今回も前回に引き続きフロス記事を見ていこうと思います。
既に前回の記事でも軽く扱われていたのですが、こちらはフロス中の出血について!
せっかくなのでまた英単語について触れておくと、Blood(ブラッド=血液)が流れ出ることをBleed(ブリード=流血する)というわけですけど、そちらはともかく、そもそも「Floss」というのはどういう言葉なのか触れていませんでしたが、これは実はもともとは「細い繭綿、絹糸」という、単に「けばけばした綿毛」のような意味合いの言葉だったみたいなんですけど、歯科医師会の尽力により、今ではすっかり「歯間をクリーニングするあの糸」を意味する単語に(日本語でも)なっている感じですね。
(より正確に言及するなら「デンタルフロス」ですけど、歯を意味する「デンタル」なしに「フロス」だけでもあの糸を意味する形だと言えましょう。
ちょうど、「イクラ」が本来のロシア語では「魚卵」全般を意味する言葉なのに、日本語だとオレンジのあのプチプチした、サケの卵の特定の時期のものを塩漬けにしたアレのみを指すのと似たような感じですね、まぁそれは外来語由来なので、英語でもそうなってるフロスとはちょっと違うかもしれませんが(笑)。)
名前はともかく、そんなフロスを使って血が出てしまうのはどういうことでその対処法はどんなものなのか、今回もhealth essentials記事で学ばせていただくといたしましょう。
なぜフロスをすると歯茎から血が出るのか?(Why Do Gums Bleed When Flossing?)
フロスをした後に歯茎から血が滲むのは、通常、歯垢、歯石、および細菌が溜まっているサインとなっています
血を見るのが好きな人はいません―それが自分から出たものであれば特にですね。なので、フロッシングを終えて口をすすいだ後、洗面台にピンク色のものが見えたら…そう、心配になるのも無理はありません。
それでは、本題に入りましょう: 健康な歯茎がフロス中に出血するのは、普通ではないことです。
これは、歯茎からの出血が時々起こり得るものなのです、と言っているわけではありません。そうではなく、フロスを上下に滑らせるたびにホラー映画のワンシーンが思い浮かんでくるのであれば、間違いなくもっと深い所に注意を払うべき問題がある、ということなのです。
歯周病専門医のサーシャ・ロスDMD(歯科医)と、歯科医のアン・クレモンズDMDに、フロス中に歯茎から出血する場合、何が起きていると言えるのかについて説明いただきました。
フロス後に歯ぐきから出血する理由No.1
フロスはどのくらいの頻度でされていますか?その質問を受けて、歯医者の椅子の上で居心地が悪そうにもじもじされるようであれば、それが時々歯茎から出血し得る原因だと言えましょう。
歯茎からの出血の主な原因は、毎日フロスをしていないことなのです、とクレモンズ歯科医が強調しています。それは、一定の口腔衛生ルーティンを守らないと、歯茎の健康が損なわれてしまうからなのです。
欠かさずにフロッシングを行わないと、細菌、歯石、および歯垢が歯肉溝に沿って蓄積し始めます。その結果、歯肉炎を引き起こしたり、歯茎が炎症を起こして腫れたりして、フロスやブラッシングの際に出血しやすくなるわけです。
「きちんと実行していなければ、それはかなり迅速に起こることにもなりかねません」とクレモンズ歯科医が付け加えています。
放置された歯肉炎は、歯周病へと発展する可能性があり、これは口腔の健康や健康全般に全く新しいレベルの問題をもたらすものなのです。
フロッシング時に血が出るその他の理由
歯肉炎はフロッシング中における出血の最も可能性の高い原因ですが、考えられる説明はそれだけではありません。他の原因としては以下のようなものも含まれ得るかもしれません:
フロッシングのフォーム
正しくないフロッシング法は、歯茎からのから出血を引き起こしかねません。正しいフロスの使い方とは?以下、ロス歯科医からのアドバイスです。
まず、24インチ(※60.96 cm)ほどのフロスを用意します。フロスを両手の中指に巻きつけ、間に2インチ(※5.08 cm)ほどのフロスを残しましょう。親指と人差し指を使って、フロスをしっかりと固定してください。
フロスを2本の歯の間に置き、上下にゆっくり動かしながら、それぞれの歯のカーブに沿ってフロスを動かしていきます。歯茎の奥まで入りすぎないように注意してください。
フロスのきれいな部分を使いながら、次の歯に移動していく形です。
歯ブラシ
歯茎を健康に保つことに関して言えば、歯磨きはとても良いことなのです。実際、1日2回(朝と夜)、1回につき2分間行うべきだとクレモンズ歯科医が推奨しています。
しかし、ブラッシングの方法や使用する器具によって、歯茎から血が出てくることはあり得ます。
まず第一に、ブラッシングの際に力を入れ過ぎると、うっかり歯茎から血が出ることがあるかもしれません。歯ブラシは歯と歯茎の境目に対して45度の角度で当て、頬側、噛み合わせ側、そして内側を短く重ねて磨いていくようにしましょう。
ブラッシングに力が入り過ぎになりがちな方は、圧力センサーや強度調節機能が付いた電動歯ブラシの購入を検討してみてください。
また、毛先の柔らかい歯ブラシを選ぶことも大切です。(毛先が硬いと歯茎が荒れてしまいかねません。)
歯ブラシの毛先がほつれてきたら、交換することも必要です。毛先がすり減った古い歯ブラシは、ブラッシング時に強く押しつけてしまいかねず、歯茎から出血することにつながってしまいます。
ホルモンの変化
月経周期がある方は、歯茎の変化に気付くことがあるかもしれません。プロゲステロンのようなホルモンの流入は血流を増加させ、これが歯肉の炎症や出血を引き起こし得るのです。
「ホルモンはまた、細菌や歯垢の量に関係なく歯茎の出血を引き起こす、血管や体の免疫反応に変化をもたらす可能性もあります」とロス歯科医が説明しています。
これは、以下のような場合にも起こり得るものです:
- 避妊剤を服用している
- 妊娠している
- 更年期障害中である
思春期
思春期に伴うホルモンの変化も、性別に関係なく歯茎の敏感さを高める可能性があります。また、その年頃の子供たちは歯磨きや歯間掃除を怠りがちなことも、状況を悪化させるものだと言えましょう。
医学的問題
フロッシングによる原因不明の出血は、口内とは関係のない医学的な問題のサインかもしれません。ですから、何年も定期的にフロスを使用しているにもかかわらず出血が新たに生じた場合は、かかりつけの歯科医または歯周病専門医のもとへ行き、診断してもらってください。
「出血は、上手く管理されていない、またはまだ診断されていない糖尿病のような、全身疾患のサインかもしれません」とロス歯科医が説明しています。白血病や血友病は、歯茎に影響を与える可能性のあるその他の疾患です。
ビタミンCやKの欠乏も出血の引き金になり得ます。ビタミンCは組織の成長と修復を助け、同時に骨や歯を丈夫にもします。一方、ビタミンKは血液を凝固させる働きがある物質です。
歯茎からの出血を止める方法
(※ここにはポッドキャスト動画が挿入されていましたが、例によって本文とほぼ同じ内容であるため、省略します。)
歯茎からの出血に対処する最善の方法は、フロスや歯のクリーニング、特に歯と歯茎の境目付近のクリーニングをできるだけ熱心に行うことです。
残念ながら、フロスを毎日行っている人は成人の3人に1人未満と言われています。歯茎を炎症させ、出血しやすくする歯垢やその他の汚れを取り除くにはフロスが最も効果的な方法であることを考えると、これは理想的ではありません。
フロッシングを毎日の習慣にすれば、歯茎が健康になっていき、フロッシング中の出血は数週間以内に止まるはずです。必要なのは、1日に数分間、歯に特別な注意を払うことだけなのです。
「毎日のフロッシングは歯茎の炎症を抑え、歯茎の健康を作ってくれますよ」とロス歯科医が念を押している通りです。
年に2回、専門家による歯のクリーニングを受けることも、歯垢や歯石の蓄積を防ぐことになり得ます。この受診によって、担当の歯科医に歯茎の継続的な健康状態を評価してもらえることにもつながります。歯茎からの出血の心配があれば、何でもご相談ください。
結論は?フロス中に歯茎から出血しにくくすることは可能なのです。
「毎日フロスをすれば、歯茎の見た目や感触の違いが分かることでしょう」とクレモンズ歯科医が断言しています。「このちょっとした習慣を実行するだけで、健康にこれほどの効果をもたらす力が本当に湧いてくるんですよ。」
「フロスで血が出るのは、フロスをしていないから」という、やはり「フロスが重要」の一言に尽きる形ですね。
実際僕が使っているジェットウォッシャーでも、最初の数回は血が出ましたが、数回目以降は本当に全く血が出なくなったので、歯茎の健康ってのは簡単に強化されるものだというのは間違いないと思います。
昨日の今日でまだ手は出していませんが、やっぱり糸フロスはやった方がいいのかもしれませんねぇ。
前回は「30 cmぐらい」だったのが、今回は「60 cm」といきなり倍増してましたけど(笑)(と思いきや、前回は普通に計算ミスしていただけで前回も「約45 cm」でしたが(しれっと修正しておきました(笑))、それでもちょっと長めになってますね)、実際フロスなんて安価の極みですし、ケチらず使うのが重要だという感じでしょうか。
前回の記事にもまた新たにフロス記事があった感じなので、せっかくなのでもうちょい見てみようかなと思っています。