口内炎について詳しく知っておこう

前回、舌にできる出来物についての概略的なまとめ記事を見ていましたが、筆頭として挙げられていたのが、予想通りと言いますか、誰しもが悩まされたことのあるあの小さくて白い悪魔、いわゆる口内炎(↓)ですね!

 

my.clevelandclinic.org

 

ちなみに僕は子供の頃、姉が言っていたのを耳で覚えたのが最初だったので、これを「コーナエン」と、「インフルエンザ」みたいな謎の呪文的名前だとずっと思っており、「うわ、またコーナエンが出来た、痛いよ~」とか言ってたんですけど、これが口内の炎症を意味する「口内炎」だと気付いたのがいつのことだったかはすっかり覚えていませんが、幸い誰かに咎められて恥をかくこともなく、自分で気付いて今に至るという感じですね(笑)。

 

英語に関しては、似て非なるものとして「口唇ヘルペス」も次回見ていく予定なので、両者の英語名はかなり似ていることもあり、また次回触れてみようと思います。

 

HEALTH LIBRARY記事はそこそこ長いことが多いので、早速参りましょう(ならどうでも良すぎるコーナエンどうちゃらとかわざわざ書くなや(笑))。

 

潰瘍性口腔内びらん(口内炎)(Canker Sores)

潰瘍性口腔内びらん(※以下、単純に「口内炎」)は、口内のただれの一種です。感染性ではありませんが、炎症を起こし、痛みを伴います。口内炎の原因には、ストレス、酸っぱい食べ物、および口の中の小さな傷などが含まれます。治療法には、市販薬や処方箋のジェル、軟膏、および洗浄剤などが含まれます。治療をしなくても、通常2週間以内に治ります。

 

口内炎は、口唇ヘルペスとは異なり、下唇の内側に現れます

  

概要

口内炎とは何?

口内炎―またはアフタ性潰瘍―とは、口の内部にできる小さくて浅めの潰瘍のことです。口内炎は、赤い縁取りのある白または黄色がかった口内のただれとして始まります。通常は非常に小さい(1 mm以下)ですが、直径1/2インチから1インチ(※1.27~2.54 cm)に成長することもあり得ます。

口内炎は、舌の上、歯茎、口蓋、唇の内側、または舌の下に発生する可能性があります。痛みを伴うことがあり、しばしば食事や会話を不快なものにします。

口内炎には2つのタイプがあります:

  • 単純性口内炎: 年に3~4回でき、1週間程度続きます。
  • 再発性口内炎: こちらはあまり一般的ではなく、以前に発症したことのある方により多くみられるものです。

 

口内炎STI性感染症)なの?

いいえ。ヘルペスやその他の性感染症STI)ではありません。実際、感染力は一切有していません。ですから、キスや性的接触によって拡げてしまうことは決してないのです。

 

口内炎 vs 口唇ヘルペス: 同じものなの?

(※ここにはまさかの動画解説が貼られていました(スクショ画像のみ貼り付け↓)


 …動画解説の方が本文より若干詳しかったですが、ヘルペスについては次回もまた見ていく予定のため、動画は省略しようと思います。)

 

いいえ。これらの炎症はしばしば混同されますが、同じものではありません。

口唇ヘルペス―時に、熱疱疹と呼ばれることもあります―は、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)によって引き起こされます。口唇ヘルペスはウイルスによって引き起こされるため、高い感染性を有し、キスやオーラルセックスといった濃厚接触によって拡がる可能性があります。口唇ヘルペスは液体で満たされた水疱であり、口や性器にクラスターとして(=まとまって)形成されることがあります。

一方、口内炎は感染によって生じるものではなく、感染力もありません。

 

口内炎ができるのはどんな人?

誰にでも生じ得ます。しかし、ティーンエイジャーおよび20代に最も多くみられます。女性および出生時に女性に割り当てられた方(AFAB)は、男性および出生時に男性に割り当てられた方(AMAB)よりも口内炎になりやすいです。これは、ホルモンの変化によるものだろうと専門家は考えています。

 

この症状はどのくらい一般的なの?

口内炎はかなり一般的です。アメリカでは人口の約20%が生涯に一度は口内炎にかかったことがあると言われています。

 

症状と原因

口内炎の症状は何?

一般的な口内炎の症状には以下が含まれます:

  • 口の中に1つまたはそれ以上の数の痛みを伴うただれ。こういった潰瘍は、舌、唇の内側、頬の内側、または口蓋部にできることがあります
  • ヒリヒリ感またはピリピリ感
  • 白、灰色または黄色の、赤い縁取りがある小さくて丸い潰瘍

重症の場合は、以下のような症状が出ることもあるかもしれません:

  • 発熱
  • 身体のだるさ
  • リンパ節の腫れ

 

何が口内炎を引き起こすの?

専門家にも、なぜ一部の人に口内炎ができやすいのか、正確には分かっていません。しかし、以下のような潰瘍の発生を誘発し得る多くの要因は発見されています:

以下を含む免疫系疾患がある方の場合、再発性口内炎を発症することがあるかもしれません:

口内炎は、ビタミンB12亜鉛葉酸、または鉄などの栄養不足と関連していることもあります。

 

口内炎は伝染する?

いいえ。口内炎は感染によって生じるものではないので、伝染力はありません。

 

診断と検査

口内炎はどう診断されるの?

かかりつけの医療従事者が、健康診断の際に口内炎を診断可能です。また、炎症の原因となっているビタミン欠乏症やその他の疾患があるかどうかを調べるために、血液検査を勧められることもあるかもしれません。

 

管理と治療

口内炎を早く治すにはどうすればよい?

口内炎の治療には、症状を和らげるための市販薬や処方薬が含まれ得ます。かかりつけの医療従事者に、以下のような口内炎治療薬の1つまたは複数を推奨されることがあるかもしれません:

栄養欠乏が原因の場合は、かかりつけの医療従事者から特定のビタミン剤やサプリメントを勧められることがあり得ます。

重度の口内炎に対しては、かかりつけの医療従事者が焼灼(患部の組織を焼くこと)を勧めてくることがあるかもしれません。こうすることで患部を殺菌し、痛みを軽減し、治癒を早めることが可能となります。

 

口内炎はいつまで続くの?

口内炎の痛みは通常数日で改善し、ただれは治療をしなくても通常2週間以内に完治します。口内炎が2週間以上続く場合は、かかりつけの医療機関に受診の予約を入れてください。

 

予防

口内炎は予防できるの?

口内炎を確実に予防できる方法はありません。しかし、リスクを減らすためにできることはいくつかあります:

  • 酸っぱいもの、しょっぱいもの、辛いものは避ける。
  • 良い口腔衛生習慣を身につける。毛先の柔らかい歯ブラシで1日2回歯磨きし、1日1回フロスをしましょう。
  • 栄養不足の可能性がないか、かかりつけの医師に相談する。

マインドフルネスや瞑想といった、ストレス軽減法をお試しください。

 

見通し/予後

口内炎になった場合、何が予期される?

口内炎ができた場合、洗浄剤や外用軟膏を含む、症状を抑えられる市販の治療薬がいくつか存在します。

異常な大きさの口内炎がある場合や、症状が日常生活に支障をきたすような場合は、かかりつけの医療機関に受診予約を入れてください。

 

受け入れる

いつ医療機関を受診すべき?

以下のような口内炎がある場合は、医療機関に連絡してください:

  • 広がり始めた
  • 異常に大きい
  • 2週間以上続く
  • 飲食やその他の日常生活に支障をきたす
  • 高熱を伴う

 

医療従事者にどんな質問をすべき?

かかりつけの医療機関に予約を入れたら、以下のような質問をするとよいでしょう:

  • 私の口の中の潰瘍は口内炎ですか?
  • 口内炎の原因は何ですか?
  • 検査は必要ですか?
  • 治療の選択肢には何がありますか?
  • 自宅で対処するにはどうすればよいでしょうか?
  • 私の口内炎はどのくらいで治りますか?
  • 将来、口内炎のリスクを減らす方法はありますか?

 

クリーブランド・クリニックからのメモ

口内炎は刺激があり、間違いなく不便なものですが、危険ではありません。口唇ヘルペスとは異なり、口内炎は感染が原因ではないので、人から人へ感染することはあり得ません。ほとんどの方は、市販の口内炎治療薬を使用することで、症状を緩和することが可能です。しかし、そういった製品を試しても症状が改善しない場合は、かかりつけの医療従事者にご相談ください。通常の生活に戻れるよう、口内炎を取り除く方法を教えてくれますよ。

 

動画がバーンと挟まれていたこともあり、当初予期していたのよりも短めでした。

 

ヘルペスとは違う。絶対に他人から感染する/他人に感染させることはない」という点以外特に有益な情報もなかった気がしますが(それも、別に「口内炎がうつる」なんて考えてる人はまずいませんけどね(笑))、その違いについてはまた次回、口唇ヘルペス記事で見ていくといたしましょう。

 

むしろ次回の方が長そうなので、英語名にもやっぱり今の内に触れておくと、「canker sore」のcankerというのはガン=悪性腫瘍のcancerに似ているだけあって、これも「潰瘍」という意味ですが、これ単独で主に「口内の潰瘍」つまり口内炎を指す形ですね。

 

一方、二語目の「sore」は、これは(肉体的・病気が原因で)「痛い・痛む」ということを意味する極めて一般的な、日常でもよく使われる単語で、一番よく使う…というか僕がちょっと調子を悪くするのは冬場のノドぐらいしかないので個人的に一番馴染みがあるのは、

「sore throat(ソア・スロート)」

ですけど、喉が痛い場合、「pain…あれ、喉って英語でなんて言うんだ?」と迷いがちですが、とにかくもう「sore throat」とこれだけで「ノドが痛いっす」となるので、そのまんま呪文のように覚えておくといいかもしれませんね。

(もちろんフルセンテンスなら「I have a sore throat.」という形ですが、喋るのすら痛いことも多いですしね、「ソアスローツ…」って言っておきゃあ問題ないでしょう。

 ちなみにこっちへ来て割とすぐ言いたくなった表現でもあり、まだあまり英語にも今よりもっと不慣れだったため、どちらの語もそんなに馴染みがなく、正直「ソアスロート」とか言いながら、「(どっちが『喉』でどっちが『痛い』なんだ…?)」と内心ちゃんと理解せぬまま、「(自分は分かってなくてもこれだけで伝わるはずだ…)ソアスロート!」と主張していた記憶があります、どっちも動詞っぽくもあれば名詞っぽくもありますしね(笑))

 

他にも、「筋肉痛」もまさに、「sore」という英単語を使うのがドンピシャなものですね。

「マッスル・ペイン」というのはあまり自然ではなく、「I'm sore from ○○ yesterday.(昨日〇〇をして、筋肉痛だよ)」ってのが日常生活では圧倒的に一番使われる表現だと言えましょう。

 

そして次回のヘルペスも「sore」が使われているもののようです、続きは次回といたしましょう。

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