続x2・免許証番号の秘密&クレカも

前回は、パスポート写真ページ最下部に記載されている謎の文字列の秘密…というほどでもない、チェックデジットこと誤入力防止のための工夫(他の桁を計算して得られる数字)について見ており、ついでなので運転免許証のチェック番号ルールも見ていた感じでした。


免許に関する小話もしてみようと思ったら時間もスペースもなくて「またいつかの機会に…」として終わっていたのですが、他の関連ネタにも広げれば1記事ぐらいにはなりそうだったため、「ま、せっかくだし…」ということで今回早速そちらに触れてみることにしました。

 

という訳で、続・運転免許証番号についてですが、まず、免許証番号は、パスポートとは違い、一度取得したら最後の一桁以外は一生ずっと変わらないものとなっています。

 

そう、最後の1文字だけは変わる可能性があるのですが、その辺含め、免許番号の秘密といいますか意味を見てみるとしましょう。


…ってまぁ、前回見ていたチェックデジット計算機ページで、既に軽く触れられてたんですけどね(笑)。


……というか改めて、こんなもんネットで検索したらすぐに出てくる、雑学とすら言えない情報なわけですけど、情報の正確性を重んじる立場としては、公式のソースがみつかったので、そちらを貼っておこうと思います。


こちら、警察庁による、免許番号形式に関する文書がPDFで公開されていましたが(↓)、なんと公布は昭和56年、まさかの僕が生まれるよりも前の書類ですね(笑)。

 

https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo19810910.pdf

 

これをもとに、前回も貼っていた警察庁のサンプル免許証画像をもとに説明してみましょう。

https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/index.htmlより


免許証番号ってのは、真ん中の、「番号| 第 012345678900 号」って部分ですね(網掛けのバックで、4桁ずつ区切られている12桁です)。

 

で、まずは最初の2桁ですが(この見本なら「01」)、こちらは最初に運転免許交付を受けた都道府県」になっています。


ただし、北海道だけは例外で、広大すぎるため、5つの地域に分けられているとのことですね。

 

その番号については、公安委員会コードと呼ばれるものですけど、上記PDFでは「別添の…」とあり、表示されていませんでした。

でもまぁこれまた調べればいくらでも出てくるもので、検索したら、神戸学院大学の石本研究室の雑学ページがヒットしてきましたから、そちらの表のスクショ画像をお借りしておきます。

https://www.eb.kobegakuin.ac.jp/~ishimoto/misc/licence.htmlより

そう、上述の通り、北海道だけ複数、具体的には10から14まであるわけですけど、10の「北海道」って、じゃあ函館や旭川は北海道じゃないとでも言うのかよ(笑)……と思ったら、これはどうやら札幌にある「北海道本庁」のことを指しているそうで、要は札幌市周辺が10であり、以下函館・旭川・釧路・北見庁舎が担当管轄となる地域の方は、それぞれそちらのコードになる、という話だったようです。

 

まぁそれはともかく、僕は大学入学中に免許を取ったので最初の2桁は東京の30でしたが、改めて、これは一生変わらないものなので、その後地元の免許センターで更新しようが、そこはずっとそのまんまというものですね。

 

そして、前回は「チェックデジットが不整合…まさかの警察が、偽造免許を例として使っている?!」とか鬼の首を取ったように騒いでいましたが、何てこたぁない、「01」で始まる公安委員会コードなど存在しないので、その時点でこの免許番号の見本は架空のものだということが明らかだったのでした。

(いや、そこ見るまでもなく、0123…なんて単なる例に決まってるじゃん、って話ですけどね(笑)。)

 

そして続く3・4桁目の数字ですが、こちらは年別記号というもので、警察庁PDFからそのまま説明をお借りすると、

「年別記号は、交付年を表示する2桁の数字で、交付年に該当する西歴の下2桁とする。」

ということで、つまり「初めて免許を取得した西暦年の、下2桁」ということですね。

 

日本花子さんの場合は、「23」なので1923年か2023年になるわけですけど、1923年はまだ生まれていなかったようなので、2023年に初めて免許を取得したことになる……そうすると、「2024年6月1日まで有効」というのはもちろん、既にゴールド免許であることもおかしすぎるわけですが、まぁいい加減こんな架空の番号にツッコミを入れるのはやめておきましょう(笑)。

 

そしてそこからの6桁は交付番号と呼ばれるもので、こちらは年ごとの連番であり、この番号には意味がない(単なる順番)ものとなっています。

 

巷では、「学科試験の点数が分かる」とか噂されることもありますけど、んなわきゃあないってことですね。

 

……と、「学科試験といえば、僕は最速で解いたことに自信があるんですけど……あれ、でもこの話、以前どっかの記事で絶対したことあったな…」と思ってブログ内検索してみたら、まぁその記事はあったんですけど(↓)…

 

con-cats.hatenablog.com

 

検索したらそれ以外にも、昨日使ったのと同じ日本花子さんの画像っぽいサムネ記事もヒットしてきまして(↓)、「えっ?」と思って見てみたら…

 

con-cats.hatenablog.com

 

…今回のこのネタ、既にほぼ完全に同じ話をしてたことがあってワロタ、記憶力には自信がある方でしたが、3年半前のこの記事の記憶は1ミリもありませんでした(笑)。

 

こんだけ長々と書いてきてしまったので、同じ話の極みで申し訳ないんですが削除はせずそのまま公開しちゃうんですけど、まぁおさらいは何事も大事ですし、復習再放送ということでご容赦ください(笑)。

 

…なんだ、免許番号の右端の数字は紛失再発行の回数であり、

「僕は日本国内にいない時間が長かったので免許が失効してしまい、いわば再交付を受けているから0じゃなくなってしまったかも……と思いきや、自分のを見たら0のまんまでした」

みたいな話もしようと思ってたのに、既にしてしまっていたとは!

 

ちなみにこれを書くためにまた色々情報を調べてたんですけど、どうやら免許証の更新を忘れて完全に失効した場合はまた新しい免許の発行になり、番号は完全に新しくなるそうで、失効しても、やむを得ない事情(長期入院や海外在住など)がある場合は、そもそも失効扱いにはならないと言いますか、右端の数字はあくまで「紛失再発行回数」なので、失効とは全く関係がないものだということです。


…あれ、でも確か「免許の更新を忘れたうっかりさんも、右端の数字が増えるんですね」みたいな情報を見て、

「うるさいやい、更新したくてもできない人もいるんだい!数字が0じゃなくてもうっかりさんなんかじゃないんだぞ!」

とか思った記憶が強かったんですけど、多分そんなガセ情報を載せてるサイトはないでしょうし、「紛失」と「失効」をごっちゃにしてしまっただけで、結局僕はうっかりさんだったのかもしれません(笑)。

 

まぁそんなつまんない話はともかく、免許の話は実はもうしていたということで(笑)、

  • 1, 2ケタ目=初回公布の都道府県(公安委員会)コード
  • 3, 4ケタ目=初回公布の西暦年、下2桁
  • 5~10ケタ目=その年の発行連番
  • 11ケタ目=チェックデジット
  • 12ケタ目=紛失再発行回数

というまとめでとっとと終わらせるとしましょう。

 

あぁでも、調べてく中で、「これは面白いな」と思えたものに、不動産売買サイトを運営するイエツグ社の、こんな記事(↓)があったのですが…

xn--eckiy3f.com

 

…どうやらローン業者は、その「紛失再発行回数」を意味する免許証番号末尾の数字を一応チェックしており、これが3以上になると、

「大切な免許をそんなに失くすってことは、この人はズボラだな」

と思われてしまう可能性が高いそうで、気を付けた方がいいかもしれません、なんて話もあるそうですね…!

 

「10回失くしたら、12桁目の数字は1に戻る」という3年前の記事でも触れていましたし警察庁PDFにもちゃんとその旨が書かれていた裏技も、「場合によっては一考の余地があるかも…」とされていましたが、まぁそれはやっぱり現実的ではない気もしちゃうかもしれません(笑)。

 

…と、「昔触れたことがありましたぁ…!」で終わりのはずなのに既にめちゃんこ長くなってるのですが、やっぱり何か新しいことに触れないと記事をあげる意味がない気がするので別ネタに移行しますと、これまた前回も書いていた通り、クレジットカードにもチェックデジットが存在する感じになっているので、今回そちらもチェケラッチョしておこうと思います。

 

クレカ番号は世界共通のフォーマットですから、こちらは英語サイトに網羅的な情報が集まっている気がしますね。


検索したら、データ保護を専門としているGround Labsというサイト(↓)に見たいものが全て記載されていたのでお借りさせていただきましょう。

www.groundlabs.com

 

まずチェックデジットの前に、クレカ番号全体の意味ですが、クレカ番号は3つの大きなセクションに分けられるとのことです。

上記サイトの説明を日本語にすると、以下の通りで…

  1. 銀行識別番号(BIN): 最初の6桁は銀行識別番号(BIN)または発行者識別番号(IIN)です。この番号列は、カードの発行者を示します。
  2. 口座識別番号: 銀行識別番号とチェックデジットの間にある数字(6桁から9桁)は、支払いカードに関連する個々の口座を識別するために使用されます。
  3. チェックデジット: 最後の数字はチェックデジットであり、Luhn(ルーン)アルゴリズムに基づいてクレジットカード番号の正当性を検証するために追加されます。

要は、最初に「Visaか、Master Cardか」みたいな識別番号が何桁かあり、その後は免許と同じ、特に意味のない連番が付けられていて、最後の1桁がチェックデジットということですね。

 

そう、「クレカは、最初の番号を聞けば、何カードか概ね分かる」って話は案外有名ですし、サイトによっては「4」と入力した瞬間「VISA」と出てくることもあるぐらいですが、この発行者番号の一覧が載っていたので、こちらもスクショでお借りさせていただくといたしましょう。

https://www.groundlabs.com/blog/anatomy-of-a-credit-card/より

まぁクレカ発行体なんて、ビザ・マスター・JCBと、まぁアメックスも日本でも使われており、あとはギリギリ、ダイナースなんてのも聞いたことがあるブランドですけど、表にある通り、

  • Visaは4
  • Mastercardは51~55
  • American Expressは34または37
  • JCBは35(更に詳しくは3528-3589という範囲があるようですけど、「35で始まる」ってことですね)
  • Diners Club US and Canadaは、54または55

で始まるものになっているという形ですね。


…と、最後の、ダイナースアメリカ・カナダ版は、マスターと被ってない?……と思ったら、これはどうやら「発行ブランドがDinersでも、決済ネットワークとしてはMastercardを利用している」からなんだそうです。

 

Diners Clubの北米事業は一時期、Mastercardのネットワークに乗って運用されていた(現在も一部残っている)そうで、「Diners Clubブランド」であっても、実質はMastercardのカード番号体系を使って発行されている…ということで、その辺のクレカの歴史というか運営形態も分かる面白いデータではないかと思います。

 

ちなみに僕はずーっとVisaしか持ってなかったのですが(※追記:あぁ、そういえばアメリカン・エクスプレスのBlue Cashだけは作ったことがありましたが…)、アメリカのコストコは現在Mastercardと提携しているため、コストコクレジットカードで初めてマスターを手にしました。


で、これが実は、末尾4桁が、アメリカ生活を送る上で一番重要といえるソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)の末尾4桁と全く同じものでして、

「え?コストコ、分かりやすくするために、SSNと同じ末尾にしてくれたんか?!

……いや、セキュリティ的に良くないし、余計なお世話じゃねぇか…??」

とか一瞬思ってたんですけど、クレカ末尾の数字はチェックデジットであり、自由に決められるものではないですから、これは全くの偶然だったんですねぇ~。

 

ズバリ、ラスト4桁の数字が被るとか、10の4乗=1万人に1人の偶然なので驚きですが、クレカ末尾の4桁を入力することなどほぼなく(一応、利用カードの表示画面で出てくることはあり、「あ、SSNと同じだからコストコのだな」と分かりやすくはありますが)、事実上特に何のメリットもないので、こんなことで運を使ってむしろ残念かもしれません(笑)。

 

と、最後そのクレカのチェックデジットについてですが、こちらは先ほどの翻訳文にもあった通り、Luhnアルゴリズムというものが採用されているようです。

 

これはパスポートとも日本の運転免許とも違うものですが、何気により分かりやすい(覚えやすい)もので、先ほどのGround Labsのページでは、計算法というより、「正しいかの判別法」が載っていたんですけど、こちらも翻訳引用させていただきましょう。

1. クレジットカード番号を書き下す:  
4417 1234 5678 9113  

2. 最初の数字から始めて、奇数桁目を交互に2倍にしていく。

4(x2) 4 1(x2) 7 1(x2) 2 3(x2) 4 5(x2) 6 7(x2) 8 9(x2) 1 1(x2) 3

倍にした数字の結果は: 8 2 2 6 10 14 18 2

3. 倍にした結果が2桁になった場合、その2桁の数字を1つずつ足し合わせる:

10 = 1+0、14= 1+4、18= 1+8

4. 以上で得られた全ての数字(倍して2桁のものは1桁ずつ)を足し合わせる:

8+4+2+7 + 2+2+6+4 + 1+0+6+1+4+8 + 1+8+1+2+3 = 70


最終的な合計が10で割り切れる場合、そのクレジットカード番号は有効です。10で割り切れない場合、その番号は無効または偽造です。

上記の例では、クレジットカード番号4417 1234 5678 9113の計算結果は10で割り切れるため、Luhnテストに合格しています。

 

まぁ分かりやすいですね。

ただこれはチェックデジット込みでの考え方で、「そもそもそのチェックデジットはどうやって求めるのさ?」という疑問には分かりにくいものとなっているかもしれません。


…まぁそんなの気になる人はいないといいますか、そういう人は恐らく数学が得意な人なので、上記の説明から自分で導き出せるかもしれませんけど、英語版のウィッキー先生に求め方もちゃんと載っていました。

 

en.wikipedia.org

 

当然、先ほどの「交互に、奇数桁のみ2倍していく」という操作は同じものですが、チェックデジットを除く全ての数字を足し終えたあとに、

【合計の数を10で割った余り(つまり、下一桁)】を10から引いた数を、さらに10で割った余り

ということで、ややこしいですがこれは意外と単純で(そもそも最後の「さらに10で割った余り」は、操作的に無意味なことで、得られた【余り】を10から引くだけで答になっています)、例えば先ほどの例だと、本来のチェックデジットであるラストの3を無視した合計値は67になるわけですが、

「67の下一桁、つまり7を10から引いたら3」

なので、チェックデジットは3でOKだと、そうなってるんですね。

 

ということで、今回も大したことない話でかなり長くなってしまいましたが、個人的には結構面白い内容に思えるものの、とはいえこんなの知ってても生活する上で何のメリットもありませんし、まぁどうでもいい話だった感じですね(笑)。

脱線雑談はこの辺にして、また本題に戻っていこうと思います。

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