脱線に次ぐ脱線で、「硬さ」から金属やらプラスチックやらガラスの話に軽く触れていましたが、無理くり捻り出していた脱線ネタもとうとう完全に尽きてしまいました。
そんなわけでまた少しずつ途中状態だった部分に戻っていこうと思うのですが、そもそもその素材ネタになったのは、「タンパク質の結晶←酵素←洗剤」という流れで話が広がり続けた感じだったみたいですね、どうやら振り返ってみると。
(なお、洗剤の話になったのは、「超高温物質と比べたら、火の方が冷たい」という、いわば「常識を疑え」的な話からで、そこで似たような例として「塩水を入れたぐらいのビーカーなら、洗剤で洗うことの方がよっぽど汚い」というこぼれ話を紹介していた所がスタートでした。
ちなみにそれを指導してくれたのと、先日書いた「ガラスにアルカリ性の物質を貯蔵してはいかん」ということを教えてくれたのは、同じ先生ですね。)
…と、振り返ってみたら、ちょうどその「洗剤」の記事でアンさんからいただいていたご質問が触れずに残っている状態だったため、今回は久々にご質問に答えてみることで話を広げてみる回といたしましょう。
(この記事あたりでのコメントですね↓)
最近はアンさんもお忙しいようでご質問はいただいていない感じですが、何気にまだ未回答のものが結構溜まっているので、戻りながら順番に触れさせていただきたい限りです。
では、まずは例によって、いただいたコメント、ご質問該当部の引用からになります。
洗剤で汚れを落とすのは記事にあった通り…分子がどうのこうのっていうのも、言われてみればなんとなくぼんやりイメージできたかも?という感じですね。
職場に置いてある洗剤が、重機の油汚れを落とすみたいな用途だと思うのですが、最早液体ではないレベルでじゃりじゃりしているというか、粉というか砂みたいなのが溶け切ってないような見た目で(私は使ったことは無く、なんならポンプに入っている姿しか見たことないですが、そんな風に思える)、ごりごり擦って油を落とすのか何なのか、わからないなりにも「落ちそうな気がする…」と思えるものなんです。ちなみに、オレンジ色です。
それも、やっぱり、分子がどうのこうので、油となんちゃら…みたいなことなんですかね?
…というのは、今思いついただけなんですけど笑気になっていたのは、手を洗って汚れを落とす場合ではなく、目に見えない菌を落とす(殺す?)場合…!?
以前の記事で、トイレで手を洗うことの重要性(?)を語っておられたことがあったと思いますが、
もちろん私自身も石鹸で手を洗うということはやっていますが、個人的に気になるのは、「目に見えるもの」と、「水回り(濡れること、湿気を含むことによる不快さ)」なので、目に見えない菌については、それほど気にならなかったというのが正直なところでした。(ただ、その辺りのお話を聞いてから、わりとちゃんと気にするようにしてますけど笑)
ということで、この場合、同じ「洗剤で手を洗う」という行為ですが、分子がどうのこうの…という流れとは違う感じなんですか?洗剤で手を洗えば、必ず菌は死にますか?
⇒ナイスご質問、毎度誠に感謝の限りです!
上から順に見ていくと、まずは固形ジャリジャリ入りのハンドソープ、いわゆるスクラブ入りの洗剤ですが、これ、何か「男の子」って感じしますよね(笑)。
実際スクラブ成分が何なのかは製品ごとによると思いますけど(軽く調べた限り、難溶性の塩や泥や、あるいは米ぬかと重曹みたいな食べられる系高分子もあるようです)、基本的には「ジャリジャリ感」があることからも分かる通り、もう物理的に、皮膚表面の細かい隙間にいわば「刺さる」感じで、汚れを搔き出してくれることを期待したものではないかと思います。
(もちろん化学的に、分子同士の相互作用で汚れを…という面もあることはあると思いますけど、それは水に溶けてる成分でも普通に可能ですし、やはりあえてジャリジャリが残されている以上、物理的な、粒々の接触に純粋に期待している面が一番大きいように思います。)
重機を使って油汚れが酷い手とかにはまさしく、手のシワに入り込んだドス黒い油分なんかを効果的に洗い流してくれそうで大変有効そうですが、まぁ手ならまだしも、特に洗顔とかだと、顔の皮膚表面にダメージがでかそうで、個人的にはちょっと過激すぎるような印象があるかもしれません。
実際、これは高校の頃、修学旅行で大浴場に入った時に見たクラスメイトの思い出になるのですが……
高校男子なんてそもそも洗顔すらしてないやつが多いわけですけど(笑)、結構オシャレな、ちびまる子ちゃんでいう杉山くんみたいなまさに茶髪の人がいたんですが、彼が、確か当時出たばかりの「炭でスクラブ」みたいな、ザラメ入りの最先端の洗顔料を持ち込んで使っているのを見かけまして、そんな洒落たもん持ってきてないザコオスクラスメイトのみんなに、
「洗顔ぐらい使えよお前ら」
…と貸して(使わせて)くれていたのが印象的なんですけど、まぁ杉山くんに例えたことからも分かるかもしれませんけれども、イケてるグループの兄ちゃんではあったんですが(男子校にしては非常に珍しい、他校彼女もち)、しかしその兄ちゃん自身の顔は実は結構オイリーでニキビまみれという、姉の影響でファンケルの洗顔を使い始めていたぐらいで何となくその辺の美容意識もある程度あった僕からすると、
「いやいや、正味、その洗顔強すぎるっていうか、全然合ってないんとちゃいます?(笑)」
と、心の中でうっすら思ってしまったのでした(笑)。
(まぁそない仲の良い間柄でもなかったので、もちろんそんなこたぁ言いませんでしたが(笑)…)
まぁでももしかしたら「炭でスクラブ」を使っていなかったらもっとニキビがひどかったのかもしれないっちゃしれないですけど、それに限らずやっぱり昔っから美容製品って、
「メンズとか正直クッソ適当に作っとるやろ、絶対に需要と競争が激しい女性用の方が、どう考えてもクオリティが高いハズ」
…と思えてしまって、幸い(自分で言うのもキモすぎますが(笑))髪も肌質も女性に近い感じでそれなりに自分に合ってる製品が多かったこともあり、まぁ別にあえて「女性向け」を狙って買うほどそもそも美容製品は使ってないですけど、シャンプー・洗顔は、少なくともメンズ製品を絶対に買うことはないし、明らかに女性をターゲットとしてそうなものの方が自分に合ってることが多い気がします…という、中年おっさんによる謎の中性アピールでした(笑)。
とはいえハンドソープなら、これまたそもそも最近ハンドソープを買うことがないし…
(普通に、手をしっかり洗う必要があるのはほとんど大学の中なので(家は寝に帰るだけ)、ホテルで使わなかったアメニティの固形石鹸を使ってます(笑)。っていうかマジで減らないので、出張に行く度増える一方ですね(笑))
…あえてスクラブ入りのものを選ぶこともないものの、手は乱暴に扱っても別にそんなに繊細じゃないですしね、むしろ結構気持ちよさそうでもあるため、公共施設に置いてあったら、率先して使ってみたいな、などと思うぐらい、ネガティブな印象は全然ないかもしれません。
ただやっぱり、洗顔料のスクラブは、杉山くんのせいかもしれませんけど(笑)、「ニキビに悩む純情ボーイを増やしているだけに思う、これを開発した人、死になさい」って気がしちゃうかもしれないですね(笑)。
…といったところで、しょうもないスクラブと杉山くんの思い出話を書いていたらこれだけで時間がなくなり、ご質問後半に入ることが不可能となってしまいました。
続きは次回にさせていただくとともに、久々に特に画像もなかったのでアイキャッチ用に用意したい所ですが……
…まぁ、ネガティブなこと書いてて貼るのは逆に「煽ってるの…?」と思われるかもしれないものの、商品として売られ続けている以上、肌が強い人、特にニキビとかももうなくなって、よりしっかり洗いたい気持ちが強い青年壮年の方にならもしかしたら向いているのかもしれませんし、例の炭スクラブ洗顔、検索したらまだまだご健在だったので、罪滅ぼしに画像を貼って宣伝させていたこうかな、と思います(笑)。
あぁ、パッケは流石に25年近く前とは変わっている気もするものの、杉山くんもマンダム使ってた気がしますねぇ~(制汗剤とかも)。
マンダムはやっぱり、オス臭い製品が多いですし、個人的にはお世話になったことない会社かもしれないものの、CMも面白いのが多かったですし、イメージ自体はとてもいい企業ですね!
(…と、最後あまりにも無理矢理感漂うフォローで恐縮ですが(笑))