青い花のエピソードタイトルの由来をまとめてみよう(その12)

それでは改めてタイトルの元ネタを辿る旅の続きに戻りましょう。

残り5話で、特に話が広がるものもなさそうなため、今回でラストですかね。

名残り惜しいですが、順番に見ていこうと思います。

 

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青い花』エピソードタイトルの由来まとめ(勝手に予想;括弧内は英語版青い花の英訳タイトル)

#48 この世の花(A Flower of This World)

1950年代中ごろの、小説・それを原作とした映画・そしてその同名主題歌(更に後にTVドラマも)のどれもが大ヒットしたように見受けられる、高度経済成長がまさに始まった頃の作品とのことですね。

ja.wikipedia.org
僕は存じ上げませんでしたが、この時代でメディアミックスというのも珍しい気がしますし、よっぽど歴史に残る傑作であったことが窺えます。

…しかし、検索しても、原作小説はAmazonでさえめちゃ高な中古本しか見当たらなかったので、原作小説自体は、既に絶版になっているのかもしれませんね(その中古出展は、売れたらすぐリンク切れになってしまうと思うので、リンク省略)。


一方主題歌は、島倉千代子さんのデビュー曲だそうで、今の時代、音楽は(公式ではないとややグレーな気もするものの)簡単に共有できるのが、消費者としては嬉しい限りです。

なお、「僕なら、多分この曲すら持ってる気がする…」と思って手持ちの曲を検索したら、実際普通にCD音源を持っていました(笑)。

まぁ無差別に、半ばコレクション的に手にした「昭和の大ヒット全集」的なのに入っていただけで、手持ちなのに1回聴いたぐらい(下手したら聴いてすらいない可能性も…持ってるかどうかすら覚えてなかったわけですしね)であり、タイトルを見てもどんな曲か浮かびませんでしたけど、実際聴いてみても、正直やっぱり「あぁ、戦後の曲だね」という感想が第一に来てしまったものの、売り上げはまさかの200万枚!!

この時代でこの売り上げは、恐らく全国民誰しもが聴き入った、国民的な曲であったのではなかろうかと思えますね。

 

多くの人の心に残っているであろうことは、コメントからも窺えます。

例によってファンによる非公式のアップロードではありますが、こちらも再生200万回を超えていて、検索してもトップでヒットしてきた…かつ広告もありませんし、ファンの方にとっては嬉しい動画でしょうから、せっかくなのでリンクを紹介させていただきましょう。

www.youtube.com
決してバカにしているわけではないんですけど、コメント欄に並ぶ名前の信じられないぐらいの本名フルネーム率の高さに、やはり相当な年齢層の高さが窺えますが(笑)、文字だと上手く伝わらない気がしちゃうものの、この笑いは本当に一切嘲笑しているわけではなく、おじいちゃんおばあちゃんがみんなYoutubeで楽しく視聴して、ワイワイ感想を書きあったりして良い時間を過ごしているんだろうなぁという情景が目に浮かんできて、本当に微笑ましく、平和でいい光景だなぁと思えてやまないという形の微笑みです。

自分も、こうやって思い出話でみんなとワイワイできるような老後を心から送りたい限りです。


恐らく多くのコメント投稿者は、上記音源は公式の動画だと思われているのではないかと予想しますが、そういう方たちがいきなり削除されて戸惑ったりすることがないように&これからも気兼ねなく楽しめるように、やっぱり今の時代は、需要の多い曲は公式がアップしてくれたら嬉しいなぁ、と思えちゃいますね。

Youtubeなら収益化もできるわけですし、収益うんぬん抜きにしても、昔の曲が消えずにいつまでも後世の人が気軽に聴ける環境であり続けてくれると、ファンとしては喜ばしい限りです。

もっとも、そういう権利関係やビジネスの仕組みに全く疎い、勝手なファンの戯言である可能性も否めませんが……。


…と、曲はともかく、Amazonにも取り扱いがなく、Wikipediaにもあらすじがなかったので本作自体がどんな内容なのかは分からないものの、青い花のこのエピソードで「この世の花」というのはどんな意図なのかな?…と思い第48話を紐解いて見た所……

前回に引き続き写真部部長から始まり、今回は旅先でカメラをガシャーンと落として周りに「あのまま壊れればいいのに」「新聞部とかなくていーよもう」みたいな陰口を言われるシーンから始まっていますが、それとともに、メインはイギリス修学旅行であーちゃんらが、なんだかとってもエレガントになってた杉本先輩と会うシーンのエピですね。

あーちゃんがふみちゃんとの関係に蹴りをつける決心が付いた瞬間と思われますし(例の、僕がとても好きな杉本先輩の台詞「ちがうよ あーちゃん  全然」はまた次回ですが)、部長さんも一気にこれまでの行いのツケを払わされて高校生活の暗い終わり方が暗示・象徴されていますし、色々と「終わり」を感じる話だからこそ、「この世に生を受けている限り、どんな花でも必ず散る・終わりがある」みたいなそんなことを僕は感じられましたので、このタイトルにはそんな意味合いが含まれているんじゃないかな、などと思えました。


もしかしたら原典作品を知っていればもっと直接的な何かがあるのかもしれませんが、いずれにせよ『青い花』という作品の1エピソードを飾るに相応しい、とても良いサブタイトルに感じます。

 

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…おっと、何だかんだ、気が付いたらそれなりの量に膨らませることに成功してしまったので(半ば無理やり(笑))、例によって水増し感覚で、この期に及んでまたラストは次回持ち越し・ここら辺で一旦区切らせていただこうかと思います。

何気に最近ちょっと時間がなく、英語版『放浪息子』のネタをまとめられていないので、やや無理くり引き伸ばしてる感じですね(笑)。

放浪息子ネタに行く前に、「各キャラの勝手にテーマソング」を小出しにして、クソ記事量産・水増しをさせてもらうかもしれません(笑)。

いずれにせよ、48話以降のタイトルはまた次回にさせていただきましょう。

淡島百景』3巻、https://www.amazon.co.jp/dp/B07PDM5XJLより

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