色々な飲み物にまつわる健康記事を見ているシリーズになっていますが、前回は「コレステロールとコーヒー」という、「え?何か関係が…?」と思ったら実際にほぼ何も関係なかったという何やねん記事を見ていたわけですけど(笑)、コレステロールに関する興味深い記事もあったのですが、まず先にもう一つだけ目についていたドリンク記事を消化してしまおうと思います。
前回のコーヒーと来て、今回は、お茶!(↓)
世界最高峰の医療機関との呼び声高いクリーブランド・クリニックが定める「体にいいベストなお茶」とは一体何なのでしょうか?!
まぁ正直、日常飲む程度の量なら、そない多少飲んだだけで万病が治って元気ハツラツになるとか、そんなこたぁないでしょう、好きなのを飲むのがよろし……と思えてしまいますけれども、まぁでも医学的なお話を確認しておくのも悪くないですね。
今回も早速参りましょう。
健康のために飲むべきベストなお茶(The Best Teas to Drink for Your Health)
どんな症状にも、最適なお茶というものがあります
お茶を飲みながら健康について話していきましょう。お茶を飲むことの効能は、次から次へと発表される研究によって明らかにされており、これは要するに、人間の祖先が太古の昔に信じていたことを検証しているという形になっているわけですね。この地味な茶の木―学名カメリア・シネンシス(Camellia sinensis)として知られる低木―は、長い間、病気の解決策を提供してくれるものとなっています。
しかし、どのお茶がベストなのでしょうか?結局のところ、選択肢は一つではありません。近所のスーパーを見てみてください。何十種類以上にも及ぶお茶が棚に並び、カートに入れられるのを待っています。ちょっと圧倒されてしまうくらいかもしれませんね。
そこで、お茶のセンスを磨くために、今回は栄養士のベス・ツェルウォニーRD(登録栄養士)にお話を伺いました。「お茶によって効能が違うんです」とツェルウォニー栄養士がおっしゃっています。「ご自身のニーズに合ったものを選びましょう。」
以下を読んで、どれが自分にピッ茶リ合うか、見つけてみてください(※「to a T」(ピッタリ)という表現と、tea(お茶)がかかった言い回しでしたが、日本語で無理やり合わせると、ちょっとふざけすぎかもしれません(笑))。
総合的な健康にベスト: 緑茶
お茶に関していえば、緑茶が金賞です。「健康に良いという点では、緑茶が一番です」とツェルウォニー栄養士が話しています。「お茶界のスイスアーミーナイフですね。多くの領域をカバーしているんですよ。」
医学文献のレビューによれば、緑茶の摂取は以下のような利点と結び付けられています:
- ガン予防
- 心臓病と闘う
- 血圧を下げる
- 抗炎症治療
- 体重減少
- コレステロール低下
緑茶の治癒力は、茶葉に含まれる抗酸化化合物であるカテキンに関連しています。カテキンには、体内の他の分子と反応する、手の付けられない存在であるフリーラジカルによるダメージから細胞を守る働きがあるのです。
更にその上、緑茶はとても美味しいですよね。(2023年までに、世界の緑茶生産量が300万トン近くに達すると予想されているのも、そのためかもしれません。)
腸の健康にベスト: ジンジャーティー
まるで急降下したりループしたりするジェットコースターからふらふらと降りてきたばかりかのように、お腹の調子が少し乱れていませんか?その解決策は、太古の昔からお腹を落ち着かせてきたスパイス、ジンジャー(生姜)を使ったお茶になります。
生姜には天然で吐き気と闘う作用があるという研究結果も複数あり、妊娠中のつわりにはベストの薬です、とツェルウォニー栄養士が付記しています。
生姜はまた、胃から消化管へと食べ物が移動するのを助けることで、消化促進効果があることも証明されています。そのプロセスを早めることで、消化不良を抑え、胃の苦痛を和らげてくれるのです。
「生姜は腸内をリラックスさせてくれ、これはお腹の調子が悪いときに、かなり楽にしてくれるものになっています」とツェルウォニー栄養士が語っている通りです。
生姜がお好みでない場合は、ペパーミントティーも消化不良に効きます。ただし、ペパーミントは腸の下部の問題にベストなものです。実際、ペパーミントは胃酸の逆流など、上層部の問題を悪化させる可能性があります。
肺の健康にベスト: ハーブティー
肺がご心配なら、呼吸を楽にする方法がこちらです: ハーブティーを飲んでみましょう。
ハーブティーに含まれる抗炎症パワーは、喘息などで固くなった気道を緩めるのに役立つのです、とツェルウォニー栄養士が話しています。呼吸の流れを良くする方法として、ターメリック、シナモン、またはジンジャーを使ったハーブティーを、ツェルウォニー栄養士が勧めています。
追加効果として、温かいハーブティーを飲むと、粘液が緩んで鼻づまりが解消されます。「粘液を掃除してくれるんですね」とツェルウォニー栄養士がおっしゃっています。
病気にベスト:ペパーミントティー
メントールは風邪と闘うのにかなりパンチ力があります―そしてペパーミントティーにはメントールがたっぷり含まれているのです。「本当に免疫力を高めてくれるんですよ」とツェルウォニー栄養士が語っています。
ペパーミントティーは、喉の痛みを和らげ、鼻づまりを解消し、熱を下げる効果まであります。また、抗菌・抗ウイルス作用も備わっているので、健康にブーストをかけてくれることでしょう。
その他、体調が100%でないときに試してみたいお茶には以下が含まれます:
- エキナセア
- ハイビスカス
- エルダーベリー(ニワトコ)
就寝時にベスト: カモミールティー
ZZZを楽しみたいのでしたら、就寝前にカモミールティーを一杯淹れてみてはいかがでしょうか。
その理由は?デイジー(ヒナギク)のようなカモミール植物には、アピゲニンという抗酸化物質であり眠り誘発物質が含まれているためです。アピゲニンは脳のレセプター(受容体)にくっつき、不安を和らげ、眠気を誘う安らかな静けさを作り上げてくれます。
「カモミールは基本的に穏やかな精神安定剤として作用します」とツェルウォニー栄養士が話しています。「一口飲めば、本当に眠れるようになりますよ。」
バレリアンルート(カノコソウの根)ティーも、羊の数を数えて眠気を誘うのに疲れた時には良い選択肢です。
紅茶はどうなの?
紅茶にも緑茶と同じような効能があります。同じ植物の葉から作られると考えたら、理に適っていますね。
では、なぜ違うのでしょうか?紅茶に使われる茶葉は、熟成させて酸化させ、茶色や黒色にされます。緑茶の葉はまだ緑色のうちに加工されます。だからこの名前がついたわけですね。
一般的に、紅茶は緑茶よりもカフェインが多いです―カフェインの摂取制限を気にするなら、選ぶ際の重要なポイントになります、とツェルウォニー栄養士が付記しています。
自分にベストなお茶
では、ベストな結果を得るためには、どのお茶を選べば良いのでしょうか?申し訳ありません…その質問に対する答えはひとつではないのです。「世の中には沢山のお茶があります」とツェルウォニー栄養士がおっしゃっています。「色々な種類を試してみて、自分に一番合うものを見つけてみてください。」
よく見たら記事タイトルのteaは複数形でしたし、場面ごとにベストなお茶がいくつも選ばれている形でしたが、とはいえまぁ緑茶が最強っぽいじゃんとも思えましたけど、結構読み応えのある記事でした。
カモミールティーの鎮静催眠作用は、面白そうですねぇ~。
名前を聞いたことがあるだけで僕は多分一度も飲んだことがないですけど(でも、何かパーティー会場とかに置いてあるのとかを口にしたことはあるかもしれず、名前からも、何か香ばしい感じなんだろうな、と想像はつきますが)、冒頭では「少量の茶なんぞ何も意味ないんちゃう?」とか抜かしてしまっていましたが、分子レベルでレセプターに作用することまで分かっているのなら、気のせいではなくしっかりとした効能がある気がします。
もちろん睡眠薬よりは圧倒的に弱いと思いますが、普段薬を使わない人は、逆にお茶程度のリラックス効果がベストにも思えますし、生活にお茶を取り入れるのもいい気がしますね…!
とはいえ、寝る直前に、飲んでそのまま寝ると歯に色素が沈着してしまいそうで不安ですが、せめて飲んだ後は簡単にでもうがいするのがいいのかもしれません。
いつか寝付けない夜なんかに試してみたい限りです。
