水以外の液体は…やっぱり油!

「水以外の液体」という話から、ここ最近は代表的な非水液体、人類の友であるエタノールについてちょこっと見ていました。

 

とりあえずエタノールについて思いついたネタは触れられた感じなので、「水以外の液体」に関して、今回はさらにちょっと話を広げてみようかな、と思います。

 

こないだ書いていた通り、水以外の液体となると結局「有機溶媒」となるわけですけど、何があるかなぁ、と色々考えてたんですけど、何気に、ウィキップ先生のカテゴリー記事(↓)に、まとめ一覧がありました。

 

ja.wikipedia.org

ここに150ちょいの様々な有機溶媒が載っていたので、まさにこのぐらい色んなもの(もちろんこれが全てではないですし、もっとたくさんあります)が、「水ではないけど、液体」な物質として世の中には存在しているわけですね。

 

エタノールの次は、ちょっとこれに触れようかな…」と思ってたいくつかの有機溶媒は、当然ほとんど網羅されていましたが、あぁでも、「溶媒」に分類されないもので、(一部挙げられていたものもありましたけど、食用のものなどほとんどが挙げられていなかったものとして)、「水と油」で、サラダオイルなり、キャノーラ油なり、いわゆる「油」はまさに代表的な「水ではない液体」といえますね!

 

この世の中にある色んな「液体っぽいもの」は、お酒然り、その他多くの有機溶媒でも水が含まれてることがほとんどなんですけど、油はどなたもご存知のことでしょう、基本的に水と油は一切混ざり合いませんから、油は「全く水を含まない液体」の代表格といえましょう。

 

水を入れても層に分かれる感じであり、決して混じり合うことはないわけですが、食用油の場合、基本的にはほとんど全ての油は水より比重(密度)が小さいので、油が水の上に浮くことになるため、ちょうどラーメンの丼の中に油が浮いてるのがまさに「層に分かれている/分離している」状況なわけですね。

 

ちょうどその液体の密度に関してちょろっと書こうと思ってたことがあったのですが、エタノールの回でも書いていた通り、エタノールは水より密度が少し小さくなっています。


もちろん水とエタノールはあらゆる比率で混ざるため、「水の上にエタノールが浮く」という状況は中々拝めないわけですが…

(とはいえ、あくまで完全に異なる物質には他なりませんから、ゆっくりそろそろと注げば、一時的にエタノールと水が分かれてる状況はありえます。

 ただ、時間が経てば徐々に混ざっていきますし、シャカシャカ振ったらもう二度と分けることが出来ない形になっているのが、いわゆる「溶解度∞」にあたる水とエタノールの関係ってことですね)

…その「水との比重の違い」は結構体感で分かるものでして、ガラス瓶だと瓶の重さがあるので分かりにくくなりますが、プラスチックボトルの場合、500 mLの満タンの瓶をひょいっと持ち上げた場合、水のつもりがエタノールのボトルだと、「うわ軽っ!」という感じで、まぁ「満タンのつもりが空だったときのヤカンの持ち上がり方は異常」という昔からよく言われる掲示板ネタほどではないにせよ(笑)、予想外に持ち上がるぐらいに違いは分かる感じだといえます(笑)。

 

一方、ちょうど次の「水以外の液体」で挙げようと思っていた「グリセリン(グリセロール)」は、密度1.261 g/cm3ですが、これは500 mLのボトルで630.5グラムになるという感じで、まぁ数字だけだと中々イメージもつかないかもしれませんけれども、これは逆に、水入りのボトルだと思って持ち上げたら、「いや重っ!」と思えるパターンになっています。

(ちなみにエタノールの密度は0.789 g/cm3なので、500 mLボトルで、400グラム弱の軽さです。)


ちなみにこの「密度」は、正直未だにあんまり直感的なイメージは浮かびませんけど、分子の大きさとは一切関係がないんですよね。

例えば水はH2Oで、エタノールは示性式でC2H5OHとなり、一方グリセロールだとC3H5(OH)3になりますけど、エタノールは1つの分子としては水より全然大きいものなのに水より軽く、グリセロールは逆にエタノールとかなり近い分子なのに水よりずっと重いという感じで、この辺、僕は最初「なんでなんやろ」って思ったポイントでしたねぇ。

 

これはもちろん、分子同士のとる構造次第であり、空間がより大きい構造を取る方がスカスカ=密度が小さくなるというそれだけであり、仮に1分子が小さくてもギッシリつまれば同じ体積でも重くなるし、逆に1分子が大きくても隙間が多いと軽い物質になるというだけで、本当に分子の大きさと密度の間にはまるで決まりきった関係性はないといえる感じですね。

 

ちなみに、食用油は水に浮きますけど、例えばそうですね…これも他の非水液体としてあげようと思っていた代表的な有機溶媒・クロロホルムなんかは、ずーっと前に書いていたよくやる生命科学実験手法「フェノクロ」でめちゃんこよく使うわけですけど(→こないだもリンクカードを貼っていた、この記事:タンパク質をぶち壊そう!とかですね)、こちらの密度は1.49 g/cm3で、何気にグリセロールよりも重い物質ですが、遠心分離したら、水が上に、油が下に来るという、日常生活ではあんまり見られないパターンですね。

(まぁクロロホルムは全く油じゃないですけど、フェノールも同じ実験で使うもので、1.07 g/cm3でこれも同じく下層に行きますが、フェノールは「油」っぽいといえますね、分子構造的にも一応…(逆にフェノールは、水を含ませないと固体なので、純粋な溶媒ではないですけど…)

 いずれにせよ、「油」というより、「水が上・有機溶媒が下」って書いた方が正確な感じですね、親しみやすさは失われますが笑。)

 

…と、今回ちょっとまた極めて時間があまりにもなさすぎたため、当初グリセリンネタなんかをちょっと語っていこうと思ってましたが、(今回は過去一レベルで短い感じになってしまったものの)続きはまた次回にさせていただこうと思います。


アイキャッチ画像は、もう有名になりすぎてネタとしても今さらちょっと使い辛い…までありますが、他になさすぎたので召喚させていただきましょう、ラーメンの油をまとめる人のいらすと…!


僕、実はこの遊びをしたことがなく、むしろ油が融合できることすら知らなかったのですが、結構メジャーなあるあるのようで、このイラストが話題になったのを見たときは、「そもそも何やねんそれ」と地味に驚いたものでした(笑)。

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