続×23・英語スラングシリーズ:Susという言葉は人を刺す……

ナンバリングを始める前から数えて既に25回も続いているイマドキ英語シリーズですが、数えたら全55語のちょうど半分を見終えていた感じでした。


しかし、後半はかなりしょうもないスラングが多そうで、パパっと終えられそうな予感がしています。

まぁその辺の余談をグダグダしていると長くなる一方なので、早速続きに参りましょう(…って、この、「余談→どうでもいいのでやめてとっとと本題へ…」のくだりも毎回書いているのに毎度繰り返し続けていて、「こいつ、同じことを何度も何度も、痴呆か?」と思える感じになっているわけですけど(笑)、結局こういうのが話の取っ掛かりとして便利だってことですね。)


今回も、ネタ元・Verywell familyの記事リンクカードを謝辞代わりに掲載させていただくところから始めさせていただく形です。

www.verywellfamily.com

改めて、人間関係・人物描写系スラングの続きからになります。


このセクションは残り4語ですが、どんな表現が残っているでしょうか。

 

Sus - 怪しい、うさんくさい、信用できない人のこと。


まずはSus、こちらは間違いなく何かどこかで聞いたことがある気がする…と断言できるぐらいに、かなり使われている印象があるスラングです。


聞いたことがなかったとしても、意味を見れば、これがsuspicious(怪しい・疑わしい)の略であることは容易に想像がつくように思えます。


この「サスピシャス」、それほど初級レベルの英単語ではないようにも思えるのですが、個人的には、通っていた中学校が使っていた英語教科書「ニュー・ホライズン」で、確か中2の結構序盤……第2章か3章かそのぐらいだったと思いますが、その章が刑事さんと容疑者の出てくるちょっとしたサスペンスみたいな話で、同じsus仲間である「suspect」(容疑者)という単語が出てきたこともあり(なお、セットで「detective」(刑事・探偵)が出てきた形ですね)、中学英語なんてその章に出てくる単語を1語漏らさず完全に覚えていきますから、当然当時は意味も分からぬまま「なんか似てて紛らわしいけど、何度も復習して覚えたぞ、suspectが容疑者で、detectiveが探偵だ!」と強引にしっかり覚えたんですけれども、そのおかげでその後多分高校ぐらいで出てきた「suspicious」が「疑わしい」という意味であることも、関連付けて容易に覚えられた感じでした。


(なお、今なら、detect(ディテクト)が「検出する・見つける」みたいな意味ですし、その派生語といえるdetectiveの方が「刑事・探偵」であることは明らかであり、一方のsuspectも、suspicousという兄弟用語ももう「疑わしい」と完全に覚えてしまっていますから、どっちがどっちだったか迷うことは一切全くない感じですけどね。

「サスペンス」ももちろん同源の単語ですが、サスペンスには容疑者も探偵も出てくるため、当時suspectをこの言葉と関連付けて考えることができたかどうかは覚えていませんけれども、仮に気付いていてもどっちがどっちの意味だったか区別するための役には立たなかった感じでしょうか(笑)。)


…というかそもそもdetectiveとsuspectは全然似ていない単語なので迷うのもおかしいぐらいの語なわけですけど、初めて目にした際のその印象が大変強く、未だに「suspectといえばdetective」とセットで思い出すぐらい、個人的にはペアのようなコンビとなっています…というお話でした(まぁ実際「容疑者」と「探偵」はよく一緒に登場はするわけですが)。


ずっと前(↓の記事ですね)に触れた「How many hamburgers do you want?」然り、中学英語というのはやっぱり文科省の偉い人がきちんと考えただけあり、(世間一般的には色々悪く言われがちですけど)個人的には全く英語に触れてこなかった子供に基礎を教えるうえでは大変よくできていると思います。

con-cats.hatenablog.com

ちなみに全然関係ないですが、大体今話に出していた刑事と探偵の章あたりから、「一言会話文だけのやり取り」みたいなのではなくいきなり1文が結構長いちゃんとした、本格的な文章(大きい文字の教科書で2, 3ページ程度ですけど、当時の体感ではかなりの長文)になりましたし、「これは難しい!こんなの、本当に読めるようになるの…??」という恐怖が、毎度新しい章で新しい話を読んでいく度に襲ってきていたような記憶がとても強いです。

(僕は塾とかにも一切通っておらず、塾で事前予習してきていた多くのクラスメイトとは違い、完全に授業のみでの一発勝負的な理解に全てがかかっていたため、特に完全ゼロから学校の授業で習っていただけの英語では頻繁にそう思えていた気もします。)

とはいえしかし、幸運なことに常に教わる先生に恵まれて丁寧に分かりやすく教えてもらえたからか、意外と何とか乗り越えられましたし、逆に今見たら「簡単すぎて笑えるぜ…!こんなのに1ページ何時間もかけてたとか、正気か…?」とすら思えると思いますけど、まぁこう書くと「自分は大丈夫だったけど…」と偉そうな物言いになるかもしれませんが、周りを見ていると大体そのぐらいから(英語に限らず数学とかも)できない子は完全に脱落してしまっていた印象がありますね。

…逆に、今でも逐一覚えているぐらいに、基礎をおろそかにせず身につけ続けたからこそ、僕は学校の勉強で最後まで躓かずに済んだのかもしれません(改めて、できたヤツの単なる自慢みたいな話で恐縮ですが…)。


…って、またまたクッソどうでも良すぎる中学英語の無駄小話(無駄だけならまだしも、何となく「自分、こんな細かいことまで覚えてるんすよ!」みたいな、何というか誇らしげな態度が癪に障る感じ(笑))に脱線して無駄にスペースを食ってしまいました…!


本題に戻ると、この「sus」、最初にも書いた通り絶対どこかで聞いたことがあった記憶があって(響きも「サス」という……何て言うんでしょうね、「サイコパス」に似ているからか、それとも「心を刺す」という感じだからか、あるいは人をそんなたった2文字でいとも簡単に敵認定するような得体の知れない怖さがあるからか)、何となく冷酷で人間の嫌な部分が垣間見えるような恐ろしい響きに思えることからもかなり印象的なワードであったんですけど、日本語で「あいつサスだよね」とか使われることは……何かの漫画とかで怪しい対象を「サス」呼びするのがあったのかなぁ、とか思えたものの、軽く調べてみても特にそんなのはないっぽいですね…。


どこで見たのかは覚えていないものの、閲覧数を表しているであろうSlang.netの「イイネ」の数も3桁突破している通り(↓)、実際若者の間でかなり使われている語であることは間違いないように思えます。

https://slang.net/meaning/susより

恒例の由来については……まぁ単純にsuspiciousの短縮形なので由来も何もないですけど、なんと、上記解説文によると、近年かなり使われるようになった一大要因として、「大人気ゲーム『Among Us』の影響がある」なんてありましたね!


この「Among Us」(↓のウィキペ記事にある通り、読み方は結構色々派閥があるようで、公式としては「アモング・アス」と呼ぶようにしているみたいですけど、「アマング・アス」さらには「アマンガス」と呼ぶ人も多いみたいです)は、日本でも大人気なゲームで、僕は自分では遊んだことがなく動画でプレイされている様子をちらっとしか見たことないものの、Wikipedia日本語版にもゲームの概要がちゃんと説明されている通り……

ja.wikipedia.org

人狼ゲームのような推理要素のある、多人数でワイワイ楽しめるパーティーゲームみたいなものですね。

(みんなで一緒に協力して、宇宙船を修理していく(というか与えられたタスクをこなす)のですが、実は一部の人には「裏切者」的なポジション(このゲームでは「インポスター」というようです)が与えられており、他の人に自分が裏切者であることを悟られないようにしながら邪魔をし続ける=相手方のプレイヤーたちを殺害していくことで、「タスクの完了」と「プレイヤーの排除」のどちらが早いかを競うようなゲームですかね、簡単にまとめると。

 人狼ゲーム同様、殺害者が発見される度に生存している全プレイヤーで話し合って疑わしい人を追放できるので、裏切者はあんまり怪しい行動を取るわけにもいかない(でも、邪魔をして少しでもタスク完了にかかる時間を延ばさなければいけない)というバランスが絶妙な大変面白いゲームで、僕もいつか実際に自分でプレイしてみたい限りです。)

 

どうやら日本語版のアモアスでは「Sus」という言葉は使われていないようですけれども、英語のチャットでは疑わしいプレイヤーを指す言葉としてガンガンに使われまくっており、ゲームの人気も相まって、現実世界でも怪しい人を「Sus」と呼ぶ若者が急増した、という形のようです。

(とはいえ(さっきから何度か書いている通り)かなり最近の出来事であるアモアスの流行よりもっと前に、個人的にはこの語がどこかで使われているのを何度も目にしたような気もするのですが、まぁ解説文にもある通り、一応アモアスが発祥ではなくそもそも昔から存在はしていた表現のようで、著名な所では1970-80年代のイギリスにあったという「Sus law(サス法)」なんかで使われていた、とありますね。

 「サス法」は、いわば「不審者に対する職務質問に関する法」みたいな感じで、まぁ数十年前だけあってまだ人権意識の高くなかった時代という背景があるのかもしれませんが、何となく予想できる通り、この法が特に黒人の方たちに拡大濫用されて不平不満が出てきて、その後廃止されたとのことですね(参考:Wikipedia↓(日本語記事の存在しない、そこまでメジャーなものでもないようですが)。)

 

en.wikipedia.org

(ちなみにウィキぺ先生の記述冒頭にある通り、こちらのSusは「suspected person」の略のようですけど、これは動詞「suspect(疑う)」の過去分詞で、まぁこの場合ほとんどsuspiciousと意味としては似ていますが、ニュー・ホライズンで出てきた「容疑者」という名詞しかり、犯罪用語としてはsuspectの方がよく使われるかな、という印象です。)


まぁサス法なんて知りませんでしたし、それが「聞いたことある気がする」感の理由ではないと思いますけれども、いずれにせよ、何かいじめにつながりそうな、相手の人権を全然尊重していないようにも思える、何というか隠語っぽい響きのあるこの「sus」、いわば言及した相手を勝手に不審者認定する語ということで、まぁ若い子の間ではそういうのはよく使われるんだろうなぁ…ということが予想されますね。


どう考えても言われた方は嫌な気持ちになりますから、あんまりいい言葉ではない気もします。

あくまでもゲームの中で「お前、サスすぎんだろ(笑)」みたいに、からかい合うような用途でのみ使われて欲しい所ですね。

 

Slang.netのチャット型例文の方はやはり、その「あんまり良くない」と思える、気軽に誰かを「怪しい」と不審者認定する感じで使われているパターンですね。

 

I saw Red in that room twice, just standing there ... pretty sus.

(あの部屋で、ただ立っているだけのレッドを2回も見たよ…めっちゃサスだよね。)

 

まぁ、短い言葉で他人をレッテル貼りするのは若い子あるあるですし、あくまで「アヤシィ~」と言ってるだけともいえるので、そんなに目くじら立てるものでもない気もしますけれども、やっぱり言われた方はショックだと思いますし、本人の目に届く範囲で使うのはやめた方がいいように思えてなりません(まぁ、面と向かって本人に「お前、不審者!」と言葉のナイフを刺すような人はいないとも思いますが…)。

 

…と、全然内容と関係ない中学英語の話や、自分でプレイしたことすらないゲームの話で無駄に長くなり、またしても1語だけでいい分量になってしまいました。

そんなわけで、続きはまた次回にまわさせていただくといたしましょう。


人間関係セクションの残り3語は、全く話が広がらなさそうなので、一気に、あっさり終えてしまえそうですね(…というのは、毎度書いていてその通りになったためしのない、実にサスな意見な気もしますが(笑)!)

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