前回の記事(↓)では、「青黒・白金ドレス問題」という、ちょっと前に世界中で話題になっていた大論争を分かりやすく示してくれている画像を紹介していましたが……
…小さなサムネイル画像でも分かる通り…というか全く同じには見えないように、この論争が巻き起こった原因として、「明るい光の中の青黒」と「暗みがかった影の中での白金」が、人間の目には全く別物に見えてしまうという錯覚・錯視の一種が一枚噛んでいたようだ…という感じですね。
(というか、説明を見てもなお、オリジナル画像が白と金にはどうしても見えませんけどね笑
ちなみに実際の、現実のドレス現物そのものは、以下の記事なんかにある通り、青黒で間違いありません…
…白金派、涙目敗走顔真っ赤(笑))
まぁドレスの違いはともかく、実際どう頑張っても前回の比較画像で、青黒部と白金部は全然別の色に見えてしまう(厳密には、どちらも青と黒の色が乗っているイラストなわけですが、白金の方は本当に白と金に見えます)というのは大変面白く、錯覚の凄さと言いますか、人間の目や脳は意外と我々自身が思うほど完璧ではないのだな…なんて気がする話かもしれませんけれども、今回も味をしめて、個人的に好きな錯視画像を貼るだけという省エネ記事でいかせていただこうかと思います。
前回のドレス比較画像もこちらのQuora回答集からお借りしていたわけですが(↓)、現在のおすすめトップ(とはいえこの「おすすめ順」の並びは、評価の数や閲覧数で変わると思うので、見る時期によって違う可能性はあるものの、まぁトップじゃなくても、すぐ下の方にはあると思います)で出てきたものが、何気に僕が今まで見てきた中で最高レベルに「凄い、面白い!」と思った錯覚画像でした。
御託はともかく、早速画像をお借りしましょう……と思ったのですが、Quoraで貼られていたのはオリジナルの画像より少し色が濃く改変されているもののようで、両方試してみた結果、オリジナルの方がより錯覚が起きやすかった気が個人的にはしたので、オリジナルの画像をWikipediaの方からお借りしてみようと思います。
僕は名前を知らなかったのですが、ズバリ、ライラック・チェイサーという名前で知られている錯覚画像のようです。
リンクカードにサムネイル画像として表示されていますが、これは実はGIFアニメでして、今回もGIFアニメを貼らせていただきましょう、史上最高に「スゴい!」と思えた錯視がこれだ、食らいやがれ…!
…と、これだけでは中々何のこっちゃ分からないわけですけど、明らかにピンクの丸が回転している様子が見て取れますが、これはウィ記事のサムネ静止画にあるように、実はピンクの丸が1つずつ順番に消えているだけなんですね。
ちょうど、消えている部分を目で追うようにすれば、「消えているだけ」というのがよく分かると思います。
ところが!
真ん中の十字の辺りを集中して眺めていますと、非常に面白いことに、緑の丸が回転しているように見えるんですね!!
(「集中して」といっても、別に瞬きしてもいいし、そんなにしっかり真ん中を見る必要すらありません。というか正直、意識せず見たら、「消えている」より「緑の丸が回っている」と見えるレベルだと思います。)
これだけでも、「実際の画像には存在しないはずの緑が見える」という驚きがあるわけですが、この錯覚の更に凄いのはもう一段階の変化がある所で、ズバリ、十字をもう少ししばらくジッと見ていると(これも、あまり集中せず、むしろボンヤリ見た方がいいかもしれません。目はなるべく動かさない方がいい気がしますが…)、なんと、ピンクの丸が徐々に消え、最終的には緑の丸1つだけが回転しているように見えるという、元々ピンクの丸が並んでいるだけの画像とはひとつも共通点のない状態で見えてくるのです!!
これは、初めて体験したときは実に感動しましたねぇ~。
「追ったら消える、追わなきゃ緑……と思いきやその内消える」
という、2段構えのこの作品、錯視界に残る傑作だといえましょう。
…って、僕がわざわざごちゃごちゃ述べずとも、Quoraの回答には説明どころか、さらなる補足・背景知識がまとまっているので、それを貼るだけで十分だったんですけどね(笑)。
…先ほど書いていた通り、まさにサムネ画像でも「ピンクが濃い」ことが分かると思いますが、回転速度もオリジナルより速く、
「緑になるのはめちゃくちゃ見やすいけど、消える状態にするのが(ピンクが濃すぎて?)オリジナルより難しい」
と僕は感じたものの、もしかしたらこちらの方が驚きが大きいかもしれません。
いずれにせよこれは2005年にJeremy Hintonさんという、「Lilac Chaserを作製した」という情報以外何もヒットしてこない謎の方が作ったもののようですけど(笑)、Quora記事にはなく、Wikipedia記事にはあった情報として、これは「ファイ現象」と呼ばれる知覚現象が応用されたもので…
(ファイ現象には日本語記事もあり、やはりライラック・チェイサー画像がトップに使われていましたね↓)
…まぁどういった現象によるものなのかとかはクソどうでもいいんですけれども、こちらはQuoraの方にもその旨の記述があった通り、これはやはり「色の残効」という現象が大きく作用しているもののようです。
とはいえまぁそれも別に、仕組みを知りたいわけではないですしだからどうという話でもないのでともかく、「色の残効」といえば、もう一つライチェイと同じぐらい感動した錯視…というか不思議な画像があったことを思い出しました。
Quoraの一連の回答には見当たらなかったのですが、検索したらすぐに見つかりました、ちょうど色々紹介してくれていた面白ネタまとめサイトのカラパイアの記事から、代表的なものをお借りしましょう。
まぁ↑のキリストが浮かぶみたいなやつもありますけど、僕が初めて体験したときに「スッゲェー!」と感動したのは…
「訳分からん色で描かれた画像を、中心の点をじっと見つめる感じで10秒ほど見つめたら、パッと白黒画像に切り替わるが、本来は白黒なのに、謎の色パターンを見つめた後だと、まさかの、凄まじく鮮やかなフルカラー画像になる(しかし、目を動かすと速やかに色が消えていってしまう…!)」
…というもので、まま、百聞は一見に如かずですね、確か僕が初めて見た「お城の画像」と、あといくつか完成度が高そうだった「海岸の画像」、さらに別の記事から、パッと試したらかなりいい感じに鮮やかな向日葵が見えたものなんかをお借りしてみようと思います。
どれも、変な、バグったような色の状態のものをじっと見つめ(これらもGIFアニメなので、じっと待っていれば切り替わります。白黒画像から変わった直後から見れば、10秒ぐらい見られる感じでしょうか)、その後白黒に変わる瞬間を待つだけですね。
(と思いきや、お城の画像はカラパイアのやつは何か小さかったこともあり、他を探してみたら別のブログ記事に、丁寧にカウントダウンまで掲載された素晴らしいものがあったので、そちらをお借りすることにしました。)
これは本当に、実際は白黒なのに「色鮮やか!」と思える凄さで、しかし目を少しでも動かしてしまうと「フッ…」と白黒に戻ってしまうという儚さとが、個人的にとてもナイスに思える楽しい錯視画像だといえましょう。
と、本当に画像をペタッと貼っただけの記事でしたが……まぁもう一回ぐらい、面白い錯視シリーズを続けて記事の水増しを図ろうかと思います。