前回までで思い出のドリンクを辿る旅も、もう小学生時代を終え中学生になろうかというところでしたが、今回も、小6~中学生の頃にひたすらよく飲んでいたものを振り返ってみましょう。
まずは今でも現役バリバリの、これ。
C.C.レモン
こちらも、今はもうペットボトルが主流のようですが、当時は缶で、僕にとってはC.C.レモンといえばやっぱりこの缶ですね。当時そのもののボトル画像が、またsoftdrinks.orgにありましたので引用させていただきました。
Wikipediaを見たら、なんとまさかの、コカコーラ、ペプシコーラに次ぐ、第3位の売り上げとなっているとのことですね!
([何の?]って気はしますが、まぁ炭酸飲料の年間売上でしょうか)
♪あ、せーの!CCレモン!(イェー!) もおなじみ有名かと思いますが、このCMソングも、今でも現役なんですかね…?
こちら検索したら出てきた当時のCMですが…
www.youtube.com
94年にしては、あんまり古くさくない…!
前回いってた「95年の壁」はそんなに正しくもなかったのかもしれませんが、まぁそれだけサントリーが洗練されたCMを作っていたのかもしれませんね。
こちら、なぜか母親がすごくはまっていまして、冷蔵庫に頻繁に入っていたこともあり、小学生の夏休み昼下がりは午後ティーミルクをがぶ飲みしていた印象が強いですが、この頃の夏休みはC.C.レモンがぶ飲みしていた記憶が残っています。
はまってたくせして、缶1本飲むのは多すぎたのか、しばしば開封されて途中まで飲まれている缶が冷蔵庫に放置されていました。
衛生的にどうなんだ?と今でこそ思いますが、まぁ炭酸飲料の冷蔵庫内での放置ならそこまでダメになるわけでもないものの、やっぱり炭酸は抜けますよね。
母親は基本的にコップにあけて飲んでいたので、しばしば残り物を僕が飲むこともありましたが(「ちょうどいい量残ってるし、もらうよ」的な感じで)、放置されて気の抜けたC.C.レモン(に限らず、炭酸飲料全般)、あれ案外美味しいと思える方は僕以外にもいらっしゃるでしょうか…?
もちろんガンガン炭酸の入ったものも美味しいですけど、微妙に残ってる中途半端なやつも、完全に抜けきったやつも、どれもそれぞれ美味しく感じてしまいますねぇ~。
やはり、「レモン50コ分のビタミンC!」というキャッチコピーが、何となく「飲めば飲むほど健康になりそう!」という、がぶ飲みする免罪符を与えてくれているかのようで、良かったんですよね。
この、「レモン○個分のビタミンC配合」は、C.C.レモンがオリジナルではなくもっとずっと昔から使われてる表現かと思いますが、これ見るたびに、「いや逆にレモンがザコすぎるでしょ(笑)。こいつを比較対象にすること自体がそもそもおかしいのでは?」と思ったものでしたが、これも有名な話で、「レモン1個に含まれるのは、レモン1個分のビタミンCではないですよ」というものがあります。
「何じゃそりゃ」という話ですが、以下の全国清涼飲料連合会のガイドラインに、その秘密が隠されているのでした。
実は「レモン1個分のビタミンC=20 mg」といわれるときの「レモン」は、「レモン果汁」のことを指すんですね。
つまり、ガイドラインでは、
・レモン果実は1個平均120グラム
・レモン果汁はその内30%=36グラム
・レモン果汁には、100グラムあたり50ミリグラムのビタミンCが含まれている(1グラムあたり0.5ミリグラム)
⇒総合すると、「レモン1個分のビタミンC」は、36×0.5=18≒20 mgのビタミンのことを指す、となっているのです。
しかし、レモンには果汁だけではなく、果肉部や皮や筋なども存在して、それらを含めてこそがレモンなんですよね。汁だけでなく、実を忘れてもらっては困る。
以下の文科省・食品成分データベースによると…
fooddb.mext.go.jp
レモンは可食部100グラムあたり、100ミリグラムのビタミンCを含むとのこと。
そして、同表によるとレモンの可食部は97%とのことなので(これは、ちょっと「そうかぁ?そんなに食べられるぅ?」とも感じますが、まぁ皮ごとハチミツ漬けにしたりもしますしね)、レモン1個平均120グラムあたり、可食部は97%なので、計算すると3%=3.6グラム引きで116.4グラム……
そしてビタミンC含量は、「可食部100グラムには100ミリグラムのビタミンC」という分かりやすい数値でしたから、これはつまり、レモン1個の可食部には、116.4ミリグラムのビタミンCが含まれるってことになるんですね。
ジュースとかの「レモン1個分のビタミンC」の表記は、20 mgのことでしたから、本当のレモンには、なんと、レモン5-6個分のビタミンCが含まれる、ということになるんですね!
哀れレモン、本当はレモン5-6個分のビタミンCが含まれているというのに、不当に「レモン1個には、レモン1個分のビタミンCだろ」扱いされていて(もうややこしすぎて何が何やら(笑))、あぁおいたわしや…。
…と、無駄にレモン談義に花が咲きましたが、案外レモンにはビタミンCが含まれていること、でもC.C.レモンは「レモン50個分のビタミンC」なので、現実を考慮しても(本当の)レモン10個分程度のビタミンCが含まれているので、これもまあまあちゃんと入ってること…などが分かりました。
…が、そもそもやっぱりビタミンCといえば我々はレモンを思い浮かべるように洗脳されてしまっていますが、実際、レモンはビタミンC界においては案外ザコなのも、それはそう、としかいえない感じなのです。
Wikipediaの英語版に、各種植物のビタC含有量が載っていました。
レモンはちょうどど真ん中で、まぁ最下位のニンジン、リンゴ、アスパラガスの100グラムあたり6ミリグラムとかいうカス連中よりはいいですが、上には上がいるわけです。
(…っていうか、レモン、100 gあたり53 mgじゃん!文科省と全然違うけど、どういうこと??測定方法・部位の違いなんですかね?
…って、あぁ、これがまさに、ガイドラインの定める所の「レモン果汁」に含まれてるビタCの量に相当、って感じですかね。)
(ちょっと幅はありますが)この世で最もビタCを多く含むもの、それが、カカドゥプラムの、100グラムあたり最大で5.3グラム!
こんなんもうビタミンCそのものじゃん!
ビタミンCは、この実に敬意を表して、「カカドゥP」とでも名前を変えてみてはいかが…?
こちら耳慣れませんでしたが、どうやらオーストラリア自慢の果実のようで、オーストラリア貿易投資促進庁に専用ページがあったので、興味のある方はそちら(リンク↓)をご覧ください。
www.austrade.gov.au
リンクカードに画像は表示されてませんが、みずみずしくて美味しそうな果実ですね!せっかくなので画像も貼っておきましょう。
でもまぁこちらはマイナー果実なので、有名所でいうと、100グラムあたりのビタミンC含有量は、アセロラが断トツなんですよね(何となく知っていました)。
まぁでもアセロラ100グラムって、一体何個になんだよ、って話にもなるので、1個だとしょぼい感じともいえましょう。
(1つ5グラム程度みたいなので、1個に直すと、文科省のレモン1個よりもビタミンCは少なくなりますね。)
結局、何だかんだ昔ながらのレモンが、ビタミンCの比較対象物質としてちょうどいいのかもしれませんね。
ちなみにレモンの印象でビタミンCは酸っぱいというイメージですが、ビタミンC自体にはほとんど味はないとのことです。
酸味成分はクエン酸がメインですが、「アセロラにビタミンCが大量に入っている」というイメージがあれば、ビタミンC=酸っぱいという誤解はなくなるかもしれないですね。
まぁ別に誤解してても何の不都合もない気はしますが…。
「サプリに頼らずビタミンCを摂りたいんだ!」という方は、酸っぱいものにいくより、アセロラとか、カカドゥとかを手に取られるといいかもしれません。
以前見ていたインチキサプリチャートにもあった通り、ビタミンCが風邪予防に絶大な効果を示すのは科学的に確実に立証されているようですから、過剰摂取の心配もないと水溶性ビタミンの代表格ですし、ガンガン摂取されるのが良さそうです。
成人男女の1日のビタミンC摂取量目安は100ミリグラムなので、レモン1個を皮含め丸かじりでもしないなら(誰がするかよ(笑))、アセロラを2個食べるとか、それこそC.C.レモン(500 mLペットに、なんと800ミリグラム含有!入りすぎぃ!!)を飲めば、風邪予防にはバッチリでしょう。
(まぁ、C.C.レモンは、やっぱり清涼飲料水なので、あんまり毎日がぶ飲みも…とは思いますが…。)
話を戻すと、C.C.レモン、母親も飲み続けた結果飽きが来たのか、その内冷蔵庫の中からも見かけなくなり、そんなに長く飲み続けることもなかったんですけど、冷蔵庫にある間は、ひたすら毎日飲んでいた思い出の品ですね。
ちょうどこれを飲まなくなったあたりで、ちょうどぴったり成長期真っ只中に入り、そんなに太ってたわけではないけれど特に「痩せ型」とはいえない子供だった僕ですが、いっぱいガブガブ本当に飲みまくってた清涼飲料水をあまり飲まなくなったこともあってか、成長に伴いなぜかいきなり「痩せ型」といえる体型の大人になった気がします。
あの時もう一生分のC.C.レモン(やその他のジュース)を飲みまくったからこそ、今大人になってもう炭酸もジュースも全く飲まなくても良くなった気もするので(どんな理屈だよ、って話かもしれませんが)、お世話になったC.C.レモン、例によって満点ではないけど実際美味しかったし思い出もあるしで、星4★★★★の評価といえましょう。
おっと、意外とC.C.レモンだけで長くなってしまった…。
まぁのんびり、中学生の頃よく飲んでた飲み物の続き(多分、今度こそ高校生の頃まで一気に終わります)は次回にまわそうと思います。