マスクはウイルス蔓延防止に意味があるの?

今回もまた、こないだのくしゃみの記事で触れられていた衛生・感染対策系の話を見て行く形ですが、ちょっと…どころではなく、もう完全に旬が過ぎた……というのもあれですけど、コロナ大流行の発生から早5年以上が過ぎて、いつの間にやら病院エリアですら必須ではなくなり、アメリカでは(…と一概に語るには大きすぎるので、あくまで「僕のいるエリアでは」ですが)本当に冬であろうと人っ子一人つけることが完全になくなった、マスクについての記事を見てみようと思います。

 

health.clevelandclinic.org

 

まぁこの辺の話は、当時、本職専門医の方ですら稀に意見が分かれることすらあったように記憶しているので、絶対的な結論を出すのはもしかしたらちょっと難しい話なのかもしれないですけど、コロナ禍後の冬シーズンに、「インフルエンザウイルスは絶滅するんじゃないか…?」と言われていたぐらいにインフル感染者数が激減していたという疫学的な事実からも、僕はやっぱり意味があるように思えますね~。

 

とか言いつつ、僕もマスク義務化が終わって以降、もうすっかりマスクをすることはなくなりましたが、いずれにせよ世界最高峰の医療機関の呼び声高いクリーブランド・クリニックの見解はどうなのか、「New Study」と言いつつもう5年前の記事になるわけですけど、チェックしておこうと思います。

 

新しい研究が明らかにしている、マスクがコロナウイルスの蔓延を防ぐという新証拠(New Study Highlights New Evidence That Masks Prevent Coronavirus Spread)

専門家が新データを取り上げます

 

 

コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの浮き沈みと不確実性の中で、ひとつだけ具体的になったことがあります: それは、マスクを着用することが、ウイルス蔓延を防いでくれる、ということです。

デューク大学による新しい研究がこれを裏付ける証拠を示しており、どのようなマスクがウイルスをまき散らす飛沫をブロックするのに最も効果的であるかが明らかにされました。

この研究結果について、クリーブランド・クリニック呼吸器研究所・所長の呼吸器専門医ライド・ドウェイクMD(医師)にお話を伺いました。

 

なぜマスクが効果的なのか

ウイルスを保有している人が布製のマスクを着用している場合、そのマスクはウイルスの生息場所である呼吸器の飛沫のほとんどをブロックします。マスクは飛沫を他の人から遠ざけているというより、飛沫が数メートル以上移動しないようにしているのです。これにより、ソーシャル・ディスタンスである6フィート(約1.83メートル)の距離を保つことができるようになるわけです。

「人々がマスクを着用している地域では、ウイルスの拡散は本当に少なくなり、そのコミュニティの人がマスクを着用している場合は、着用していない場合に比べて感染リスクが4~5倍も減少するのです」とドウェイク医師がおっしゃっています。

マスクは、呼吸や会話で飛沫が広がるのを防ぐだけでなく、くしゃみや咳によって飛沫がかなり遠くまで飛んでいくのも防いでくれます。

「こういった行為は、飛沫の塊を25~26フィート(約7.6~8メートル)ほど飛ばす可能性があるんですよ」とドウェイク医師が語っています。しかし、マスクを着用することで、飛沫の移動距離を大幅に減らすことができるのです。

 

この研究のアプローチ

デューク大学の研究では、各種のマスクが実際にどの程度効果的かを評価するためのコストパフォーマンスに優れた方法を考案することに主眼が置かれていましたが、その方法を用いて14種類のマスクのデータを収集することに成功していました。

その方法はこのようなものです: マスクを着用したテスターが、開口部を通し、拡大レーザー光が照射された小さな暗い箱の中に向かって話しかけます。スマホのカメラが、話者から飛散した水滴がレーザーに捕らえられる様子を記録し、コンピューターのアルゴリズムが水滴の数を数えるという形です。

必要な機材が比較的安価で、セットアップも簡単なため、自社でテストを行いたい企業や組織にとっては魅力的な方法でしょう。

しかし、注目を集めたのは、この研究が収集したデータにあります。

 

最高のマスクと最悪のマスク

この研究によると、飛沫の拡散を阻止するのに最適なマスクは、特に驚く話でもなく当然ながら、第一線の医療従事者の多くが使用している医療用N95マスクでした。もちろん、このマスクは病院用としての需要があるため、ほとんどの方は持っていません。

幸いなことに、研究によると、ほとんどの方が持っているであろう綿のマスクは、飛沫の拡散を防ぐのにかなり有効だとのことです。

この研究によれば、効果がなかったのは、バンダナ、ニットのマスク、そしてネックフリース(※首元を暖める、簡易マフラーのようなもの)であり、これらは寒い季節のランニングや、現在では運動中のコロナウイルスの安全対策としてランナーに人気があるものです。

ドウェイク医師はこの研究には参加していませんが、この結果について、「ネックフリースを除けば、この研究によって、ほとんどすべての布製マスクが飛沫を減少させることが裏付けられました。その多くは、当初考えられていたよりも遥かに性能がよく、医療手術用マスクに近いものが多かったのです」と語っています。

 

ネックフリースはどうなの?

この研究のネックフリースのデータはちょっとした波紋を呼び、多くの報道機関が、ネックフリースはマスクを全く着用しない場合よりも実際に悪いという結果を取り上げました。

この研究の著者によると、ネックフリースを構成する多孔質素材が、大きな飛沫液滴をブロックする代わりに小さな液滴に分解し、空気中に少し長く留まらせてしまうのではないか、とのことです。

これは確かに懸念すべきことではありますが、この研究の著者はまた、この研究の主な焦点は、テストのセットアップを実証することであったとも指摘しています: 「繰り返しになりますが、今回実施したマスクテスト(全マスクに1人の話者、そして特定のマスクには4人の話者)は、あくまで実地試験として機能するものであることにご留意ください。」

ネックフリースが有効かどうか―あるいは有効でないか―を判断するには更なる研究が必要であり、ドウェイク医師もそれに同意しています。

 

結論:マスクは有効

ネックフリースの結果はさておき、この研究で明らかになったことは: マスクを鼻と口に適切に当てて着用することは、ソーシャル・ディスタンスを取ることや定期的な手洗いといった他の安全な習慣と組み合わせることで、コロナウイルスの拡散を食い止めるのに役立つということです。

たとえ症状がなくても、無症状の症例が大変多いので、このガイドラインに従うべきです、とドウェイク医師がおっしゃっています。

「これらを組み合わせることで、感染の拡大を防ぐ強力な手法になると思います」とドウェイク医師が付け加えています。「それぞれ単独でも良いのですが、十分ではありません。これらを全て実行すれば、それぞれ単独で実行するよりも、感染拡大や罹患のリスクを遥かに、最小限に抑えられることになりますよ。」

 

まぁ著者らも言っていた通り、あくまで簡易的な実地試験であり、絶対的な結論にはならない気もするものの、N95のマスクが最強で、あとはよく言われる不織布マスクコスパ・入手容易性から結局ベスト…というのはイメージ通りだと言えましょう。

 

N95のマスクは、病院棟併設の大学ということもあって当時配られたので僕も使ってみましたけど、いやぁ~あれは息苦しすぎて、ちょっと厳しかったですねぇ。

…いやまぁ息苦しくないってことは、そんだけ隙がガバガバで効果が薄くなるのも当然で、息苦しいのが悪いことではないわけですが、結局何事もメリットデメリットのバランス次第であり、あまりにもQOL(生活の質)が下がるようなら、それはベストではないとも言えちゃいますしね(極論を言えば、宇宙服を着て生活するのがベストなわけですけど、それは不可能な話ですし)。

 

すっかり使わなくなった僕が言うのもあれですが、乾燥して感染が発生しやすくなる冬場はやはり、めっきり人々の関心が減った今でもマスクを着用するのは最善手だと思いますから、大事な局面が控えている時なんかはマスクをするのがいいように思えます。

 

…と、アメリカではついに暗黒期間といえる冬時間も終わり、今日(現地時間明日)からまたいわゆるサマータイムが始まって嬉しい限りなのですが、何気にそれどころじゃないぐらいに激務で時間がない状況が続いており、ちょうどマスク記事に「Q&Aが1段落のみ」というすこぶる短いものが複数あったため、次回・次々回と、そんな激短記事でお茶を濁させていただく予定です。


特に最近は時間がないからこそ逆に空き時間に強引に終わらせる形で、アップ時間も少し早めになることも多いぐらいにまちまちになっていますが、サマータイム開始後も、大体お昼12時前後を目安に投稿しようかなと思っている形です。

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