フリーとフリーは全然違うんだね!

それでは今回はまたいただいていた質問コメントに触れて参りましょう。

もう既に結構前の記事になっていますが、DIYについて改めて触れていた記事へのコメントで、そこで補足的に触れていたhelp yourselfのネタについての言及ですね。

毎度おなじみ、こちらもアンさんよりいただいたコメントになります。

いつも本当に面白くありがたいコメント、改めて心よりお礼申し上げます。

help yourselfのエピは、、

なかなか斬新な感じですねぇ笑

Freeって書かれてたら、私だったら、無料!!みたいな意味に思っちゃいますけど、まぁ無料は無料なので(そう思っても)間違いってわけじゃないですかね?

あぁでも、Feel freeのfreeは、自由っていう意味になるとしたら…やっぱり受け取るニュアンスは全然違うっていうことなんでしょうか。

(後から気付きましたが、ブログ中にもその辺りちょこっと書かれてましたね。)


⇒フリーって単語も、「無料」という意味や「自由」という意味やら案外色々ある感じですが、そういえば中学に入ってすぐの習った頃、家でテスト勉強しているときだったかに、横にいた姉に「へぇ~、freeって無料って意味もあるんだね。自由って意味しか知らなかった」と言ったら「へぇ~凄いね。逆に無料って意味しか知らなかったから、自由って意味もあるって知って驚いた記憶があるよ」みたいな会話をしたのを覚えてますけど、そんな感じで人によって各単語の第一義で感じるイメージというのは異なるのかもしれませんね。


Freeは他にも形容詞的に「暇な」という意味や、動詞として「解放する」みたいな意味でも使われますけど、まぁ冷静に考えたら、どれも「(何らかの拘束が)ない」というニュアンスに過ぎないわけで、基本的にfreeはあくまでfreeであり、その場その場でその文脈に合う日本語を引っ張り出してくれば良いだけ、といえる感じでしょうか。

その辺の、「一語一語を逐語対応させて覚えるのではなく、雰囲気でニュアンスだけ汲み取って、状況に応じて柔軟に解釈していく」ってのも、外国語習得(に限らずあらゆる学習)で上手に何かを身に付けていくためのコツの一つかなと思えます。


ということで、例の書き置きとしてこの語を示しておく場面でも、「Free」の一言だけだと、「自由」とも「無料」とも読める気はしますけれども、いずれにせよどちらでもやや不躾な・ぶっきらぼうな感じは否めない感じ(ちょうど日本語でもそう思えますしね)で、「もうちょい丁寧な言い回しをしましょう」と添削されるのもむべなるかな、という形だったわけですね。

(「Feel free to~」だと「無料を感じて」という解釈は無理があるので「ご自由に~」という意味に確定されますが、ここは日本語/英語対応関係の限界で、それっぽい日本語にはなっているけれど、この場面ではやはり「help yourself」の方がよりしっくり来る形になっている……といえましょう。)

 

ちなみにフリーといえば、こちらはもうかなり有名ネタになっているので先刻ご承知の方も多いと思われますが、「フリーマーケット」に登場するフリー、これ、どう考えても「Free market」(もちろん無料ではないですけど、「自由市場」なんて単語も聞きますし、その解釈でも別に違和感はありませんもんね)と思えるんですけど、まさかのまさか、このフリーはfreeじゃないんですよね。

フリマのフリーはfleaで、こいつは一体何なのかと申しますと、古い絨毯やペットの毛に棲み付くような、小さな虫の「ノミ」!

マジかよ、何か痒そうだし、イメージ悪すぎだろ~と思えるんですけど、よく考えたら日本語でも「蚤の市(のみのいち)」という全く同じ意味の言葉が存在しているので、そこまで変な表現ではないともいえるのかもしれません(日本語で「のみのいち」と聞いても、別にあんまり痒そうなネガティブイメージは湧かない気がするのと同様ですね。まぁ、湧くかもしれませんが(笑))。


しかし、Wikipedia(↓)によると、どうやらFree marketという表記は必ずしも間違いとは言い切れないようで…

ja.wikipedia.orgv

日本フリーマーケット協会では、日本において蚤の市を開催するにあたり「誰もが気軽に参加出来るように」との思いを込めて本来の「flea market」に代わりより親しみやすい「free market」の英文表記をあえて採用し、同協会の商標ならびにサービスマークとしている[3]

…とのことで、もちろん日本人が勝手に改変した表記ではありますけど、こういう、意図をもって・利用者に親しんでもらえるように…みたいな願いを込めてより分かりやすい形に変えるのは、とてもいい改変じゃないかな、と思います。


まぁ「そう覚えて、海外へ行って勘違いして恥をかいたらどうしてくれるんだ!」という意見もあるかもしれないものの、マジで「何かを誤解していて他人に指摘される」ことは全く恥ずかしいことなどではなく、「知らなかったよ、また一つ賢くなってしまったぜハハハ!」と一緒に盛り上がる度量こそが大切とでもいいますか、間違いを恥と感じるその姿勢が一番恥ずかしい…とまではいわないまでも何となく勿体ないことにも思えるので、仮に海外で(に限らず国内でもですが)指摘されたとして、それもむしろ話のきっかけじゃんとでも思うのが一番じゃないかな、なんて思えてやみません。

 

そういえばフリマ的な感じで、まさに勘違いというか知らなかったフレーズをまた一つ思い出しましたが、それはズバリ、「Yard sale」!

これ、週末とか結構その辺の通り沿いの家の庭先なんかに看板が掲げられていて、自転車で通る度に「庭のセールか、いい場所なら、土地なんてのもいつか買ってみたいかもしれんねぇ~」とか感慨に浸っていたんですけど(まぁ言う程そんな感慨なんて覚えちゃいませんが(笑))、例の元同僚中国人夫婦と車で買い物に連れて行ってもらった際、「あ、Yard saleやってるね。見ていく?」みたいなことを聞かれたので「え?土地なんて別に買うつもりはないよ」と言ったら、別に笑われることも馬鹿にされることも一切なかったですけど、「いや、Yard saleは、不用品の雑貨を庭先で売る、個人セールみたいなものだよ」と説明され、「マジか、そういう意味だったのかよ!それって『Garage sale(ガレッジセール/ガレージセール)』って呼ぶもんだと思ってたのに、そんな呼び方もあったとは盲点だったぜぇ~」と、まさに「また一つ賢くなってしまった…」を体現していた感じですね(笑)。

(そもそもガレージセールというフレーズを見ても「車庫売ってんのかな?」とは思わないのに、ヤードセールだと「庭売ってんのかな?」と思ってしまうのが意味分からんアホさだったのかもしれませんが(笑))


ちなみに僕はあんまりヤードセールみたいなのには興味がないので行きませんでしたけど、やっぱりアメリカはそういう文化も盛んな印象があります。

あ、でもそういえば子供の頃、小学校主催だったかのバザーに参加したことがあって、その人生初めての体験は「へぇ~、誰かが使ったものを、安く買えるんだ!掘り出し物みたいな感じで面白いものも結構並んでて、こういうの面白いね!」と感じた記憶はあるといえますねぇ~。


というかバザーとフリマは何が違うんだ?と不思議に思いましたけど、先ほどのWikipedia記事の関連項目にもバザー記事があり、見てみると定義はハッキリとしており……

ja.wikipedia.org


ズバリ、「ラクタ、不用品を持ち寄って、その売り上げをなにか慈善活動に…」ということだそうで、売り上げを寄付する、チャリティ活動の一種だったんですね、バザーって!

子供を楽しませてくれるお祭り的な雰囲気もあって本当に面白かった思い出がありますが、そういう意図のものだったらより素晴らしさを感じてしまいます。

最近はめっきりそういうバザーに限らず、ヤードセールやフリマ…どころかお祭りすらにもさほど興味が向かないつまらん大人になってしまいましたが、また機会があれば、特にもし子供ができた暁なんかには、ぜひ一緒に参加してみたい限りです。


という所で、今回のコメントはまだ続きがあり、一気に触れるつもりでしたがフリマのおかげで案外これだけでもういい分量になったため、次回持ち越しとさせていただきましょう。

アイキャッチ画像は、ノミの拡大図もありましたが、いらすとやの可愛いタッチですら流石に気持ちいいものではなかったため、普通にフリマのいらすとです(笑)。

こういう絵を見ると、出店側で参加するのも案外楽しそうな気がしちゃいますね…!

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