前回、小学生時代の思い出の飲み物はもうほとんど語り終えた感じでしょうか、と書いたのですが、実際、中高生以降は全く大して思い出の飲み物もなく、もうこれ以降は一瞬で終わりそうな感じです(まぁ無理やり挙げていく予定ですけど)。
僕の中では、小6が、(ちょうどまた引越しをしたということもあり)最も色々なことが変わった大きな節目でした…とも前回最後に書きましたが、実際僕だけではなく、1995年前後というのは、まさに日本社会全体が急激にあらゆる面で大きく変わった、いわゆる時代の転機であったような気がしています。
バブルが弾けて世紀末へ向かうという時代の流れもさることながら、まぁやっぱり阪神大震災に始まり、そのすぐ後には地下鉄サリン事件があったという極めて大きな出来事が連続したことも、その空気感に多大なる影響を与えていたといえましょう。
ファッションや文化も、95年を境に大きく様変わりしたような印象があります。
有り体にいえば、95年より前のものは今見たらめちゃくちゃ古く野暮ったく見える、しかし95年以降、突然、一気に、全体的にほぼ今と同じぐらいのベースラインを有する感じへと、あらゆるものが様変わりしたような気がしちゃいますね。
(もちろん、残ってる映像なんかは95年だと若干古く感じることも多いかもしれませんが、やっぱり、全体的なセンスみたいなものが一気に“現代的”になったのは、この時代からじゃないかな、と思います。)
…まぁちょうど自分が大人になり始めたときなので、自分中心の考え方で勝手にそう思いたいだけなのかもしれませんけど、例えばこのジャケ写とか、今年発売のCDといわれても、誰もが全く違和感を覚えないように思えてなりません。
(サイズが今は亡き8センチCDで、そこはおかしいかもしれないので、まぁ「CDのポスター」の方がよいでしょうか。そもそもCD自体が古いという話もあるかも(笑))
まぁ僕は安室ちゃんのファンという訳ではありませんでしたが(姉はめちゃくちゃ好きで、むしろ今でもファンだと思いますけど)、やはり女性の化粧やファッションセンスが異様に洗練されてきたのは、アムラーの力が大きかったように思います。
この95年のジャケ写が、一体どれだけ違和感がないというのか…?
こちら、何となく似た構図で思い浮かんだ(単にモノクロっぽい感じというだけですけど)、上から順にテイラーさん、アリアナさん、エルさん、セレーナさん、エリーさん、ケリーさん、ガガさん、アデルさん、ケシャさんのジャケ写を並べてみますが……
「(安室さん含め)上の中に1つだけ25年前のジャケットがあります。どれ?」といわれて、「写真だけで確信を持って判別できる人、この世に0人説」は、恐らく正しいのではないかと思いますね。
(いや、ファッション・メイクの知識が皆無なので、分かる人が見たらマジで余裕で分かる感じなのかもしれませんが…。)
僕がもし知識なしで問われたとしたらそうですね……左様やはりここは、クソダサバイク一体化ガガさん、流石にこれは80年代のセンスだろ(笑)って感じで、こいつを選んじゃいますかねぇ。
(なお、上から新しい順に並べてあって、テイラーさん2017年、アリアナさん2016年、エルさん2015年、セレーナさん2013年、エリーさん2012年、ケリーさんガガさんアデルさん2011年、ケシャさん2010年、そしてもちろん正解はアムロさん1995年ですね。ちなみに全部クッソ名盤です。)
えっ?
95年の壁を超えるとどうなるかですって?
こうなります。
クソダセェーっっ!!(笑)
こんなのをありがたがっていた時代に自分も生きていただなんて、まぁ恥ずかしい!
…ってまぁいきなり男性のジャケ写で、しかもカラーってことで、ちょっとフェアじゃなかったかもしれませんね。
一応モノクロ変換してみると…
…あ、あれ、(何のこっちゃ分かんなくて)ちょっとカッコいい気もしてきたぁーっっ?!
っていうか一周まわってそもそもダサカッコいいのでは?という意見もあるかもしれませんが、それは気のせいなので、95年までの世界は総じてこのファイアー&アイスのセンスだった、そして80年代は更に輪をかけて世界的にセンスが壊滅していた、と、令和生まれでまだ右も左も分からない方がもしいらっしゃいましたら、そう考えていただいて構いません、という助言を、80年代生まれとして責任もって残させていただくとしましょう。
(まぁ↑はちょっとネタ入ってますけど、実際、「80年代が何かダサい」のは、これなぜか世界的に共通でいわれていることなんですよね。「80年代だけなぜか異常で、ファッション業界でも避けれられている」という話を聞いたことがあります。
以下の記事、写真を見るだけでも面白いですね!)
www.pensandpatron.com
何かジャケ写ネタが長くなりましたが、関連して音楽について、これは割と有名な話だと思うんですけど、「14歳の頃に聞いた音楽が、その後の人生の好みを決定づける」というのは、よく耳にする説な気がします。
まぁずっと昔からいわれてる気もするのでこれが元ネタではないかもしれませんが、こちらのNYタイムズの記事↓なんかに、データとともにまとめられていますね。www.nytimes.com
こちら最初のグラフにある通り…
人種・年代・性別を問わず、中二の頃に聞いた音楽がその人の中で永久に最高であることが多い(まぁ男性は14歳、女性は13歳の頃、というのがより正確な統計データみたいですが。ピークの位置的に、明白に、女性の方が耳も早熟であるというのが面白いですね)、というのが人類の共通特性なわけです。
これに関して言わせていただきますと、まぁ自慢じゃないですけどまさに僕ら世代はJ-Pop黄金期がドンピシャそこに当たるので(これは勝手に言ってるわけではなく、数字から見ても明らか…まぁ正確には、日本音楽史上最もCDが売れたのは1998年なので、僕がドンピシャ中二の頃、というわけではないんですけど)、音楽に関していえば、自分の世代はとても恵まれていたように思います。
他の大衆文化でいえば、漫画アニメは、ドラゴンボールとともに育った世代ではあるけれど、実は僕はあれだけ流行っていたのに、リアルタイムではドラゴンボールを全く見ていなかったのであんまり誇る資格もないんですが、一応ジャンプが653万部を記録したのも95年新年3・4合併号ですし、これも一番盛り上がっていた時期にドンピシャメインターゲット層の少年であったと自負しております。
ゲームも、ファミコンの全盛期が幼少期、小学生になって考える力も付いて色々複雑なゲームも遊べるようになったらスーパーファミコンの登場、中高生でプレステやサターンといった次世代機、ポケモンも初代が小中学生の頃でずっとともに歩めている…みたいな感じで、一番ゲームに勢いがあって、また変革の激しい時代に、一番多感な少年期を過ごせたような気がしています。
(まぁ、ゲームに関しては、新しいものほど確実に平均クオリティは上がるので、若い子ほど恵まれているともいえるかもしれませんが…。逆に、中高生の頃に、下手に嵌まりがちなオンラインゲーやソシャゲがなくて良かった、といえるかもしれませんね。)
まぁ、この手の世代間文化論争は、全員が常に「自分の世代が絶対一番良かった、恵まれていた」と懐古する水掛け合戦になるだけなので、不毛以外の何ものでもないんですが、ご多分に漏れず僕も自分の世代の文化・サブカルに満足しているクチなのでした、というお話でした。
今回は本題の飲み物ネタがショボそうなので、無関係な時代ネタを織り交ぜてみましたが、これだけで終わりそうな勢いなので、飲み物に移行しましょう。
前回午後ティーの特にミルクティーで、口が広かったおかげで快適なドリンク生活を送れた、と書いていましたが、まさに関連して、ちょうど小6の頃に飲んでいたこれも思い出の飲料として挙げさせていただきましょう。
カフェオーレ(グリコ)
僕がギリ小(ギリギリ小学生)の頃飲んでたのは、96年はもう中学生なので93年バージョンだと思いますが……って、最初の3つ、ほぼ同じじゃん!
微妙~にglicoロゴやORIGINALという文字の有無だけ違って、間違い探しかよ!って感じですが、それはともかく、この台形円錐ピラミッド型のこれ、小6から中1ぐらいの頃は、毎朝一本キメてましたね。
ちょうど冷蔵庫の中で冷える場所に置かれていたのか、あるいはこの商品が冷えやすい形状・性質だったのか、いつもキンキンに冷えており、しかも添付のストローが非常に広口で(まぁそれはもしかしたら買ってたスーパーが付けてたものかもしれませんが)、まさに前回の話の続きで、広口のものでゴクグビィっと飲むと美味しさもまた格別で、この180 mL、起きかけ1秒ぐらいで飲み干してましたねぇ~。
しかし、もう既に思い出飲料として挙げていた、似たような午後の紅茶ミルクティーと雪印コーヒーと、こいつは一体何が違うんだ?という気もしますが、改めて考えると、午後ティーはやっぱり紅茶だけあってまろやかさの中に香ばしさがありますが、雪印コーヒーはひたすら甘さの追求、そして一方このグリコカフェオーレは、ちょうどその真ん中ぐらいに位置する感じですかね?
グリコの方が、雪印より遥かにコーヒーの香りが強く、やや大人向けという感じでしょうか。
(といっても「雪印と比べたら」であり、雪コーのドンピシャ対象年齢は3歳ぐらいですから、グリコもあくまでお子様ドリンクですけどね)
そういえば前回ほとんどの企業はカバーし尽くしたつもりでいましたが、グリコもありましたね!思い出企業が増えてよかったです。
このカフェオーレといえばやはりシマシマボトルの印象ですから、現行バージョンは激しい違和感しかなかったんですけど(違和感すぎたので写真省略)、中身の方は改悪されていないことを祈りましょう。
評価は、まぁ狂ったように飲んではいましたが、別に体にいいものでもないですし、星3.5…いやまぁお世話になったしやっぱ午後ティーにもならって、星4★★★★といったところでしょうか(どうでもよすぎる違い)。
もう1つ、引っ越してきて新しい友達とよく飲んでた記憶があるものを、今回話に出してみるとしましょう。
ファンタ・スカッシュパンチ
引っ越した先は、ちょうど通学路のみんなが合流する辺りに昔ながらの駄菓子屋がありまして、転入した学校では帰宅後みんなで駄菓子を食べるのが流行っていました。
駄菓子といえば当然ジャンクドリンクということになりますが、ライフガードもある意味栄養ドリンクとみなして飲んでいた僕は、案外、コーラのようなジャンクドリンクを飲まずに育ってきていたのです。
で、色々ある中で駄菓子屋にあるものの中から僕が目をつけたのはこれ、ファンタのスカッシュパンチ!
ファンタは何気に毎年のように新シリーズが出ては消えていきますが、当時の最新商品はこの紫色のスカッシュパンチという、冷静に考えたら一体何味なのか、何の意味も成していないのに響きだけで何かスカッとしていて美味しそう…という、こいつだったのです。
多くの友人はもうジャンクドリンク玄人だからか、「こんなの全然つまらんじゃん」と軒並み低評価でしたが、あまりジャンドリに慣れていない僕にとっては、「スカッとパンチが効いてて美味しいぜ!」と思えて、よく自分一人だけこれを選んで飲んでましたねぇ~。
まぁ、当然というか定番化することはなくその後すぐ消えたので、多分自分の味覚がおかしく、友人達の評価の方が正しかった、という感じではありますが…。
ちなみに、画像はまたメルカリに、未開封品といいつつ、もうボコボコになってるスカッシュパンチが出品されていました。
「中身もれてる可能性あります」「古いので飲まないでください」には笑いましたが、1400円で思い出の品を買えると思えば……って、要らんわ!
いやまぁコレクターの中には、欲しい人もいるのかもしれませんね。
言う程大した思い出もないですが、そもそもファンタ自体をあんまり飲まない人間なので、人生で最も飲んだファンタはスカッシュパンチという、恐らく日本で唯一の人間であることは間違いないかと思われます……という謎の自慢でした。
評価はまぁ、甘めに見て、星3.5★★★☆ぐらいでしょうか。いや、ギリ小の僕にとっては美味しかったんですけどね?それでもやはり、あくまでジャンクでチープで子供騙しな飲み物だった感じです。
ということで、音楽は13~14歳の頃が一番思い出に残るのは間違いないですが、飲み物は、全然そんなこともありませんでした。
次回は中高生の頃の思い出飲料、少ないので一気に終わらせてしまいましょう。