続×20・英語スラングシリーズ:…以上、終わり、閉廷!

途中から数え始めたナンバリングも早20になってしまいましたイマドキ英語スラングシリーズ、全部で55語あり、1回1-2語ずつぐらいしか見れていませんから、今しばらく続いてしまいそうです。


ということで前置きも程々に、とっとと始めていきましょう。

改めて、↓のVerywell familyによる素晴らしいまとめ記事を参考にさせていただいている形になります。

www.verywellfamily.com

前回は罵倒系・対立煽り系のスラングでしたが、今回はまあまあ、平和な感じのものっぽいですね。

あんまり話も広がらなさそうなので、3語ぐらい見て行きたい所ですが、果たして……。

 

Periodt - 文の終わりで強調を表す語。例:「That’s the best ice cream, periodt.(それが最高のアイスクリームだね、まる)」


まずは「Periodt」、何じゃこりゃと思ったら、普通に「英語の文末を飾る句読点である、ピリオド」のことであり、あえて終わりに余計な「t」をつけることで新語的に使われているようですけど、まぁ上の訳例でも書いてみた通り、日本語でいえば「○○でした、まる」みたいに、あえて句点の「。」を声に出して読むことで、文章を強調するようなそんなニュアンスの言葉のようです。

(「まる」というのは日本語では肯定を意味する表現であることからも、ちょうどこの日本語の例は上手いこと分かりやすい感じになってくれていると思いますが、そこまでで述べていた前半の文をポジティブにインパクト付けているような感覚は何となく伝わってきますし(ちょっと子供が言ってるような文にも思えますけどね)、幸いにして言わんとしていることは分かりやすい表現だといえましょう。)


まぁ、「ピリオド!」と宣言することで、「ここで自分の言いたいことは終わり!議論終了、一件落着!!」と言い切るような感じが文の強調につながっているようにも思えますし、ネットスラングである(まぁネット用語というか、元ネタありきの、いわゆる淫夢語録の一環ですが)、「終わり!閉廷!…以上!皆解散! 」というのも近い感覚のフレーズかな、と思います。


(どうでもよすぎる元ネタ参考(↓)……

dic.pixiv.net
…ここにはありませんでしたが、これを「尾張!平定!」と書いて、「閉廷おじさんは信長だった…?」みたいなネタも笑えた記憶があります(笑)。どうでもいいに拍車をかけた、あまりにもどうでもよすぎる話で恐縮ですが(笑))


とはいえ「periodt」の最後の謎のtとかも意味が分かりませんし、何か説明があることを期待して、またまたSlang.net先生の力を借りてみましょう。

 

https://slang.net/meaning/periodtより


定義はもちろん「An expression of emphasis(強調の表現)」とあるように元記事と全く同じもので、他にも「よりドラマチックなピリオド。感嘆符(!)とほぼ同じ役割」といった分かりやすい説明がなされているとともに、「口語では『t』で終わるかどうかの判別が極めて難しいため、基本的にツイッターやインスタやティックトックといった、オンライン上で使われることが多い」語であるということですね。


果たしてその由来というか語源というかはなんなのかと思ったら、人気になったのは2018年頃かららしいですけど、元々は黒人のゲイコミュニティで使われていた表現に遡ることができるということで(この語末の「t」は、黒人の方の話し方を模したものとのこと)、非常に面白いことに、何となく話に出していた先ほどの「以上、終わり、閉廷!」と似たような由来だったということですね。

(まぁ、先ほどのピクシブ記事によると、閉廷おじさんは淫夢が由来ではなかったようですけど、使ってる人たちが同じですし、僕は淫夢ネタだと思っていました。

 ちなみに今さらですが、淫夢というのは、まぁご存知なければこんなの全く知らない方がいい話だと思いますけど(笑)、日本のゲイコミュニティ…というかゲイビデオからのネタになります。)


僕は、自分には同性愛要素は全くないんですけど、同性愛者の方々に対しては、差別や偏見を持つとかはマジで1ミリもないを通り越して、センスとかその他諸々(芸術・ユーモアなど、まぁ色々な意味で「センス」ですね)が本当に優れている方の割合が圧倒的に多いと思えるといいますか、自分とは違うからこその、同族嫌悪の真逆である(いわば「異種好感」的な?)、大変ポジティブな感情を勝手に抱かせてもらっております。

まぁ淫夢ネタは同性愛者の方からしたらちょっと有名になりすぎて邪魔くさい感じかもしれませんけれども、それに限らず、(特に有名人や、自分がネットで目にする範囲では)話とかも本当に深くて面白い方が多いし、人間として大変魅力的に思えてやまない…みたいな感じですね。


あまり関係ない点に話が広がりましたが、解説文に戻ると、「periodt」が使われるのは「ファッションについて熱く語るときや、大好きな芸能人や愛してるキャラについて語るとき」などが主なパターンで、他にも、「白熱した議論を自分の意見でバシッと終わらせたいとき」なんかにも使えるということで、チャット型例文(↓)の方は、その最後のパターンといえそうですね。

 

JT needs to be canceled for what he did to Britney. Periodt!

JTジャスティン・ティンバーレイク)は、ブリトニーにあんなことしたんだから、公演をキャンセルすべきだ。以上、終わり、閉廷、解散!)

 

…やっぱり、「以上、終わり、閉廷!」がピッタリな表現に思えますね(笑)。

 

 

それでは次の語に参りましょう。

 

Ship - ある2人が付き合うべきだと思うような場合、あなたはその2人を「シップ」させるかもしれませんね;relationshipという単語に由来。


続いてはshipで、 もちろんこれ自体は「船」を意味する英単語ですけど、当然スラングとしてはそういう訳ではなく、説明にあるように「relationship(関係性)」のいわば終わりだけを抜き去った略語的なもので、↑は若干回りくどい説明だったものの要は「恋愛関係をもつ・もたせる」みたいな、漠然と「恋愛関係」に言及するような単語だといえましょう。


この語末の「シップ」、「frinedship」とかでもお馴染みの語尾というか接尾辞ですが、僕は初めて聞いたとき、「friend」だけで「友達・友人」という意味だし、形容詞・副詞なら「friendly」だし、最後の「-ship」はお前一体何やねんと思っていた……というかぶっちゃけ今でも思ってますけど(笑)、まぁこれは結局性質や関係性を表す接尾辞だってことですね。

(まぁ、それを聞いても、「friend」だけで関係性は表してるじゃん、「relationship」も、「relation」そのものが「関係」って意味だし、他にも「partnership」だって「partner」だけで「相棒」的な関係性を表しているんだし、結局どーいうことよ、お前いなくてもよくね?…などと思えるっちゃあ思えるんですけど(笑)、まぁ「friendship」なら「友情」みたいな感じで、より性質的な側面を述べている感じ、って形だといえましょう。)


全く同じパターンの「知ってる単語に、よぉ分からん語尾がくっついてきた。何だコイツ」的なのに「-hood」がありますけど、これは「childhood」で「子供時代」は非常に分かりやすいものの、「brotherhood」で「兄弟愛・仲間・組合」みたいな、ちょっと「ん?childと違くない?」と思えるものから、「neighborhood」になると「neighbor=近所の人」とほぼ同じ「近所・近隣」という意味に過ぎないとしか思えないなど、これまた何か一貫性がない気がしちゃいますね。

(まぁこの「-hood」も、「状態・集団・時期」を表す接尾辞ですけど、どういう意味になるかは、これはもう結局、単語ごとに覚えるのが早いといえそうです。)

 

この「ship」、実は先ほどのperiodtの解説文最後にもたまたま登場していましたけど(「fictional characters you ship」で、「愛している架空キャラ」)、例によってship自体のSlang.net記事も参照させていただきましょう。

https://slang.net/meaning/shipより


これ単独だと、名詞の「恋愛関係」で、一方、動詞的に「shipping」で、Verywell記事にあった通りの「誰か2人の間をとりもつ、キューピッド的な行動をする」という感じでも使われるとのことですね。


他にも、「プラトニックな関係(Slang.netにしては非常に珍しく、Platnicがplutnicとミススペルになっている気がしますが)より恋愛関係でよく使われる語」であり、また、「ティーンエイジャーが、特に高校時代の恋愛関係を語る際に一番よく使われる」ともありましたし、どうもこいつはガッツリ若者語のようなので、おじさんおばさんは使わない方が良さそうです(まさに「ぴ」的な感じでしょうか(笑))。

 

例文は、まぁあえて取り上げるほどでもない、大変分かりやすいものですね。

You guys in a ship now? When did that happen?!?!?!

(あなたたち今付き合ってるの?一体いつからよ?!?!?!)

 

またshipには一応別の用法もあるようで、恋愛関係ではなく、「championship」の意で使われることもあるとのことです。

 

Ship、2つ目の意味より


この「championship」も、まさに「シップいらねぇー、『チャンピオン』だけで通じるじゃん!」などと思えますけど(笑)、まぁ特にスポーツなんかで、優勝者の地位に輝くことをそう言うのは、日本語(カタカナ)でも聞くことがあるおなじみの表現だといえましょう。

 
例文は、こちらも非常に分かりやすい感じですね。

We going to the ship, no one can stop us!

(俺らが頂点行くぞ、誰も俺らを止められねぇ!)


同じshipでも、恋愛関係ではないことに注意……するまでもなく、まぁ文脈から明らかでしょうか(笑)。

 

 

…といった所で、やっぱり2語ぐらいでいい分量になる感じですね。

続きはまた次回見ていくといたしやしょう。

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