もったいぶって引っ張りに引っ張ったアメリカでの納豆のお値段、これはもう、こんなに出し惜しんだからには、1個100ドル (約1万円) ぐらいのインパクトがないと許されませんよ?
とはいえこれは、「日本の納豆の価格・最安値は…」なんて一般化できないのと同様(まぁ、見切り品以外での、レギュラープライスでの底値は、まず間違いなく前回触れていた業スーのサンキュー価格こと39円だと思いますが…)、州によって…どころか、同じ州でも地区によって異なるものでしょうから(更にいえば、そもそも同じ地区だろうと、スーパーによっても値段は違いますしね)、「アメリカの納豆の値段」なんて、一言で簡単に言い切ってしまえる話ではないんですけどね。
あくまで、今自分のいる所での値段の紹介です。
ものの価格というのは基本的に需給によって決まりますから、もっと需要の大きい都市部・都会の方では、これより安いこともあるかもしれません。
(でもこれも一概にそうとはいえず、都市部はやはり家賃とか人件費とかの都合で物価も高くなりますから、逆に大都市ではもっと高い、っていう可能性もありますね。
まぁいずれにせよ、あくまでも参考価格、ってことです。)
…おっとぉ?油断すると、また「前フリが長くなりました。残念ながらもう余白が足りないため、次回に持ち越します、ごきげんよう~」とか抜かしちゃいそうなので、サクッと参りましょう。
とか言ってまた余談が挟まるんですが、まず、今買ってる納豆と、ごく最近まで(ちょうどコロナ禍前ぐらいまで)買っていたのとは、全然違う商品なのです。
話すと長くなるんですけど、納豆はやっぱりアメリカのスーパーには取り扱いがなく、アジアンショップ(Asian Marketsとか、Asia Grocery Storesとか呼び名は色々ありますが)に行く必要があるわけです。
(納豆に限らず、日本食やそれに必要な調味料とかが欲しい場合、基本的にアジアンショップのお世話になる必要があります。僕は納豆と玄米ぐらいしか買ってませんが…。
ちなみに、今回話に出す納豆もそうであるように、基本的に日本の激安スーパーで買うより当然圧倒的にお高くはつきますが、一応欲しいものは何でも揃うように思います。
…あ、でも、流石に、新鮮な生魚とか(刺身とか)は厳しいのかな?その辺、全く興味がないので不明です…。)
で、住んでる所から徒歩圏に1軒、アジアンショップがあるんですね。
こちらへ来てからそこでずーっと納豆も玄米も買ってたんですけど、ちょうどコロナ禍より少し前ぐらいに、オーナーが変わっちゃったんですよ。
すごく気風 (きっぷ) のいい、気持ちいい接客をする中国人の兄ちゃんがオーナーだったんですけど、
・納豆含め色々微妙に値段が高くなっていく(まぁでもこれはこの店に限らず基本的にアメリカでは何でもそうなので、経営が苦しくなった、というわけではないと思いますが…)
→(オーナーにお子さんも産まれたからか、2年ぐらい前から)営業時間も短くなる
→ついに日曜日が完全休業になる
…などなど、「いい店なのに、何だか不便になり続けていくなぁ」と思っていたある日突然、もう1年近く前ですけど、(さっきも書きましたが) いきなりオーナーが変わっちゃったんですね。
そして、オーナーが新しくなって従業員も刷新されてからのこの店は、何か色々と微妙になってしまい(詳しくは後述…次回へ)、しかも折悪く新装開店後すぐにちょうどコロナ禍直撃という不運にも見舞われた結果……
…いや流れ的に「あえなくつぶれてしまわれました…」となりそうですが一応つぶれてはいないんですけど、小規模なファミリー経営であるこのショップは、コロナ禍が世界的にヤバくなった昨年3月末から2-3ヶ月かそれ以上の間、店が開いてんだか開いてないんだかよく分かんない形態(「オンライン・電話でのみ注文を受けています」と張り紙があったのに、URLもないし、検索しても店のサイトは見つからないというやる気のなさ)になっていたこともあり…
というかそれ以前にオーナーチェンジ後の度重なる改悪にほとほと愛想が尽きかけていた僕は、ついにお世話になり続けたこの店で買い物をすることがなくなってしまったのです。
(愛想のいい元オーナーの兄ちゃん、それから、もう1人常勤していた、昔話題になってた中国のイケメンホームレスにそっくりなおっちゃん(実際、ちょっと歯がない所まで、そっくりでした)、みんな、今いずこへ……。
イケホー風おっちゃんは、裏方で品出し品整理等をしていましたが、僕は常に納豆を箱買いしていましたから、最早常連である僕の顔を見ると毎度ニヤリと「ちょい待ちな」とか言って、裏の倉庫から12セット入りの1箱を持ってきてくれるという、まさにイケ店(イケてる店員)でした。
お互い英語が下手なので、ぶっちゃけ会話してもお互い何言ってるのかあんまり分かってない感じでしたが(笑)、納豆入りのダンボールを手渡しする際に毎度肩をポンと叩かれて親指をグッとつき立ててきてくれたようなあの間柄…
…あの頃、僕とイケ店の間には確かに、納豆でつながれた強い絆みたいなものが、間違いなく存在していたのです……)
と、そういう事情で、割と最近になって、近場にあって便利だったアジアンショップからはとうとう旅立ち、結構離れた別のアジアンショップに行くことになり、長年買っていたものとは別の納豆を買うようになった、というお話でした。
…!!
ぬわぁー、これはヤバイ、文字数の限界を迎えつつある!
(いや今までもっと長い記事いくらでもあったじゃん(笑))
…が、流石にしかし、 いい加減ここまで来て値段に一切触れないのは、あまりにも読んでくださっている方をバカにしている&冒涜しているにも程がありますから、せめてそこまでは到達させましょう。
その近場のショップで買っていたのは、四段納豆という、つるかめの48円納豆に負けず劣らず謎の商品でした。
前述の通り、今はもう買っていないので手元に用意できる写真がないのですが、検索したら、ちゃんとヒットしてきましたね!
しかも、何か非常に納豆好きな方の、大変面白そうなブログにあたりました。
写真付きですし、参考情報として、こちらをバッチリ紹介させていただくとしましょう。
blog.livedoor.jp
しかし、メーカーにまつわる裏話とかはありましたが、肝心の味についての記述はないようですね。
では満を持して、納豆マイスターことこの僕が、こちらの四段納豆の食レポをさせていただきたく存じます。
こ、これは……!
普通に普通…!!
不味くはなく、かといって特別めちゃくちゃ美味くもなく、ただ納豆菌を摂取するため……ただ腹を満たすためだけの納豆!!!
…という感じでした(笑)。
まぁ本当に特筆すべきことのない、普っ通~の納豆でしたが、タレもついてましたし、納豆好きから言わせてもらうと、まさに「こういうのでいいんだよ」というものだったわけです。
そんなわけで質については全く一切何の不平不満もなかったのですが、問題はもちろん、そのお値段です。
ついにようやく、気になる値段情報にまで辿り着きましたが、これは名前の通り4パック入り商品だったんですけど、こちらへ来た当初のお値段は、覚えている限りで、2.99ドル……
つまり、1ドル100円のざっくり計算をしますと、4パックで299円……つまり1パックが約75円ということで、つるかめ時代、3パック48円で買っていた納豆マスターの僕からしたら、「おかしい。こんなことは許されない…」と涙目&顔真っ赤にならざるを得ない、悪魔のような商品……。
ところが、実は、これは更なる地獄への序章に過ぎなかったのです……!
先述の通り、この納豆は値上がりを続け……
……という所で、本格的に長くなりすぎているので、「次回へ続く」とさせていただきましょう。
なお、前回終わりに書いていた次回予告では、「色々調べていたら見かけた、気になる納豆」との2本立てを計画していましたが、それも夢と破れました。
次回、おまけネタ含め、サクッと終わらせられることを期待しましょう。