いい加減、サクッと本題から参るとしましょう。
当然、「コストコは安いのか？」を知りたいのですから、自分の使ってるスーパーなんかと価格の比較をしたいわけですが、実はこの作業、結構な困難を伴うのです。
まず第一に、コストコは会員制のお店ですから、非会員というノイズ以下・コストコにとって塵芥(ちりあくた)未満の存在には、なんと売られている商品の価格を見る／知る権利すらないんですね！
クッソ～、お高く止まりやがってぇ～、そんな一番大事な値段すら隠すなんて、もしかしていざ会費払って店ん中入ってみたら、水1本800円とか、そういうボッタクリ商売してるんじゃないのぉ～？？
怪しいニオイがプンプンするぜぇ～、こいつはメチャ許せんよなあぁ～！！
…と、会員にすらなろうとしない貧乏人が僻んでも仕方ないので、ここはインターネッツの力を頼ることにしましょう。
しかし、それで価格情報が見つかったとしても、です！
実は、問題はまだまだ潜んでいるのです！！
アメリカといっても中は大分広く、こいつらも一枚岩ではありませんから、案外、地域による物価差が存在するんですね。
論ずるより見るが易し、ということで、こちらをご覧ください。
こちら、ウォルマートの商品ページ……
コストコとかいう秘密主義の、小売収益額世界第2位に甘んじてる雑魚とは違って、
（ちなみに実はこれは古いデータで、最新のデータではAmazonに抜かれて、3位になっているようです。ほらほら、そんな一見さんお断りの殿様商売をしてるから…（なお、アマゾンの伸びが凄すぎるだけで、コストコもあり得ないぐらいの勢いで成長し続けている模様））
…売上げ収益ともに圧倒的世界第1位のウォルマートさんは、24時間いつでも自店の価格を、全国どこのお店のものでも確認することができるのです！
さすがウォル！おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる！ あこがれるゥ！
ちなみに上の画像は、洗剤かと思いきや、ミルクなんですね。
ご存知の方はご存知、アメリカのミルクは、こういう、日本でいう完全に「液体洗剤が入ってますよ」的容器に入ってることがほとんどなのです（もちろん紙パックもありますが、主流はこういう洗剤ボトルですね）。
ちなみに、多分紙パックより外気の遮断性に優れているからか、この洗剤ボトルミルクは、紙パックのより圧倒的に賞味期限までの日付が長い印象があります。
日本の紙パックの牛乳の賞味期限、大体長くて1週間とか10日ぐらいだと思うんですけど、こちらの洗剤ボトルは、2週間3週間は当たり前、1ヶ月とか2ヶ月先の商品も見かけますね。
（ただ、軽く調べた限り、容器というより製法の方が影響大きいのかな？最近は滅菌技術の進歩で、紙でも賞味期限は大分のびてるのかもしれないですね。
また、コロナ禍で物流が変わったのか、去年のあの世界的ロックダウン騒動以降、何か以前よりミルクの賞味期限が短くなってる（というか、流通が滞ってるのか、賞味期限直前のものしか店頭に並んでいない？）ような……まぁたまたまかもしれませんが）
という無駄話はともかく、上記画像のミルク価格は、「何もない、田舎の州といえば？」という質問で8割のアメリカ人がそう答えるという、アメ公さん心のふるさと、カンザスにおわしますウォルマートのミルクの値段を貼らせていただきました。
こちらのお店ですね。
ちなみに、実は「カンザスシティ」というのは、カンザス州に隣接するミズーリ州に存在する都市なので（何でや！目黒駅→品川区、品川駅→港区か君らは！）、正確にはこれをいわゆる「カンザス」というのは語弊があるかもしれないんですけど、まぁどっちもどっち、どうせ周りにはトウモロコシ畑しかねぇよ、と、カンザス・ミズーリ両州在住の方が聞いたらヌッ殺されそうな暴言を吐いて流させていただこうかと思うんですが、
（実際、カンザス州の大部分はコーン畑ばかりでも、カンザスシティは、割と大きい規模の都市です。日本で言ったらちょうど松山ぐらいの（また松山かよ(笑)。実際は、倉敷市と姉妹都市になっていて、人口もほぼ完全に倉敷と同じみたいです。松山の方がちょっと上ですね））
…まぁあくまで価格紹介の一例ということで、ご容赦ください。
そして一方、こちらが世界一の大都市・ニューヨークシティ (NYC) の……と思ったら、流石にNYC・マンハッタンの中には、ウォルマートのような、アメリカ版ドンキみたいなガラの悪い店は存在せず（相変わらず、あらゆる方向に失礼な奴だな(笑)）、ちょっと離れた所にある店のようなのですが…
こんな住所見ても何も分かりませんが、タイムズ・スクエアから車で50分ほど（結構離れてるな！）にあるこのウォルマートでは…
ねっ？
中央上部にある、2％ミルク、ド田舎カンザスでは2.83ドルだったのに、大都会NYでは2.97ドル……これこの通り、場所によって値段が違うのです！
やはり基本的に、都会は物価が高いわけですよ。
…って、あれれ、その左にある、赤いラベルのホールミルク（成分無調整牛乳）は、カンザス3.01ドルに対し、NYは2.97ドル…？？
乳脂肪分を減らすとその分安くなるのが世界の常識なのに、どういうことだウォルマートNY店！
そもそもマンハッタンから車で50分って、よく考えたらそんなの東京から埼玉くんだりまで行けるぐらいの距離ですから、お前なんてNYじゃねぇ！！（いやNYCではないけど、NY州ではあるだろ(笑)）
あのカンザス店より牛乳が安く買えるだなんて、お前こそがド田舎店だったんだ、カンザスさんに謝れ！！
（いやお前が埼玉・カンザス・ミズーリ・コストコ・ドンキ・ウォルマート、全方位にまずは謝れよ(笑)）
…とかいうクッソしょうもないネタはともかく（埼玉のみなさま、本当にすみません。僕は埼玉を愛してますよ、行ったことはありませんが……（いや冗談抜きに、埼玉の友人は、みな例外なく、とてもナイスガイでしたしね））、実際牛乳と2％乳の値段が一緒なのは意外でしたが、要は、同じウォルマートであっても、地域によって値段は全然違うということです。
（ちなみに、NY店の下半分にある水色キャップが1％ミルク、紫キャップが0％無脂肪乳なんですが、NY店には、1％以下の低脂肪乳、デップリサイズの1ガロンボトルが存在しない！
この画像に表示されていないだけではなく、まさかのまさか、下まで見ても、スリムなハーフサイズしか存在しません！！
これには無脂肪乳派の僕もぶち切れ……半分の量で値段はガロンの半分より高いゴミカスみたいな小ボトルしか置いていないだなんて、そんなことが許されていいんでしょうか？！
っていうかハーフサイズの商品を冷静に見てみたら、本気で、牛乳と0％無脂肪乳の値段すら、完全に一緒なんですね……あり得ない！
ニューヨーカーにとって、乳脂肪は完全に無価値だった…？？
でもこれは逆に、実際赤ラベルの牛乳自体はカンザス店より安くなってることからも、牛乳派の人にとっては、嬉しい価格設定なのかもしれませんね。
僕がもしこのウォルマートしか使えないのであれば、確実に、赤牛乳を買います。牛乳は、無脂肪乳より重くて、典型的日本人である僕は若干乳糖不耐症なためすぐお腹がゴロゴロしちゃいますが、同じ値段ならどう考えても牛乳を買う方が合理的です！
なんなら、牛乳を買って、自分で遠心分離すれば、無料で乳脂肪がゲットできるも同然ですから、もしかしたら悪どいニューヨーカーの中には、この牛乳を買って、脂肪分を分離して、上澄みを別の容器に移し替えて低脂肪乳として、また、脂肪分を新鮮な乳脂肪として、メルカリででも転売して小遣い稼ぎしてる輩が、ひょっとしたらいるかもしれませんね。……って、いるかよ(笑)）
また、ちなみに、住所的にはニュージャージー州になるんですが距離的にはマンハッタンにより近いウォルマートがあったのでそちらの値段もチェックしてみましたら…
川を迂回し、大渋滞の道路も通る必要があるので時間的には結構かかりますが、直線距離ではマンハッタンからかなり近く、ハドソン川を挟んでセントラルパークのお隣さんともいえるぐらいの位置にある感じですね。
…そう、何気にニュージャージー州というのはマンハッタンのすぐ隣であり、最初に挙げたウォルマートなんかより、よっぽどNYCに近いのです。
まるで、埼玉南部の方が、八王子市なんかよりよっぽど都心に近い…というのと、ちょうど似たような感じかもしれませんね（おっ、今度は東京の市のディスりか…？…いやホント、個人的に都心とかNYCに憧れみたいなのは全くないので、ただのネタです…。気を悪くされる方がいらっしゃいましたら、心より謝罪いたします…）。
…ってまた話が逸れましたが、ウォルマート・マンハッタン横店のミルクの値段はこちら！
高ぇぇーーっっ！
同じ赤ラベル牛乳、最初のなんちゃってNY店より40円以上も高いなんて、流石はマンハッタン横店だぜ！もうここまで高かったら、いっそ今日から店名を「セレブ御用達店」に変えてみてはいかが…？
しかし、なんちゃってNY店にはなかった、無脂肪乳のガロンボトルがあるのはいいですね。ただこれも、カンザス店は同じガロン無脂肪乳が2.58ドルだったので、50円近くも高いわけですが…。
（青キャップ2％ミルクのスリムボトルなんて、カンザスならもうちょっと小銭足せば、2倍入ってるガロンボトルが買えるぐらいの値段ですもんね…）
…と、いずれにせよ、かように所によって物のお値段というのは変わってくるわけです。
こんなので、コストコとの値段の比較なんてできるのだろうか…？
でもせっかくだから、ダメ元で見てみるとしましょう！
…が、おわぁーっと、まさかのまさか、あるいは概ね予想通りとでもいうべきか、またもや本題にたどり着かずに1記事で許されるキャパの限界を迎えてしまったぁー！
でもまぁこれは、完全なる脱線ではなく、本編へ向かうために必要な情報であったといえるので、良しとしましょう。
ということで、上記の通り若干の困難はありそうですが、Web上の情報をもとに、次回こそコストコは本当に安いのか？の真相に迫ろうと思います。
乞うご期待！
