前回から最終セクション「53X」系(これ自体が隠語的スラングですが、センシティブな内容だけに伏字感覚でちょうどいいですね(笑))のスラングに入りました。
正直、苦手分野……ってことでもないですけど、公共の場で語るような話でもないですし、これは流石に本当にサクっと終わらせたい限りです。
例によってVerywell familyの若者スラング記事(↓)を参考にさせてもらっていますが……
…これ系のネタは、まさに若者スラングの本領発揮部分といえましょう。
とっとと終わらせたいといいつつまたちょっと脱線になりますが、こないだコーパスの記事で「adult」という言葉に触れたとき(↓)にも書こうと思っていたことなんですけど……
con-cats.hatenablog.com
性的なビデオや作品を称して「アダルト」と呼ぶのは常識なわけですけれども、僕が子供の頃初めてその言葉(というかその意味)を知ったとき「えぇ?!『アダルト』って『大人』っていう意味なの!?大人はもっと理知的な存在で、そういうのに興味持つのは幼稚な子供だけだと思ってたから、その名前めっちゃ違和感~」…などと思えたことを、今でもよく覚えています。
「いや子供が本当にそんなこと思うか…?」と思われるかもしれませんが(笑)、まぁ自分が結構そういうことに好奇心が強い子だったこともあり(一応自己保身で補足しておくと、特にそういうことのみならず、未知のものにはマジで好奇心旺盛な子供でした。……ということにしておいてください(笑))、初見時は本当に本気で「『大人向け』のビデオ…ってこと…?意外すぎるネーミングだ!自分は子供なのに、もう既に見たいんですけど!」と、名前というかその意味に大変驚いたのですが(笑)、まぁそれはともかく、やっぱり若い子らも(若い子ほど;特に成人してからの、大学生ぐらいが中心ですけどね)性的なアクティビティには積極的ともいえますから、改めて、このVerywell記事はteen中心の、adultではないyoungなスラングではありますけど、この手のセクシャルなものはドカンと1セクションにまとめられるぐらいにお盛んなものだ、ということですね(ある意味、まさに幼少期の僕のイメージそのまんま、って感じかもしれません)。
しょうもない「アダルト」というネーミングに関する幼少期の素朴な疑問(というか違和感)に話が逸れてしまいましたが、早速それ系のスラングを見ていきましょう。
- Body count - 経験人数
- CU46 - See you for sex(また後でヤろうね・ヤりに来る?)の略
ド直球な関連語が連続で来ていたので2つ一気に紹介してみましたが、まず最初のBody countは、「こんなもんスラングでも何でもねぇだろ(笑)」と思える感じで、実際頼りのSlang.net先生にはこの項目は存在しませんでした。
そのため例文はナシになりますけれども、まぁ日本語でもドンピシャ対応する語として「経験人数」ってのがあるので、説明や例文などは全く不要でしょう。
あんまり深入りしたくないネタではありますが、これ関係のネットネタで何か笑えるものとしては、やっぱり「まあまあ…スタンダード」がありますね(笑)。
まぁこんなネタご存知なければ知らなくてもいい…というか知らない方がいいとさえ思いますが(笑)、↓の記事なんかに元ネタ含め簡潔に分かりやすくまとめてありました。
routechan.com
僕は例によって掲示板系のまとめサイトでこのネタ自体は何度も目にしていたものの、元ネタがどこなのかはそういえばハッキリとは知らなかったというか意識してなかったんですけど、テラスハウスだったんですね!
…って、テラスハウスも、人気番組ってことぐらいしか知りませんが(笑)(もちろんリアリティ・ショーなのは知ってますけどね)、案外オタクっぽくない元ネタで意外でした。
ま、「何か笑えるネタ」として触れただけで、Slang.netにもエントリーがなかったですし、これはこの辺にしておきましょう。
続いてはCU46、またまた数字系のスラングですが、前回の「字面」を真似た「53X」ではなく、こちらは46(フォー・シックス)という「音」を真似たもので、ズバリ、for 53X(前回何度も普通に書いていて今さらアレですが(笑)、まぁ今後は隠語・53Xを使わせていただきましょう)を意味するということですね。
こちらはSlang.net先生のエントリーも存在していました。
とはいえまぁ、解説文にも「sleazy and shallow (ゲスくて浅はかなコミュニケーション法)」とあるように、しょうもねぇ隠語ってことでこちらも適当にスルーさせていただきましょう。
チャット型例文も、特筆すべきもんでもないですね。
You free tonight?(今夜ヒマ?)Yeah, CU46?(うん、ヤる?)
…しょうもねぇ~(笑)。
ま、僕ぐらい高尚な男になると、こういうフレーズはあんま使いたくないなぁ、なんて思えちゃいますねぇ。
もっとムードを大切に……というか、そういうのはやっぱり個人的には特定の人と以外はどうも……と思える(多分男にしては珍しいタイプ)なので………と、何か生々しい話というか書いてて恥ずかしくなってきたのでこちらもサクっと終わらせていただきましょう(笑)。
続いては、よりアメリカンティーンっぽいパーティーを表すスラングが、これまたたまたま連続で並んでいました。
1つだけ、「こっち先に触れようよ」と思えるものが(まぁアルファベット順なのでこれもたまたまというか仕方ない感じですけど)下の方にあったので、それだけ順番を飛ばして繰り上げて持ってくる形で、4語ほど一気に見ておきましょう。
順番は無視して、まず普通のものからいきますと、Function、もちろん日本語では「機能・働き・関数」などといった意味ですが、こちらが若い子らの間では「パーティー」を表す言葉として使われているということなんですね。
Slang.netにも当然項目はありましたが……
特に語源については触れられていなかったものの、まぁ若い子らのコミュニケーションで「機能・作用」があるものといえばやっぱパーチーっしょ、って感じで、何となくそういう派生的な意味が生まれたというのは想像できる気がします。
また、Verywell記事にも並べて書いてありましたし、Slang.netの方にもその旨の記述がありますが、こちらは「Func」と短縮形で書かれることも大変多いようです。
これだと「ファンク」で、まさに「ファンキー」という感じがありますし、パーティーっぽさがアゲアゲな気もしますね。
(なお、ファンキーはfunkyなので、全く別の語といいますか、これもある意味スラングの一種ですね。
元々funkyは「おびえている・憂鬱な・嫌なにおいのする」というかなりネガティブな意味の単語ですけど、いつしか日本語でもそのまま使える「クール・イカしてるぜぇ~」的な、ファンキーな意味になっていった感じのようです。
英語としては、ちょっと古臭い響きのある語かもしれませんね。)
一方、「大規模なパーティー」を意味する言葉として、Ragerなんてものもあるようです。
「An intense, large party(激しい、大規模なパーティー)」ということで、読みは「レイジャー」って感じだと思いますけど、そもそも「rage」が「激怒する」という意味の単語であるので、これもそんな「気分が激しく動く」みたいなニュアンスからハチャメチャなドデカいパーティーを意味する言葉として使われ始めた…ってのも、何となく想像は付く気がしますね。
一方、「これ合成語の一種じゃん」と思えたのが、先頭に来ていたDaygerで…
これはragerの意味を知らないと何のこっちゃですけど知ってからなら説明を見るまでもなく、Daytime+ragerってことで、昼間に行われるレイジャーって感じですね。
そしてもう1つ、逆に小規模なパーティーとしてKick backなるスラングも紹介されていましたが、こちらはSlang.netには存在しない項目でした。
…が、軽く検索したら、これは「kick back and relax」という、「のんびりくつろぐこと」を意味する普通の慣用句に由来するもののようで、これまたそう聞けば、そんな激しくなく少人数で小ぢんまりと楽しむパーティーを意味する言葉にうってつけの表現といえましょう。
正直パーティーとか個人的には特に全然面白いとも思えませんし、それ抜きにしても別に広がるような話ではなかったので、各語のチャット型例文だけ見ておしまいとしましょう。
You going to Jay's function tonite?(コンヤ、ジェイのパーティー行く?)
Yeah, bruh, I'll be there.(おうよ相棒、俺は行くぜ。)
Were you at Steve's rager last week?(先週、スティーブのレイジャーにいたっけ?)
No, I was grounded.(うんにゃ、外出禁止だった。)
Ah, man. You missed an epic time!(おぉメーン、それは最高の時間を逃がしちまったぜ、もったいない!)
I hear Ron's having a dayger at his beachside house. You in?(ロンが海辺の家で、昼間っからクソデカパーチーするらしいぞ。行くけ?)
Heck yeah!(っしゃ、もちろんだぜ!)
…特にこれといって他のスラングもない感じでしたが、1つイディオム的な表現でいえば、真ん中で出てきた「be grounded」、直訳的には「地面に接地される」という感じですが、これは親が子を「外出禁止にする」という意味でよく使われるものですね。
パーティーに参加するような年の子も、親の命令には従わざるを得ないということでしょうか(笑)。
といった所で、割とサクサク進んだ気がする「53X」あるいは「6」系のスラング(今さらですが、sixがそういう意味になるとか、いや子供じゃないんだからさ(笑)、とも思えますね(笑))、まだもうちょい、ドラッグに関するスラングみたいな危険なものもあるようなので、また次回以降、続きもサラっと見て行こうと思います。