それでは予告通り、basicネタ(↓)にいただいていたご質問に触れていこうかと思います。
…と、ひとつその前に、前回の「エッチ」ネタで触れ忘れていた点からまず触れておきますと、そもそもの性的好奇心の強い人・惹起するもの・または行為そのものを指す「H」という表現、一体こいつの由来というか語源というか、どういう理屈でそういう意味になるのかという話は、僕は調べてみるまで知らなかったんですけど、案外ご存じない方もいらっしゃるのではないかと思える興味深い話な気もするため、ちょっとそちらに脱線してみようかなと思います。
いつそんなことを調べてみたのかはハッキリと覚えていないものの、インターネットじゃないと中々そんなことは載っていないのでネットを使い始めた大学生になってからのことだったと思いますが(大学生にもなって何調べてんだ、って話ですけど(笑))、これはズバリ、「変態」をローマ字表記した頭文字の「H」なんですね…!
Wikipediaにも、きちんとその旨が掲載されていました。
ja.wikipedia.org
一応諸説はあるようですが、まぁHentaiの頭文字を取ってHと呼ばれるようになったというのが通説・定説といえましょう。
正直、「そんな意味だったん?!意外と和風な言葉だったんだね」と驚きの意外な感じでしたし、この由来を知らないと、「『Hな人』とかそういう表現、アルファベットなんだし、英語でも通じる言い方なのかな?」って一瞬思える気がするんですけど、その由来から明らかな通り、実はこれ、完全に日本語でしか通じない意味合いなんですよね。
つまり、英語の「H」にsexualな意味は存在しないわけです(まさに「sexual」とか、「変態」の英語版である「pervert」、あとはもっと一般的に「erotic」や「porn」なんかが近い英単語と思いますが、後者はカタカナでも聞きますね。まぁ、ポルノの綴りは意外な感じですが)。
とはいえしかし、コンテンツ産業の強い日本であまりにもメジャーな表現であるためか、実はこいつは英語に逆輸入…というか輸出され、案外知る人ぞ知る表現になっているようなのです。
僕もまとめサイトで見るまでは知らなかったし、自分で使いこなしているわけでは全くないのですが(笑)、1文字のHではなく「Hentai」という単語であるものの、この何ともしょうもないというかやや恥ずかしい単語は、今や「性的なアニメやイラスト」を意味する立派な英単語として、ワールドワイドで使われているみたいなんですね…!
(くどいですが僕はそんな単語は使ったことがないものの(笑))、毎年まとめサイトにまとめられている、Pornhubによる国ごとの最多検索ワードの記事、検索したら2021年のこちらのまとめ記事(↓)が出て来ましたけど……
もちろん年ごとに異なるものの、メルカトル図法だと圧倒的最大の面積(というかまぁ実際にも最大ですけど(笑)、「日本何百個分だよ」と思えるぐらい、実際より誇張されてデカく表示されてインパクト大になってますよね)を誇るロシアのトップワードが毎年「Hentai」だった記憶が非常に強く、↑の記事でも触れられている通り「ロシア人、二次元好きすぎだろ(笑)」と思える&ロシアのおかげで勢力分布地図的にもかなり目立っているんですけれども、僕が初めて見たときはロシアのみならず確か中東とかヨーロッパとかもHentaiだらけで「世の中はHentaiに支配されているのか?!」と思えた記憶があったのに、すっかりHentai勢力も小さくなってしまったといえますね(笑)。
他にも記事途中にあったFutanariとかNetorareとかAhegaoとか、やはり我々のコンテンツ生産力は目を見張るものがありますなぁ~と、誇らしい気持ちでいっぱいといえましょう(全然誇らしくねぇ~(笑))。
(ちなみに各語の意味は、ご存知ない方の方が多いと思いますがそんなもん知らない方がいいと思うので、放置とさせていただこうと思います(笑))
…おっと、クッソしょうもない触れ忘れの続・Hネタで無駄に長くなってしまいました。
早速本題に参りましょう。
今回ももちろん、アンさんよりいただいていたコメントになります。
毎度大変面白い、補足し損ねていたポイントなんかのご指摘ご質問、誠に感謝の限りにございます…!
basicがアルカリ性って、、アルカリ性は流石にアルカリでしょ…って思ったら、「アルカリ性」という日本語を英語で言うとbasicというよりは、アルカリ性のものを英語でbasicという、みたいな感じなんですかね?(わかりにくい笑)
ちゃんとalkalineという英語もあるようですし。
塩基性の基は基本の基ということですか?対をなす酸性の方が特異みたいなイメージ?
だから塩基性がbasicという英語になるという感じ…?
とまぁ、何を言ってるか自分でもちょっとわかりませんけど…恐らく、basicはやっぱりつまらんゴミカスのイメージにはならないっていうことが言いたいんですね笑
どうでもいい話ですが、酸性とアルカリ性は、リトマス紙で見分ける方法を中学生だったかで習いましたよね。赤が酸性、青がアルカリ性と覚えた記憶があります。(正確には、赤く変わるのが酸性、青く変わるのがアルカリ性、変わらないのが中性ですね。)
で、
↑ネットで拾ったこの写真ですが…
パッと見ただけなんですけど、右側の記述が私の記憶と違うくないですか?
これがトップヒットだったので、私の記憶はリトマス紙じゃなかったのか…?と軽く混乱しましたが、、
自分の記憶を信じることにしました笑
それは置いといて、酸性の「酸」はどうしても酸っぱいイメージで、塩基性の塩もやはり酸っぱいイメージなので、酸性とアルカリ性しか知らないところへ新しく出てきた塩基性がアルカリ性と言われても、なんで?っていう違和感ですよね笑
⇒basicについての説明は、時間不足につき全く片手落ちのまま適当になってしまっていました。
…そう、まさにそこも触れようと思っていた所でしたが………と、以下適宜再度の説明を試みて既に何段落か書いていたのですが、結局今回もまたちょっと絶望的に時間がなく(長々とHentaiどうこう書いててよく言うよ、って話かもしれませんが(笑))、初稿だとまたしてもかなり雑然とした中途半端な感じになってしまっていたため、もうちょい分かりやすくまとめ直してから出したいな…と思えたこともあり、その辺の話はまた次回持ち越しとさせていただこうかと思います。
先延ばしズルズルな感じで大変恐縮です。
そんなわけで、今回はその後にあった、触れやすいポイントの方のご質問にフォーカスさせていただくといたしましょう。
ズバリ、リトマス紙についてですね。
ご紹介いただいた画像の元ネタはAmazonの製品ページだったようですが、これは……結論からいうと、間違っている…というか誤植がある感じで、普通にアンさんのご理解で全く問題ない感じだと思います。
商品紹介ページにミスがあるって、大丈夫なのかな…?と思えるものの、よく見たら「赤色リトマス試験紙を 液体をつける」って日本語もちょっとというかかなり怪しいですし(笑)、ちょっとおっちょこちょいな会社さんなのかもしれませんね(笑)。
何が誤植かと考えてみたら、その「試験紙を 液体をつける」が「試験紙に 液体をつける」であった方が良いのと、あとは右半分の「色が変わらない」が「色が変わる」になっていれば、実際文字背景の色自体は元の紙の色から変化した形になっているため図のコンセプトとしては全く問題なく、本当に単純に文字の打ち間違いだった、って感じですね。
(あぁでも、画像一番右下の「か〔中性〕」も、「いやあんた左側にもおるやん、どっちやねん(笑)」となりますし、これも削除すべきミスですね…!)
このリトマス紙ですが、僕は「赤信号 青に変わって あるく人」と、確か姉がやっていた進研ゼミの付録だかに載っていた覚え方だったと思いますが、五七五でリズムも完璧なので、完全にこれで覚えちゃってましたねぇ~(=赤が青になるのがアルカリ性)。
たまに「梅干しは酸っぱくて赤」みたいに覚える人もいた気がしますけど、僕に言わせればこれはしょうもないアホな覚え方に思えますね。
その覚え方だと「酸っぱくて赤……ということは、酸性をテストするには赤色リトマス紙を使えばいいんだっけ…?」みたいに勘違いする可能性も出て来ますし、何よりリズムも悪いので、「こうやって覚えてた人、全員バカです(笑)」と言いたい限りです(まぁ結構大勢の人がそう覚えている気もするので、こんなのでケンカ売る方がよっぽどアホですが(笑))。
一応、「梅干しは酸っぱくて赤くなる」と覚えれば、「赤くなる」って言ってんだからミスのしようがないじゃない、という話にはなるかもしれませんけど、これも正直、(僕は梅干しなんて食べないからよく分からないものの)まだ青い梅の方がよっぽど酸味が強く食べられたもんじゃないだろうし、事実と異なるからそんな覚え方はよくない!…とも思えますし、結局リズム込みで、「赤信号…」が完璧だと思えてなりません。
…って、結局「最初に覚えたものが自分の中のスタンダードであり、他のは邪道に感じる」というそれだけの話な気もする…というか覚え方なんて人それぞれの自由だと思いますけど、あぁ、どっかで似たような話を書いたと思ったら、「楽しい有機化学」シリーズのこの記事(↓)で…
…「マレイン酸の構造の覚え方⇒『静まれ!』がベストで、『トラに踏まれて稀に死す』は邪道。…でもどっちも覚えちゃってるんだけどね(笑)」とか書いていたのと同様、リトマス紙の場合も「酸っぱい梅を赤と決め付けるなんてけしからん!」と言いつつ結局そっちも覚えてしまっており、実際はダブルチェック用にどっちも唱えて確認してたんですけどね(笑)。
(まず「赤信号、青に変わってアルく人」で「赤→青がアルカリ性だな」と思い出し、念には念を入れて「しゃあねぇ、慎重を期すためクソみたいな梅干しの方でもチェックしておこう……『梅干しは酸っぱくて赤くなる』だから、よし、赤くなる方は酸性で間違いないね」と、念には念を入れるスタイルだったという感じです(笑))
ちなみになぜその話をドンピシャで思い出せたかといいますと、リトマス紙からの流れで、「そういえばリトマス紙や他の呈色試薬って、以前の記事で触れたことがなかったっけ…?」と思いブログ内検索してみた所、(リトマスはありませんでしたが)ちょうどもう1つの有名な酸性アルカリ性の指示薬・フェノールフタレインで、この記事がヒットしてきたからでした。
まぁフェノールフタレインの色の変化についてはこの記事でも見ていた通りなのでそちらにはあえて触れないものの、ちょうどそれに関連して、何かもうちょい楽しい色の変化について取り上げてみようかなと思い立ちまして、最後にひとつ、大変面白い理科実験を紹介してみようと思います。
それが、「交通信号反応」などと呼ばれるもので、どんなものかはもう、実際にご覧いただくのが一番早いですね。
検索したら、都留文科大学の学生実験の模様がYoutubeにアップされていました。
学生さんの反応込みで素晴らしいこちらの動画(↓)を、今回はご紹介させていただくといたしましょう。
これは本当にインパクトの大きい、まるで魔法のような面白実験だと思います。
僕自身も、大学生だった頃、学園祭で化学サークルの催しものだかで実際に目にしましたけど、配合率や攪拌がその道のプロを目指す人だけあって上手だったのか、↑の動画よりも本当にパッ・パッ…と一瞬でキレイに変化して、「うわぁ凄い!これは面白いなぁ」と感銘を受けたものです。
ちなみにその時の出し物としては、時間差で色が変わるので「時計反応」という名で紹介されていた記憶があるのですが、時計反応は時計反応で、ちょうど同じ都留文科大学の方がアップされているこちらの(↓)、単純なヨードホルム反応(でんぷんが紫になる、これまた小学校の理科でおなじみのあれですね)を応用した面白い演示実験を指すことが多いようですね。
解説もしっかりされていて(↓)、これは大変に素晴らしい動画・企画ですね…!
ちなみに、酸・アルカリ&リトマス紙の話からの派生で話に出してみたものの、ヨードホルム反応も交通信号反応も実は酸アルカリとは全く関係のないもの……名前が似ていてややこしいのですが、酸化還元反応を応用したものになります。
その辺の話は、語るには時間がなさすぎる&あんまり面白くもない気がするので詳細なメカニズムについては省略するものの……あぁでも使う試薬と簡単な分子変化については、まさに元ネタのらくらく理科教室の記事で解説がされていますし、興味がある方はこちら(↓)をご覧いただければと思います。
…と、今回もちょっと時間があまりにも不足しており、初稿は途中で「この先は、後ほど追記します…」という中途半端な形でのアップとなり、いくつか追記したこの修正稿でも正直まだもうちょい書こうと思ってた話に触れずじまいのままとなってしまったのですが、とりあえず元ネタのbasicうんぬんについての説明も完全に保留としてしまいましたし、また「次回へ続く…」とさせていただこうと思います。
ここ最近、何とも片手間感が拭えない記事が目立つ感じで恐縮です(…って、別に時間をかけて書いたものも、大してクオリティに違いはないかもしれませんが(笑))。