前回の記事ではカイロプラクティックについてのクリーブランド・クリニック記事を参考にさせていただいていましたが、この中でまたひとつ、「カイロプラクターにオススメされることがあるかもしれません」的な話で気になるものが目に付きました。
それがズバリ、経皮的電気神経刺激装置…何とも長ったらしいですが、英語では略してTENSと呼ばれるもののようで、より日常用語的に言えば、いわゆる低周波刺激装置みたいなやつですね。
僕は中高生ぐらいの頃から、あんまり姿勢が良くないからかどうにも首や肩がそれなりに凝って、頭が重いなぁ…と思うこともしばしばあったんですけど、その頃から本当にマッサージ的なものが好きと言いますか、暇さえあれば自分の手で首から肩から腕からグリグリともみほぐすことも多く、とはいえ自分でやるのは、やっぱり背中や肩など手が届かない・届きにくい部分もありますから、「空いてる手は親でも使え」の精神で、母親とか父親に「マッサージするからマッサージしてよ」なんてこともよく頼んでいたのですが…
(一度、うつ伏せになってる母親の背中を勢いよくグイグイ押してたら、突如「ちょっと待って、外れた…!」と言ってきて、「そんなまさか、力入れ過ぎたか…?!起き上がれる?!どうすりゃいい!?」と慌ててたら、「バカね、ブラが外れただけよ」と普通にブラジャーのホックが外れただけで、まぁそれはそれで何か恥ずかしかったこともあり、「うわ焦った~、背骨が外れたかと思ったぜぇ~…!」とかごまかしていたら(実際マジで脱臼させてしまったかと思ったんですけどね(笑))、横にいた父親が爆笑していた……という、まぁ改めて書いたら何かキモいだけの親子の一幕ですが(笑)、そんなこともありました)
…と、そんなマッサージ好きの僕を見かねてか、母親が低周波でマッサージしてくれる電気パッドを買ってきてくれまして、高校卒業するまでしばしば使っていたため、まぁ僕はTENS経験者だと言えましょう。
電気の力のマッサージは、もちろんそれなりに気持ちいいものでしたが、常に指でグリグリ押しまくってもう凄まじい力じゃないと物足りなくなっていた僕としては(前回も書いていた通り、それもあって足つぼとかはもうプロがどんだけ本気で押しても全然ヨユーなのです(笑))、「もうちょい強かったらいいけどなぁ」と思えたものですけど、あまりにも強い刺激のものは危険ですし、市販はされていない感じですね。
その辺の話はまた、以下のクリ・クリ記事を見た後で続けさせていただきましょう、今回もHEALTH LIBRARY記事の翻訳引用です。
経皮的電気神経刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation; TENS)
経皮的電気神経刺激(TENS)とは、低電圧の電流を使って痛みを和らげる手法です。TENSユニットは小型の装置で、電流を神経の部位あるいはその近くに流し、痛みの感覚をブロックしたり変化させたりします。医療従事者は、変形性関節症、腱炎、線維筋痛症など、様々な症状の治療にTENSを使用しています。
概要
経皮的電気神経刺激(TENS)って何?
経皮的電気神経刺激(TENS)は、疼痛緩和療法の一種です。低電圧の電流を使って痛みをブロックしたり、痛みの感じ方を変えたりします。
TENS療法は多くの人に効果があります。研究者も、ある場合には他の手法よりも効果がある傾向があることに同意を示しています。しかし、その理由を正確に説明できるほどの研究は、まだありません。より多くの情報を集めるために、研究者がまだ努力している最中です。ほとんどの専門家は、電流が、自分自身の体内で生成される痛みを軽減する化学物質の放出を促してくれるのではないか、と考えています。
TENSユニットとはどんなもので、何をするの?
TENSユニットは、皮膚の表面に電気インパルスを送る電極を備えた、バッテリー駆動型の装置です。医療従事者は、電極をトリガーポイント(筋肉の結び目)や患部の神経に当てて用いています。
多くの医療従事者は、オフィスや病院内でTENS療法を行っています。また、自宅で使用するTENSユニットを処方してもらうことも可能です。あるいは、処方箋なしで、市販(OTC)のTENSユニットをお近くの薬局で購入することも可能になっています。
どのタイプのTENSユニットを選ぶにせよ、まずはかかりつけの医療従事者に相談するのが良いでしょう。こういった装置の多くはFDAの認可を受けていますが、ご自身のニーズに合った装置を選ぶことが大切です。また、かかりつけの医療従事者は、電極をどこにどのように貼り付けると良いかについても指導してくれます。
TENSで治療される健康状態
医療従事者は、経皮的電気神経刺激(TENS)を使用して、以下のような急性(短期的)および慢性(長期的)の、幅広い症状を治療します:
- 腰痛
- 変形性関節症
- 線維筋痛症
- 腱炎
- 滑液包炎
- 慢性骨盤痛
- 糖尿病関連神経障害
- 末梢動脈疾患(PAD)
手順の詳細
経皮的電気神経刺激はどう作用するの?
医療従事者は、TENSの作用について2つの説を唱えています:
- 電流が、痛みのシグナル伝達のブロックにつながる神経細胞を刺激する。これにより痛みの感じ方が変わる。
- 電流がエンドルフィン(体内で合成される天然の鎮痛物質)のレベルを上げ、これが体の痛みを和らげる力を誘発する。
TENSユニットはどう機能するの?
TENS装置は小さな携帯電話くらいの大きさです。電極、ケーブル、そして末端のパッドがセットになっています。以下が機能する仕組みです:
- 電極は、一方の端がTENSユニットに接続されており、もう一方の端に2インチ×2インチのパッドがついています。
- 各パッドには粘着性があるので、皮膚に貼りつきます。
- 自分自身で(または担当の医療従事者が)、患部の神経経路に沿って皮膚にパッドを配置します。
- TENSユニットが、電気エネルギーのパルスを送ります。
- パルスの強さ、周波数、持続時間を調節可能です。(目標は、電気インパルスが強く、しかし心地よく感じられるまで設定を調整することです。)
TENS療法は通常、治療中の痛みを和らげるのに役立ちます。しかし、セッション後の疼痛緩和のレベルは人によって異なります。セッション後、最大で24時間程度気分が良くなると言う方もいらっしゃいます。一方で、TENSユニットの電源を切るとすぐに痛みが戻ってしまうという方もいます。
TENSユニットはどのくらいの頻度で使用できるの?
一般的に、TENSユニットは使いたいときに何度でも使用できます。1日に数回、1回60分まで使う方もいらっしゃいます。しかし、試す前にはかかりつけの医療従事者に確認することをお勧めします。
TENSユニットを使用すべきでない人は?
妊娠中の方、または以下のような症状をお持ちの方はTENSユニットを使用しないでください:
また、以下のような部位やその近くでも、TENSを使うべきではありません:
- 感染組織
- 損傷した皮膚
- 静脈瘤
- 目
- 口
- 首(正面または側面)
- 頭部
- 性器
- しびれのある部位
- 最近放射線治療を受けた部位
健康状態に問題をお抱えの場合は特に、TENSを使用する前に必ずかかりつけの医療従事者にご確認ください。
リスク/メリット
経皮的電気刺激のメリットは何?
TENSユニットの特筆すべきメリットは以下に挙げる通りです:
- 非侵襲的である。
- これ単独でも、鎮痛剤と一緒にでも使用できる。
- 人によっては薬の量を減らすことができるかもしれない。(薬を変更する前に、必ずかかりつけの医師に相談してください。)
- TENSユニットは小型で、持ち運びが可能である。
- 多くの患者の痛みを効果的に和らげる。
TENS療法のデメリットは何?
考えられるTENSの副作用は以下が含まれます:
- 接着剤に対するアレルギー反応
- 不快な感覚(チクチク、ピリピリする感じが苦手な人もいます。)
- 電極による火傷(まれ)
回復と見通し
TENSユニットが効くまでどのくらいかかる?
ほとんどの方が、セッション開始直後から痛みの緩和が始まり、終了後1時間以内には効果がなくなると報告しています。
いつ医師に連絡するか
いつ医療従事者に連絡すべき?
TENSは一般的に安全ですが、もし以下のような症状が現れた場合は、かかりつけの医療従事者にお知らせください:
- 皮膚の発疹
- 皮膚のかゆみ(皮膚掻痒症)
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
その他のよくある質問
経皮的電気神経刺激は本当に疼痛管理に効果があるの?
TENSを完全に理解し、どのように作用するのかを正確に知るためには、更なる研究が必要です。既存の研究の中には、TENSが多くの人の痛みを和らげるということを示すものがあります。ただし一方で、プラシーボ(本物であるように見えるけれど、本物ではない治療法)でも同じように効果があることを示唆する研究もございます。成功するかどうかは、基礎疾患の有無、電極の配置、TENSユニットの設定など、いくつかの要因に左右されるものだと言えましょう。
ほとんどの場合、TENSユニットを使っても深刻な健康問題は起こらないはずです。しかし、試す前にはかかりつけの医療従事者に確認することが肝心です。担当者と一緒に、ご自身独自の状況に合った解決策を見つけることができるでしょう。
クリーブランド・クリニックからのメモ
経皮的電気神経刺激(TENS)は非侵襲的な鎮痛法で、多くの方にとってよく効果があるものです。科学的な研究に関しては、まだ調べるべきことが沢山あります。しかし、短期的あるいは長期的な痛みがあるのであれば、試してみる価値はあることでしょう。疼痛管理のためのTENSについてもっと知りたい方は、かかりつけの医療機関にご相談ください。
意外と「科学的な根拠は不明ですが…」という内容に終始しており意外でしたが、こんなもん、根拠なんてなくても受ければ小学生でも「あ、電気でマッサージ、気持ちいいね」と思えるものですし、大して見る意味もなかった記事でしたね(笑)。
最初に書いていた、高校生の頃に母親がどこからともなく買ってきてくれたのは、やはりこの辺の電気医療器具で一番強いのは我らがオムロンで、オムロンの製品だったと記憶していますが、TENSについての簡単な説明もちゃんとオムロンサイトでされていました(↓)。
製品を見てみたら、おぉ~これこれ!
まぁ25年ぐらい前の話なので、型番とか細かい点は改良されてると思いますが、まさにこれでしたね。
ゼリー状のパッドを身体に貼ってピクンピクンと電気刺激を受けるやつですけど、え、これ水洗いできたのかよ!(笑)
僕は風呂上りとかに、なるべく汚さないよう大切に綺麗に使い続けていましたが、流石に皮脂やホコリがついて、長いこと使い続ける内に接着力も弱まってしまい、しかも接着が不十分だといい感じの電気信号刺激ではなく、猛烈なパルスが一部だけにかかる、まさに罰ゲームで食らうビリビリチクチク刺激みたいなのになりがちになってしまい、頻繁に「イッタ!」となってしまったこともあり、(上述の通り、元々フルパワーでも自分の指でグリグリする程の刺激は得られなかったこともあって)上京時に一緒に持っていくことはしなかったですけど…
(新しいパッドを買ってもらうことも、まぁそもそも洗えるのを知らなかったのと同様、付け替えパッドが売られているということも一切頭になかったですけど、もし知っていても「わざわざ買ってもらうのも悪いな」と思える感じでした)
…しかし、「息子が喜んでくれるといいな」と思って選んでくれたのであろうこの商品、粘着力ばっちりの頃は自分の手を使わず心地よいマッサージが可能でしたし、高校の頃、風呂上りに勉強しながら(漫画読んだりTV見たりの方が多かった気もしますが(笑))ピクピクといい感じの面白い刺激を送ってくれたこのTENS、個人的にはとても思い出深いですし、大変良い商品だと思います。
ちなみにTENSではなく、物理的にデコボコした部分が電気の力でグイングイン動く、肩に乗せてマッサージ効果のあるデバイスも、何度か話に出している元同僚の仲良くしているアサカさんがプレゼントでくれたことがありましたけど、何か中国製品っぽい、そこそこ出力のデカい「ボッグンボッグン」と結構な圧をくれるものではあるものの、とはいえ中華製品といえど流石に安全基準とかもあるのか、やはり自分の手で産み出せる刺激は超えられない感じですねぇ~。
…が、これも、若干物足りないとはいえ自分の手を煩わせずに自動で勝手にマッサージができる優れものなので、今でもたまに、人がいなくなった研究室で、夜遅くまで発表の準備をしているときなんかは使っている感じです。
でもやっぱり低周波治療も懐かしいですねぇ~。
オムロン製品や代替製品、またいつか買ってみたいなぁ、と思います。