マスクの効果という、もうそれだけで話は終わりでしょと思える概説記事から、せっかくなので簡単なQ&A記事として、マスクは周りにも自分にも効果的、そして二重マスクも効果アリという2点も見ていたわけですが、更についでなのでもう少しマスクネタを続けさせていただきましょう。
今回も、またタイトル的に何となく気になる気もする、「家の中でもマスクを着用すべきなのか?」というものをピックしてみました(↓)。
流石に今の時代に家でもマスクをしている人はいない気もしますし、どうやらこれもコロナ禍がまだまだ深刻だった2020年に書かれていた記事のようで、ちょっと大げさな話もあるかもしれないものの、万全を心がけたいときは今でも意義ある情報には違いないでしょうし、参考にさせていただきましょう。
家でもマスクをするべきなの?(Should You Wear a Mask at Home?)
たった1つの簡単な行動が、家族全員の安全を守る役に立ち得るということを知っておきましょう
3月から今に至るまで、何百回と耳にしたことでしょう―マスクは効果があります。コロナウイルスがまだ街に溜まって出ていないことを考えると、安全のために、曇ったメガネ、くぐもった声、マスクニキビ、およびその他諸々を我慢し続けなければなりません。
ひとつだけ言えることは―公共の場に出るときは、マスクを着用する必要があるということです。知らない人たちの中にいるのですから、それは理に適っています。しかし、友人や家族と、一番馴染みの場所―つまり家にいるときはどうなのでしょうか。慣れ親しんだ場所で、大好きな人たちやたまに来る1人や2人のお客さんと一緒にいる際に、なぜマスクをしなければならないのでしょうか?やりすぎでは?
実はそうではないということを知ったら、どなたも驚くかもしれません。感染症の専門家であるドナルド・ダンフォード3世MD/MPH(医師/公衆衛生学修士)の協力のもと、なぜ自宅でマスクを着用すべきなのか、特にクリスマス休暇が間近に迫っている今、その理由に触れていきましょう。
同居していない人の前ではマスクを着用する
パンデミックが始まって以来、誰しもが手洗いとマスクのパトロールを続けてきており、また、ひとつ屋根の下で暮らす全員が、物理的な距離を保ち、公共の場ではマスクを着用していると信頼していることでしょう。しかし、玄関先に現れた親戚や修理業者全員について、本当に確信が持てるわけではありません。同居していない人が家に入るときは、その方々が推奨されている行為をきちんとしているという推測あるいは仮定をするのではなく、マスクをするようにしてください。また、用心のため、来客にマスク着用を丁重にお願いするのもいいですね。
「誕生日パーティーであれ、ベビーシャワーであれ、こういった経路で感染した例を、私たち感染症医はたくさん見てきました。友人を夕食に招いた後、病気になった患者さんもいらっしゃいます。そういった患者さんは、危険性は低いと思っていたのですが、その数日から数週間後に症状が出始めたのです。中には入院した方もいらっしゃるぐらいです。これは、COVID-19感染者が、発病する数日前からウイルスを撒き散らす可能性があることを示しています。」とダンフォード医師がおっしゃっています。
大学生にとって、クリスマス休暇はしばしば実家に帰省し、お母さんやお父さん、時にはおじいちゃんやおばあちゃんとも過ごすことになる時期ですね。リスクを減らし―また、未知の人たち(数人以上でのお忍びパーティーを含む)を排除するためには、身近な大学生が帰宅する際には、マスクを着用させましょう。それをしたがらない、あるいは帰省時に友人と遊ぶ予定があるのなら、別の場所にいてもらうのが間違いなくベストです。
ダンフォード医師がその理由をこう説明しています。
「身近な人にこういった予防措置を取るように言うのは嫌でしょうが、直近の流行波は、12歳から20歳までの、症状の軽いあるいは無症状の方々によって煽られていることが分かっているのです。実際、ビッグテンやビッグ12の学校(アメリカ中部がメインの、大学スポーツリーグ)がある郡では、COVID-19の感染者が偏って増加していることが分かっています。」
自分または他の誰かが病気になったら、自宅でマスクを着用する
風邪ですか?コロナウイルスでしょうか?もし確信が持てないのであれば、同居している方にうつしてしまわないよう、念には念を入れておくに越したことはありません。自分自身が風邪をひいているときは、異常がないとわかるまでマスクを着用するようにしてください。家にいる他の方全員に関しても同じです。
「症状のばらつきが大きいので、COVID-19に感染しているのか、それとも他の病気なのかを見分けるのは難しいです。もし呼吸器症状がみられる場合は、原因が分かるまで自己隔離するのがベストです。自己隔離ができない場合は、マスクを着用することで大切な方へのリスクを減らすことができますよ」とダンフォード医師が語っています。
研究により、近距離でもマスクが有効だと示される
マスクの効果にまだ確信が持てないのであれば、CDC(※アメリカ疾病予防管理センター)が最近発表した科学的概要に、マスクが近距離でコロナウイルスの拡散を防いだ実例がいくつか紹介されています。
1人以上のCOVID-19感染者が正確な検査で確認された北京の124世帯を対象とした研究では、無症状の患者さんと家族がマスクを使用することで、二次感染を79%減少させることが示されました。
別の研究では、共同生活と緊密な職場環境を持つ環境である、USS(軍艦)セオドア・ルーズベルト号で発生した集団感染について調べられました。船内でフェイスカバーが使用された場合、COVID-19に感染するリスクは70%減少していたのです。
自分自身や大切な人がCOVID-19に罹患したら、自己隔離する
ご自身や大切な方がCOVID-19に感染した場合は、マスクの着用に加えて、自己隔離することもキーとなっています。病気になったら、家の中では他の人に近付かないようにしましょう。浴室や台所などの共有スペースはできるだけ避けてください。また、コロナウイルスの蔓延を防ぐためには、こまめな消毒が必須です。もうひとつできることは、窓を開けて空気を外に追い出し、換気を促進することです。
人と接するのが好きな方は、みんなと距離を置くのは大変かもしれません。しかし、ダンフォード医師によれば、コロナウイルスの蔓延を食い止めるには、症状が出てから10日間の自己隔離が不可欠だということです。
マスクを常時着用すべきなのはどんな人?
CDCは、2歳以上の方々に対し、以下のような場合にマスクの着用を推奨しています:
- 公共の場にいるとき
- 生活を共にしていない人々の周りにいるとき
- COVID-19に感染している方の世話をするとき(自宅であれ、医療施設以外の場所であれ)
- 自分自身がCOVID-19に感染している、または感染している可能性がある場合(他の人や動物のそばにいる必要があるときは、自分の家であってもマスクを着用してください)
以下の方は、マスクを着用すべきではありません:
- 2歳未満の子ども
- 呼吸困難のある方
- 意識がない方、体が不自由な方、その他介助なしではマスクを外せない方
やはり若干今の世相ではやり過ぎなキライもある気もする…と言いますか、そもそも何か当たり前の話しかしてませんでしたけど、本当に感染に気を付けたいのであれば、やはり今でも宅配業者他、突然の来客応対なんかにはマスクをするぐらいに慎重になって損はないという感じと言えそうですね。
油断していたら、実は大げさに騒いでいた頃と同じ水準ぐらいまで感染者数が今も地味に増えている…なんて話も聞きますし、心の片隅にでも気を付ける意識は持ちたい限りです。
では、次回もまた引き続きもう少しマスクネタを見て行こうかなと予定しています。
