補足:英語の電話表現についてもう少し…

続きへ行く前に、今回は毎度大変丁寧なコメントを下さるアンさんから、前回の記事に関しては一つご質問込みのメッセージをいただいていたので、そちらから参りましょう。


もちろん前回の電話応答の英語表現に関する話ですが、以下のような点でした。

 結局、自分にかかってきた電話を自分がとって「アンさんいますか?」と言われ、「私です」と言いたい場合、かけてきた相手が母親とか親しい人で「あ、わたしわたし!!」くらいのニュアンスで答えるとすると(アンと名乗らないという意味)、どうやって言うのが正解なんですか??

電話用語としてThis isを使うとしたら「This is me」と言いたくなりますが…「This is I」が正解なの??


あと、受けた側でなく、かけた側が名乗る時も「This is Anne speaking」って言いますか?speakingでなくcallingでもOK?(callingの方が聞き覚えがあるような気がして…)


まぁ偉そうに色々まとめましたが、僕は言うほど英会話に詳しいわけでもないんですけど、乏しい経験と、あとは一応ネイティブのまとめ記事を参考にお答えしてみましょう。

まず後半の、かけた側の名乗り方ですが、印象的には、「This is Anne.」ですぐ用件に入ることが多いような気がする(といようり自分ならそうする)というか、続けるとしたら社名を足して「Hello, this is Anne Shirley from Hatena Corp.」とか、fromの部分はatとかも使われますけど、かけた側が「speaking」は足さないような印象がありますね。

…いや、そんなこともないかな?

あえて足すならやっぱり、おっしゃる通りcallingな気がしますね。


かけた側「○○がかけてます」→受けた側「XXが話してます」

…という形の方が自然ですしね。


一応まとめをチェックしたら、トップに出てきたビジネス英語電話のマスト表現40 (↓)では…

www.fluentu.com

Hello, this is [your name] from [company name].

(もしもし、こちらは[会社名]の[自分の名前]です。)

…と、やはりシンプルな形が紹介されていました。


ただ、これはビジネス電話の例ですし、カジュアルな場面ではどうかと思って「casual」付きで検索してみたら…

www.englishclub.com

Hey George. It's Lisa calling. (informal)

(ジョージ?リサだけど。(カジュアル・インフォーマル))

…と、普通にcalling付きの例が出てきましたね。

ただ、括弧つきで「インフォーマル」の注は、This isで始めるかIt'sで始めるかの違いで、callingの有無とは関係なさそうです。

(紹介されていた4文中、「It's」で始まる2つに「インフォーマル」の注があり、calling付きの「Hello, this is Julie Madison calling. (もしもし、こちらは[会社名]の[自分の名前]と申しますが。)」の例にはその注はありませんでした。)


僕は「It's ○○」はほとんど聞いたことがないんですけど、そういえば必要に迫られて電話をするのは公的な用事だけで、よぉ考えたらカジュアルな相手に英語の電話なんぞかけたことねぇわ!…と気付いたので、この「『It's Anne calling.』はややカジュアル」は、自分の経験からも、間違いなく正しいニュアンスなのではないかと思われます。


とはいえ、先ほどのビジネス40の方には、

Hi, it’s [your name] from [company name].

(もしもし、[会社名]の[自分の名前]です。)

…ともいえる、とあったので、It'sで始めてもそこまで失礼なレベル(=ビジネスで使ってはいけない)のインフォーマル具合ではなさそうですね。

そもそも基本的に英語圏の人なんてカジュアルさを売りにしてるようなもんですから、日本人が外国語として丁寧に話してる以上、多少変な表現であっても間違いなく失礼には当たらないでしょう。


話が逸れましたが、主語が「This is」か「It's」かでフォーマルさは若干変わるものの(This isの方が間違いなくより丁寧ですね)、どうやら続けてcallingを付けるのも全然普通で、付けなくてもフォーマルさなどは全く変わらないけれど、付けても一切不自然じゃないし、日常会話では流れ的にもむしろ付け足す人の方が多いのかも…ってぐらいのものかもしれませんね。

(ただし、かけた側が「speaking」と言う例は全く見ませんし、かける側が付けるならやはり「calling」だという形ですね。)


まぁ、「あってもなくてもいいものは、ない方がいいんだなぁ」という名言もありますし、僕はとにかく下手くそな英語を足すことで余計な手間や混乱を生みたくないですから、絶対つけませんけどね(笑)。

「callingなんて、今電話口で話してんだから当たり前すぎる話で、情報量ゼロじゃん。そんな無意味なこと言ってる暇あんなら、とっとと用件に入れや!」…と、まぁそこまでは僕は別に全く思いませんけど(笑)、理屈っぽくいうならば実際それはそうかも…ともいえますし、特にビジネスの舞台なんて相手の時間を奪うことは罪ともいえるわけですから、合理主義者的にも、やはりそれはなくても良くない?という気がするっちゃするかもしれません。


受けた人が「代わりました」あるいは「話してるのは○○です」と分かりやすく説明するために「Anne Speaking」というのとは違い、自分からかけた電話なんだから、そんな意味ない言葉で相手の時間を奪わないのができるビジネスマンであり、こういった細かい気遣いこそがまさに新時代的ビジネスマナーの一環でしょう……ということで、最初に引っ張ったビジネス40フレーズのサイトでは、calling付きの例は載っていなかったのかもしれないですね。

(もちろん今僕が勝手に決めただけで、そんなビジネスマナーは多分存在しないので、気にせず「This is Anne calling.」と言っても、そんな1秒以下の出来事、誰も一切気にも留めないと思いますが(笑)。)

 

そして前半のご質問ですが、これはカジュアルうんぬんとは関係なしに、

「英語では、『あ、わたしわたし!』と思っても、そういう表現にならない」

…ってのが回答ではないかな、と思いますね。


名前を名乗らないで「いや本人よ」と言いたい場合は、やはりThis isで始める感じで、これが前回もまとめていた、なぜか「This is I.」ではなく「This is she.」と言わなきゃいけない、という話ですね。

「いや、sheみたいなそんな他人行儀な応え方じゃなくってさ、もっとカジュアルに、『あーしだよあーし、声で分かれや(笑)』ぐらいの感じで『私』を強調したい場合は?」と思われるかもしれませんが、それが段落冒頭に書いた通り、英語だとここで「she」となるのはもう普通のお決まり電話用語みたいなものであって、全然かしこまってるとかそういうわけではなく、そもそも英語だと「私= I や me」がこの文脈で出てくることはない=自然に「This is she.」と出てきたら、脳が英語に染まってる証拠といえるのかもしれませんね……っていうぐらいの、いわば電話界の常識なのではないかと思われます。


…と思いましたが、乏しい経験で断言するのもあれなので一応念のため調べてみた所、あぁーっと!!

forum.wordreference.com

やっぱりそれは絶対ルールなんかではなく、普通に「It's me.」と応える人も大勢いる模様です…!

こちら↑のワードリファレンスフォーラムのスレッド、色んな意見が飛び交っていてかなり面白く興味深かったんですけど、いつの間にか今回の記事ももういい分量になっていた&ちょっとまとめる時間がもうなかったので、まさかの放浪息子シリーズに戻れないばかりか、次回もちょろっと脱線電話ネタを続けるといたしましょう。

終わり次第、また放浪息子に戻ろうと思います。


…とそんな訳で今回は全く志村さん作品ネタとは関係なかったので、流石に表紙画像をお借りするのもおかしいと思えたため、今回のブログ記事アイキャッチ用画像は、当たり障りのない、電話の絵をいらすとやからお借りしましょう。

…この手の黒電話、今の令和キッズには、もうこれを電話と認識することすらできないなんて聞きますよね。

(子供たちには、この絵文字→☎(環境によってどう表示されるかは分かりませんが…)が何なのか意味不明、というニュースを見た気がします。)


とはいえかくいう僕も、ドラえもん1巻の「古道具きょう争」で出てきた、太古の時代の電話とか、「ひょっとこの顔か何かかよ(笑)」と子供心に思えましたし(検索したらドラえもんの画像もありましたが、小学館お試し読みの範囲ではなかったので、残念ですが貼るのはやめておきます)、恐らく文脈なしに現物をいきなり見ても電話とは思えなかったでしょうから、使ったことどころか見たこともないものを認識できないのは当たり前といえるのかもしれません。


ちなみに僕は幼少期が(ギリギリの転換期ではあったものの)一応ダイヤル電話現役世代にあたりますけど、逆に、プッシュフォンを初めて触ったのが、小学校入ってすぐ、何の用事かは忘れましたが職員室から家に電話をかける必要性に迫られたときのことで、「じゃあ家にかけてね」と小1の少年を放置していた先生もどうかと思いますけど、使い方がマジで分からなさすぎて危うく泣きそうになったことを今でも覚えてますねぇ~。

(同じような、家に連絡する必要のある状況の児童が何人か並んでいた感じで、たまたま都合悪いことに僕が先頭だったんですけど、上級生含め後ろに並んでいるというそのせいで焦ってより泣きそうにもなったんですが、結局「あ、ちょっと今親がいないかも」とか子供らしいクソみたいな言い訳のような独り言(笑)をいって列の後ろに並び直し、前の子らが使ってるやり方を盗み見て、最後恐る恐るかけたように記憶していますね(笑)。
 素直に「分からない」と言えなかったのが実にお子様でしたが、でも小1だぜ?…と思いますし、「あの頃はまだダイヤルの方が主流派だったでしょーが!むしろ何でみんな普通に使えてたんだ?!」と、「君は悪くないぜ」と当時の紺助少年に、自分で自分を慰めてやりたいですね(笑)。)


…って、最後こんなしょうもない脱線してる暇あったら、フォーラムの記事まとめられたのでは?って気もしましたが(笑)、まぁ例によって慢性的にネタ不足ですし、記事の水増しを兼ねて、のんびり進めていこうと思います。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村