ここ何回かの記事で見ていたanotherは(多少ネタを残しているものの)概ね一区切りついたので、記事タイトルの番号も1つ進ませてみましたが(とはいえタイトル前半のこの部分、もう全く意味のない枕詞で、いっそなくした方がいいというか実際「その1」が何だったかなんて最早全く覚えていませんし、マジでもうなくしたいぐらいなんですけどね(笑))、今回も、また前回の記事に対していただいていたコメントに面白いご質問が含まれていたので、そちらに触れてみようと思います。
例によってコメントはアンさんよりいただいたものですね。いつも本当にどうもありがとうございます!
音の響きで違和感があるかないかで言えば、this longなんて違和感ありまくりですけど笑
(絶対にThis is long.ですから)
それも慣れると違和感もなくなるわけで、結局そういうのは「習うより慣れよ」っていうことなんですよね、恐らく。
まぁでも、常に慣れられる環境にない場合、“なるほど”と思えることは、覚えるきっかけ(思い出すきっかけ?)にはなるので、やっぱり有難かったりしますね。
⇒まさに「慣れればOK」ということですね。
前回の「音の響きうんぬん…」は書いてて何か主張点がボンヤリしてしまっていた気もしていたんですが、結局言いたかったのはそういうことで、「this longは違和感があるけど、そうも使えるのか。次そんな感じのことを言いたいとき、これは使えるかもしれないね」みたいな感覚を積み上げていけばそれで完璧で、「このthisは、品詞でいうと副詞である」とかそういうことはマジでどうでもいいと思います、というのが話のキモでした。
「見たことある英文」のストックを足していくのにも通じる話って感じかもですね。
あ、じゃあ、coffeeは、two are coffeeはやっぱり間違い??不可算名詞なのでギリセーフって感じなんですかね?
実は、迷いました。
「two are coffees」は違うんじゃないかと思って、「two cups of coffee」を使いたかったんですけど…普段言わないし、「two are cups of coffee」ってまたそれも違う気がしてので…
(anotherとかthe othersとか、忘れてますけど笑)
⇒これはやっぱり気になる所ですねぇ~。
実は前回気になった部分、ジョンには聞くのを忘れないようにとメールを送っていたんですけど(その方が文章で答えも残って扱いやすいですしね)、日が変わって今日になっても返事はなく、ちょうど廊下ですれ違った際「あ、昨日送った質問メール、見てもらえた?」と聞いたら、「あぁ、見たけど、忘れてたよ。I apologize.」と例の口癖が返ってきましたけど(笑)、こんなのに時間を割かせるのもマジで悪いですし、「いや、全く急がんよ。時間ができたらで」と急いでないことを強調した結果、まだ返事が来ていない感じです。
明日になっても忘れていそうだったら、また追って「全然急いでないけど、リマインダー的なお知らせだけさせてもらうぜ」と緩く催促の追加メールを入れてみようと思いますが(笑)、まぁ質問の核心は「one, one, ...」の使い方で、コーヒーの単複については積極的に聞いていなかったため、そこに触れられていなかったらそちらも追って聞いてみようかな、と思っています。
というわけでジョンの意見はまだもらえていないものの、このコーヒーの数え方なんかは、個人的にも気になりますし、自分のレベルでは何とも断言が出来ないレベルのお話です。
なので、これまたフォーラム記事の方を参考にさせていただくといたしやしょう。
「two coffees」で検索したら、WordReferenceでは初めて出会った気がする、日本人質問者の方からのQ&A記事がヒットして来ました。
例によって翻訳紹介させていただきましょう。
wind-sky-wind(質問者、日本語話者):Two coffees / two coffee / two cups of coffeeについて
英語圏の人たちの中でトレーニングしてきたという日本人のエンジニアの人が、Two cups of coffee(コーヒー2杯)は、「two coffee」と略すことができると言っていたんだ。
「Coffee」は不可算名詞で、「two coffees」だとぎこちなく聞こえるため、「two coffee」と言うとのこと。
これについて、みなさんはどう思う?
私は、「coffee」は元々不可算名詞だけど、「two coffees」のように可算名詞として使うことができると思っているよ。
前もって、どうもありがとう!
Copyright(ペナン在住、アメリカ英語話者):
Two coffees, pleaseだね。「Too coffee」は、私にはかなり奇妙に聞こえるかな、特にコーヒーを飲まない私にとってはね😁
wind-sky-wind(質問者):
どうもありがとう、Copyrightさん。
ただ、もう少し真面目にやっていただきたい、なぜなら、私は彼に「お前はただの英語の教師だ」とバカにされていたんだから。
Mahantongo(アメリカ英語話者):
Copyrightさんに同意だね。君のエンジニアの友人は大変な勘違いをしているよ;「two cups of coffee」を「two coffee」と短縮することはできないね。めちゃくちゃ変に聞こえる感じだから。そして、「two coffees」と言うのも何ら不自然なことはなく、一般的で自然なことだよ。
ちなみに、通常は数えられない名詞も、その品物のタイプや種類、盛り付けを意味する場合には、数えられるようになるよ:
Please bring us three coffees, two teas, four red wines, and two white wines.
(コーヒー3つ、紅茶2つ、赤ワイン4つ、それから白ワイン2つを持ってきてください。)I ordered two coffees with sugar but no milk, and two coffees with milk and no sugar.
(私は砂糖入りでミルクなしのコーヒーを2つと、ミルク入りで砂糖なしのコーヒーを2つ注文しました。)In the Olympic medal count, Ruritania is leading with six golds, four silvers, and three bronzes.
(オリンピックのメダル数では、ルリタニアが金6個、銀4個、銅3個でリードしています。)
Glenfarclas(シカゴ在住、アメリカ英語話者):
「Two coffee」は間違いなくカタコトに聞こえるよ、Windさん。
Winstanley808(アメリカ英語話者):
言語によっては、「単数形」と「複数形」が分かれていないものもあるよね(日本語がそうなのかどうかは知らないけど)。そういった言語のネイティブスピーカーは、英語がそうであることを時々忘れてしまい、複数ある場合でも、英語で「s」のない形を使ってしまうんだ。「Two coffee」というのは、そういう間違いのように聞こえちゃうだろうね。我々は「two coffees」と理解できるだろうけど(だから本当は「s」をつける必要はないのかもね)、まだ英語を学習中の人の間違いに聞こえてしまうかな。
wind-sky-wind(質問者):
みなさん、本当にどうもありがとう!
Copyright(ペナン在住、アメリカ英語話者、3つ目の質問者のコメントへの返信):
文脈が与えられてなかったんだからさ、申し訳ないけど、僕らは好きなように返事してしまうものだよ。
この場合、君がそうさせたのでもないなら、バカにされることなんてあり得ないと思えるけどなぁ:君は英語の先生で、彼はエンジニアでしょ。誰に英語のレッスンを受けたいかは、自分で分かるよね。
彼: 君はただの英語の先生だろう?
君: あなたにとっては「英語の先生」なんだね。で、君はただのエンジニアなんだから、何か一緒にボルトで締め付けてみたらどう?
このバートランド・ラッセルの言葉が、君がバカにされたと感じるのを和らげてくれるかもしれないね:世の中の問題全体は、愚か者や狂信者は常に自分に完全なる自信を持っており、賢明な人々は疑念に満ちている、ということにある。
疑問があれば、私たちに相談して来てね(もうそうしているけどね)😄
panjandrum(アイルランド・ベルファスト在住、アイルランド英語(最北端)話者):
私は、上記のほとんど全てに同意だね😄
これは、誰かが個別の注文をするときに使うので馴染み深い用法だね。
「ほとんど」としたのは、単数形―「two coffee」という形にも馴染みがあるからだよ。
On the third Friday of each month I fill fourteen 3-litre vacuum flasks. Some with tea, some coffee, some hot water.(毎月第3金曜日に、3リットルの魔法瓶を14本満たしている。お茶もあれば、コーヒーもあれば、お湯もある。)
The numbers of each vary a little, so I read off the list for the evening. For example, 'Two tea, two coffee, eight hot water, two soup water*'.
(それぞれの数は少しずつ違うので、その晩のリストを読み上げるんだ。例えば、「お茶2本、コーヒー2本、お湯8本、スープウォーター2本※」のように。)
この使い方は、数量的な概念を含むコーヒーやお茶(例えばコーヒーやお茶の箱やカートンなど)が関係するのとは別の文脈で聞いても不思議ではないから、特記してみた次第だね。
※スープウォーターというのは、脱水されたスープを再構成するために使用される水だね。お湯より少し温度が低くないといけないよ😄
manfy(シンガポール在住、ドイツ語・オーストラリア英語者、1つ上のpanjandrumさんのコメントへの返信):
私も、本物のネイティブスピーカー(英国、米国、オーストラリア)から聞いたので、間違いないね。
文法的には、飲み物や料理の名前は、属性や固定名として、変わらずに残るのではないかと思うな。
例えば、レストランで「2 times Sauerkraut(ザワークラウトを2つ)」と注文する際、省略して「2 Sauerkraut」(誰も「2 Sauerkrauts*」とは絶対言わないと思う)、あるいは「2 Beef Stroganov(ビーフストロガノフ2つ)」(「2 Beefs* Stroganov」ではないね)となることはあるよね。
同様に、「2 coffee」は、 2 [cups of] coffee の省略バージョンだと思えるかな。
DonnyB(英国・コヴェントリー在住、英国南部標準英語話者、1つ上のmanfyさんの、最後の文に向けて返信):
面白いね:私は常に「two coffees」(複数形)と言うかな、「cups」は複数形だからね。「two」に続けて単数形を使うのは、私には文法的におかしいと思えるなぁ🤔
したがって、「Two coffees, please: one black, one with milk and sugar.(コーヒーを2つください:ブラック1つ、ミルクと砂糖入り1つ)」と言うんだね😄
Englishmypassion(ナイニタール在住、ヒンディー語話者):
Two coffees, please: one hot, one cold.(コーヒーを2つください:ホット1つ、コールド1つ)😄
Copyright(ペナン在住、アメリカ英語話者、1つ上のEnglishmypassionさんのコメントへの返信):
「iced coffee」ならぬ、「cold coffee」を注文することなんてあるのかな?😄
manfy(シンガポール在住、ドイツ語・オーストラリア英語者):
非ネイティブスピーカーの私にとっては、ドイツ語でも全く同じことをしているので、変な風には聞こえないね。
そして不思議なことに、複数形にする単語もあれば、しない単語もあるんだ。
私の英語は、言語を学び始めてから、自分の環境の中で拾ってきたものが主体となっているよ。だから、直感的に「2 Whiskeys, please(ウィスキーを2杯ください)」と言っても、「2 Scotch(スコッチを2杯)」「2 Bourbon(バーボンを2杯)」「2 Sex on the beach(セックス・オン・ザ・ビーチを2杯)」としか言わないかな。かなりの部分が文法的におかしいかもしれないし、少なくとも疑問符がつくことは間違いないけどね。でも、多くのネイティブスピーカーはそう話しているよ(教室以外では)…実は私の母国語でも…。
Englishmypassion(ナイニタール在住、ヒンディー語話者):
おぉ、それならインド的な言い方なのかもしれないね。こちらでは、cold coffeeはよく聞くし、iced coffeeはほとんど聞かないよ。大変ありがとう。正しいことを学べたよ。
natkretep(シンガポール在住、英語(シンガポール/英国)・基本中国語話者):
もし私が注文するならば、間違いなく「two coffees」や「two Singapore slings(シンガポールスリング2つ)」と言うだろう。しかし、私は料理番組もよく見るのだが、ウェイターがシェフに注文を出す場面では、「three pork(ポーク3つ)」「two beef(ビーフ2つ)」などと言っている。恐らく、「two coffee」と叫ぶこともあるかもしれないね。
mooty(マレー語話者):
こんにちは
では、2 orange juicesでもいいのかな?正しい?
Glenfarclas(シカゴ在住、アメリカ英語話者、1つ上のmootyさんのコメントへの返信):
レストランやカフェで注文する場面を考えている?
mooty(マレー語話者、1つ上のGlenfarclasさんのコメントへの返信):
うん。
Glenfarclas(シカゴ在住、アメリカ英語話者、1つ上のmootyさんのコメントへの返信):
ならば答はyesだね👍
Trochfa(英国在住、英国英語話者):
イギリス英語でもアメリカ英語でも、第一言語話者が「two coffees」を注文するときに「two coffee」と使うのは一度も聞いたことがない。どなたかが書いていたように、誰かが「two coffee」と言うのを耳にしたら、とても、とても奇妙に感じるよ。
レストランの厨房では、裏方として、純粋にスピードのために使われるね。また、「two coffee」は「two [measure of] coffee(コーヒー2単位)」の略で、レシピとして厨房で使われることもあるよ。
カフェ、あるいはその他どこでも、飲み物を注文するときに「two coffee」を使うのは、完全に間違っているように聞こえるかな。
Wind-Sky-Windさん、君は正しいよ。エンジニアの友人は間違っているね。
You little ripper!(オーストラリア在住、オーストラリア英語話者、上の方のオリンピックの例文を引用して返信):
この例なら、私でも単数形を使うと思う:
In the Olympic medal count, Ruritania is leading with six golds, four silvers, and three bronzes.
(オリンピックのメダル数では、ルリタニアが金6個、銀4個、銅3個でリードしています。)
Thomas Tompion(英国南部在住、英国英語話者):
コーヒーの注文というのは難しいビジネスだね。砂漠で井戸を見つけることを生業としていた、大規模産業スケールの水易者だった友人が、イギリスの列車の一等コンパートメントにいた東洋人の話を何度もしてくれたんだ。客室乗務員が飲み物を持ってやってきて、「You for coffee?(コーヒーはいかが?)」と尋ねると、彼は「なんで私が?一等の切符を持ってるんだ」と答えたそうだよ。
dojibear(カリフォルニア州フレズノ在住、北東部アメリカ英語話者、最初の質問者のコメントへの返信):
「Two coffees」は、注文の際に使われるね。これは「two servings of coffee(2人分のコーヒー)」という意味だよ。two cheesburgers(チーズバーガー2つ), two light beers(ライトビール2つ), two small fries (two small-size servings of french fried potatoes)(スモールフライ2つ(フライドポテトのスモールサイズ2人前))など、ハッキリした単位で販売されている商品を注文する際にも、同様の表現を使用するね。
英語では「servings of」を省略することができるけど、その場合は「s」を残して名詞につけるよ。「two (servings of) beer(ビールを2人前)」とは言わないけどね。
nongprue(タイ在住、フランス語話者):
フォーラムのみなさん、こんにちは
昨日、「パタヤの駐在員クラブ」(私はタイに住んでるよ)で、「コーヒー生豆」についての会議があったんだ。
みんな、複数形で何度も「coffee」を使っていたよ。
私はとても驚いた。
ある質問に対して、「two coffees」という答えがあったんだ。
発言者も質問者もイギリス人だったね。
ありがとう。
kentix(アメリカ英語話者):
彼らが言った正確な文章はあるかい?異なる種類のコーヒーについて話しているように聞こえるけど。それは複数形の正当な使い方だね。
例:
Coffees from all over the world were entered in the competition.
(世界中のコーヒーがコンペティションに出品された。)
heypresto(英国南東部在住、英国英語話者):
質問はどんなだった?kentixさんの提案と同様に、例えば「何が欲しいですか?」という質問であれば、その答え方は完全にナチュラルだと思うよ。
nongprue(タイ在住、フランス語話者):
いや、実は、スピーチにあまりついていけなくて、
今回はあまり理解できなかったんだ。
あまり興味がなかったからかもしれない。さらに、
メンバーとの会話や議論についていけないことはないとしても、
講演や講義は、まだ少し苦手だよ。
毎週金曜日のミーティングでは、世界中から1つか2つの話題と発表者が集まっているよ。
みんなが正しいんだと思う。
ありがとう。
地味に死ぬほど長かったので、翻訳紹介だけで力尽きました(笑)。
非常に興味深い議論がされていましたが、結論の振り返りもまた次回からとさせていただきましょう。
アイキャッチ画像も、適当にコーヒーで良さそうですね。
ちょうど話題にも合っていたので、いろいろな種類のコーヒーが沢山並んでいるいらすとをお借りしました。
コーヒー数え道も、奥が深い…!