コメ返信や補足その1-47-7:アナザーAnother関連ネタ

ここ最近の記事でanother/(the) other(s)に関するネタに触れていました。

 

特に前回の話(「the」なしの裸のothersで、普通に「残り全部」に言及してるようにも聞こえる)は、今の今まで絶対的な話だと信じていた文法項目だったのに、ネイティブの野郎どもは案外適当に使っていたということで結構な衝撃だったのですが、ちょうど前回の記事にもまた、アンさんよりいくつかご質問をいただいていました。


another等を使って「物事を並列して記述すること」は日常会話でも沢山ありますしね、せっかくなので今回もまたご質問を取り上げて、もうちょびっつだけ関連ネタを掘り下げて、つらつらとクダ巻いていくといたしやしょう。

記事タイトルにした通り、「アナザーAnother関連ネタ」(=もう一つのAnother関連ネタ)という感じですね。


内容ごとに区切って、順番に見ていこうと思います。

 

まず、anotherとanother oneはどちらでも好きな方を使っていいっていうことで、やっぱりとても簡単でどうでもいい疑問だったな、っていう感じでした…が、、これ、品詞が変わっているというのは私の中では大きなポイントでした。


You can keep this (one).

I'll take this (one).

この場合のthisも、意味は「これ」か「この」かの違いで、品詞も変わっているということですよね?

この英文はわりと言う機会があるんですけど、oneって要るんか?って思っていつつ、ちゃんと考えたことはなかったので…

めっちゃ簡単過ぎてお恥ずかしいですが、スッキリして良かったです笑


⇒Thisの場合も、まさにその通りですね。

以前どこかで書いていた通り、僕も品詞分解とかそういうのはあんまり好きではないタイプなんですが、辞書にもしっかり「1. pronoun(代名詞)」「2. adjective(形容詞)」と記載されています。

(伝統と信頼のメリアム=ウェブスター辞書のリンク↓)

www.merriam-webster.com
そして上のメリウェブ辞書には、もう一つ、「3. adverb(副詞)」も挙げられていましたね。

例文として「didn't expect to wait this long」というのが挙げられていましたが、「こんなに長く(これほど長く)待たされるとは思ってなかった」という感じで、言われてみれば副詞的な使い方もあるかなと思えるものの、こういうのはやっぱり、一応ちゃんと分けて覚えてはいますけど、正直「名詞を修飾するか動詞や形容詞を修飾するかなんてどっちでもよくない?」って気がするので、「thisは副詞として使える」という覚え方より……何て言うんでしょうね、音の響きで違和感あるかないかで覚える方がより実用的なんじゃないかな、という気がするかもしれませんね。

(グチグチ追加説明するほど大した話じゃないですが、覚える必要などないとまでは言わないものの、それが副詞であるかどうかとかなんてネイティブは全く意識していないと思うので(日本語でも、形容詞か形容動詞かとか、助詞か助動詞かとか、そんなこと全く意識してませんもんね)、品詞分解よりも言葉の流れで「これは自然・これは不自然」という感覚を身につけていくのが大事だと思う、って感じでしょうか。)


でも逆に、「改めて考えてみたら、そういう品詞の違いがあったのか!」とスッキリできるのは、やっぱり話がカチッと定まる文法の良さとも言えるかもしれませんね。


今回は割と短そうなので、かなりどうでもいい点をいちいち広げてみましたが(笑)、続きに参りましょう。

そして、

ネイティブの人は「another four」も普通に使うということで、なんでやねーんって感じではありますが、やっぱりな、と思えて、自分の中で納得できました笑

 

one、other、another、still another(知らなかったですが)、the last one、the rest、、いろいろな例が挙がっていましたけど…まぁ大体何でもいいのか、と思ったら、oneは並べてよくてもotherは並べたらおかしい…?でも、anotherは並べてもOK…っていう感じでしたよね?

oneはまぁわかるとして(複数だとsomeになっていたし)、anotherとotherは単数か複数かの違いだけだと思えたので、ネイティブジョンもotherが続いているのは変だと言っておられたようですが、いやなんでよ、っていう感じですねぇ。

でもそれって結局、その他全部っていう意味で使うthe otherの theはなくてもいいとかいうネイティブルールがあるから、otherを並べるとおかしいっていうこれまたネイティブルールになるっていう感じなの?って思いましたけど…そんな感じですか?


⇒「another four」とかは、まさにこのネタに入る発端の「それ、おかしくねぇ?」と感じるポイントだったわけですけど、総合すると本当に、ネイティブ連中は全く意に介さず使っているような感じですね。

かくいう僕も、otherよりanotherの方が「さらにもうちょい別のものを追加で」ってニュアンスが強い気がするので、そういう感じのことを言いたい場合、「another+複数形」は、普通にメールで文を書く際なんかにもちょいちょい使ってるような気もします。

ネイティブかぶれになりやがって、誇り高き英文法至上主義の心意気はどこへやったんだ!…と罵られても文句のいえない体たらくかもしれません(笑)。


続いて、「oneは並べてよくてもotherは並べたらおかしい…でも、anotherは並べてもOK」という部分は、そう明言している説明は特になかった気がするものの、書かれていた回答や例文を総合すると、まさしくそうなりそうですね。

これはもう本当に、莫大な経験を積んだネイティブにしか分からない、「音の響き的にそう聞こえるから」という、感覚的なものがその理由としかいえない話なんじゃないかなと思います。


ということで、↑のコメント最後の段落のご質問は、その「音の響き的に、そう感じる」というのを「ネイティブルール」と呼ぶならば、まさに完璧その通りなお話だといえましょう。

 

ちなみに、

the restは数が決まっているなら使えるという感じでしたが、具体的に残り何個ってわかっていないと使えないんですかね?


⇒あぁ、「the restは数が決まっているなら使える」は、前回の記事のジョンによる説明でそう思われたのかもしれませんが、ジョンが言っていたのは「Two are ..., two are ..., three are ..., ...」という形を指して「数が決まってるならそう言えるけどね」ということであって、「the restは数が決まってるなら…」ということではなかったように思います。


むしろ逆で、1つ目のWordReferenceの方のQ&Aの最後の回答には、「最後の1つを指す場合の『the other』は、あらかじめ全部でいくつか明言されていない限り、使われるのはおかしい」などとありましたね。

しかし、次のQ&A記事でモデレーターのレイチェルさんは、「こうも言えますね」とthe othersを使った例文を書いていた気も……したものの、これは「全部で10羽います」という前提の話だったので、特にその決まりを破ってるわけでもなかったかもですが、個人的な直感としては、別に数が決まってなくても「the last one is」の意味で「the other is」と使われることもありそうな気が……とも一瞬思えましたけど、よく考えたら別にそんな場面に出くわしたことも特にないですし、これはやっぱり、ネイティブの意見を信じる方が確かかと思われます。

改めての結論としては、全体の数を明言していない状況で最後に「the other is...」と言うのは避けた方が無難かもしれませんね。

 

あと、

もし全部が「2個」の場合、oneを並べて終わるのもおかしくはないですか?

例えば、マックでセットメニューを2つ注文した場合に、ドリンクは何にするかと聞かれたら、

One is coke, one is coffee with sugar and milk.

って感じで言っているように思いましたので…

これも同じことですよね?

まぁでも、これが5セット注文した場合でも、

One is coke, two are coffee with sugar and milk, two are orange juice.

って普通に並べてしまうと思いますけど笑


⇒こちら、実用的で大変ナイスなご質問ですね~。

個人的には、全然全く何も問題なく、完全にバッチリ伝わるように思います。

下手したらbe動詞すら不要な気もしますが(「One coke, one coffee, please.」的な)、もちろんbe動詞をつけてセンテンスにした方が丁寧な言い回しでしょうし、動詞つきでも問題ないと思われます。

(文の間のand(複数の文がつながる場合は、最後の文の前にだけですが)はあった方がいい気もしますけど、これも、ピリオドで区切ってると考えれば、別につなぎのandはなくても問題ないですしね。)


ただ、coffeeは、まぁ不可算名詞なので単数でも問題ないと思いますが、結構レストランなんかでは「two coffees」という表現も多用されてる気がします。

これはもちろん「two cups of coffee」の砕けた言い回しだと思いますけど、レストランもほぼ全く使わないのでそんなに経験があるわけでもないものの、比べるなら「two coffee」より「two coffees」の方がよく聞く・言われるんじゃないかな、って気がするかもしれませんね。

でも、「いやコーヒーは数えられないって習ったし」というのも間違いないですし、sなしでも全く問題ないとは思えますけどね…!


一応、軽く調べてみたら、簡単なQ&A記事が見つかりました。

www.usingenglish.com

簡単な記事だったので簡単に回答の方だけ抜粋させていただくと…

飲み物がサーブされる店では、「two coffees」とか「three Cokes」と言うだろうね。


普通のお店だったら、「two cans of coffee」「three bottles of Coke」「a six-pack of beer」を買う、って感じじゃないかな。

…出される形態で、汎用される言い方が異なるというのも面白い点ですが、レストラン系では、three cokesという言い方の方がやっぱり自然なのかもしれません。

 

まぁその辺の言い回しはともかく本題の方に戻りますと、個人的には、下手にanotherとかthe othersとかは使わず、具体的な数字を使った方が相手も分かりやすいんじゃないかと思えますし(流石にこれは、文化が違っても、具体的な数字に勝る分かりやすさはないように思います)、数字列挙型で全く問題ない気がしますね。

(とはいえ多少気になるので、せっかくだから「最後の質問」(AnotherではなくThe otherで(笑))として、またジョンにでも聞いてみようかなと思います。もう今は帰っちゃってますが、後で聞いてみて、面白い回答がもらえたらまたちょっと触れてみる予定です。)


では次が今回のコメント最後のご質問です。

 

ちなみに、

セットドリンクでなく、ついてくるデザートを選ぶような場合があったとしたら、

One is chocolate, two are donuts,two are candies.

と、ドーナツとキャンディは当たり前のように複数形になりますよね?


そして、記事中にあったように色を言う場合は複数形にはならない…

めちゃくちゃ初歩的な話なんですけど、なんかやっぱり面倒ですよね笑


⇒こちらは、改めて品詞の差で、色は形容詞なので複数形にならないから、ってのがその理由といえそうですね。

形容詞しか述べない場合、こないだの鳥の例だと、結局「の鳥」という名詞部分が省略されているだけといえるわけですが(「Two are red」は、「Two are red (birds)」をただ略しただけですね)、こういった話はあえて冷静に考えないと違和感も持ち得ませんし、こういう点に引っかかってハッキリさせておく人の方が英語も伸びやすいのかな、って気がするので、大変良いご質問ではないかと思います。

(まぁ、「文法にこだわらない方が伸びる気がする」ってさっき言ってたばっかりな気もしますし、我ながら「ゆーとることグチャグチャやんけ!」って気も多少するかもしれませんが(笑)。)

 

今回も全くアイキャッチ画像ネタがなかったので、無理やり文の中から引っ張ってくる感じでいってみますと、そういえば触れませんでしたが最後の「chocolate」は、可算でも不可算でもいける名詞なので、冠詞なしの単数形でも全く問題ないという便利なやつですね。

甘くて美味しいチョコは、言葉でも我々の味方という感じでしょうか(笑)。


ということでチョコのいらすとを適当に美味しそうなのから一つお借りしましたが…

こう見ると普通に数えられそうですし、こういうのを頼む際は、チョコも「a chocolate」「ten chocolates」とかの方がいいのかもしれませんね。

数系の話も、 機会があれば触れてみたいですが、ぶっちゃけ僕もよく分かってないので、「難しい、最難関といえましょう!」で終わりそうなネタになってしまいそうです(笑)。

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