記事タイトルは、好きな漫画で使われていた小タイトル(最終話のタイトル…「前編」まで含め)ですが、やっぱり、時代の転換点っていいですよね。
僕は、何の変化もない退屈な日常を過ごしていることからも明らかな通り、時代を切り開くとか常に最先端のものに触れていたいとかそういう性分ではあまりないんですけど、一方で、何も変わらないことが至高/現状維持が一番気が楽/刺激がない代わりに不安や不確定性もない、安定安全こそを何よりも重視……というタイプでもまた、全くない感じです。
あまり結婚相手というか家庭を持つのには向いてない性分な気もしますが、そこは「立場が変わったらまた変わる」とでもいいますか、切り替える柔軟性もちゃんと持ち合わせているように自負しています。
…と、相変わらず未来の自分に丸投げの無責任スタイルともいえますが、「その辺は心配ご無用、そのとき自分と周りにとって何が重要かは、そのときの状況に応じて上手に正しく見極めます」と、抜け目なく自己アピールをさせていただくとしましょう。
まぁそんな自分の考え方・お気持ち表明はともかく、変わること・変わっていくこと・新しい時代の流れなんかは、歓迎するしないにかかわらずこの世界では否応なしに見られるものなわけですが、今回はそんなネタですね。
無駄に長い前フリでしたが、結局今回もサプリのネタになります。
前回、「サプリネタともお別れです」とか書いたのですが、何だかんだネタの宝庫で、しかも個人的な専門(いや専門ではないんですけど、趣味好奇心という方が正しいでしょうか)からも、引っ張りやすくて楽なんですよね。今回も結局ついつい頼ってしまいました。
そもそも一連のサプリネタは、例のインチキバブルチャートの前に全米サプリ人気ランキングの記事を参考にしていたわけですが、こちらの記事で、ランクインすらしていなかったのに、丸々一段落も使って最も長く言及されていた物質があったのです。
どうやら今最もホットでクールな注目されている成分(サプリメント)、それが、CBDです!
CBDとは一体…?
略語では何のことか分かりませんでしたが、検索したら分かりました。
CBDこと正式名称カンナビジオール、それだけでピンと来る方は相当の化学好きか、あるいはよっぽどアウトローの方か…!
ja.wikipedia.org
そう、このカンナビジオールことCBD(いや、○○こと××の使い方、逆か)、有り体にいえば、大麻のことなんですね。
とはいえCBDはあくまで大麻の成分の1つで、このCBDともう1つTHC(テトラヒドロカンナビノール)が大麻の2大有効成分なのですが、CBDの方はWikipediaにもある通り、ある程度しっかり安全性も立証されており、依存性等もないため、近年サプリとして一躍脚光を浴びている感じですね。
例のインチキバブルチャートにも、こちらはCBDではなく大麻そのもの(Cannabis…ちなみに、このCannabisという語は、絵を描くキャンバスと元々同じ語源であり、ギリシャ語で「麻でつくられたもの」を意味する言葉から派生したみたいですね。また1つ賢くなってしまった…)ですが、極めて高い有効性が実証されているチャート最上位クラスに、なんと3項目(3つの効能)も一気に挙げられているのですから大したものです。
ちなみに、日本では画像内で言及されているサティベックスはまだ使えないみたいですね。日本は、医療用大麻であっても、THCを含む製品は一切法律で利用が禁じられているとのことです。
ではCBDはどうなのかというと、厚労省麻薬取締部とかいう、テレビの中でしか見ないような機関が、「大麻ではない。が、輸入するときは、必ず我々に報告すること」としているようですね。
www.ncd.mhlw.go.jp
そもそもCBDはどんな効能でサプリに用いられているのでしょうか?
CBDで検索したらトップに出てきた、ハーバードの一般向け健康ブログを参考にさせてもらうとしましょう。
全文紹介するのもアホらしかったので、ある程度無駄な部分を削ぎ落として、面白そうな部分だけ抜粋してみます。
CBD―知っていること、知らないこと
CBDはここ最近メディアにも取り上げられ、スムージーやコーヒーに添加するブースト剤として使われているのをご覧になった方もいることでしょう。CBDとは一体何なのか?なぜ急にそんなにポピュラーになったのでしょうか?
CBDと大麻の違いは?
…CBDは大麻の成分の1つ(何百もの内の1つ)ですが、摂取しても「ハイ」になることはありません。WHOのレポートによると、人間の使用において、乱用や依存を示す兆候は一切認められないとのことです。…
CBDは合法なの?
CBDは、米国のほとんどの地域で容易に入手可能ですが、現状の法的立場ははっきり定まっておらず流動的です。50州すべてが、程度の差こそあれ、CBDを合法化する法律を定めており、一方、国(連邦政府)はCBDを大麻と同じクラスとみなしているものの、実際に取締りはしていません。…
…CBDに関する政府の見解は混乱しており、CBDが麻由来のものか、大麻由来のものかによっても異なります。CBDの合法性については、現在、大麻を合法化する動きが強いため、手段と目的とに問わずあらゆる面から、CBDを禁止することは難しくなると予想されています。
CBDの効能
最も強い科学的根拠があるのは、抗てんかん薬が効かない重度の難治性小児てんかん症への治療効果です。…最近、FDA(アメリカの厚労省)は、これらの症状に対する初めての大麻由来の医薬品、エピディオレックス(CBDを含む薬)を承認しました。
CBDは一般的に不安を解消するために使用されており、不眠症に悩む患者さんにとっては、CBDが入眠と睡眠維持の両方に役立つ可能性があるという研究結果が出ています。
CBDは、様々なタイプの慢性痛を治療する選択肢にもなるかもしれません。動物実験では、CBDを皮膚に塗布することで、関節炎の痛みや炎症を抑える研究効果も示されています。…ただし、疼痛抑制効果を実証するためには、ヒトでのさらなる研究がまだまだ必要です。
CBDは安全なの?
CBDの副作用には、吐き気、倦怠感、イライラ感などがあります。…CBDには、グレープフルーツジュースと全く同じメカニズムで、他の併用薬の血中濃度を上昇させる可能性も指摘されています。CBDの安全性に関する重大な懸念は、CBDが薬ではなく、主にサプリメントとして販売されていることでしょう。現在、FDAは、栄養補助食品の安全性と純度に関しては規制していません。そのため、購入した製品が、本当にラベルに記載されている用量の有効成分を含んでいるかどうか、確実に知ることができないのです。さらに、製品には他の(未知の)要素が含まれている可能性もあります。また、特定の病状に対して、効果的となるCBDの投与量も分かっていません。
まとめ
CBDメーカーの中には、「CBDはガンの万能薬である」といっためちゃくちゃな主張をして、当局の監視下に置かれているところもありますが、それはあり得ません。まだまだ研究が必要ではあるものの、CBDは不安や不眠、慢性的な疼痛を和らげる選択肢にはなるかもしれませんね。…CBDを試してみる場合は、主治医に相談するようにしましょう。…
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という感じで、ズバリ、この先行き不透明な時代に、不安を和らげる効果というものが大麻というかCBDには消費者から求められていて、サプリメントはこれを謳っているものが多い、という感じみたいですね。
(あまり関係ないですが、記事内で触れられていたグレープフルーツジュース、これは薬学関連の講義を受けたことがある方には超有名常識事項すぎて最早ドヤ顔で語る知識でもないんですけど、グレープフルーツジュースと薬を一緒に飲んでは絶対にいけない、という話(CYP3A4という酵素を阻害し、薬効が強く出すぎる可能性がある)は、ご存知ない方は覚えておくといいかもしれませんね。
まぁ、初めて聞いたときからずっと思ってたんですが、グレープフルーツジュースなんてマズい液体、言われなくても誰も飲まねーよ(笑)としか思わないんですけどね。)
医療用大麻としての信頼性は高いようですが(MSやてんかんなど)、サプリとしてのそういう不安除去効果は、若干眉唾感がぬぐえない気も、個人的にはしてしまいます。
そもそも合法かどうかグレーゾーンでもあるような感じですが、ここで記事タイトルに戻るわけですけど、世界情勢に詳しい方ならご存知かと思いますが、アメリカが民主党政権になり、現在、猛烈な勢いで大麻の合法化が進んでいるようですね。
バイデンさん、特に女性初・黒人アジア系初の大統領になる可能性が高いといわれているハリスさんが、猛烈な大麻推進主義者のようなので、恐らくこの先大きく時代が変わっていくことでしょう。
日本時間今月頭、ニューヨーク州も大麻の完全合法化になったのは記憶に新しい所です。
今後恐らく世界的にもこの流れは加速するんじゃないかと思われますが、僕個人的には……
…という所で、こんなの分けてまで語る話じゃないんですけど、ちょうど「新しい時代(前編)」というタイトルにしたかったこともあり、もう大分長くなったので、切りのいい所(そうか?)で、続きは次回またグダグダと語らせていただくことにいたしましょう。