続×5・今時の略語をチェックしておこう(好きだよ・会いたい他)

それではまたイマドキ英略語・感情や気持ちを表すフレーズ編の続きに戻っていきましょう。

シリーズ直近の内容にあたる前々回IDC (I don't care) という「何でも構わん、どうでもいい」みたいな、正直「感情表現か…?」と思える略語を見ており、関連して前回はドンマイなどを見ていたわけですけど、続いては感情表現の王道、「好き」などのフレーズですね!

これは、婚活を生業としている立場としては(生業とはしていませんが(笑))、最重要項目といっても過言ではないのではないでしょうか。


今回も例によって引き続き、こちらPreplyによる、ユーモアのセンスもあるナイスブログ記事からの抜粋です(↓)。

preply.com

いくつか飛び飛びになりますが、今回取り上げさせていただくそれ系の略語をまず並べておきましょう。

ILY – I love you(愛してるよ)

IMU – I miss you(会いたい)

WYWH – Wish you were here(ここにあなたがいてくれたらいいのに…)

TIME – Tears in my eyes(泣いちゃうよ)

QQ – Crying(泣いてる両目を表す顔文字的な表現)

 

上の2つは、まさしく王道にして正道、インターネッツというのは本来こういうやり取りをするためにあるものだろ?とも思える、とても真っ直ぐな愛情表現の代表例ですね。

とはいえここで気になるのが、ILYとIMU、終わりの「you」は共通なのに一方は頭文字のYで、もう一方はその音を模したUで、これらはどういう違いがあるのでしょうか?


YとU、どう違うのか気になりますよね?

今回はそれを調べてみました!


-----------

…結果、違いはよく分かりませんでした!


…という、超最初期の記事(↓)で使っていた「いかがでしたかブログ」構文のネタがパッと思い浮かんだぐらいに(笑)、情報の鬼を自称して憚らない僕の力をもってしてもよく分かりませんでしたが……

con-cats.hatenablog.com

…まぁ結論としては、どっちも使われる・自分の好きな方を使えばいいでしょう、といえるように思われます。


ちょうど、例えば「スマホ」と「スマフォ」は別にどちらで書いてもいいように(…と思いましたが、これは後者で書く人なんてまずいないですかね(笑)。しかし、「スマートフォン」なのに略すと「スマホ」なのも不思議ですが、これに関しては普通にNHK文研がズバリQ&Aでガイドラインを示してくれていました(↓)。

www.nhk.or.jp

…まぁこれはいい例じゃなかったので別の例を出すなら、「マック」と「マクド」とかでしょうかね、やっぱり)

……と、補足括弧が長くなりすぎたので仕切り直しますと、人によってマックと言う場合もマクドと言う場合もあるけれど、別にどっちが間違いとかいうことはないように、このYとUも、どっちを使ってもいいというか、どちらも普通に使われている形ですね。


一応、証拠をお示ししておくといたしましょう。

 

具体的に、「ily abbreviation」(abbreviation=省略・略語)で検索したら…

「ily abbreviation」でのGoogle検索結果


(ここ最近何度かお世話になっていたGrammarlyのブログ記事が示してくれているように)これは当然デカデカと「I love you」と表示されますし、バージョン違いの「ilu abbreviation」でも…

「ilu abbreviation」でのGoogle検索結果


これこの通り、信頼と伝統のマクミラン辞書がキッパリと、普通に「I love youのことである」と断言してくれている感じですね。

 

一応、Google検索ヒット数的には、ややilyの方がよりよく使われてるのかな、という気もするものの、まぁGoogle検索ヒット数と実際の利用頻度は、必ずしも関連しないこともある(というか、ある程度以上の件数だと、普通に関連しないことの方が多い)、っていわれますしね。

(なお、こういう時こそのコーパス・COCAですが、COCAはニュース・映画・論文などなど様々なテキストが収録されているものの、個人のチャットとかは流石に網羅されていないので、「ily」で検索してもほとんど全てが「Fam...ily...」みたいな、「家ぞ…く…」という、ただ単に単語の途中が切れて、「ily」だけが一語扱いされたような例しかなかったので、略語系は流石にカバーしきれていない感じでした。残念!)

 

一方、念のため「I miss you」の方の「IMY/U」も調べてみたら……

「imu abbreviation」でのGoogle検索結果


記事で挙げられていた「IMU」は、まさかの、常識的な文脈では「Inertial Measurement Unit」すなわち慣性計測装置(自動車などで使われる部品)のことを指すのが一般的という感じみたいですね!

そんな感じで「I miss you」の略語の例として挙げられていたにもかかわらず、むしろ別の意味の方がメジャーであった一方で、「IMY」の方はというと…

「imy abbreviation」でのGoogle検索結果


こちらはきちんと「I miss youを意味します」という説明がバーンと(トップ記事および、その下にあるおなじみアーバン辞書でも)出てきたものの、検索結果はわずか84件

流石にこれだけ少ないのは、ほっとんど使われていない略語と言えてしまう気がするものの、とはいえ「I miss youの略」とバシッと明記されている以上、IMYという形で使うこともまぁあるっちゃあるのかな、と思えますから、改めて結論に戻ると、ILY/ILU、IMU/IMYは、どれでも自分の好きな響き・字面のものを使えばいいといえましょう。

 

とはいえまぁしかし、個人的には、「そんな大事なこと、省略せずにちゃんと言った方がよくない?!」と思える気もしちゃったりなんかしたんですけど、でもまぁ、こういうのはあえて略語で、暗号みたいに恋人と秘密のやり取りをできてるドキドキ感みたいなのを覚えるというのもまたオツなもので、二人で盛り上がるためには良きものなのかもしれませんね。

恋愛なんて、いかにバカになれるかでどれだけ楽しめるかが変わってきますから……と、したり顔で恋愛論を語ろうかと思いましたが、UとYの違いを調べていたら、その話とは関係ない「ilyとI love youの違いはあるの?」というQuoraの記事がヒットしてきまして、これを見てみたら……

www.quora.com

質問:ilyとI love youの違いはあるの?

 

アシュリー・ゴメス(Nunyabusiness在住)

うん、違いはバッチリあるよね。「Ily」は、相手がその人を本当に愛していない可能性が高く、単なる色欲に過ぎないというか、ちゃんとスペルを綴るほど気にはかけていない、って場合がほとんどだろうね。きちんとフルスペルで書いた場合は、ちゃんと綴る気になるぐらいに、相手のことを本当に愛していると言えるんじゃないかな。「ily」で短くドライにすることを好む人もいれば、愛する人にはきちんと伝えるのがより適切だから、「I love you」を好む人もいるよ。でも正直にハッキリ言えば、「ily」は本当にドライで、ただ言うだけ言ったとか、怒っているから言ったとか、本当の「I love you」に代わる何かであるようにすら感じられてしまうかな。相手が君を愛していない場合は、どちらにしても本当の意味などないといえるけどね。違いとしては、「ily」は本当に子供っぽくて未熟に聞こえるといえるし、「I love you」ときちんと書く場合は、より確かな物言いで大人っぽい表現に感じられるよ。

 

…一番上に来ていた回答だけ引用させていただきましたが、他の回答もどれも、「略語のilyは、全く愛がないよね。大事な人には、ちゃんとフルスペルで書いてあげて!」というアドバイスで、やはり僕の「暗号感覚で略語を使う方が、ドキドキも増える?!」とかいうのは完全にお子ちゃまなダメ意見でした(笑)。

でもまぁ、大人っぽいのを嫌うのも若い子らの特徴ともいえるので、そういう意味でも好んで使われる略語といえるのかもしれませんね。


(ちなみに、ゴメスさんのプロフィールの「Nunyabusiness」という語、これもある意味略語の一種で、「none of your business」の短縮型、要は「(君のビジネスではない)=余計なお世話だ」という意味の結構よく使われるイディオムなので、このプロフは「余計なお世話社勤務」という感じの一種のジョークですね(笑)。

 「ナンニャ」とか日本語的にめっちゃ可愛い響きでありながらかなり辛辣な意味の表現なので、これも覚えておくと役に立つことがあるかもしれません(まぁないと思いますが(笑))。

 また、回答本文中でも、ずーっと前に「似た英単語に注意しよう」シリーズの「ラスト」回で見ていた「lust」=色欲という単語が使われていたので、何気に復習にも勉強にもなるナイス回答でした。)

 

一方、続いて挙げられていたWYWHは、説明を見ないとぶっちゃけ何の意味なのか自力解読も難しいレベルでしたが、これは「(I) wish you were here」ということで、しっかり仮定法が使われている(=「(離れているからあり得ないんだけど、)あなたが隣にいてくれたらいいのに…」という、典型的な反実仮想の仮定法文ですね)、これまた地味に勉強になる表現でした。

これも、本当にこんなの使うのぉ?って気もするといいますか、そういう思いを抱いてるなら、ちゃんと伝えようよ!…って気もしちゃいますが(笑)。

 

そしてその次のTIMEは、ついに略語自体が単語感覚になっている、まさに狭義のacronym(=アルファベットの羅列ではなく、一語として読める略語)の登場ですが、いや逆にtimeなんて超メジャー語に寄せていくとか、解読性の悪さ的にこんなの使われないべ?…とこれまた思えちゃいましたけど、意味は「tears in my eyes」で「目に涙が浮かんでいるよ」というちょっと悲しい場面でのアピールのようで、日本人的には、試合を止める際の「タイム!」という掛け声と上手くかかって「待ってタイム、泣きそうだよ!」という感じで使えなくもないといえますから、まぁ悪くはない略語かもしれませんね。

(…って、この「タイム!」は和製英語なので、英語話者ならそういう感覚にはまずならないため無理筋な解釈にも程がありますが(笑)。

 でも一応、泣きそうなときに、「あの時を思い出して…」みたいな感じで「TIME」を強調できるというロマンチックなニュアンスはあるっちゃある感じでしょうか。

 もちろん、別にこの略語は別れ話とかで泣かされてる相手に送る際の言葉に限ったわけではなく、友達とかに「感動映画を観て、泣けちゃってる~」みたいなことを伝えるときにも普通に使えるやつだと思いますけどね(笑)。)

 

そして今回紹介させていただいた最後は、「QQ」で泣いてる様子を表すという、英語にしては珍しい顔文字的な用法で、これは「略語」ではなくない?とは思えたものの(笑)それはともかく、顔文字文化の雄・日本人的には、正直ぶっちゃけクオリティ低すぎワロリンチョって感じかもしれませんね(笑)。

英語圏の顔文字、例えば :) なんかが代表的ですが、「なぜ首を90°傾けて見なければいけないのか」「バリエーションにも乏しくショボい」というゴミカスっぷりはどなたもご理解いただける話ではないかと思いますけど、まぁこれはやっぱり、日本語は簡単に「変換」も可能な2バイト文字を使えるから、多彩な文字を使った表現法が発達した…ってのがその理由といえますし、英語圏は、センスの問題というより文字そのものが顔文字文化を発展させるに至らなかった……と、そのショボさは外的要因に由来するものだとみなしてあげた方が平和な感じといえるでしょうか。


とはいえやっぱり、


(´;ω;`)


とか、


つД`)・゚・。・ ゚゚・*:.。.. 。. :*・゚


とか、下手したら


。°(´ฅωฅ`)°。


…みたいな、「いやどうやって出すんだよ(笑)」と思えるものも(↑のは単にコピペしてきただけです)、ややキモくはあるものの(笑)、工夫が見られてとても楽しいものです。

(上記はどれも2バイト文字を使っていますが、一応、('; _ ;`) とか半角文字のみでもいくらでもそれっぽいのは表現できますし、やはり英語圏で工夫された顔文字が発展しなかったのは、単に奴らの「甘え」って気もしちゃいますね(笑)。)


しかし、より入力も楽で、かつ表情もずっと豊かな絵文字やスタンプの発展で、顔文字やアスキーアートの文化もすっかり廃れてしまったように思えますが、僕は今でも顔文字系は可愛くてめっちゃ好きですねぇ~(もちろん、自分では私的なメールとか含め一度も使ったことがありませんが、使われると可愛くて嬉しくなる感じです)。

 

といった所で、今回は恋人同士で使われていそうな略語たちでした。

あ、「I miss you」に関して、英語的にも表現的にもちょっと脱線しようかな、と思っていたネタを書き忘れていましたが、またちょっと時間がないこともあり、いずれ機会があったら触れる形とさせていただきましょう(大した話じゃないのでスルーする可能性大ですが)。

何気に各記事にコメントとまたいくつかご質問をいただいており、それもかなり溜まっているにもかかわらず遅々として進まない感じが続いていますけれども、一区切りついたらまたご質問に触れていく&補足などを進めさせていただこうかと思っています。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村