少しずつ進めているイマドキ英略語紹介記事(↓)の紹介、前回のTL;DR(「長すぎ、誰も読まんよ」「長すぎて読んでらんない人のためのまとめ」という、2つの意味)から、また新しいセクションに入って行く形ですね。
今回は、「Attracting attention(注目を集める)」系のフレーズということで、SNSならではの略語といえそうです。
ほぼ全く話が膨らみそうもないものばかりだったので、一気に全部紹介させていただきましょう。
IRL – In real life(実生活・現実世界では)
TIL – Today I learned(今日学んだよ)
SOML – Story of my life.(マイライフ・ストーリー) テキストメッセージで、SOMLとはどういう意味なのでしょうか?ほとんどの場合、誰か他の人の話を、自分のシチュエーションと対比して語るような感じですね。
EMBM – Early morning business meeting(早朝の仕事ミーティング)
J4F – Just for fun(面白半分でふざけてみただけ)
JSYK – Just so you know(ついでにお知らせしとくと・大した話じゃないけど念のため)
FAWC – For anyone who cares(誰も興味ないと思うけど、気になる人のために一応お知らせするよ)
RLRT – Real life retweet(リアルの出来事をリツイート)
OH – Overheard(たまたま立ち聞きしちゃったんだけどさ)
WUZUP – What’s up?(どしたん?元気?)
CS – Career suicide(自爆・人生オワタ)
DWH – During work hours(勤務時間中)
それでは順番に各語を簡単に見ていこうと思います。
最初のIRLは、既に、シリーズ最初に別記事で見ていた「20略語」で出てきていました(↓)。
con-cats.hatenablog.com
こんなもん使うか?と思いましたが、今回もこのセクショントップで挙げられている感じですし、実際かなりポピュラーな略語なんだといえましょう。
これはまぁ、リアルの友達同士のLINEチャットとかではなく、オンラインゲームとか、ネットのみの知り合いとかに対して「仮想世界じゃなくて、リアル世界の話なんだけどさ」という感じで使うものなのかもしれませんね。
続いてのTIL(今日学んだこと)は、これはそのまんま、新しく知ったことを友人やフォロワーに紹介する際に使うフレーズですね。
具体的な利用例について調べてみようにもやや検索が難しそうに思えたものの、そういえばツイッターをそのまま検索すればいいじゃん、と気付いたので検索してみたら、ほとんどが「til(untilの略)」という、「~まで」という意味の利用法(まぁuntilの略というか、同じ意味・別単語であるtillのミスタイプかもしれませんね)ばかりがヒットしてきてこりゃアカンと思えたんですけど、その後「あぁそうか、こういう略語系はタグで使われるんだから、ハッシュタグ付きで検索すりゃいいのか!」と気付き、検索したら、ズバリ出て来ましたね。
#TIL The CNN definition of "young people" is anyone 65 and under. I'm sure the vague headline wasn't intentional propganda.#CNN #MSM #accountability pic.twitter.com/mhEmnfvT4u
— Kyle Barnes (@kyle8824) 2023年2月11日
まぁ現在TOPに出てきただけの単なる一例ですが、ツイッターユーザーのKyleさんによる、「#TIL」タグ付きの「今日知ったこと:CNNによると、『若者』は65歳以下のことなんだってさ」というこのつぶやき、一見「高齢化社会すぎワロタ」と思える内容で面白かったのですが、よく読んだらワクチン接種うんぬんに関することのようで、若干センシティブな話題になりそうなので深追いはやめておきましょう。
続いてのSOML(マイライフ・ストーリー) は、補足説明文も付記されていましたが、まぁ「他の人と比べて俺の人生は…」という、SNSでよく使われそうな類のやつですね。
自虐的に、面白画像とかを貼って周りを笑わせるとかならまだいい気もするものの、これ正直、「他人と比べる」というのはこの世で最もやらない方がいいことの1つ…というかその筆頭に思えるので、個人的には特に若い子たちにはオススメできない表現といえる気もしちゃうかもしれません。
続いてのEMBM(早朝の仕事ミーティング)や最後のDWH(勤務時間中)は、「注目~!」系の表現なんかこれは…?と思えるものの、あぁ、もしかしたら「早朝ミーティング中だから、連絡できない」「勤務時間中だからちょっと待ってね」ではなく、「みんな見て見て~。朝からミーティングだよ~(会議室の写真)」とか「勤務中の私の様子(面白画像やイラスト)」とかみたいな使われ方なんですかね…?
とはいえこれもまぁ、あんまり、面白くなりようがないような……。
一方、その次のJ4F(単なるおふざけ)なんかは、センスいい人の小ネタだったら面白そうで、結構追いたくなるタグかもしれませんが、逆にセンスの良くない人が「冗談冗談、そんなマジになるなよぉ~」みたいな意図で使ってると、周りからのヘイトがヤベェことになりそうな気もする、これまた若干危険な雰囲気もある(特に最近またとみに迷惑行為が衆目を集めてしまってますしね)要注意なフレーズともいえるかもしれません。
続くJSYK(ついでにお知らせしとくと・大した話じゃないけど念のため)やFAWC(誰も興味ないと思うけど、一応伝えとくね)は似たタイプのフレーズで、まぁ「念のため」系の表現になるので、注目を集めるというよりひっそりと…的な感じに思えるものの、まぁ本当はめっちゃ伝えておきたいことでも「ついでに」のフリして謙虚にいきたいのは人間の性ですし(笑)、反応が全然なくても「…つ、ついでに書いた話でしかねーしっ!」と強がれますから、これは良い予防線が張れる便利な表現だといえましょう(笑)。
その次も、まさにツイッター上での表現、RLRT(リアルの出来事をリツイート)のようですが、「…それは、現実世界の出来事をつぶやく普通のツイートと何が違うんだ…?」って気もしちゃいますね(笑)。
一応、僕はツイッターは(記事更新時に毎日ポストしているものの)基本的に完全ROM専であり…
(この「ROM」も、和製略語ですが最早死語かもしれませんけれども、Read Only Memberで、自分は発信せず、「読む専」ってことですね。一応、Wikipediaにも記事がありました↓)
…発信用途でツイッターを使ったことはほぼないんですけど、基本的にハートマークのいわゆる「いいね」が、「自分が気に入ったツイートを、相手に分かる形で表明」、一方「リツイート」は、「自分が気に入ったツイートを、自分のフォロワーに積極的に紹介する形で、自分のつぶやきとして再投稿」という違いがあり、もちろん「いいね欄」も公開されているので、自分が何を「いいね」したかは誰でも見られる形ではあるものの、リツイートはそれ以上に自分のつぶやき・タイムラインに表示する感じで、より積極的な共有を意図するものだということですね。
(上述の通り、僕は他人のツイートを見る以外にほぼツイッターを使っていないので、かなり浅い解釈の可能性も高いですけど、単にツイッターを全くご存じない方に向けての簡単な仕組み解説でした。
なお、誰とも共有せず、自分でひっそり楽しむための機能として、ツイートのブックマーク機能なんてのもあるらしいですが(これは、そのツイートをした人に通知がいくこともないし、第三者がブックマーク一覧を覗き見ることも不可能)、どうやってツイートをブックマークするのか未だに知らないぐらい、僕は一度も使ったことがない機能です。)
そういう意味で、普通のつぶやきより、「共有・拡散をしたい!」という意図で行われるのが、RLRTなのかもしれませんね。
続いてのOH(たまたま立ち聞きしちゃったんだけどさ)は、いや流石に「OH」なんて「オー!」としか読めないし、そんなの使うことあるの?…と思えたものの、まぁこれも、ハッシュタグとして使うならまぁ「何かの略語かな」と思ってもらえますし、内緒話的な意味合いで若い子らが好きなフレーズとも思える感じでしょうか。
そして次のWUZUP(どしたん?元気?)は、こんなんただのあいさつというか、そない短くもなってないやんけ(笑)…と思えますけど、普通に「How are you?」などと同じ、単に本当に「元気~?」ぐらいの意味のカジュアルなあいさつですね。
しかしこの略語、ネットスラング大好き民としては、「ワザップジョルノ」が思い浮かんで笑えてしまいました(笑)。
dic.nicovideo.jp
(何となくネタなのかなとも思えるものの、)キッズ達に大人気なゲームの裏技紹介サイトに紹介されていたウソ技、「ポケモンの色違いゲット法!…と思わせて、その操作をすると、セーブデータが削除されてしまう」というマジで邪悪極まりないネタに対して、激怒したキッズが発したあまりにも味のあり過ぎるコメントがこの「ワザップジョルノ」ですけど(詳細は↑のニコ百科など)、まぁゲームのデータが消えるとか、子供にとってマジで世界が崩壊したに等しい出来事なので笑いものにしてはいけないものの、この伝説の書き込みを残せた時点で、ワザップジョルノくんはポケモンデータ以上のものを世界に残してくれたといえるように思えてなりません(笑)。
…とはいえ、↑の記事で紹介されていた他の書き込みもあまりにも狙ったようにジョジョ5部キャラの口調になりすぎているので、これは恐らくあえて狙って書いたネタである可能性が極めて高い気もしちゃいますが、逆に「良かった、データが消えて、覚悟の準備をキメてしまった少年はいなかったんだ…」と思えて何よりともいえる気もします(笑)。
そして最後は、CS(自爆・人生オワタ)という、直訳だと「キャリア自殺」……もちろん誇張表現ではあるものの、「やってもうた、クビ確定、人生オワタ(笑)」系の自虐ネタで、基本的に人間は他人の失敗談・不幸話が何より楽しく感じるようにできてますから(笑)、このフレーズは割と面白そうなネタが集まりそうなものの、正直CSも他の意味の略語の可能性が高すぎて、本当にそんな意味で使うか~?とも思えるかもしれません。
日本語ですら、CSなんて(検索してトップに出てきた)ビジネスの場なら「顧客満足度(カスタマー・サティスファクション)」、野球なら「クライマックス・シリーズ」等々、いくらでも他の場面でも使われるもので、英語でも……
en.wikipedia.org
ウィキペ先生の曖昧さ回避ページだけでもメチャンコいっぱいあり、破綻間近といわれているクレディ・スイスとか、セシウムの元素記号でもあるし、言われてみればコンピューター・サイエンスの略の気もするし……と納得のアイテムが目白押しでしたけど、肝心のキャリア・スーサイドは挙げられていませんでしたし、ツイッターのハッシュタグ検索してもそれっぽいのはヒットしていなかったので、まぁこれはそない使われているわけでもないものかもしれませんね。
という所で、大して話が広がらなかった気もする今回の略語でしたが、イマドキSNSを生き抜くためには必須な表現ともいえる感じでしょうか。
僕は自分で使うことはまずないので、まぁSNS弱者のままでありそう、ってことですね(笑)。
とはいえ同時に、個人的には今回のはやや利用注意に思える表現も多かったため(精神的な自殺といえる「他人と比べる」こととか、冗談では済まない「ただのおふざけ」とか)、SNSを使う上での注意喚起的なイラストを検索してみた所、説明文も何か面白かったこちらの「クソリプを華麗にスルーする男性」のいらすとをお借りさせていただきました(笑)。
でも冗談抜きに、情報の溢れる社会では、これは必須のテクといえそうですね…!