ここ最近の記事で「面白い錯視画像」を紹介していた形でしたが、錯視画像と言えばずーっと前、「光」について見ていたシリーズ記事で、例のこないだ見ていたドレスの色の話と同じような、「チェッカーシャドー錯視」という、これまたネットで極めて有名な、緑のポールがグレーと白っぽい市松模様のタイルの上に立っていて、それの影となっているAとBのマスの色が同じ…というものを紹介してみたことがあったわけですが(この記事ですね(↓)。サムネは別の画像を使っていましたけど)…
…ちょうどこの記事でも、カラーピックすることで「2つのマスの色が完全に同じである」ことを示していました。
今回、他にもいくつか面白い錯視ネタを紹介する予定でしたが、せっかくなので「どうなってるの?」というのが不思議に思えて、かつ簡単に検証ができるものを検証してみる…と、そんな感じのネタにしていくといたしましょう。
元ネタは、こないだからお借りしているQuoraの「脳が錯覚を起こす事例にはどんなものがありますか?」という質問で、前回はトップに来ていたライラック・チェイサー錯視のネタを見ていましたけど、今回は2番目に来ていた、トリックアートがお好きだというTakayuki Takeiさんによる回答を参考にさせていただくといたしましょう。
以下、画像は特筆しない限り上記Quoraの回答ページからお借りしています(まぁ、この記事が画像の一次ソースではないと思いますけどね(笑))。
早速、回答トップに来ていたネタが検証にもってこいだったので、これから参りましょう。
高速で走る電車ですが、どっち向きに走っているのか?…というGIFアニメで…
僕の場合、パッと見トンネルに入る方に見えましたが、しかしずっと見てると、ふとした瞬間、トンネルからこっちに向かって走ってくるようにも見えてきました!
これは面白い錯視ですが、とりあえず実際はどうなのか、1秒間に3回ぐらいスクショを撮り、コマ送りすることでどっちに動いているのか確かめてみましょう。
…って、画像を縦に並べたら分かりにくいにも程があるので(笑)、まぁ上記3枚を1枚のGIFアニメにまとめた方がいいですね。
1秒ごとに切り替わる形の表示にしましたが……
ちょうど、すぐ下にある錯視アニメ(=黄色と青のバーが、右に動いています)のおかげで、時間の進み具合が分かりやすいのみならず、この2つ目の錯視アニメの検証も同時に可能になっているという優れものです(笑)。
まず電車ですが、スクショ連打しすぎたのか、1枚目と2枚目は全く同じ位置だったんですけど、更に0.5秒後ぐらいに、移動してますね!
明らかに、この電車は、トンネルに入る方に移動していることが分かりました!!
(…って、冷静に考えたら、下手したらこれでも若干不明な気もしますね(笑)(一気に手前に動いている可能性が否定できない)。
ただ、他の瞬間をスクショしたら、車両に描かれている文字の様子から、確実に「トンネルに入る方向」と断言できました。
証拠のためにもう一枚、もうちょい序盤のGIFアニメを作製したので、これで明らかといえましょう。改めて、黄色と青のバーが右に進んだら、「ちょっと次の瞬間」です)
…と、正解はトンネルに向かっていくというのがハッキリ分かった形ですけれども、とはいえオリジナルの高速移動をじっと見ていると、手前に向かって走ってくるようにも見えるから面白いものです。
一方、下の黄色と青のやつは、こういう錯視ですね。
絶対一緒に進んでるように見えなくてワロタ(笑)レベルですけど、先ほどのコマ送りをご覧いただけたら明らかといえましょう、両者は完全に並走してるんですねぇ~。
これも大変不思議です。
続いての錯視画像は……あぁ、これ系の「点滅することで動いて見える」はよくあるやつですね!
これは、マウスカーソルなり指なりを画像の上に置けば、色が変わっているだけで動いているわけではないことがご自身の目で検証可能だといえましょう。
似たようなやつは、記事下の方にもありますが…
他にも色々なパターンがあり、これも大変不思議な錯視です。
続いてはこれも古典的な錯覚画像、「大きさが違うように見える」パターンですけど……
これは、ちょうど他にも見ていた錯覚ネタ紹介記事に、並列で示してくれている画像があったので、こちらから検証用の画像をお借りさせていただくとしましょう。
(こちらは一次ソースのリンクが貼られていたので、リンクはそちらをお借りします)
まず並べたものですが…
…オレンジの玉、同じ大きさに見えるわけなさすぎワロタ(笑)。
ところが、画像処理ソフトで枠を描いてやると(言うまでもなく、水平垂直の枠線になっています)…
ズバリ完全に同じ大きさの丸なんですねぇ~、信じられない!
…と、ちょうど、同じサイトに、Quoraで後ほど紹介されていた扇形の錯覚アニメの画像版もありました。
まずはQuoranoGIFアニメから…
絶対同じなわけなさすぎワロエナイ(笑)。
「流石に途中入れ替えてるよね…?」と思えるものの、これも錯視なんですねぇ~。
どう検証するのがいいか難しかったですが、まぁこの並べられた画像を…
画像処理ソフトで、上・左上の頂点・右上の頂点・左下の頂点が「上左右下」にぴったり合うように枠線を合わせ、サイズを見てみますと……
(↑) Aは、320 x 110という大きさで…
一方、言うまでもなく、Bも全く同じ、320 x 110という大きさ(ウインドウ下部に枠の大きさが数字で示されています)であることが分かります、完全に同一サイズ!!
これも本当に、信じられない錯覚でした(GIFアニメのやつの方がより極端に見えますけどね!)。
ではまた他のネタも見ていくと、こちらは、既にGIFアニメ内で実証されていますね。
どう見てもラセン(ひとつながりの図形)に見えるのに、何と大きさの異なる丸い円が4つ並んでいるだけなのでした。
続いては、こちらは検証も何もなく、純粋に「凄い!」というだけですが、単に上下に往復運動をしているだけの球体なのに、位相をずらして数を増やしていくと、どう見ても球体が回転運動しているようにしか見えないというもので…
数学が好きな人が好きそうなネタですが、一つの球だけに着目すると(最初からいる赤と緑が分かりやすいですね)、各ボールは本当に上下の直線運動しかしていないという、衝撃的な動画ですね。
続いては、最初の「電車はどっち向き?」に通ずるもののある、「回転はどっち向き?」というやつですね。
これはそこそこ分かりやすく、頑張れば脳内で切り替え余裕だと思うんですけど(というか、油断するとずっと顔が手前にあって行ったり来たりしているように見えてしまいます(笑))、これは、もっと有名なやつがネットにありますね、ズバリ、スピニング・ダンサー錯覚!
こちらは、既に非常に分かりやすくまとめてくれている記事がありました。
数年前話題になった、「どっち回転か、どちらにも見える」というオリジナルがこちらで…
その後作られた、「どっち回転で見るか」のためのガイド込みの素晴らしい説明動画が、こちら(↓)ですね!
ここまで分かりやすい解説ができる人の脳内とは一体……。
これに慣れれば脳内で自由に切り替え余裕で、大変面白い錯覚(というか脳が混乱する)画像だと思います。
あとは静止画像ネタでしたが、答えが載っていないものをいくつか軽く取り上げておしまいとしましょう。
まず…あぁ、これもインターネッツで話題になっていました、どっちのビルが手前でどっちが奥なのかが全然分からん!というやつですね。
まぁこれは色も相まってややこしいわけですけど、拡大してよく見てみたら答は明らかで、ちょうど真ん中辺りに、明らかにグレーのビルに隠れているオレンジ(茶)ビルの室外機があるので…
…グレーのビルが手前だというのが、完全回答といえるように思います。
続いても有名ネタですが…
この板チョコみたいな画像に、実は16個も丸が隠されているんですけど、曲線なんてあるわけなくてワロタと思えるものの、実ははっきりあるんですねぇ~。
初めて見つけたときは結構感動するので、こちらは最後に答の画像を貼るとしましょう。
ご存知ない方は、ぜひ自力で探されてみることをオススメします。
続いてはまぁ、典型的な遠近法の錯覚ですね。
両者くり抜いて、真横に移動させてみました。
当然、全く同じサイズですね!!
そして最後は、この手の「平行に見えない!」系で、僕は初見でしたがなかなかに強力なやつですね!
どう考えても斜めって見える青い部分……
検証のために枠線をいくつか足しても、まだまだ傾いて見えますね…
…しかし当然、青い線(マス)は全部真っ直ぐ水平に敷かれているのです。
これも凄い!
では最後に、16個の円の正解を置いて終わりにしましょう。
…そう、チョコひとマスの間ぐらいに、丸は普通に堂々と存在していたんですねぇ~。
等間隔に左・下に向かって4×4個、分かれば「ホンマや!」ってレベルで並んでいるのでした。
では次回は…うーん、もう一回だけ錯視ネタでお茶を濁して、記事水増しさせていただこうかな、と予定しています。