似通った英単語に注意しよう(その13:コレクト他)

それでは最早マンネリにも程があるものの、また一つ似た単語に触れて参りましょう。

13. コレクト(Collect/Correct)

今回は、ここ最近のふと思いついたものではなく、最初にパッと思いついて列挙していたものの中から、こちらですね。

これは、どちらも案外なじみがあるのではないかと思えるものの、やはりどちらかといえば、カタカナ語的には「集める・回収する」といった意味合いのものが第一に浮かぶかもしれません。

切手のコレクターとか、フィギュアのコレクションとかで使われる「コレクト」ですね。


しかしもう一方の意味も、少なくとも実際の英会話なんかではむしろ「集める」方よりもっと使われてそうなイメージの語で、こちらは「That's correct!!」という形、ズバリ「正解です!」という感じの意味でよく聞く気がする、「正しい・正確な」という意味、それから動詞としても割とよく使われて、動詞だと「訂正する・直す」という意味合いが強い感じでしょうか。

この意味に関連して、雑誌とかの訂正記事なんかで、こいつの名詞形を用いた「CORRECTION:(修正:)」という見出しがデカデカと載っているのをよく目にしますけど、収集物を意味するコレクションとこの形でも似た響きになっており(もちろんLとRの違いがあるので、発音的には似て非なるものなわけですけど、カタカナ的には一致してしまいますしね)、ややこしさに拍車がかかっているといえそうですね。


まずはこいつらの区別ですけど、既に上でスペルは書いていましたが、「集める」方がcollect、そして「正しい・訂正する」方がcorrectになります。

幸いにしてどちらも2つのL/Rが重なる感じなので、まぁこれが重なるスペルだったというのは、何とな~くボンヤリと覚えてしまっているものといえるように思えますし、やはりド忘れするとしたらカタカナでは区別が付かないLかRといえましょう。

(例によって、ここの区別がつくようになっていない時点で、英語力に難あり…ともいえる気がするんですけどね。やはりLとRの区別は鬼門です。)


まぁこれもぶっちゃけ、どっちがどっちかは別に語呂とかなしに覚えちゃってる気もするんですけど、個人的なイメージとしては、(何度か触れていた通り)「」のライトが「L」であったように、「正しい」方のライトは「R」であるというイメージが非常に強くあるので、こちらのコレクトも、right同様、「正くんはR」だと、そういう語呂というか仲間意識みたいな感覚が頭の中にこれまたボンヤリとあって、それもあってそんなに迷うことがないのかもしれません(スペルの中に2つもあって強調されてますしね(笑))。


せっかくなのでこれに関して脱線すると、実際この2つは本当によく似ていて、「That's correct.」より更にもっとよく使われるものとして「That's right.」があるわけですが(むしろ、単純に「Right.」だけを言うこともままありますね)、これの違いについてまとめておきましょう。

より汎用される「That's right.」は極めて一般的に「そうそう、それそれ」的な感じでも使える「君は正しい!僕も同意だ!」というニュアンスで使える一方、「That's correct.」の方は、やはり何か客観的な正解というものが存在している状況で、「その答えは正しいものです」と伝えるときがドンピシャという感じですね。


ちなみにもちろん僕もセミナー(例によって、研究進捗発表会みたいなやつですね)なんかで、「これこれこういうこと?」とカジュアルな感じで質問されたら、「ラ~イ」とカジュアルに答えることが多いのですが、これに関して今でも覚えてる話として、例の非常に仲の良かった中国人の元同僚(アサカさんという名前をつけていましたが、まぁ仮名はともかく)が研究室に入って初めて僕のセミナーを聞いた後、帰り道でのことでしたけど、「凄い分かりやすかったよ。でも、『ラ~イ』は完全に光の『ライト』になってたけどね(笑)。いきなり光の話し始めたかと思って、笑っちゃった」という感想をくれて、「う~わやっぱね~!日本人にはLとRは鬼門だからねぇ、無意識に答えると、そうなっちゃってるんだね!」と反省しきりな感じでした。

(もちろん、あえて意識すればいけるし、その会話でも「Rightは『Right』でしょ」と正しい発音を繰り返してくれて、僕も「そうそう、もちろんちゃんと考えればいけんだけどね。『ゥラ~イ』『ゥラ~イ』」と、バカの一つ覚えみたいにウラーイウラーイ繰り返してましたけど(笑)、やっぱ本当に、無意識で言っちゃうと、カタカナのライトになっちゃうんですよねぇこれがどうしても!)


まぁそれが理由というわけではないですが、やっぱり僕はできれば「Right」という言葉は使いたくないのか、「そうそう、それそれ!」と言いたい場面で、より発音の誤解の生じにくい、「That's true.」を多用してしまいがちな癖があるかもしれません。

これはもちろん、「true」は真実という意味ですし、これも一応「正しい/いいと思うよ」というニュアンスになるわけですけど、あまりにもこのフレーズを使いすぎて、一度「いやこの文脈で『That's true.』はおかしいでしょ。客観的な真実ではなくって、あなたが『そうそう、その通り』って思ってるだけの話なんだから」と、これまた注意されたこともありました。

実際言われてみたらおかしいわな、と思えましたし、やはりRの発音に慣れるためにも、RightやCorrect(これも、当然下手な発音だと「集める」と誤解されがちなので、個人的には滅多に使わない……どころか一度も使ったことすらないかもしれません(笑)。常にTrueに逃げてる感じですね(笑))をしっかり使いこなすのが大事なのかもしれませんね。


…という所で、ちょっと話が逸れましたが、コレクトの発音も、「正しい」の方はやはり「コゥレクト」としっかりくぐもる必要がありますね、という話といえましょう。


あともう一つ脱線としては、「コレクト」といえばもう一つ、カタカナ語でおなじみなのは、「コレクト・コール」ですかね?

ja.wikipedia.org
これは言うまでもなく、「電話料金、受けた側もち」にしてくれるサービスですけど、僕がこの存在を知ったのは小学校低学年の頃で、初耳時は、「えっ?タダで電話かけられるってこと?じゃあこっそり使えば絶対お得じゃあないの!!これ使わない人、頭おかしいんじゃないの?今まで知らなくて損してきたぜぇ~!!」とか思えたものでしたが、当然、着信側に黙ってこっそりコレクトコールを使うなんてできるわけもなく(笑)、まずオペレーターにつないで、オペレーターが着信側に「コレクトコールが○○さんよりかかっています。つないでもよろしいですか?」という確認が入る形ということですね。


まぁWikipediaにもある通り、まだ携帯電話などがなかった頃、「出先で、現金やテレフォンカードが極めて限られている状況で、自宅に連絡を取る必要が生じた」場合などに、手持ちがなくても安心して電話がかけられるサービス……というのが主だった使われ方という感じでしょうか。

今の時代、もうすっかりネット回線を介した無料通話なんてお手の物ですし、コレクトコールの利用は大分減っているような気がしますね。

(とはいえ客観的な利用データをチェックしていない単なる個人的な感想・想像ですし、そもそも僕は上の勘違いに気付いた後、「ちぇっ、こっそり使えねぇのかよ、そんなのに利用価値なんてないね!」と手の平を返し、以後、一度も使ったことはないですけどね(笑)(っていうかもちろん、別にそういう意味ではなく、普通に人生でコレクトコールが必要な場面なんて中々なかった、ってだけの話ですけど(笑))。)


あぁでも、関連して一つ、これまた面白い豆知識として、アメリカの電話は、基本的に「電話を受けた側にも通話料が発生する」と聞いてたまげましたね~。

日本だと、「電話というのは絶対にかけた側のみが負担するもの」という印象でしたけど、アメリカの場合、(もちろん今時はプランによって色々あるとは思いますが、特に携帯電話とかですと基本的に)まさかの、受けた側も通話料が取られる形なんですね!

必要としていない勧誘系の迷惑電話とか、マジで無駄な通話料という実害が発生するわけで、絶対に取りたくないという意識が働く感じですね、アメリカの電話だと…!


日本語のWikipedia記事はありませんでしたが、英語版には当然、このシステムに関する記事が存在しました。

en.wikipedia.org
まぁ大した話でもなかったのであえて翻訳引用もしませんが、アメリカやカナダ(あぁ、シンガポールと香港もそうなんですね!)は、原則としてRPP(Receiving party pays;受信者負担)であり、日本を含むその他多くの国はCPP(Calling party pays;発信者負担)だという形です。


ちなみに上の記事にもその旨が記述されていますけど、RPPでも当然、「かけた側の電話会社での通信の負担」はかけた側持ちなので、言うまでもなく、「かけた側はタダ・受けた側が全負担の、カケホーダイ!」という(受信側にとっての)地獄絵図というわけではありません(笑)。

一応、通話料を両者で分けるということなので、理論上は、通話料が安くなるということですが、まぁ電話料金は国によって違うでしょうし、通信料についてはそれこそ加入プランにも依りますから、一概にRPPならかけた側が安くなる、とも言い切れないような気がします。


あとまた関連して最後に脱線すると、アメリカのフリーダイヤル…

(…は若干和製英語でそのままでは通じず、英語だと「Toll-free(トルフリー;tollは、高速道路とかの『通行料金』というのが第一義ですね。正確には『トォル』でしょうが、個人的にはトルフリー表記が好きです)」になります)

…注釈が長くなりましたが、アメリカのトルフリーは、(これまたもちろん加入プランにも依りますけど、多くの場合)携帯電話からかけると普っ通~に一般通話と同じだけの通話料が取られるという、罠みたいな仕組みになっているので注意が必要かもしれません。


一応ソースとして、検索してトップに出てきたこの記事を貼っておきましょう。

www.mightycall.com
リンクカードには上手くタイトルなどが取得されていないようですが、この記事にある通り、携帯からかけると、

– so it won’t be “free” at all.

(―つまり、全く持って「フリー」なんかではないわけです。)

ということですね。


あぁ最後の豆知識としては、日本のフリーダイヤルは0120ですが、アメリカの場合、「(1-)800-」が基本になりますけど(最初の「1」はアメリカの国際電話識別用の国番号であり、アメリカ国内だと押す必要がないやつですね)、番号が枯渇したのかどうかは不明ですが、877とか866とか、8の次に同じ数字が重なるのも、全てフリーダイヤルとなっています。

なので、アメリカの場合、8から始まる番号は基本的にトルフリーと考えて問題なく、携帯電話からじゃなければ(重要!(笑))、通話料がかからない安心してかけられる番号になっている、という感じですね。

 

また電話の方に話が逸れましたが、そもそも一連の電話ネタも、まだ途中だったのにいきなり似た単語シリーズが始まった感じでしたね、そういえば(笑)。

残るマギ単は、これはもう本当に、話がちょびっつしか広がらなさそうなので、もうすぐに終わってまた電話ネタの方に戻っていけそうです。

 

今回のアイキャッチ画像は、最初のネタに立ち戻り、コレクターのいらすとをお借りしましょう。

やはり、今時のコレクターは、切手ではなくフィギュアっぽい何かが典型的なイメージなのかもしれませんね(笑)。


(ちなみに僕はフィギュアは一切持ってませんけど、音楽や漫画など、実用的なものはかなり持っているので、コレクター要素は若干あるかもしれません(笑))

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