れるなら世の中に不眠症なんてあるわけねーだろ、って話なんですけれども、別に健康でも、ある日ある夜なかなか寝付くことができない……ということは誰でも意外とあるものです。
特に僕の場合は考え事をして脳が回転している=これこそまさに興奮して交感神経系が優位な状態といえるわけですけど、そんな考え事をしながらも「早く寝なければ」といった状況に、意識しているやり方になります。
…なんかもったいぶって中々本題に触れない感じですが、もう一つ注意点をあげておくと、結局これは「どうすれば副交感神経系を優位に立たせられるか=落ち着くか?」という話に帰着するため、結局自分なりに脳神経系が落ち着くものを想像するのが一番よく、そのイメージは人によって千差万別であり、自分の中で「なぜか落ち着けるもの」を思い浮かべるのが一番肝心ではないかな……などという気もするかもしれません。
ってことで、「こいつ、そんなこと想像したら落ち着くのか、プークス」と思われそうといいますか、ちょっと自分の脳内を見せるようで恥ずかしいこともあり、中々本題に入らなかった感じなんですけど(笑)、まぁズバリ、僕はいつも、「船の舵」なんかを思い浮かべています!
漢字のみでgoogle.com検索すると、100%確実に中国のサイトがヒットしてくるわけですが、まぁ画像検索に言語は関係ないので問題ないでしょう、要は、↑のような、8本のハンドルが出ている古典的な船の舵(かじ)ってやつですね。
ちょうど画像上の左2とか、下の真ん中みたいな感じで、船のデッキについた舵を自分が操縦するイメージ(まぁ室内のこともありますが)で、ここがポイントなのですが、舵をぐるぐると回す際に、目玉も一緒にゆ~っくりと回します。
まぁ船なんて操縦したことないですから、どっちが面舵か取り舵かすら知らねぇんですけど(笑)、頭ん中で、
「面舵いっぱ~い」
とか思い描きながら舵ハンドルをゆ~っくり回し、同時に目玉も同じように回すのです。
もちろん、寝付けない=考え事で興奮していることが多いので、目玉もドクドクと一種の興奮状態にあり、素直に回ってくれずグリッグリッと45°ずつしか動かないみたいな不自然な動きになることも多いんですけど、そんなの全く関係ありません。
ゆ~っくり動かしてやればいいのです。
脳と目玉というのは何気につながっており、「目玉は脳の一部」といわれるぐらいですから(実際、本当に脳とつながった器官ではあるので、「傘の先端を目玉に刺して死んでしまった」という事故もあり得ると聞きます)、「目玉をゆっくりじっくり、落ち着かせるように動かしてやること」は、個人的に脳のリラックスに凄まじい効果があると、少なくとも個人的には実感しています。
でもちろん、何周かしたら、「取り舵いっぱ~い」とか脳内で言いつつ(思い描きつつ)、目玉も逆方向に回し、違う向きにも動かしてやることで眼球の筋肉をリラックスさせてやるとともに、とにかく雄大な、カモメでも飛んでそうな海をの~んびりと進んでいる状況を頭に浮かべてやる感じですね。
別に何の決まりも回数のルールとかもなく、ただバカみたいに一人で目玉グルグルしながらゆ~ったりと船が進むイメージをし続けるだけですけど、意外や意外、それだけで気付いたらコロッと眠りに落ちてることがほとんどなのです!
…って、要は、長々と書いた割に正直「羊が一匹」と同じレベルのこと(脳内妄想)でしかないんですけど(笑)、とはいえ眼球をリラックスさせることは確実に脳、引いては神経系を落ち着けることにつながりますし、まぁ羊よりは少なくとも個人的には意味があるかな、と思っとります。
あとはもちろん、舵と目玉を動かしながら「副交感神経系を優位にしよう」みたいなことも意識して考えることで、とにかくリラックスモードになるのが肝要ですね。
正味、副なんちゃらが体内のどこを走ってるのかとすら知らねっすけど(笑)、「お、落ち着いてきたぞ、副交感神経が強くなってきた、うふふ…」と(ここで「やったぜ!」とか興奮したらソッコーで交感神経カスがしゃしゃり出てきますから(笑)、とにかく興奮しないことが重要ですね。もはや悟りの領域かもしれませんけど(笑))、そういう「体内の神経が、今どっちが優位なのかな」なんてことを意識するのも意味があるかな、なんて気もします。
…ってところで、謎の入眠法紹介回でしたが、改めて、これはあくまで僕自身に使える方法であり、これに従う必要はないというか、結局「自分が落ち着ける脳内イメージ」を持つのがとても大事なんじゃないかな、って気がします。
と、せっかくなので(記事水増しの意図メインですが(笑))、他にもよく巷で言われる効果的な入眠法について、次回ちょろっとだけ触れてみようかなと思っています。
どなた様も、良い睡眠をお取りください。