続×17・今時の略語をチェックしておこう(無駄無駄ァ!他)

前回は「as far as」系、「いやあくまで私の知る限りの話なんだけどさ」という「お断り」表現を見ていました。

引き続き、イマドキ英略語を紹介してくれているナイス記事(↓)からいくつか抜粋して参りましょう。

preply.com

AFAxx系の続きとして、今見ている「Disclaimers(知らんけど・責任放棄)」セクションでまだ何語も挙げられていたのですが、ちょうど最後の項目に、意味として似たようなものがあったので、1つ前の「バカバカしいことへの反応」セクションで最後触れずに飛ばしていたものとまとめて、今回はまずそちらから触れてみようと思います。


後者の方は、補足説明文もある感じなので、そちらも翻訳引用しておきましょう。

 

CWOT – Complete waste of time(完全に時間の無駄)

TL;DR – Too long; didn’t read(長すぎ、誰が読むかよ)

この略語で返信することで、投稿の長さを強調するだけでなく、面倒すぎて読んでおらず、普通に無視したということを説明することができます。そのため、TL;DRは、Too lazy; didn't read(怠け者すぎて、読まんかったわ)の意味もあります。その後、ToS; DR(Terms of Service; didn't read=利用規約、読んでません)という語の誕生につながりました。ご存知のように、複雑な法律用語や長すぎる文章のせいで、多くの人がこの部分をしっかり読むことをさぼっているのです。


最初のCWOTは完璧に「時間の無駄ぁ!邪魔くせぇ」ということの表明で、まぁ幸い僕は自分が受けたことも見たこともなかったですけど、これはLINE通話とかしている相手に書かれたら(送られてきたら)結構ショックなものだといえましょう(笑)。

といってももちろん文脈次第で、「お前と話すのはCWOT」ではなく、例えば何でしょうね、何かトラブルが起きて解決策を求めているようなときに、「A案はどうだろうか?」「CWOT、まだB案を試してみる方が価値がある」みたいな、建設的な「それはダメ、時間の無駄だと思う」というニュアンスでの用途もなくはない感じだと思いますけどね。

「Complete waste of time」と打つのすら時間の無駄だと思われているような表現で、まぁかなりせかせかした、あんまり受け取りたくない表現なのは間違いないですし、正直単独で「CWOT」とだけいきなり送られてきても僕は多分意味を取れませんから、「いやそこ分かりにくい表現で送って、コミュニケーションにズレが起こる方が時間の無駄じゃん」とも思えますけど、まぁ若い子らのチャットではおなじみの表現なのかもしれず、通じるなら時間の節約にはなる感じでしょうか。


一方、セクションをまたいで触れていたTL;DR、これは、今まで見てきたQ&Aフォーラムとかその他英語圏のウェブサイトなんかで実際に複数回見てきたことがあるので、これは何気にマジで使われがちな表現ですね。

(当初、このシリーズの最初の頃、このPreplyの記事を「TLDR」でページ内検索してもヒットしてこなかったので、ザーッと有名所をピックアップした後に、「挙がっていなかったけど、個人的によく見る印象深い略語に、TLDRなんてのもありますね」と書こうと思っていた感じでした。

 セミコロンを挟んだ形で、ちゃんと取り上げられていた形ですね。)


で、複数回実際に使われているものに遭遇したことがある経験から(ブログで引用させてもらったフォーラム記事にはなかったかもしれないので「例えばこれ」とは明示できませんが、実際、本当に結構目にします)、この略語は、もちろん補足説明で触れられていた「長すぎ(笑)。誰も読まねぇよ(笑)」という、文章長すぎ民の僕にはグサッと刺さりそうな意味ももちろんあるんですけど(笑)、補足までされていたのにこのことに全く触れられていなかったのが意外なんですが、実はそれ以外に、そういう煽り的な意味とは全く違って、投稿者本人が自分の長文などに対して「TL;DR」と書いて、「『長すぎて読めっかよ』と思われる人のために」という意図、つまり「長すぎるから、まとめておきます」という導入の用途で使われている方が、(特にそんな煽り文が飛び交うことのあまりない、よく参照させてもらっているStackExchangeやWordReferenceみたいな落ち着いた大人の社交場では)よりよく見る気がしちゃいますね。

 

例によって、僕が勝手に言っているわけではないことを証明すべく、適当な記事を引用させていただきましょう。

ビジネス系記事の有名所、「ビジネスインサイダー」にこの略語が取り上げられていたため(↓)、「How TLDR is used(TLDRの使い方)」のセクションだけ引用させていただこうと思います。

www.businessinsider.com

TLDRの使われ方

複数の意味を持つ単語と同様、TLDRはいくつかの異なる方法で使用される。

  • sarcastic reply(皮肉な返事)として。恐らく最も一般的な使い方として、この略語は長い記事への反応として使われ、一般的にはちょっとした皮肉や受動攻撃性を持っているものと解釈される。そのため、意図的に失礼なコメントを残していると思われたい場合にのみ使用する必要がある。ご想像の通り、長文のメールに「TLDR」と返信すると、まさに以下のように返信したように思われるであろう:「長すぎる。わざわざ読む気にもならなかった。」

  • コメント欄のまとめとして。TLDRが2つ目の方法で使われるのもよく見かける―特に記事のコメント欄で。TLDRは、ソース記事全体を読み通したくない人のための要約の前置きとして登場する。例えば、ある記事に、以下のようなコメントを寄せることができよう:「通覧いただきありがとうございます。TLDR: この記事では、Nvidia GeForce 3xxxシリーズGPUがなぜこれほど不足しているのかをまとめ、仮想通貨のマイニングをする人たちが希少性を作り出していることを実証しています。」

  • 記事やメールのまとめとして。最後に、プロの書く記事やメールにTLDRが登場することも珍しくない。記事や長文メールの冒頭付近にTLDRのセクションがあり、これがエグゼクティブサマリー(事業計画概要)として使われることで、全文を読む必要をなくすためのキー情報となっているのを見かけることがあるだろう。従来の「Summary」という見出しの代わりにこの略語を使うことで、記事をより現代的に、あるいは「hip(ナウい)」な感じにすることができるのである。

 

大変に分かりやすいまとめでしたが、かなりイマドキな略語であると思えるものの、そのナウさを逆手に取って、まさに日本語でいえば(略語ではないですけど)「読んでらんないよって人のために」みたいな章タイトルにすることで、記事がグッと親しみやすくなる、って感じですね。


一見「長すぎ、マジで無駄の極み。誰も読まんよ」という攻撃的な表現ですけど、発展的な「要約しときましたよ~」というフレンドリーな意味合いでも頻繁に使われているので、(長文勢の方は、自分が攻撃されていると誤解しないよう)ご注意ください、という話でした(笑)。

 

では、もうちょいスペースも時間もあったので、続いて「Disclaimers」セクションから、他の略語も見てこの章を一気に終わらせてしまいましょう。

 

ASL – Age, sex, location(年齢、性別、住所)

AAMOF – As a matter of fact(実際のところ)

FWIW – For what it’s worth(こう言っちゃあなんだが、役に立つかは分からないけど)

YMMV – Your mileage may vary(効果は人それぞれ)

IIRC – If I remember correctly(私の記憶が確かならば)

DM – Direct message(SNSのダイレクトメッセージ)

 

何かもう全然まとまりのないバラバラのリストに思えますが、ASLはName(名前)込みでNASLと表されることもあるようですけど、まぁSNSの自己紹介欄でよく使われそうな略語ですね。

3文字で、組み合わせ的にも確実に他の用途でも使われそうな略語ですが、まぁSNSの世界ではこの意味だといえましょう。


AAMOFは、フレーズ自体はまぁよく使われがちな枕詞ですけど、分っかりにきぃし、こんなもん略さずちゃんと書けよ、としか思えませんね(笑)。

 

FWIWは、こないだ何の記事だったか忘れてしまいましたが、どこかの英文ブログ記事を翻訳引用させていただいたときに(訳しているので検索も出来ず、これもどれだったか辿れませんでした)、長文の最後にこれが出てきていたのを強く覚えていますが、パッと見「Phew…」みたいな感じに見えて、長文ブログの最後の最後で「くぅ~、疲れました」とか一息ついてるのかと一見思ったんですけど(笑)、全くそうではなく、「こう言ってはなんだが」とか「まぁあえて言う意味があるかは分からんけど、一応言わせてもらうわ」的な、これもつなぎ言葉の一種ですね。

実際の英文記事で見たことがあることからも、結構使われているような印象です。


YMMVは、まぁ日本語では「※効用・効果は人によって異なります」って表現が多いですが、それとほぼ同じ決まり文句ですね。

これはまさに、「免責事項」にピッタリのフレーズだといえましょう。

 

続くIIRCなんてのは、前回のAFAxx系の兄弟みたいなもんですね。

ほぼ同じ意味ですが、As far asよりIfの方が遥かに馴染みがありますし、日本人的には使いやすい表現に思えます(まぁ、わざわざ略語にする意味などない気はするものの)。

 

最後のDMは、これは最早日本語でもそのまま「DM」で通じる、おなじみ語でしょうか。

例によって「免責系」セクションの略語かぁ?とは思えてしまうものの、まぁ公開するのも憚られる内容は、DMで直接やり取りしましょうね、って場面で必要とはいえそうですね。

 

という所で、結構進みましたが、何気に100語超の記事だけあって、まだまだ続きがある感じです。

段々ザコフレーズも増えてきてる気もするものの(笑)、まぁ順番に取り上げさせてもらおうかなと思います。

 

アイキャッチ画像は、何の捻りも意味もなく、「無駄」で検索して出てきた無駄な会議のいらすとをお借りさせていただきました。

さしずめ、CUM(Completely useless meeting;完全に無駄な会議)って感じでしょうか(まぁcumも下ネタチックな表現で、「クソ」とかならちょうどよかったのですが、これは全然上手くかかっていませんし、意味ないネタでした(笑))。

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