前回は、申請にかかる手数料の話を見ていましたが、I-130の申請・ビザ申請それぞれに手数料がかかるのはまぁいいとして、いわば「アメリカに迷惑をかけず、国を助けるためにするもの」ともいえる扶養宣誓書の提出にまでお金がかかるという何とも世知辛いものであったわけですが(笑)、それらを払い終えたら、ついにその「ビザ申請」用のフォームに入力していく形ですね。
前回も軽く触れていた通り、ここからはとうとう申請の主体が配偶者側、つまり僕ではなくお相手の方がメインで行っていただくものとなっています。
改めて移民ビザ手続きのフローチャートページ(↓)から、今回はStep 6ですね。

ここでのビザ申請に使われるフォームはDS-260と呼ばれるもので、名前はどうでもいいですがDSというのはDepartment of State、つまりアメリカ国務省のイニシャルとなっており、ビザ関連の手続きでは目にしまくるコードです。
このDS-260もオンラインで申請可能で、申請するためには、アメリカ国務省の用意している申請用ページ・CEACから行われます(↓)。

今回も、こないだ見ていたI-130同様、実際にログインして入力フォームを見ていこうと思ったのですが、上記スクショにある通り、こちらは実際の申請番号(ケース・ナンバー)がないと入れないもののようです…!
うーん、これは見ておきたかったけど…と思って検索してみたら、こないだビザ公報トラッカーのデータを参考にしていた、移民ヘルプサイトimmihelpが、実際のDS-260申請書(サンプル)のスクリーンショットをPDFで公開してくれていました。
よし、早速見ていこう!…と思ったら…

なんとこのPDF、全部で111ページ!
長すぎワロタと思えたものの、しかしよく見たら、同じページにちょっと説明文が1つ2つ加わっただけのものが連続で貼られているようなものも目立ち、実際の入力フォームが111ページもあるわけでは全くなかったのですが、とはいえ結構なボリュームであることには変わりない感じで、I-130よりは手間がかかる申請書になっています。
もちろん丁寧に全項目見て行きたいんですけど、ちょっと今回は時間もなかったので、DS-260を細かく見ていくのはまた今度の機会にするとして、今回は細かい話は抜きにして、手続きの流れを一通り見終えておこうかなと思います。
そんなわけで、結構大変な作業になりますが、無事にDS-260を完全に入力し終えて、送信したとしましょう。
ちなみに、このフォームの申請者は当然配偶者ご本人になりますが、入力自体は僕が手伝うことも全く問題ないので、むしろ僕が全部入力してもいいんですけど、この書類の中身をもとにビザ面接が行われますし、最後の署名欄なんかはご本人が名前を記入しなければいけませんから、全体の確認は必須となっている感じですね。
まぁ細かい話はまた追って見ていくとしましょう。
とりあえずステップを進めまして、次は、Step 7: Collect Civil Documents(公的書類を集める)ですね。

こちらはズバリ、その名の通り身分証明のための各種公的書類を日本の役所からもらってくるもので、スクショでは3つ目までで切れていますが、まだ続きは下にもあって、
例を挙げると、
- 出生証明書
- 裁判・犯歴の記録
- 結婚証明書
- パスポート
- 警察証明書
などなどをもらってくる必要があるようです。
こないだもチラッと書いていた通り、僕は結婚証明書なるものをもらったことがないのでどこで発行するものなのかすら分からないのですが、こちらも、細かいことはまたDS-260フォームを見終えてから順に振り返って行く形で、今回は全体の流れだけ見ていこうと思います。
そしてStep 8は、集めた書類をスキャンするというもので…

説明文にある通り、今どきはもう全部デジタルのようで、手元にある書類は郵送するのではなく、コンピューターあるいはスマホからもいけるようですけど、スキャンして、画像として送る必要があるようです。
面白いことに、「郵送するな、郵送してきたら申請処理に遅れが生じる可能性があり、紛失するリスクもあるぞ」と太字で脅されていたので、公的書類のコピー提出なんて許されるわけがなかった一昔前とは本当に時代が変わったものです。
ちなみに、スキャン例として、ちょうど↑でスクショした部分のすぐ下にあるものですが、「カラーで撮ること」というものの例に、日本のパスポートが使われていましたね(笑)。

(「×」と「〇」ではなく、「×」と「チェックマーク」なのがアメリカっぽいですね。というか、〇×は日本だけで、世界的には基本的に「ダメの×」と「OKの✔マーク」が普通なんだと思います。)
他にも、「開いた全体を写真に収めること」といった注意書きもありましたが、こちらもまた後ほど振り返るとしましょう(特に振り返るほど注意が必要なものでもありませんが)。
そして続いてはStep 9: スキャンした書類の送信ですね。

Step 8と9は黄色いフローチャートマス(=申請者・請願者両方が関わるもの)になっていた通り、やはりこの辺のステップは僕が協力してもOKのようですね。
もしあまり事務処理に自信がない方であれば、僕がちゃんとミスなく完璧にやるのでご安心ください。
そして申請が終わったら、晴れて次のStep 10: Interview Preparation(面接準備)となります!

言うまでもなく、こないだ「マジか…そんなに長いの…」とショックを受けていた通り、ここからの面接ステップに進めるまでに現状、恐らく3年近く待たなければいけないんですけど、無事に自分の番が回ってきたときに備え、準備をしておくのが肝心だということですね。
流れとしては、
- 面接を予約するとともに、健康診断を済ませる
- 大使館の面接前インストラクションに登録
- 面接に必要な書類を手元に集めておく
というもののようですけど、また細かいことは追って振り返っていくとして、そもそもずっと当たり前のように話に出してる「ビザ面接」って何なんだよ、って話が一番重要なポイントかもしれません。
まぁ読んで字の如しでしかないんですけど、ビザを発行する場合、これはアメリカに限らず世界中どの国でもそうだと思いますが、
- 大使館や領事館(=東京以外の主要都市にある外交施設。大使館は東京に1つだけで、領事館は日本各地にあるってことですね)に行き、現地国の領事による面接を受ける必要がある
という形になっています。
これに例外はなく、どんなに偉い人でもどんなビザでも必ず面接を受けなくてはいけないわけですが……
…と思って念のため調べてみたら、なんと、以下のアメリカ移住に詳しいシンデル外国法事務所によると、2024年1月1日から、ほとんどの非移民ビザで面接なしで郵送申請が可能となったようですね…!
とはいえそれは非移民ビザのみなので、今回ずっと見ているF2Aビザは「移民ビザ」であり、面接免除対象ではないようです。
したがって、この面接は避けては通れないもので、しかも移民ビザの場合、東京の大使館のみでの受け付け(ただし、那覇だけは領事館でも受け付けているようですが、恐らく面接が実施されている枠は東京の方が圧倒的に大きいと思いますし、沖縄の方以外は、東京大使館で受けることになるのが基本かなと思います)という、地方在住の方にはやや面倒くさいものとなっています。
とはいえしかし、この面接自体は、本当にあくまでも「情報の確認・間違いがないかの最終チェック」でしかないもので、決して「試験面接」的なものではありませんから…
…よっぽど例えば撮影禁止の大使館内でインスタ映えを狙ってパシャパシャ写真を撮りまくったとか、面接官にいきなり殴りかかったとかそういう明らかな違法行為をしない限り、ほぼ確実に通るものとなっているのでどうかご安心いただければと思えます。
大使館で面接にあたってくれる職員は基本的に現地の方、つまりアメリカ大使館の場合はアメリカ人で英語ネイティブなわけですけど、特に家族ベースの移民ビザの場合、語学試験の面接というわけでも決してなく、希望すれば日本語通訳の方も同席してくれるはずです。
改めて、英語力のテストや永住者に相応しいかみたいなそんなテストをしたいわけでは決してなく、あくまでも
- 送られてきた情報に間違いはないか、本人と一緒に確認(なので、英語に自信がなければむしろ母国語でのやり取りの方が望ましいため、通訳の方がつくことも多くあるという話です)
- 偽装結婚ではないかの確認(これは一応試験的な側面もあるかもしれませんが、実際偽装結婚ではないんだから心配する必要もない話ですね)
が行われるだけなので、本当に緊張することはなく、気楽に構えてOKのものとなっています。
ちなみに僕は日本を離れることになって最初のビザを発行する際、僕は家族ベースの移民ではなく、研究者として現地で働くビザの発行だったわけですけど、(確かこのブログの初期に書いたことがあった気がしますが)面接官の女性の言ってることが一発では全然聞き取れずに「Sorry?」と聞き返しまくったり、言いたいこともスッと言えず「あー」だの「うー」だの呻いてたりしてたら、
「あなたそんなので本当に大丈夫なの…?ちゃんとやっていける??」
と英語でかなり心配されたぐらいでしたけど、そんなんでも余裕で面接を通過してビザGETに至っていましたから(笑)、家族ベースの移住であるF2Aは本当に、顔見せ確認会と考えてもらって問題ないはずです。
(いや僕は大使館の人間でも何でもないのであんまり適当言うのもアレかもしれないですけど(笑)、「試験ではなく確認」というのは間違いないことだと思います。)
とにかく、今回伝えたかったのは、「絶対にビビる必要なし」ってことですね。
なお、次のStep 11: Applicant Interview(申請者の面接)に書いてある通り…

面接に参加する必要がない人(Who Is Not Required to Attend the Interview)として、スポンサー/請願者つまり僕も挙げられていましたけど、その下に、
面接に同席する必要はありませんが、それでも通常、これらの家族の同伴は歓迎されます。 多くの領事担当官は、家族全員が一緒に面接を受けることで、フォローアップの質問を減らすことができると好意的に受け止めることもあるかもしれません。
などとあるように、僕の同伴は許されていることなので、もし不安があるようでしたら僕も同席しようと思います。
(ただし、面接自体は、基本的にご本人(と、必要なら通訳)と面接官のみで行われるもののはずで、恐らく僕は大使館の、別の部屋で待機することになるはずです。)
そしてビザ申請手続きは最後、Step 12の面接後になるわけですが…

「承認されたら」と「却下されたら」の2つの項目がありますが、まぁ何度もくどいですが面接に臨めたらほぼ100%承認されるので、また追って「承認されたら」の項目を見ていくといたしましょう。
…と、そんな流れで、晴れてF2Aビザが発行され、これをもってアメリカへ行けばそのまますぐに永住権=グリーンカードも送られてくるという形ですね。
長くなりましたが、案外単純な、待ち時間が長いだけのものだと思います。
では次回は、DS-260フォームを具体的に見ていくといたしましょう。