それでは今回も、使ってない人は歯磨きキャンセルばかりか下手したら風呂キャンセルよりも不潔の極み扱いされることさえある(あるか?)、歯間クリーニング用品・フロスについてですが、こちらは前々回の「正しいフロスの使い方」記事で取り上げられていたもので、ズバリ、「フロスは歯磨きの前後どちらにすべきか?」ですね!
…まぁ、既に前々回の記事で「どちらでも同じという研究結果が出ています」なんて書いてあった気もしますけど、しかしロス歯科医は「私は先フロの方がいいと思う、何となくだけど…」みたいな、監修者にあるまじきふわっとしたことが書かれていた記憶もありますね(笑)。
結局全体の結論としてはどうなのか、今回も早速世界最先端の誉れ高い医療機関、クリーブランド・クリニックのhealth essentials記事を参考にさせていただきましょう。
フロスは歯ブラシの前と後、どちらに行うべき?(Should You Floss Before or After Brushing?)
フロスを先にした方がわずかながら効果的かもしれませんが、何よりもブラッシングとフロスの両方をすることが最も重要です
定期的に歯磨きとフロスをするべきだということはどなたもご存知でしょう、でも、そう…どうやって?そしていつ?どっちを先にやるべき?そもそもそれは重要なことなの?多くの疑問がありますね!
歯周病専門医のサーシャ・ロスDMD/MS(歯科医/修士)が今回、歯と歯茎をハッピーで健康に保つ口腔衛生習慣を噛み砕きながら、お口について分かりやすく説明してくださいます。
良い口腔衛生ルーティンの順番
まず最初に: どちらが先なのでしょうか?フロスは歯磨きの前にやるものなのか、それとも後なのでしょうか?うーん、いい質問ですね。
「真相としましては、確かなことはまだ分からない、というものなんですが」とロス歯科医が語り続けます、「しかし、ある研究によると、フロスはブラッシングの前にする方がいい感じだと示されているようで、そのため私は大抵の場合、患者さんにそう伝えています。」
ロス歯科医が、それぞれのやり方も含めて、順番または運用法について案内してくださいます。
ステップ1: デンタルフロスで発進
ロス歯科医が先ほど参照していた研究では、もしどちらかがいいとすれば歯の健康にどちらが良いかを調べるために、ブラッシングの前にフロッシングをするのと、フロッシングの前にブラッシングをするのとの両方の効果が調べられました。その結果、歯に付着する粘着性の膜である歯垢のタイプによっては、フロスを先に使った方がより効果的であることが判明したのです。
「ブラッシングだけでは歯と歯の間まで行き届かないということが複数の研究で繰り返し示されているので、フロッシングは信じられないぐらいに重要なのです」とロス歯科医が追認しています。「歯垢を取り除けていないと、虫歯や歯周病の原因になってしまいますよ。」
同じ研究で、歯磨き粉に含まれるフッ素が効果を発揮するためには、最初にフロスが必要であることが示されていました―これはきっと、余分な食べカス(これは正式な医学用語ではありませんが)を取り除き、フッ素がより効果的に歯に届くようにしてくれているのでしょう。
ステップ2:歯を磨く
最適な口腔衛生のためには、少なくとも1日2回歯を磨くべきです―そして1日の内に何度も少量の食事をとるような場合は、虫歯予防のためにもっと頻繁に歯を磨くべきでもあります。
「少なくとも2回のうち1回は、丸々2分間磨きましょう」とロス歯科医がアドバイスしています。ロス歯科医は、タイマーが内蔵されており、2分が経過したら知らせてくれる機能のついた、電動歯ブラシを購入することをお勧めしています。また、フッ素入りの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
ステップ3 マウスウォッシュでうがいをする
あのミントのようなフレッシュな味が、標準的な口腔衛生の最終ステップです。マウスウォッシュはマウスリンス(洗口液)とも呼ばれ、ブラッシングやフロスの代わりにはなりませんが、口の中を最高の状態に保ちたいのであれば、最終手段として堅い働きをしてくれます。
「口臭を抑えるだけでなく、抗菌作用や歯肉炎予防効果もある、リステリン®のような商品を私は大抵の場合に推奨しています」とロス歯科医がおっしゃっています。
他の口腔衛生器具についてはどうなの?
ひょっとしたらどこかで聞いたことがあるかもしれないその他いくつかの選択肢に関して、それらに投資価値があるかどうか、そしてルーティンでそれらを使用すべきタイミングについて、ロス歯科医が説明してくれます。
フロスピック(※糸ようじみたいなものですね)
この安価な発明品は、持ちやすい小さなプラスチックのハンドルに、歯の間に届かせるために、上部を横切るように張られたデンタルフロスが付いたものです。
「ないよりはましですが、糸状のフロスほど効果的ではありません。糸フロスは、歯を包み込み、正しい方法で歯茎の下に入り込めるものなんです。」とロス歯科医が語っています。
とはいえ、いざという時のために便利に使う目的で車や財布に入れておく価値はありますし、手先が不器用な方には良い選択肢となっています。
ウォーター・フロッサー
口腔イルリガートル(イリゲーター、灌注器)としても知られるウォーターフロッサー装置は、歯茎のラインに向けて使用する電動式の器具です。口の中で使う小さなホースのようなもので、一定の水流を噴射し、通常のフロスやブラッシングでは取りこぼしてしまいかねない歯と歯の間に詰まったものを取り除くことができます。
ウォーターフロッサーは、歯に付着した膜を取り除くことはできないので、通常のデンタルフロスの代わりにはなりません。しかし、以下を装着されているまたは以下のような状態の方には、特に役立ち得ます:
- 歯科ブリッジ
- 歯科インプラント
- 歯と歯の間に隙間が多い
「ウォーターフロッサーを使うと、多くの場合で、フロスを使った後でさえも食べ物の塊が落ちてくることがよくあるんですよ」とロス歯科医が付記しています。「歯茎からの出血を減らし、歯肉組織を引き締めるのにも本当に役立ち得ます。」
舌用スクレーパー(舌苔除去器具)
この便利で小さな器具は、それ自体が必需品ではありませんが、舌を磨くことに加えて、清潔さをさらに高めることができるかもしれません。
「口臭の原因となる亜硫酸塩を放出している細菌を一部取り除くことができると考えられています」とロス医師がおっしゃっています。
なぜ歯磨きの前にフロスをすべきなのか?
フロスをしてからブラッシングをした方が、先にブラッシングをしてからフロスをするよりも、いくつかの健康上の利点があることが示されています―しかし、ロス歯科医が語っている通り、最も重要なことは、両方を行うことに他ならないのです、ピリオド(※「~です、以上」を意味する表現ですね、日本語でも「~でした、まる」と言いますが、それよりもっと大人でも使える表現だと言えましょう)。
ある研究によると、少なくとも1日1回フロスをするアメリカ人はわずか41%しかおらず、20%の人はフロスを一切しないそうです。フロスは口腔の健康に大いに役立ち、ひいては全身の健康にもつながります。
それは、口腔衛生状態が悪いと、以下のようなことにつながるからです:
- 冠動脈疾患、動脈の詰まり、および脳卒中などの心血管疾患
- 心臓弁の内壁かつ/または内膜の炎症である、心内膜炎
- 妊娠高血圧腎症や妊娠糖尿病を含む、妊娠合併症
- 流産、死産、および低出生体重児を含む、出産合併症
- 肺炎
適切なブラッシングかつ/またはフロッシングができているか不安な場合は、どうか遠慮せずに歯科医師や歯科衛生士にやり方のコツをお尋ねください。必要であれば、実際に医師らの前でブラッシングやフロスを行い、フォームを修正してもらうことも可能です。
「お口の健康に関しては、習うより慣れよで、練習あるのみです」とロス歯科医がおっしゃっています。「本当に健康全体にインパクトを与え得るものなんです―ですから、最初は苦労しても、どうか諦めないでくださいね。」
このトピックについてロス歯科医からもっと学びたい方は、Health Essentials Podcastのエピソード、「Keeping Your Mouth Healthy(お口の健康を保つこと)」をお聴きください。Health Essentials Podcastの新しいエピソードは、毎週水曜日に公開されます。
なんだ、こないだは「研究で、大きな差はないことが示されましたが…」って書いてあったはずですけど、「先フロスの方がいい」という研究結果も存在するということなんですね。
ただ、「実際は違いはなく…」と書かれていたこないだの記事は今年2024年のもので(というか11月13日だったので、公開後割とすぐに引用させてもらってたんですね)、今回の記事は2022年のものなので、ここ数年で「どっちも変わらないよ」という研究結果にアップデートされていたのかもしれません。
いずれにせよ、「本当に順番はどっちもでいいから、両方やって!」というのが歯医者さんの切なる願いのようなので、僕もやった方がいいのかなぁ、という気分がますます強くなってきました。
そういえば、元同僚の仲良くしていたアサカさんが引っ越す際に細々した小物を色々もらってたんですけど、その中にフロスもあった気がするので、ちょっくらやってみようかな、と思います。
めちゃくちゃ長く出すのがコツという感じようなので、ケチらずやってみたい限りです。
…と、また記事とは全然関係ありませんが、こないだ(先週の記事で触れていた感じですね)コメントをいただいていた同じ方から、
「送れているのか不安なので、確認のコメントだけ改めて…」
ということで再度コメントをいただいていました。
問題なく届いているので、ご安心ください…!と言いたい所ですが、実際インスタアカはまだ作っておらず、コメントを受け取っただけで何もアクションを起こしておらずすみません…。
なかなかインスタアカ作製まで手が回っていないのですが、時間ができたら作ってみようと思います。
放置状態で申し訳ない限りです…。