続×14・英語スラングシリーズ:残酷なカーブ他

少しずつ進めているイマドキ英語スラングシリーズ、すっかり1記事1語ペースになってしまっているため、まだ全55語の半分にも届いていない状況ですから、サクサク進めて参りましょう。


改めて、ネタ元はこちらのvery well familyによる記事(↓)を参考にさせていただいている形です。

 

www.verywellfamily.com

前回までで、一度一気に掲載していたスラングリスト5語を終えていたため、ここからはまた続きの新しい語ですね。

まとめて載せてもすぐにそこまで行けるか分かりませんし、反省して1語ずつ引用紹介していこうと思います。

 

  • CEO  - 何かの「CEO」であるとは、そのことに秀でているということである。

 

前回Capの続きは、CEOでした。


え?これがスラング…?…と思えましたけど、もちろん本来の意味からは少し外れて、比喩的に使われている感じだということですね。


まずそもそもの「本来の意味」ですが、これは日本語でも経済ニュースなんかでそのまま聞くこともある気がする、Chief Executive Officerの頭字語、あえて日本語に訳せば「最高経営責任者」と書かれることもある企業のトップを指す肩書きというか役職のことであり、これは結構おなじみの言葉といえましょう。

とはいえ僕は経済に関してはモグリなので、正直このCEOと、例えば「社長」=presidentとの違いなんかはまるで分からないので、Wikipedia先生の力をお借りしようと思います。

ja.wikipedia.org

…うーん、(日本語記事なので特に引用も省略しますが)結局日本とアメリカでは企業の形態やその法律が違うので、読んでみてもイマイチ完全に理解するのは難しそうですねぇ。


一応、社長もCEOも「執行役」に分類される役職のようですが……

https://ja.wikipedia.org/wiki/最高経営責任者より

…そもそも「取締役」とか「執行役」とか、まぁ言われりゃ何となく想像はつくものの、実態とか結局普段何してる人たちなのかとかは、正直実際に自分が会社を立ち上げるなりしてみないとよぉ分からん気がしちゃいます。


まぁ、このブログは経済ブログでもないし、そもそも僕自身知識ゼロですからその辺深追いはしませんけれども、英語ネタだけちょっと見ておくと、↑の表にある「CxO」系の略語、CEO以下、COOCFOぐらいまではよく聞く(こたぁないですけど(笑)、聞いたことがある)気がしますね。

Wikipediaによると「取締役会長がCEOを、社長がCOOを兼任することが多い」ようで、何となくのイメージだと(改めて、日本式のイメージなので必ずしも正しいとは限らないものの)、「会長」は社長を退任した人が就く更に上の役職に思えますし、あえて序列を付けるならCEOがやっぱりトップなのかな、なんて思えます。


そんなわけで、スラングの方もやはり、「CEO」が一番耳慣れてる単語ですし、他のどの役員系の略語でもない、この語を使うことで「何かがめっちゃ上手いこと」を「CEO of XX」として賞賛するのが若者に流行りの用法のようです。

(「You're the CEO of the drawing !」で「君は絵を描く達人だね!」みたいな感じでしょうか。

 毎度参考にしているSlang.netの方は、CEOの項目はあったもののスラング的な解説は一切なく、普通に「企業の最高経営責任者のことでぇ…」みたいな普通のCEOの説明しかなかったため、今回は省略しようと思います。)

 

特に話も広がらないので、サクっと2語目に参りましょう。

 

  • Curve - 恋愛的な側面で、誰かを拒絶すること(関連語は「ghosting」)。


おっ、こちらは本来の意味とは全然違う形で使われている、お手本のようなスラングですね!


まずカーブについてですが、これは以前、確か英語の「似た単」シリーズを始めるきっかけとなった記事で触れていましたが…

con-cats.hatenablog.com

(↑の記事の更に補足記事もありました(↓))

con-cats.hatenablog.com

非常に紛らわしいスペルの存在するこの「カーブ」、おさらいしておくと、一番一般的な「曲がる」系のカーブ、「カーブサイド・ピックアップ」でおなじみ(かもしれない)「縁石」、カボチャのパンプキンヘッドとかを括り抜く意味での「カーヴィング」、あとは「カーボ」という呼び方のほうが馴染み深いですが「炭水化物」の4パターンがあったわけですけど、「恋愛に関わることで、誰かを拒絶する」という意味のこのスラングは、一体どれなのでしょうか…?


深く考えず、パッと見の意味だけで考えると、「パンプキンを彫刻刀で掘るがごとく、相手を切り捨てることなのかな…?」と思えたのでカボチャの「カーヴィング」かなと一瞬思えたものの、↑の記事で捻り出していたド忘れ防止のスペル思い出し法は、「自動車学校のコースを思い浮かべて、『くるっ』と曲がってるイメージから、縁石が並べられたカーブは両方『cur-』の方」だったので、残念ながらこの「curve」は「くりぬいて捨てる」の「carve」ではなく、そのまんま一番メジャーな曲がるカーブのことだった感じですね(後半「-ve」と「-be」は、まぁ考えるまでもなく、縁石のカーブなわけはないので曲がる方だと予想がつくと思います)。


とはいえ曲がるカーブがなぜ「拒絶」につながるのか、イマイチ想像がつかなかったので、またSlang.netの解説文の力をお借りさせていただきましょう。

https://slang.net/meaning/curveより

 

意味は全く同じ、「拒絶」を意味する「Reject」がデカデカと表示されていますが、具体的なニュアンス含め、これは大変分かりやすい説明がなされていました。


抜粋して紹介させていただくと、まずこの語は(これは既に見ていた通り)「誰かからの恋愛関係のお誘いを追い返す」という意味で、「curve」する時は、「相手をハッキリ明確に拒絶するのではなく、対面を避けることで、恋愛関係が発展していくことを拒むようにする」という、「拒絶」と聞いて何となくパッと思い浮かんだイメージとは少し違う、やや消極的な姿勢を意味する言葉だったようです。


ハッキリさせないだけに、モーションをかけた側にとっては逆に残酷に思えますけど(笑)、しかし、特に女性の場合、明確に拒絶すると相手が怒り狂ったりストーカー化したりする危険性もあるでしょうから、まぁそういう「ハッキリしない曖昧さ」が必要な場面も往々にしてあるといえましょう。

(解説文にも、「丁寧さからなされる行為であることもあるでしょう」と書かれています。)


この言葉は2016年頃からポピュラーになってきたようで、由来としては「人が進路に存在する物体にぶつからないように、その周りを移動して避ける様子」から生まれた言葉のようで、そう聞くと「曲げる・カーブ」という言葉が使われているのは大変納得がいきますね。


解説文ラストの段落には、元記事と全く同じように「ghosting」という関連スラングも紹介されていました。


…が、これはあくまで関連語であって「curve」とは明白に違う意味のようで、こちらghostingの方もSlang.netの方をチェックしておくと……

 

https://slang.net/meaning/ghostingより(一部省略)


解説文が結構長かったので一部省略しましたが、トップにデカデカとあるようにこれはズバリ「Leaving without saying goodbye(サヨナラすら言わずに去ること)」で、ハッキリさせずにお茶を濁し続けることで恋愛関係が発展しないようにする「curve」と違い、こちらは相手への警告・前置きなしにいきなり関係をスッパ切りして、ゴースト(お化け)のように相手の前から完全に姿を消すことを意味している感じですね。

こちらの方がかなり強烈な関係解消方法だといえましょう。


ただ、チャット型例文では…

Patrick left? He didn't say goodbye!
(パトリック帰ったの?グッバイも言ってないじゃない!)
 
Yeah, he's always ghosting at parties.

(ねー、あいついっつもパーティーからいきなり消え去るんだから。)

…とあるように、必ずしも恋愛関係だけではなく、一般的に社交の場などで「サヨナラも言わずにいきなり消え去ること」も意味するスラングであるようです。

 

(ただ、省略した段落では、「これは社交の場のみならず、恋愛関係でもよく用いられる語であり…」と、独立した段落でその旨について詳しく語られていましたし、最終段落では「ghostingは、する方にとっては便利ではあるものの、された方は深く傷つくので、相手との苦い痕跡を残したくないなら、避ける方が賢明でしょう」というアドバイスも載せられていました。

…いいアドバイスですね!(笑))


ついでなので、先ほど貼っていたcurveの方のチャット型例文もチェックしておきましょう。

Billy keeps curving Kristen and she doesn't even realize it.
(ビリーってクリステンのことカーブし続けてる(避け続けてる)けど、あの子それに気付いてすらいないよね。)

Yeah, it's pretty pathetic.
(うん、見ててめっちゃ痛々しいわね…。)

これも分かりやすい使われ方ですね。

 

この「カーブ」と「ゴースティング」、日本語のネットスラング(というか、人間関係を語る場での専門用語?)でいえば「FO」と「CO」に当たる語でしょうか。

婚活系の語り場なんかでは特によく使われている印象ですが、僕は初めて見たとき全く意味が分からなかったものの、これらはそれぞれ「フェード・アウト」「カット・アウト」のことだそうで、意味としては「徐々に関係を切っていく」「(連絡先完全消去など)一発でバッサリ切り捨てる」という、婚活してる立場からしたら「やめちくりぃ~」と思える、見たくない無慈悲な略語といえましょう(笑)。

 

最後もう一点、「ゴースティング」の方ですが、日本語では(同じ意味で「CO」という単語が使われていることもあり)この意味では全く用いられておらず、日本語で「ゴースティング」といえば、「ネットゲームで、相手の配信を見るなどして、相手の位置を知りながらプレイするズル行為」のことを意味する用語ですね。


当然のごとく、Slang.netの方ではそちらの意味も紹介されていました。

2番目が、日本語でいう「ゴースティング」

 …が、英語ではやっぱり1番手として「CO」的な意味が挙げられている通り、「一発で関係を完全に断ち切る」方がよく使われる「ghosting」といえそうですね。


(なお、「FO」も「CO」も、Slang.netには全くその意味が存在しませんでした。

 FOは「Far out(斬新な;※最早死語のようですが)」と「Freaking out(パニクること)」のみで……

https://slang.net/meaning/foより

…COは、2文字略語として普通にありそうなのに(CEOどころかCOOですらありましたしね)、Slang.netには登録なしですね。

「CO」は、そもそもエントリーが存在しません(Not found)

 

…ということで、これらも和製英語の一種で、英語では通じない呼称なので注意が必要といえましょう。)

 

という所で、今回は2語触れられたものの、出来ればもっと簡潔に、サクサク進めていきたい限りです。

続きの語はまた次回、ポンポンと触れていこうと思います。

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