強い女性が活躍する話はいいね!

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前回岩明均さんの『レイリ』を話に出して、「強い女性が活躍する物語、めっちゃ爽快感があっていいんすよね」とか誰にも聞かれてないことを一人でペラペラ語ってましたが、今回はそこから話を広げさせていただくといたしましょう。

…ま、前回の記事でも、

「レイリ、より読者に受けやすいから女性に設定されてるだけで、あんまり男女関係なくね?レイリが女性である意味や必然性、ぶっちゃけほとんどなくない…??」

という自問とともに、

「うるさいやい(笑)。読んでてワクワク楽しいから、意味なんてなくてもいいんだよ(笑)」

…みたいな自答を書いていた通り、別に男女に限らず、強い男性が活躍する話もめっちゃ好きですし、結局は説得力のある強いキャラが活躍するお話が大好物だと、それだけの話かもしれないんですけどね(笑)。


ただ、「強い女性が活躍する話」を快く思わない男性が世の中それなりにいる(特に、物語の中ならともかく、「現実世界・社会の話」だと特に)というのも、どうやら色々見ているとそれは結構ありがちなようなので、とりあえず「僕はマジでそれがないです。性別ではなく、その人そのものを見ます」…みたいな、何といいますか「僕という男は実にフェアな視点の持ち主なのです」的な自己アピールを、さり気なく抜け目なくしておこうかな、と思った次第であります。


前置きが長くなりましたが、その「強い女性が活躍」といえば、パッと浮かんだのが今回取り上げさせていただきました瀧波ユカリさん!

…といっても、レイリのような物語の中のいわば作られた強い女性ではなく、今の時代を生きる強い女性の姿を大変高く、かつ広い視点・視野からお描きになられている作家さんだと思える方ですね。


瀧波さんの代表作は、やはりアニメ化もされ、2004年冬の四季賞大賞も受賞された、『臨死!!江古田ちゃん』でしょう!

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「臨死!!江古田ちゃん」2巻帯つき表紙より

この2巻の帯が個人的にとても好きだったので帯つきの画像を検索して出てきたもの(Google画像検索Amazonがヒットしたのでこの画像はAmazonからですが、実際クリックしたリンク先にはもう帯つき画像がなかったので、これは昔のキャッシュ画像でしょうかね)を使わせていただきましたが、これこの通り、あの叶姉妹の「愛の魔術師」こと(そうなの?(笑))恭子さんが、

「このマンガにはキレイ事はひとつもない!」

…とおっしゃられていますからね、叶姉妹が間違ったことを言ってる場面を僕は寡聞にして一度たりとも存じあげませんから、このマンガにはマジでキレイ事はひとつも存在しないのです。


まぁ僕自身、男の目からしても「これは鋭いね、本質だね、面白いね!!」と思える、本当にキレイ事抜きで赤裸々に世の中を語って&ブッタ切ってくれる江古田ちゃんは、実に魅力的な存在といえましょう。


あぁ、作品としては、基本的には四コマギャグ漫画なんですけど、24歳・家では裸で生活することでおなじみ江古田ちゃんの身の周りの濃すぎる面々との面白日常描写がメインで、繰り返しですが色んな経験をしている江古田ちゃん(マジで社会経験ありすぎでしょ江古田ちゃん(笑)。これからは江古田さんと呼ばねばいけませんね(笑))のキレッキレな視点が、実に見ていて楽しく心地よいのです。

流石に全てが瀧波さんの経験に基づくものではないと思われますし、一部は伝聞や創作も恐らく混じっているにせよ、全てのキャラやエピソードが実にリアルで、「あぁ、瀧波さんは、本当に広い視野をお持ちの方なんだろうなぁ」と思わずにはおれません。


無料お試し読みは、なぜか講談社公式のコミックDAYSよりも僕のよく使うコミックシーモアよりもAmazonが一番多く(ホンの少しですが)公開してくださっていましたが…

www.amazon.co.jp
…まぁ、「もうちょい見せてくれてもいいのに…!こっから更にガンガンエンジンがかかってくんだぜ…!!」とも思える量のお試しではあるものの、この作品が間違いなく面白いことは僕と恭子さんが保証するので(笑)、未読の方はぜひお手に取ってみていただければと思えてなりません。


婚活ブログだけに、恒例の女性キャラ評にも一応触れてみると、文句なしに江古田ちゃんはクッソ魅力的ですし、友人Mさんのクールでドライな所もめっちゃ惹かれるから、いやぁ僕も普段から眼鏡をかけなきゃあきまへんね…とか思えますし、おねえちゃんがパープリンの皮を被った超絶有能キャラであることは多分この世で僕だけが気付いている事実であろうと思えるぐらいおねえちゃんも好きですし(いや割と有能な面も素直に描かれてるだろ(笑))、あとまぁ僕はチョロすぎて猛禽ちゃんに捕まっちゃわないかマジで心配だぜ…!って気もするぐらい(いや誰目線からの何の心配だよ(笑))、マジでみんながみんな魅力的な、本当に良いキャラクターばかりといえましょう。


結局、なぜ毎度好きな女性キャラ評で「このキャラが好き!」とはあんまり言わず(まぁたまに言ってた気もしますけど(笑))、ぼやかした感じで「誰でも大好き」感を醸し出しているかといいますと、これは詰まるところ…

好きなタイプとか好みの女性というのは、言葉では表しきれないものである

…ってことに尽きるように思うのです。


もちろん、「○○な人がタイプ!」と書いたら、○○じゃない人をネガティブにいってるというか弾いてる感じにもなっている気がするので、婚活戦略上、「潜在的なお相手の可能性を狭めるだけで、それは悪手に過ぎないのではないか…?」みたいな打算もなくはないですけど、実際マジで、タイプの人とかそういうの、本当に僕は言語化できないんですよね。

(みんなよく気軽に「異性のタイプ」とか答えてますけど、その点だけに該当しないけどめっちゃ好きな人とか来たらどうするわけ?(いや別にどうもこうもなく、好きになればいいだけだろ(笑))
 っていうかそんなこと言った所で、実際「そのタイプ、ピタリです」って人が現れて迫られるとかしたらそれはそれで困るというかキモイし、そんなこと明文化するメリットがなくない?
…などと、恥ずかしがり屋で自分の情報はあんまり出したくない僕なんぞはよくそう思うのです。(いや誰もそんな「異性のタイプ」いたいな気軽な質問をそこまで真剣に深刻に考えてねぇから(笑))

…そう、その辺のぼやかしごまかしは結局、自分の好みを開けっぴろげにするのが恥ずかしいという、軟弱な性格によるものだけなのかもしれません(笑)。)


まぁでも改めて、あえて偉そうにカッコ良くいうと、最初にも書きましたがマジで僕は(女性に限らず誰でも)その人の人となり・人間全体・より深い所を見て判断したいタイプなので、「○○が××な人が好き」とか、そういう好みというか拘りみたいなものは、誇張抜きにマジでほぼ一切ないのです。

…まぁ例えば写真を2枚並べられて、どっちの雰囲気が好き?とかなら一応選ぶことはできますし(でもそれも、「いやこれだけじゃ分かんねぇわ」となることが多い気がしますけどね)、「ぼかぁ深い所を見たいんだ!」とか調子いいこと抜かしといて、見た目みたいな表層部を一切考慮に入れないわけでは決してないというのも、ずーっと前の自己紹介記事で何度か書いていたこともあった気がする点なんですけど、要は漫画のキャラの好みとかは、実際の恋愛ひいては結婚相手を探す上で、特に何の参考にもならない気がする、ってお話ですね。

(いやじゃあわざわざ毎度書くなよ(笑)。結局、好きなキャラを語りたいだけの、キモオタムーブかましてるだけじゃねーか(笑))

 

おっと、話が逸れてしまいました。

漫画話に戻りましょう。

…と、別に江古田ちゃんはそこまで強い女性として描かれているわけでもなかったといえるんですけど、そもそも瀧波さんが、そういう「女性の活躍」「強い女性・輝く女性」を描いたり現実世界で実現されたりすることを願っていらっしゃる・それを目指して尽力されていらっしゃるように見受けられまして、特に最近はジェンダー平等的な、リベラルな作品を多く執筆されている印象なのです。


コミックDAYSで連載中(一部無料公開もありますね)の最新作・『わたしたちは無痛恋愛がしたい 〜鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん〜』などはその辺も強く前面に出されているように感じられますが…

comic-days.com
…僕はジェンダーフェミニズムには完全モグリで、全く何の意見もない純真無垢なクソ野郎なんですけど、そんな僕にとっては毎度新しい視点が得られるとでもいいますか、とても面白く読ませていただいている感じですね!

正直ぶっちゃけ、僕自身は今まで周りに嫌な男性(ハラスメント系の人)がほぼ1人もいなかったレベルで出会ったことがないので、若干ピンと来ない所もあるっちゃあるんですけど、結局それは自分がラッキーなだけ、あるいは自分が男だから見落としていただけなのかもしれず、そのこと(自分に経験がないこと)がこの辺のセンシティブな問題を看過していいことにはなりませんからね、男からは出て来にくい視点を提示していただけて、とても参考になることが多いの一言といえましょう。


女性の視点からでしか中々気付かないポイントを見させてもらえる……そういうのも、漫画を読む楽しみの一つですね!

単行本化がとても待ち遠しいです。

 

ちなみにいうまでもなく僕は瀧波さんの漫画作品は全て読ませていただいていますけど…

(あ、『あさはかな夢みし』だけは、やっぱり時代物系というテーマ(まぁこれも、かなり読みやすい時代物になってる印象で、その括りはちょっと違うかもしれませんが)もあって、手元にあるけどまだ読めていない、積ん読状態なのですが……また近いうち楽しみに読ませていただきたい限りです。
 そして『モトカレマニア』の1巻が現在Amazonシーモア他恐らくほとんどの配信サイトで無料公開中!読み始めるきっかけに、とてもいいですね!!)

ギャグ・ストーリーもの以外にも、エッセイ的作品もやはり絶品でして、多言語で翻訳もされている『ありがとうって言えたなら』、こちらもあまりにも良い、素晴らしすぎる傑作です!

www.cmoa.jp
無料お試し読みはごくわずかな部分のみでしたが、まぁお試しなんていいから、これはぜひお手に取ってみてくださいよ。

こちらは、膵臓がんを患われた瀧波さんのお母様を看取られた実録エッセイ的な作品なんですけど……これは、多くは語りますまい……。

内容はもう作品紹介文にある通りで、僕が下手にあれこれ書いても何も足すことができないので、自重しておきましょう。
(改めて一言、「本当に素晴らしい作品です」に尽きますね。)


決して母娘関係その他を過度に美化したりせず、もちろん茶化したりもせず、本当に真面目に最期の瞬間含め肉親を見送られた大変な出来事が、非常に誠実に描かれています。

漫画冒頭(無料公開部分)にも描かれている通り、とても強い母でいらした瀧波さんのお母様ですが、きっと瀧波さんのことを誇りに思われていた(今でも天国から、誇りに見守ってくださっている)のではないかと思えてやみません。


…というわけで、今回は瀧波ユカリさんについて触れさせていただきました。

瀧波さんはツイッターも積極的に使ってらっしゃいますし、ほぼ確でこの記事にも目を通していただけるのではないかと勝手に思っているのですが、失礼な文言になっていないことを願うばかりです…。

とにかく、瀧波さんの作品は面白いのでとてもオススメです、というお話でした。

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