真の不快な国(ジメジメ・ムシムシ)ナンバーワンは…?

前回は、世界で最もジメジメした…というよりは、最もムシムシが続く国についてまとめられていた記事を参考にさせてもらいましたが、ちょうど、前々回の「不快指数」記事で最後に触れようと思っていたけれど時間がなくて保留していたネタから、上手いこと記事タイトルにした関連ネタが目についた感じだったので、湿度ネタラストとして、今回はそちらを見ていこうと思います。

 

まず不快指数で触れようと思っていた話ですけれども、引用していたウィッキー先生(↓)の記述に…

ja.wikipedia.org

「日本で使われている定義」とあったので、これはもしかしたら湿度が高い日本特有の指数で、英語圏では使われていないのか…?と思い、ウィ記事の表示言語を切り替えてみたら、英語版記事はちゃんと存在していたものの、なんと…!

 

en.wikipedia.org

「不快指数」そのまんまの英語である「discomfort index」ではなく、Heat indexという記事に飛び、こちらを見てみたら、例の「85を超えたらゲボクソ不快」というよく聞くあの不快指数とは(まぁ名前が違うので当然かもしれませんが)、全く違うものが紹介されていました…!

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Heat_indexより

 

気温と湿度によって定義されるのは、我らがおなじみ「不快指数」と同じなんですけど、こちらは、謎の数字ではなく、そのまんま気温と同じ単位を用いて、いわば「体感こう感じる」という数値が使われる形になってるんですね。

(色分けは、黄色から赤にかけて「Caution=注意、Extreme caution=厳重注意、Danger=危険、Extreme danger=極度の危険」って感じですね、まぁそんなの別に個人次第っていうかそんな厳密に分けられるもんでもなくない?と思えますが(笑))

 

具体的には、例えば本日の東京の天気=「気温34℃・湿度60%」を見てみると、ヒート・インデックス(HI)すなわち体感温度は、43℃

 

これは実に、「うむ、言われてみればこれは43℃ぐらいに感じる」という人が大勢いるであろう、実に納得でかつ分かりやすい指標といえますね!

 

ちなみに、気温の表記は「F」(ファーレンハイト)がメインという、マジでゴミカスの単位になっていますけど、今回この悪名高い「華氏温度」についても触れることで、体よく記事水増しをしようと思っていたら、書こうと思っていた話はほとんど以前の記事(↓)で触れたことがあったみたいでした。

 

con-cats.hatenablog.com

アメリカの単位のクソっぷりについて触れていた記事ですね(笑)。

まぁせっかくなので(記事水増しのために(笑))改めて定義だけ触れておくと、Fの数字から32を引いて5掛けて9で割ればよく(℃ = (F - 32) × 5/9)、まぁ「大体30マイナスして半分」が便利な近似法ですが、↑の記事から1年半経った今でも、僕はマジでF表記は未だに死んで欲しいと思い続けてますよ(笑)。


全く慣れることなく、「FはファックのFだな」と、まぁ別にそんなしょうもねぇこと普段から思ってるわけじゃないですけど(笑)、表示変更できるなら必ず「℃」に変更しています。

 

まぁFか℃かはともかく、そういえばアメリカの天気予報を見ると、常に「Feels Like」という「体感温度」が併記されているのを目にしていたのを思い出しました。

真夏や真冬は割と当てになってナイスな数字だね…と思っていたものの、これ、どうやって算出してるんだろ…?と疑問に思っていたのですが、この「HI」を使って出されたものだったんですねぇ~。

 

ちなみにこのHIは、不快指数も真っ青なめっちゃ複雑な算出方法で、アメリカで開発されたからか使うのは華氏温度(F)というゴミのような定義ですけどそれはともかく(あぁでも、アメリカ人が開発したものなのでオリジナルの計算式はFを使うみたいですが、Fと℃の変換なんて四則演算だけの一次変換ですし、普通に℃をそのまま使える式もすぐ下にありました。どっちもめちゃくちゃ細かい数字が関わってきて、鬼のように面倒そうですけど(笑))、計算式は、まさかの9項も出てくる凄まじいものでした。

 

例によってWikipediaの数式は画像であることが多く、単純コピペができなかったので、別のアメリ気象庁のサイトからその複雑すぎる式をお借りさせていただきましょう。

www.wpc.ncep.noaa.gov

HI = -42.379 + 2.04901523*T + 10.14333127*RH - .22475541*T*RH - .00683783*T*T - .05481717*RH*RH + .00122874*T*T*RH + .00085282*T*RH*RH - .00000199*T*T*RH*RH


Tが華氏温度、RHが相対湿度(普通の、%表記の湿度ですね)であり、Tの2乗やらさらにそこにRHの2乗までかけたものまでズラズラと細かすぎる係数込みで並んでいるという、何というめちゃくさだ、と思えますね。

 

ちなみに、もし気温が80~112Fの間で湿度が13%未満なら、このHI値から以下の「調整値」を引くとのことで…

ADJUSTMENT = [(13-RH)/4]*SQRT{[17-ABS(T-95.)]/17}

(ABSは絶対値、SQRTは平方根

…さらに高湿度の場合も別の調整があるようですけど、もうクソほどどうでもいいですね(笑)。

 

いずれにせよ、かなり複雑な式(極端な湿度の場合は調整もあり)なので、暑くても寒くても、上手いこと人間が体感で感じる温度に変換可能になっているという、まぁ計算式の見た目はキモいけれど、これは中々の優れものといえましょう。

 

実際、前回の記事で「全米で最も蒸し蒸しな都市」として槍玉に上げられていたアビヴィルの天気予報を見てみますと…

 

https://weather.com/weather/hourbyhour/l/Abbeville+SC?canonicalCityId=67c0f231a2c2fa4a26ad4c164bbf70fac30c9fe326aa563a64834f9b284bc80bより

 

現時時間午後9時現在の気温は26℃(このサイトは僕が普段使う所なので、℃表記になっています)で、湿度は確かに高い、73%!

そして、「Feels Like」にある体感気温は「28℃」となってますね!

 

…って、Abbeville, SC……州コードSCは、サウスカロライナ…?

あれ、これってルイジアナ州の都市じゃなかったっけ、と思ったら、なんと、Abbevilleって都市は全米に2つあり、むしろサウスカロライナの方が大きいようで、そっちを見てしまっていたようです!

 

何が「湿度は確かに高い、73%!」だ、全然関係ない都市じゃねーか!(笑)

(って、実際結構高い気はしますけどね(笑)。でも気温は確かにマイルドなので、全米一ムシムシってのは違ったかもしれません)

 

気を取り直して、まぁ別の予報サイトにも体感温度があることを示すために、ホンモノのムシムシアヴィさんのデータは、別のサイトからお借りしてみましょう。

 

https://www.accuweather.com/en/us/abbeville/70510/current-weather/333423より

ルイジアナは中部標準時なので、1時間遡って午後8時ですけど、気温は90F、湿度は66%で、例によってF表記の気温はイミフにも程があるものの、℃換算したら、これは32.22℃…

よぉ考えたら午後8時に見るのもちょっと遅すぎたというか、もう夜じゃんって話で少し気温は控えめな感じかもしれないですけど、流石は米国一ムシムシが続く都市、体感温度(このサイトは「RealFeel」表記ですね。日陰の体感「RealFeel Shade」もあるようですが、もう夕刻なこともあり、どちらも同じ値のようです)は、まさかの101度!


…って、マジで分からんから死ねやF表記…と思えますが、むしろ3桁数字だとインパクトがかなりでかくなるので却って良かったかもしれません(笑)…

いずれにせよ、101Fは38.33℃で、夜8時で体感気温が体温超えは、確かにムシムシシティの名に恥じない蒸しっぷりですね!

 

そんなわけで、個人的にはこの「体感温度」は割と便利に思えますが、日本の天気予報サイトで見た記憶はないので、これも併記してくれると利用者としてはありがたいと思えるなぁ、なんて気もします。

 

…で、前回「世界一ジメジメしてる国はどこなんだろう?」と疑問に思い、不快指数の記録を探っても特に出てこなかったものの、このHIで検索したら出てくるのでは?…と思い調べてみたら、ヒットしてきましたね!

 

ウィッキー先生の、英語版「気象レコードのリスト」記事(↓)に…

en.wikipedia.org

Highest "feels like" temperature: 81.1°C (178°F), in Dhahran, Saudi Arabia on 8 July 2003.

(最高の「体感」気温:81.1℃、サウジアラビアのダーラン、2003年7月8日)

 

…と、まさかの体感81.1℃が、ジメジメムシムシ地獄の世界記録!!

 

これは凄まじいですねぇ~。


しかし、「体感気温」しか載っていないので、実際の気温と湿度はどんなもんだったんだろ、と思ったら、ウィ記事にはちゃんとギネスブックのページがリンクされていました。

 

www.guinnessworldrecords.com

こちらによると、気温42℃で、露点温度が35℃……つまり35℃で湿度100%になる水蒸気量が含まれていたということですから、42℃だと…湿度は約69%ぐらいになるようで、あれ、そんなもん?と思えたものの、そこまで気温が上がるのは砂漠とかの乾燥地帯がほとんどで、その気温で湿度約70%は本当に殺人レベルの体感気温になるのもむべなるかなといえますから、まぁ正直「体感81℃ってウセやろ?死ぬじゃん」と一瞬思えたものの(笑)、実際それぐらいにまで過酷な状況だったのが、ギネス記録だったということですね。


ということで、真の不快な国ナンバーワンはおめぇだサウジ、やったな!

(って、その表現は失礼極まりないですけど(笑)、あくまでも「不快指数歴代最高記録を叩き出した」ってだけですね)

 

ちなみに、我らが熊谷が40℃超えの日本記録を叩き出した時の湿度は、気象庁の過去データを紐解いてみると、どうやら湿度25%だったようで、超高温と高湿を両立するのがいかに難しいかが見て取れますね…!

 

…と、湿度に関して、今回の記事でもうちょびっとだけ広げてみてもいいかな、と思えるネタがあった気もしなくもないので、次回、本当に話が広がりそうなら、またちょろっと触れてみようかなと思います。

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